ハイネケン・ダークとラガーで

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プリマス・ジンを買った某酒の量販店の店内をなんとなくカートを押しながら歩いていると、ふとハイネケン・ダークが目に留まったので、思わず買い物籠に入れていた。以前、ハイネケン・ダークのことを回想の形で記事に書いたことがあるが(記事へ≫)、もう一度ハイネケン・ダークを飲みたいなあ、と思っていたのである。

あれは確か1990年代の終わり頃だったと思うが、コンビニ店限定ということで麒麟麦酒株式会社がハイネケン・ダークの缶を発売したことがあった。飲んだらとてもおいしくて、ひところ、仕事帰りには必ずハイネケン・ダークとふつうのハイネケンを二本、コンビニ店で買って帰り、一本ずつ飲んだり、気の向くままにハイネケン・ダークとふつうのハイネケンを割ってハーフ&ハーフを作って飲んでいた。だからハイネケン・ダークの缶が製造中止になったときには本当に残念に思ったものだ。

そりゃちょっと量が多いよ、と思う方もあるかもしれないが、ビール好きから言わせてもらえば、夏場であればだいたい1リットル前後が基準なのである。大ジョッキを二つ、とか中ジョッキを三つとか、ビアガーデンでなら飲んでしまうでしょう、その感覚である。だからたかだか350ml(輸入物には330mlが多い)入り缶ビール二本くらい、まあなんともない(わけではないが)といった感じなのだ。近頃はあんまり無理がきかなくなってきたみたいですが。

HeinekenDarkLager1.jpgまずはハイネケン・ダークだけを飲んでみる。ううむ、やっぱり旨いっ! いわゆる黒ビールのきつさはなく、じつに飲みやすく、しかも薫り高い仕上げ。ある種のベルギービールのようにいろいろほかの材料を使っているわけではなく、「ビール」としての真っ向勝負、という感じのするハイネケン・ダーク。やっぱり、いいビールだなあ、とつくづく思う。

あまり詳しいことはわからないが、ハイネケン関係のウェブページを見ると、「通常の淡色麦芽に加えて、高温で焙煎した麦芽(クリスタル麦芽またはカラメル麦芽)を使用し、下面醗酵のピルスナータイプのビール」とある。ちなみに有名な黒ビール「ギネス」は上面醗酵のスタウトタイプのビールで、非常に濃厚なこくがあるけれど、ハイネケン・ダークはすっきりしたのど越しを目指している、ということだそうだ。

ハイネケン・ダークはそのまま飲んでもうまい。ハイケケン・ラガーもそれだけ飲んでおいしいよくできたビール。だけどこれらを混ぜると、これまたえもいえぬ味わいになるんですよ。いつもは缶のハイネケン・ラガーを買っているのだが、今回はハイネケン・ダークを買うときに一緒に瓶入りのハイネケン・ラガーを買ってきた。

HeinekenDarkLager2.jpgびんを二つ並べると、ハイネケンを飲んでるぞ、という気分が高まり、ちょっとしたお店気分を味わうことができるというもの。中身が一緒なら、何だっていいじゃないか、という意見もあると思うが、こういうちょっとした部分が酒をおいしくしているんじゃないだろうか。雰囲気というのは、じつは大切な構成要素なのかもしれません。

ハイネケン・ダークとハイネケン・ラガーによるハーフ&ハーフを存分に楽しむことができた、久しぶりの快感。だけど、ハイネケン・ダークはどうしてもっと気軽に缶入りで発売してくれないんだろう。あったらきっと買うのになあ。ハイネケン・ダークが缶入りで店頭に並んでいたり、ベルギー・ビールの品揃えも豊富だったりして、立ち寄るたびにわくわくするような、そんな酒屋さんというのは、夢のまた夢でしかないのだろうか。後日、そんなことを夢想しながら、近所のスーパーマーケットのつまらないビール売り場の前で溜息を漏らした。


【付記】
● 酒の量販店といえども、地域によって品揃えが露骨に違います。今回ハイネケン・ダークを買ったのは阪急今津線逆瀬川駅から少し離れたところにある店。そこではプリマス・ジンも買うことができました。いろんなビールが買えたほうがいい、なんて贅沢な話かもしれませんが、それにしてもつまらないビール売り場ばかりが増えていくのがさびしい気分です。

シメイ・ルージュ(レッド)を飲む

Chimay_Rouge.jpg
週末、ああ仕事がとりあえず終わったぞ、といい気分になっているときや、企画とか商談などに区切りが付いたときなど、いつもとは違うビールを飲みたいなあという気になる。もう冷蔵庫にはいつものビールが冷えており、待っていてくれるのはわかっているのだが、どうしてもちょっと違うビールを飲んでみたい気分になることがある。

そんなとき、私(乙山)は自宅最寄り駅のすぐそばにある某スーパーマーケットで「銀河高原ビール」を買って飲むことが多いのだが、最近そこではちょっと高めで売れ行きが悪い「地ビール」を冷蔵庫から外し、冷蔵庫の上に並べて置くようになった。今後、それら「地ビール」が再入荷されることはないだろう。そうして、だんだんビール売り場がつまらなくなっていくのが残念だ。

そんなことを思いながらふと見ると、なんと「シメイ」が置いてあるではないか。シメイ・ルージュ(レッド)とシメイ・ブルーが仲良く並んでいるのを見て、思わずシメイ・ルージュのほうを買い物籠に入れていた。これは、じつにおいしいビールなんですよ。ちょっと高い(400円以上)んだけど、外で飲むことを考えたら安上がり。シメイを持って帰ったらすぐさま冷蔵庫に放り込み、シャワーを浴びる。準備万端、ビールの栓を開ける。こういう作業もプルタブとやらのおかげで最近は遠ざかっているので新鮮に感じる。

シメイは広く言えばベルギービール。その中でもトラピスト会修道院(ベルギーのシメイ街にあるスクールモン修道院)で醸造されているトラピスト・ビールなのだそうである。ウィキペディアなどにも書いてあるけれど、シメイ・ルージュはシメイ・シリーズの中でも一番古いもので、いずれも個性が強いけれど万人向けの仕上がりになっている。

ベルギービールの多くには「専用グラス」があって、もちろんシメイ専用のグラスも存在するのだけど、そういうものを所有しているわけではないので、いつも使っている汎用グラス(一応ビール用)に注ぐ。ベルギービールの多くがそうであるように、とにかく泡のきめが細かく、長持ちする。クリーミーな泡立ち、とでも言えばいいのかもしれないが、飲んでおいしく遊んで楽しく、どれくらい盛り上がるかな、なんて遊びながら飲んでいる。

色は濃い茶色なのだが、味は意外とあっさりしていて飲みやすい。正直に書いておきたいが、ギネスをそのまま飲るのはちょっときついものがある。くわっとくる強すぎる「こく」が苦手なのだ。その点、シメイは程よいこくとフルーティな味わい、控えめの苦味とバランスがよく、料理とあわせても大丈夫なタイプで、シメイの中ではいちばん好きなビールである。

久しぶりに飲んだシメイ・ルージュ(レッド)、おいしかったなあ。こういうものを常飲している(と思われる)ベルギーの人がうらやましいばかりだ。伊丹にある小西酒造のレストランに併設されている販売店でベルギービールを見てから、飲みたいなあといつも思っていたのだが、近所に売っていないのがベルギービール。

そうかといって、いつでも買えるようであれば「今日はやめとこうか」などと敬遠しがちになってしまうベルギービール。たぶんその場合、ちょっと高めの価格がネックになっているんだと思うんだけど、そういう微妙な心理のせいか(?)、いまひとつ定着していないのがベルギービールなんである。


【付記】
● ベルギービール、大好きです。シメイとかデュベル、オルヴァル、ヒューガルテンと冷蔵庫にいくつか冷えていて、今日はどれにしようかな、などと気分次第で飲めるようなのが理想的。だけどちょっと高いのが残念。本当にもう少し、安くならないかなと思うんですけどね。

ハーフ&ハーフを飲むと、ハイネケン・ダークを思い出す

halfhalf2.jpg
いつも飲んでいるビールはうまいのだけど、ちょっと変わったビールが飲みたいなという気分になったときによく私(乙山)がやるのが「ビールの黒ビール割り」である。気の利いた飲食店だと「ハーフ&ハーフ」などとメニューに書いてあったりするので、ついそれを頼んでしまうことになる。

なんのことはない、ふつうのビールと黒ビールを用意し、大体半分くらいで混ぜ合わせるだけ。銘柄は何でもよい。「黒ビールはギネスでなくてはならぬ」と決め込んでいる御仁は別として、そのとき手に入る黒ビールを用意して、ただ混ぜるだけ。それだけで、ちょっとこくが出て一風変わった風味を楽しめる。

今回はモルツとキリンのスタウトを混ぜ合わせて楽しもう。
黒ビールがいつも店頭にあるわけではない。それに、「ようし今日はハーフ&ハーフを飲むぞ」とその気になったときに限って黒ビールが置いてなかったりすることが多い。
ベルギービールもそうだと思うんだけど、こっちがほしいと思うときに限って、ないんですよね。

そんなときは地団駄を踏んで悔しがり、それこそ意地になって黒ビールを探し回るわけであるが、黒ビールのどっしりとした味わいは、ふだんさらっとしたビールを飲みなれている口にはきついのだろうか、店でも売れず、売れないから置かないという悪循環を繰り返し、ついには黒ビールが消えていく、ということになるのだろう。そして黒ビールを捜して駆けずり回っていた男は、目的の品を得ることができなかった、となるわけだ。

glass on the table正直に書いておくと、黒ビールをそのまま、というのは少々きついのだ。
とりわけギネスはこくが強いので、そのまま何本も飲むわけにはいかず、やはりふつうのビールと混ぜてしまおうか、ということになる。
まだまだだな、とは思うけれど、苦手なものを無理に飲むこともないですしね。

そんな私だが、あればストックしておきたいと思うような黒ビールがあった。
もう今では販売していない、缶入りのハイネケン・ダークである。
ハイネケン・ダークはギネスほどきつくなく、そのまま飲んでもおいしい仕上がりになっている。これを最初に飲んだときは、本当に嬉しかったなあ。

ハイネケン・ダークを、ふつうのハイネケンと合わせて飲むと、それはまあ、おいしいものだった。
一時、コンビニ店などで見かけた折は必ず、といっていいほど緑のハイネケンと茶色のハイネケンを合わせて買って帰り、濃度を自由に変えては楽しんでいた。

あれほどおいしいハイネケン・ダークが、なぜか販売中止になったとき、とても残念に思ったことを覚えている。
いまでもハーフ&ハーフを飲むと、ハイネケン・ダークのことを思い出す。それを飲みながら生きていたあの頃のこと、なんでコンビニ系でしか販売しないで小売りの酒屋に回さないんだ、と憤慨していた近所の酒屋の店主の顔も。


【付記】
缶入りのハイネケン・ダークは販売中止ですが、ハイネケン・ジャパンのホームページによると、オランダで製造された瓶入りハイネケン・ダークのみを販売しているということです。
ようし、この際、ケースで買ってみようかな……

たまに飲みたいベルギービール、近所では手に入らず

duvel.jpg
ベルギービールは、今日はいつもと違うビールを飲みたいなという気分のときにぴったりだと思う。

そんなわけで、今日はDuvelを飲もう。
ひと口飲むと、果物を思わせる芳醇な香りが残り、意外としっかり苦味が味わえる。
Duvelとは「悪魔」のことらしい。
世界一魔性を秘めたビール、という意味からその名前が付けられたようだ。

ベルギービールは、そのビール専用のグラスがあるのが面白い。
Duvel用はチューリップの形をした専用グラスで、ほかにオルヴァル用とかシメイ用とか、舶来品を扱う店にいったらグラスも一緒に売っている。それを使って飲んでみたいのだが、飽きやすい男の道楽と受け取られることが多いだろうからねえ……

おいしいなあ、と思うけれど、ちょっと高いなあ、とも思う。
もう少し安かったら、もっとお付き合いする回数も増えると思うけど、今のところは一ヶ月に一回、飲むか飲まないか程度の頻度でお付き合いしている(飲まないほうが多い)。

一時に比べ、ベルギービールを店に置いているというところも少なくなったのではないだろうか。
ちょっと前ならコープこうべの店にも「シメイ」が置いてあって、何かの時には利用していたのに、もうシメイはなくなっている。オルヴァルもデュベルも、ちょっと近所の酒屋さんで買うというわけにはいかなくなった。

自転車(あるいは電車)に乗って、ちょっと離れた町まで出かけ、大型量販店とか輸入洋酒専門店にでも行かないとベルギービールは手に入らなくなってしまった。
それでまた一段と、ベルギービールとのお付き合いが少なくなっていくわけなんですね。

ビールを飲む喜び、銀河高原ビール

銀河高原ビール
今日はいつもと違うビールを飲みたいなと思ったときなど、真っ先に選ぶようにしているのがこの「銀河高原ビール」だ。

なにか果物を思わせる香りと飲みやすさがあって、しかも泡立ちがよく、泡のきめが細かい。ついついグラスから泡を盛り上げて遊んでしまうが、こういう遊びができるのはこのビールならではの楽しみ。

ビールの色が濁って見えるけど、私(乙山)はその色が大好きだ。
これはビール酵母が入っているからだろう。ふつうのビールは酵母やその他のものを濾過してから瓶詰めするので透明に仕上がる。だが、銀河高原ビールは無濾過ビールである。

そしてもうひとつの特徴は、小麦のビールということ。
日本に流通している多くのビールは大麦の麦芽を使って作られるが、このビールは小麦麦芽と大麦麦芽をブレンドして作っているということだ。
銀河高原ビールの香りや優しさの秘密はそこにあるのかもしれない。

以前ある定食屋で銀河高原ビールを扱っているのを見つけ、定食を食べながら銀河高原ビールが冷蔵ケースで冷やされているのを横目で見て(それにしても昼間からビールを飲んでいる人を見ると、なんて幸せそうに見えることだろう!)、仕事が終わったら銀河高原ビールを一杯飲んで帰ろうと心に決めたことを思い出す。

銀河高原ビールは近所のスーパーマーケットやコープこうべなど、どこでも買えたのでたいへん都合がよかったのだが、近頃は銀河高原ビールを置く店舗が少しずつ減ってきているように感じるのが少し残念だ。

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只野乙山

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