ビーフィーター・ジン サマーエディション

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小高い丘の町に住んでいると、行きはいいとしても帰りはけっこう大変である。自転車を押して坂道を上ってたどり着くころには汗が噴き出てくる。いい運動になるとは思うけれど、ただでさえ暑いこの時期、大汗をかいて帰宅するとまず、ジン&トニックで一杯やることにしている。風呂ができるまでわりと時間がかかるので、その間にサラダなどちょっとした食べ物を作ったり、ジン&トニックを一杯やったりするわけです。

最夏季はシャワーだけで済ます場合も多いが、明日は洗濯するぞと決めている日は、バスタブに湯を張って入浴する。残った風呂水を、洗濯に使おうというわけである。いま使っている洗濯機は「ランニングコストが安いですよ」と勧められたドラム式のものだが、なるほど本当に使う水の量が少ない。一回洗濯するだけでは風呂水を使い切らないし、二回洗濯した日でも、まだバスタブには風呂水が残っていた。

この洗濯機には「洗剤ゼロコース」という洗濯モードがあって、独自のイオンだかオゾンだか知らないが、それらを使って洗濯洗剤なしで洗いあげることができるという。へえ、そうなんだ、と「洗剤ゼロコース」とやらで洗ってみた。仕上がりはそんなに悪くなく、「洗剤ゼロコース」もなかなかいけるかも、とそのときは思った。

だけどねえ、「ゼロコース」は洗濯にかかる時間が非常に長いのです。たしか2時間くらい要したと思う。しかも「ゼロコース」のときは風呂の残り水を使うことができない。ほぼ毎日風呂に入る生活なので、残り水を使わないとなんだかもったいない気がするんですよね。

「ゼロコース」は洗剤を使わなくてもいいかもしれないが、水は新しいものを使わないといけないし、洗濯時間にかかる電気代などを考えると、どちらが経済的にいいのか、よくわからないのが本当のところではないかと思う。ちなみに現在、我が家ではほとんど「ゼロコース」を使っていません。

あれっ、今回は「〈洗剤ゼロコース〉を検証する」などという題目ではなかったはずなのだが? そうそう、酒の話だったはずなんです。汗をかいて帰った時、まずジン&トニックを一杯やるんだ、という話だった。でね、その時に使うジン、今年はバーネット・ジン、ウィルキンソン・ジンと試してみたわけだが、今回は〈ビーフィーター・ジン サマーエディション〉である。

beefeaterSummerEdition02.jpgビーフィーター・ジンは衛兵の姿がラベルに描かれているなかなかいいジン。もし他のジンがなくても(うそうそ)、これがあればもういいと思うくらいのお気に入りジンだ。〈サマー・エディション〉は、夏季限定商品ということらしく、ラベルも植物とかゴルフをしている人物が描かれていてなにやら涼しげ(?)である。小さなカードも付属しており、そこには次のような文言が書かれている。

「サマーエディションは、ビーフィータージンに使用されている9種のボタニカル(草根木皮)に、エルダーフラワー、クロスグリ(カシス)、ハイビスカスの3種を加えた夏季限定レシピ。爽やかな花やハーブの香りをお楽しみいただけます。
エルダーフラワー、クロスグリ(カシス)、ハイビスカスのほのかな甘みや深みが、クランベリージュースとよくあいます。もちろん、トニックウォーターとの相性も抜群、暑い夏には爽やかなジントニックをどうぞ」

以上がカードの左側に書かれていて、右側にはクランベリージュースを使ったカクテルの作り方が書かれている。さすがにこのためにクランベリージュースを買いに行く気にはならないが、そもそも近所でクランベリージュースなんて売っているのだろうか。いつもの通り、ジン&トニックで楽しむことにする。もちろん、トニックウォーターはシュウェップスである。

ううむ、やはりビーフィーターは旨いなあ。ジンなんて、どれでも一緒じゃないかと思っていたが、違うのである。バーネットやウィルキンソンには申し訳ないが、ジン&トニックの格が一段上がったような印象を受けた。タンカレーやボンベイ・サファイアと好きなジンはいくつかあるけれど、価格などを考慮した場合、やはり最後に戻ってくるジンはビーフィーターなのである。ちなみに、この〈サマーエディション〉は氷だけを使ったいわゆるオン・ザ・ロックスタイルでも楽しむことができます。ふつうのビーフィーターより、ロックにした場合は飲みやすいのではないだろうか。


【付記】
● 休日の昼下がり、ウェブログ掲載用のジン&トニックを作ります。近所のコンビニ店で買っておいた透明度の高い氷を使用して、それなりに見栄えのいいものに仕上がってくれることを願いながらシャッターを切ります。撮影後、蝉の鳴き声を聞きながら、のんびりとジン&トニックを楽しみました。この時ばかりは時間もゆったりと過ぎ去っていきます。ふだん、あれこれ走りまわっていることを忘れさせてくれる一時です。

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ウィルキンソン・ジンでジン&トニック

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今年はまだシュウェップスのトニック・ウォーターをネット通販でまとめ買いしておらず、近所のスーパーマーケットでカナダ・ドライのそれを入手してジン&トニックを楽しんでいた。ところが、どういうわけかソーダとかジンジャー・エールは98円くらいで販売しているのに、トニック・ウォーターだけ135円になってしまった。しばらくは我慢していたが、これではいかんなあ、とネット通販でシュウェップスをまとめ買いすることにした。これだと1本=99円である。

これに送料約500円を加算して考えると1本=120円になるのだが、こういうとき私(乙山)は送料を考えないことにしている。あくまでこのシュウェップスは1本99円で買ったのだと思い続け、いい買い物をしたなあ、などとしみじみ思いながらジン&トニックを飲むようにしている。それでも1本120円なら、スーパーマーケットで売っている135円より安いではないか。

さてバーネット・ジンを飲んでしまったので次はいよいよブードルズか、とはならない。以前から〈ウィルキンソン・ジン〉なるものが存在しており、非常に安価(1000円以下)で販売されているのを知っている。この際、未飲のウィルキンソン・ジンを飲んでみようではないか、と例によって近所の某量販店まで自転車で行って買ってきた。

このウィルキンソン・ジンは、ラベルを確かめるとニッカが製造しているとわかった。ニッカは創業当初から朝日麦酒株式会社と深い関係にあり、現在ではウィスキーの製造をニッカが行い、販売や流通は朝日麦酒社が行うという形態になっているので、小売店の棚でニッカウィスキーに「アサヒビール」という名前を見かけることが多くなっている。

ははあ、これはあの〈ウィルキンソン炭酸〉と同じ伝だろうな、と見当を付けていた。ウィルキンソン炭酸は、1889(明治22)年頃、来日していた英国人ジョン・クリフォード・ウィルキンソンが炭酸鉱泉を発見し、調査したところ飲料用として優良な鉱泉であることがわかり、炭酸の瓶づめを企画したことに始まる、という。このあたりの事情は朝日麦酒社のウェブページに詳細があります。

現在ではウィルキンソン炭酸の宝塚工場は廃止され、工場跡が残っている。ウィルキンソンのブランドは朝日麦酒社の生産によって引き継がれており、私はこれと何か関係があるものとばかり思い込んでいた。同じ名前で、販売会社も同じなわけだから、ニッカ/アサヒによるウィルキンソン・ブランドのジンを企画したのだろうな、と見当をつけていたというわけだ。

ところがどっこい、ウィルキンソン・ジンというのは企画ものの新しいジンではなくて、ハイランド・スコッチのベン・ネヴィス蒸留所が製造していた歴史あるロンドン・ドライ・ジンで、ニッカがライセンス生産しているということだった。いやあ本当、これは知らなかったなあ。てっきり企画もののつまらないジンだとばかり(失礼)思い込んでいたのに、由緒あるジンだったんですね。

ネット通販で購入したシュウェップス・トニックウォーター(ちなみに製造は日本コカ・コーラ株式会社)が届き、これで役者が揃った。シュウェップスを冷蔵庫できりりと冷やしておき、ライムも忘れず用意した。さっそくジン&トニックを作って飲んでみると、やはりシュウェップスはうまい、と改めて思う。少しだけ苦みが効いていることや香りが違うこともあるかもしれないが、この味がいちばん気に入っている。

ウィルキンソン・ジンはアルコール37度の赤ラベルを選んだためか、強烈な個性が少なく、非常におとなしいジンだと感じた。47.5度の緑ラベルだったらイメージは違っていたかもしれない。いずれにしても、ウィルキンソン・ジンは由緒正しい、しかも非常に安価、付き合いやすいジンだと言える。キリンのバーネット・ジンもいいけれど、ニッカ(ベン・ネヴィス)のウィルキンソン・ジンもなかなかいけると思う。


【付記】
● ネット通販でまとめ買いしたシュウェップス、これだけある(24本)ととても幸せなというか豊かな気分になります。瓶詰めなので飲み終わったあとが多少面倒ですが、ペットボトルに残ったリングを外し(このとき、プラモデル用のニッパーが大活躍するんです。本当に便利)、ラベルをはがして洗浄することを思えば、まあそんなに面倒なことでもないような気もします。


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バーネット・ジンでジン&トニック

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連日暑い日が続いているが、こんなに暑いのにどうして蝉がまだ鳴き始めないのだろうと不思議に思う。早いときだと6月の終わりごろから蝉の大合唱が始まり、朝、蝉に叩き起こされることもあるくらいなのだ。蝉も経験から梅雨の終わりを知っているということなんだろうか。およその話なんだけど、梅雨の終わりと蝉が鳴き始めるころってわりと一致していることが多いような気がする。

さて、暑くなってくると飲みたくなるのがすっきりした飲みもの。ウィスキーも日本酒も大好きなのだが、暑いときにはやはりジンベースのロングカクテル、たとえばジン&トニックなどで喉を潤したい。先日、神戸の東急ハンズや長澤文具店に立ち寄ったついでに、洋酒専門店の頃末商店にも行ってみた。そこでは他でほとんど見かけることのないブードルズ・ジンが売っているのを確認済みだ。来年こそブードルズを飲んでみよう、と密かに考えていたのである。

ふと見ると、ブードルズ・ジンの横にひっそりと緑色のボトルに入ったジンが置かれているではないか。バーネット・ジンというもので値段は1000円を切っている。ちなみにブードルズのほうは1400円程度であり、ジンとしてはちょっと高めかな、という感じがしないでもない。ああ、バーネットか、と懐かしさも手伝って手に取ってみた。

バーネット・ジンは「ロンドン・ドライ・ジン」などとラベルに書いてあるけれど、キリン・ディスティラリーの製造になるもので、キリン系列店のジンベース・カクテルによく使われている。じつは昔、キリン系列店のパブでアルバイトをしていたことがあり、そのときに慣れ親しんだジンが他ならぬバーネット・ジンだった。ブードルズにもおおいに心を惹かれはしたものの、バーネットを自分でちゃんと(?)飲んだことはなかったことを思い出し、バーネットを買って帰った。

近所のスーパーマーケットでライムとトニック・ウォーターを忘れずに購入。本当のジン&トニックにはライムを入れないらしいが、私(乙山)はライムを絞って飲むのが好きだ。ライムの酸味と香りが、すっきりしたカクテルの良さを助長してくれるように思える。トニック・ウォーターはよくシュウェップスを使っているが、今年はまだネットでまとめ買いしていないので簡単に手に入るもので済ませよう。

Luminarc_Scotland.jpgグラスというかタンブラーはなかなかいいものがない。いま使っているのは12オンスのタンブラーだが、ネットであれこれ探して見つけたもの。〈スコットランド〉という名前が付いており、そのシンプルなデザインに惚れこんで買ってしまった。本当は10オンスと表示があったのに届いた品物が12オンスだったわけで、返品するべきだったかもしれないのだが、氷をたっぷり入れ、ライムを落としこみ、ごくごく飲む用途には12オンスのほうが合っているような気がしてそのまま現在でも使い続けている。

本物のクリスタルグラスは爪ではじいてみたときに、えも言われぬ響きを残す。しっかりとした重さがあって、手で持った感じも明らかに違うものだ。それは確かにそうなんだけど、〈スコットランド〉はどちらかというと業務用途のタンブラーで、本物のクリスタルグラスならぬ強化ガラスを用いている。家で使うにはまあこれくらいがいいのかもしれません。値段もそんなに高いものではないが、そこそこいい雰囲気を出してくれるので気に入っている。

バーネット・ジンによるジン&トニックはなかなかいいんじゃないだろうか。これがバーネットだ、と個性を主張することのない程よいバランスのジンと言える。というか、正直に申し上げるとですね、違いがあまりよくわからんのです。タンカレーやボンベイ・サファイアで決め込みたいときもあるだろうけど、あまり肩ひじ張らず気軽に飲みたいときなど、けっこう役に立ってくれるジンなのではないかと思う。


【付記】
● 近所のスーパーマーケットで売っている生ライムはメキシコ産でだいたい150円前後といったところでしょうか。好きで生ライムを絞って飲んでいますが、これをやるとライムがどんどん傷むので飲み続けないといけない、ということになるんですね。

ジン&トニックで1/8カット、ジン・リッキーで1/4カットを使用しますが、ライムを絞り込むとやはりうまい! 汗をかきながら帰ってきて、風呂ができるまでまずジン&トニックで一杯、お風呂上りにビール、そしてしめの一杯にジン&トニックを。日本酒やウィスキーから少し遠ざかる(?)かもしれません。


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プリマス・ジンでギムレット、ではなくて

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近頃はもっぱら風呂から上がるとジン&トニックかジン・リッキーを作って飲み(ベランダでタバコとともに食前酒、と洒落込むわけです)、それから食事時にビール(350ml缶)→日本酒(冷蔵庫できりっと冷やしたものを二合くらい?)で済ませ、食後にコーヒーで締めくくる、という感じになっている。これでもうアルコール摂取量としてはじゅうぶんすぎるくらいのもので、これ以上飲むと体に差し障りが、というか意識が……

あまり涼しくなってくると、自然とジン&トニックをほしくなくなってくるもので、それまでは飲んでいようと思う。秋彼岸がだいたいの目安になるんだけど、そうするとジンが……去年はタンカレーとボンベイ・サファイアを飲んでしまったころに涼しくなってきたので、それ以上ジンは必要ではなかった。それに、スコッチ&ソーダも並行して飲んでいたからなあ。

今年は異常に暑かったのせいか、ビーフィーター、ゴードンとジンを飲み進め、ついに三本目としてプリマス・ジンを買ってしまいました(じつはその前にスミノフを飲んだ)。まあ、ビーフィーターで何の文句もないんだけど、ほら、どうせならウェブログのネタにならないか、などという根性が出てきて別の銘柄のジンはないだろうか、と探しているところにあったんですよ、プリマス・ジンがね。ああ、とうとう焼きが回ったな、などと思いながらプリマス・ジンを買い物籠に入れた。

プリマス・ジンはイギリス南西部にある港町プリマスのブラック・フライアーズ蒸留所で作られている。プリマスには1691年に英国海軍基地が開設され、プリマス・ジンは薬として軍艦に積まれ、海軍将校たちは「薬として」ジンを飲用(愛飲)していたらしい。ちなみに海兵にはラム酒が支給されていた、という。プリマス・ジンの下側に船(昔の軍艦)が残っていることからわかるように、プリマス・ジンとイギリス海軍には深い関係があった、ということだろう。

地図で確かめてみると(googleは便利だねえ!)、プリマスは本当にイギリスの西南部に位置していて、海を挟んだフランスの軍港シェルブールと向かい合っているような位置。そういえば映画『シェルブールの雨傘』で、シェルブールの町が暗い感じで撮られていたように思うけれど、シェルブールはフランス北岸の町だったんだな、と改めて思った。マルセイユなんかとは陽の当たり具合がぜんぜん違うわけですね。

1890年、海軍医師のギムレット卿が将校たちの健康を案じ、ジンにライムジュースを混ぜて飲むことを勧めたのが、あの有名なジンベースのカクテル「ギムレット」だという。そういえば、レイモンド・チャンドラーが『長いお別れ』の中で、テリー・レノックスにギムレットについて語らせている場面もよく知られているのではないだろうか。

PrymouthGinSchweppes1.jpg私たちは〈ヴィクター〉のバーの隅に坐って、ギムレットを飲んだ。「ギムレットの作り方を知らないんだね」と彼はいった。「ライムかレモンのジュースをジンとまぜて、砂糖とビターを入れれば、ギムレットができると思っている。ほんとのギムレットはジンとローズのライム・ジュースを半分ずつ、ほかには何も入れないんだ。マルティニなんかとてもかなわない」(レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』清水俊二訳 ハヤカワ文庫)

ここではジンの銘柄が指定されていないが、ギムレットが誕生したのがイギリス海軍であるならば、ジンはやはり「プリマス・ジン」が似合う感じだ。「ローズのライム・ジュース」とはローズ社製のコーディアル・ライムで、類似品を挙げればサントリーが販売している甘みを付けたカクテル用のライムだろう。だから『長いお別れ』で語られる「本当のギムレット」とはわりと甘めで飲みやすいジンベースのカクテルだということになるだろう。

ちなみに「ギムレットの作り方を知らないんだね」というせりふからマーロウとレノックスは「本当のギムレット」ではない、バーテンダーが作ったその店の「ギムレット」を飲んでいると想像できる。これはあくまで私見なんだけど、「本当のギムレット」にいちばん近い飲み物は、「ジンライム」ではないかと思う。ジンライムは、オールドファッションド・グラスに氷、ジン、カクテルライムを入れ、軽くステアして出来上がる飲み物。氷は余計かもしれないが、使われている材料から見ると、これがいちばん「本当のギムレット」に近いのかもしれない。

さてプリマス・ジンはどうだろうか。
開栓して匂いを確かめる。松脂臭い匂いがつんと来る。ようしせっかくプリマス・ジンがあるのだからギムレットを、というわけではなくて、手元にあるライムとシュウェップス・トニックウォーターでジン&トニックを作って飲んでみる。ジンらしい香りがするけれど、それほどきつくはない。そうだなあ、これはゴードンとビーフィーターの中間くらいの感じ、といえばわかってもらえるだろうか。ジンらしい香りはあるけれど、ビーフィーターほど際立った感じがなく、さりとてゴードンほどおとなしくない、ジンが苦手な人には飲みやすいジンだと言えると思う。

いくら由緒正しいジンだといっても値段は1400円前後。しかもどの店にも置いてあるというわけではない。「幻のジン」のような扱いをして探し回って買い求めるほどのこともあるまい、というのが正直な感想。ギムレットはプリマス・ジンでなくてはならぬ、というこだわりの御仁御用達のレア・アイテムという感じがするプリマス・ジンである。


【付記】
● これが「本当のギムレットなんだよね」などといいながら楽しむことができるのもプリマス・ジンならではのこと。ジンにはまだいろいろありまして、記事には事欠かないように思いますが、なかなか酒店に置いてないのが本当のところ。プリマス・ジンにしても置いてないことのほうが多くて、それ以外のジンを、となると、本当に洋酒専門店にでも行かないと入手できそうにありません。神戸だったら「頃末」くらいでしょうか。

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ウィルキンソンのジンジャー・エール

SmirnoffWillkinsonGingerAle.jpg
ジンジャー・ビアを使った本式に近いモスコー・ミュールもいいけれど、いかんせんお値段が……ジンジャー・ビア自体がなんとビールより高い300円以上になるのだ。これでは採算が合わない、ではなくてどこか本末転倒という言葉がふさわしいような事態になっているような気がしないでもない。やはり日本ではジンジャー・エールを使ったモスコー・ミュールを作るのがいいんじゃないだろうか。

というわけで白羽の矢を立てたのが「ウィルキンソン」のジンジャー・エール。以前私(乙山)がアルバイトをしていたパブでもこれを使っていた。カナダドライなどでもジンジャー・エールはあるけれど、ウィルキンソンのジンジャー・エールはとにかく生姜の香りが強烈だったのを覚えている。中には「ウィルキンソンでないとね」という愛好者も少なからず存在しているように思う。

大阪を離れ、阪神間(宝塚/西宮)に住むようになって久しいが、あるとき阪急宝塚駅を降りて武庫川沿いを上流に向けて散策していると、ウヰルキンソン炭酸工場跡があった。あのウィルキンソンは昔ここで製造されていたと知り、懐かしさとともに意外な感じがしたのを思い出す。あまり知られていないと思うが宝塚には炭酸泉が出ていて、「炭酸せんべい」なるお土産もあるんですよ。

ウィルキンソンのジンジャー・エールがほしいのだけど、そういうときに限ってどこにも置いてあるわけではないのがよくあるパターン。近くのコンビニ店にもないし、生協(コープこうべ)にもなかった。そんなに遠くない過去において、どこかで見たような気がするのだが思い出せない。あまり気にしていないときはわりと見かけるんだけど、いざ買おうと思ったらない品物のひとつがウィルキンソンのジンジャー・エールではないだろうか、などと思いながら酒の量販店に入ってみると、ありました。

SmirnoffWillkinsonGingerAle2.jpg店ではウィルキンソンの炭酸、トニック・ウォーター、茶色のジンジャー・エールと赤色のジンジャー・エールの四本が、仲良く並んでいた。昔からあるのは「茶色のジンジャー・エール」で、赤色は少しマイルドな仕上がりにしてあるそうです。迷わず茶色のジンジャー・エールとトニック・ウォーターを籠に入れてレジに並んだ。

さて冷蔵庫できりっと冷やしておいたウィルキンソンの「茶色」ジンジャー・エールを使ってモスコー・ミュールを作ってみた。ライムを絞り込み、飲んでみると、やはり! 生姜の香りがなんとも鮮烈で、これは「フェンティマンズ」ジンジャー・ビアよりもかえって生姜の風味は強烈かもしれない。

写真からもわかるように、茶色といってもいいくらいしっかりついた色。そうそう、これこれ、と思わせる味わいだ。生姜フレーバーは少々きついが、本式のモスコー・ミュールに一番近い味わいにしようと思ったら、ウィルキンソンの「茶色」のジンジャー・エールを使うに限るなあ、と思った次第である。

ちなみに、カナダドライのジンジャー・エールでもモスコー・ミュールを作り、飲んでみた。ウィルキンソンで味わった鮮烈な生姜味はなりをひそめ、非常に穏やかな、飲みやすいモスコー・ミュールができた。これはこれで、捨てがたい味わいだと思う。生姜の香りが苦手な人は、カナダドライのジンジャー・エールを使うといいでしょう。色も茶色というよりは金色といったほうが近く、見た目も軽くさわやかな飲み物に仕上がります。


【付記】
● モスコー・ミュールといってもいろいろあるなあ、と改めて感じました。だけど、モスコー・ミュールが我が家の定番カクテルになるかといえば、そうでもなさそう。先日、ネットで買ったシュウェップス・トニックウォーターが届くや否や、乙山はウオッカ・トニックを作って、もっぱらそればかり飲んでいる始末です。

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tag : ウィルキンソン・ジンジャーエール

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只野乙山

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⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

⚫︎ 文字中心のウェブログ。ほとんど一話完結で、どの記事をご覧になっても楽しめ(?)ます。文字数だけなら一冊の本に匹敵(凌駕?)するほどありますので、ごゆっくりどうぞ。

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