地下鉄長堀橋駅周辺を歩く(3) 中国料理 一風亭

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自宅周辺の中華料理店の三軒目は〈一風亭〉という店にした。場所的には以前紹介した〈富品〉の横並びにあるといってよく、長堀橋の駅から行くとすると、長堀通りを東向きに進んで、阪神高速のところまで来たら左折し、しばらく歩くとたどり着くと思う。角の所に店があって、黄色やその他写真などたくさん貼ってあるから目立つのではないかと思う。

定食類はたくさん種類があって、選ぶのに迷うくらいである。驚くのは月~土曜日の13:30分まで「日替わりサービス」があることで、通常価格の680円よりさらに値引きした580円になっていること。カウンター席がいくつかあって、四人がけのテーブル席や、大人数で利用できる円卓もあるので、一人で行くにもいいだろうし、団体で入店するのにも対応できるようだ。

メニューなどに書いてある字などから類推すると、おそらく大陸系の人たちが経営しているのではないかと思う。もう腰が曲がってしまったお爺さんの店員さんが料理を運んでくれるのだが、この人はただの配膳係ではなく、料理人でもあるようだ。ふだんは配膳をしているのだけど、他日入店してみたら、いつも料理をしている人が配膳をしていて、あのお爺さんが料理をしていることもあった。

不思議なのは彼らの人間関係である。お爺さんに対する態度がちょっときついこともあるので、雇い人なのかなと思うのだが、実はあのお爺さんと料理人は親子ではないか、とも思う。昔はあのお爺さんが中心になってこの店を切り盛りしていたのではなかろうか。だがそれも想像の域を出ないもので、実際のところはよくわからない。注文は例によって「半定食」である。

さて料理が来ましたよ。あのお爺さんが持って来てくれるのだが、足取りがあぶなかしい時があり、見ていてヒヤッとする。片手にラーメン、もう一方に炒飯を持ってこちらに向かってくるのだが、あの例の、親指がスープに……というのが現実に起こるなんて思ってもみなかった。珍しい現象ではあるがあまり歓迎すべきではない。けど、お爺さんだからなあ。

ラーメンはスープの透明度が高い、神戸の大陸系中華を思い出させるような色合い。焼豚、モヤシ、メンマ、葱、ワカメなどが乗っており、麺は中太の縮れ麺である。スープを飲んでみると、何ともあっさりした味わいで、たぶん魚介系は使っていないと思う。やはり大陸系の味付けといえる。自分はこのあっさり、さっぱりした味わいが好きだが、日本のラーメン専門店と比べるべきではないだろう。

炒飯は焼豚、卵、葱、人参などが使われたごく普通のもので、具材はすべてかなり細かく刻んであるのが特徴。好みとしてはざっくり刻んで「五目炒飯」風に仕上げたものが良いと思うが、こういうスタイルも、それはそれでいいんじゃないだろうか。油の回りも良く、ぱさっとした感じがなく、ラーメンとのバランスはうまく取れているように感じた。

これで680円だからお得な感じがする。しかも土曜日だったら、13:30分までに入店すると、これが580円で食べることができるのが驚きだ。土曜日、何度か利用させてもらったのは言うまでもない。ただ、これは重要なことなので書いておかないといけないが、あのお爺さんが料理をしているとき、焼きそば定食を頼んだら、どういうわけか妙に甘かった。なぜあんなに甘く仕上げるのか理由はわからないが、あまり好きになれなかった。


【付記】
● いろいろと謎の多い〈一風亭〉ですが、とにかく値段が良心的なのがいいですね。そして味はそこそこおいしくて、何かの間違いがない限り、おおむね満足できるものだと思います。やはり近隣で働いている人たちに人気の店で、11時過ぎに行くか、あるいは13時過ぎに行くかのどちらかにして利用させてもらいました。

後日、13時過ぎに利用したところ、あのお爺さんが料理をしていました。なんだか嫌な予感がしたのですが、やはり料理の出来はあまり良くありませんでした。どうやら、少し暇になると料理をお爺さんに任せているようで、もしそうだった場合は運が悪かったとあきらめるしかありません。


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地下鉄長堀橋駅周辺を歩く(2) 中華料理 富品(フウピン)

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自宅から徒歩五分以内に中華料理店がたくさんあるのはうれしいことだ。実際は店が始まってからほとんど利用していないけれど、店を始める前の準備期間にはおおいに利用させてもらった。南船場とか博労町、南久宝寺は会社がたくさんあって、ランチタイムには本当にたくさんの会社員の人たちが行き来している。よく行く中華料理店でも会社員の団体さんをよく見かける。

今はまだ顔バレしていないからいいものの、いつの日かぼんやり食事をしていると「あれ、マスターこんなところで何を?」……何を、と仰いましてもご覧の通りでして……なんてな日が来るかもしれない。それくらい、いろんな会社の人が入れ代わり立ち代わり昼食をとっているわけである。今回はやはり中華料理店(←またかよ)の〈富品〉(フウピン)に行って来た。

ウェブ地図で確認すると、地下鉄長堀橋駅より、松屋町駅のほうが近いとわかった。阪神高速1号環状線沿いにあって、もし長堀橋の駅から行くとすると、長堀通りを東に向けて進み、高速道路まで来たら左折、高速道路沿いにしばらく歩いたら〈富品〉にたどり着くことができると思う。だけど現実的には実行する人はいないだろう。もっぱら近所の人が利用する店、だと思う。

外観からすると昔からある店のようで、入店してみると近隣の会社員や作業現場の人たちが利用している。カウンターに座って店内を見ると、わりときれいな感じがして、中華料理店にありがちな油染みた雰囲気ではない。だから女性社員も男性社員と一緒になって利用することもあるんじゃないだろうか。注文の品はいつもと同じ「あれ」を頼んだ。

Fupin_02.jpgさて料理が来ましたよ。ラーメンと炒飯が同時に来るのもいい感じ。ラーメンには焼豚と葱、モヤシのみというじつにシンプルなトッピングで、スープは醤油をしっかり使った日本風に仕上げられている。かなり「日式」を意識して勉強したのだろう。店名からしてだいたい想像できるが、配膳係の奥さんと思われる人の話し方からして大陸系の人だと思って間違いないだろう。

炒飯はご飯とご飯がくっついているしっとり系の仕上がりで、これは炊飯の都合によるものだと思う。いつもこんな感じだとしたら、そういう炊き方が好きなのだろう。味はわりとしっかり付いており、具材は写真からもわかるとおり、卵と焼豚である。葱が入っていた方が個人的には好みなんだけど、この炒飯はそんなに悪くない。人によってはとても好きになる味わいではないだろうか。

ごくごく標準的なラーメンと炒飯のセット、という感じだった。他日、サービス定食を食べてみたら、プラスチックの仕切りが入った器にご飯と料理二品、中央に漬物が付いていた。料理がたっぷり盛られているので、漬物に汁が侵入していたけれど、このあたりは細かい所にこだわらぬおおらかで豪快な大陸的気質(?)が表れていると言える。サービス定食もなかなかのものだった。


【付記】
● 本当に近隣で勤める人たちがよく利用する「町の中華料理屋さん」という感じでした。一人で入店してもカウンターがあるからいい感じですし、大勢で詰めかけても大丈夫な店で、昔から近所の人たちが利用する店だということでしょうね。


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地下鉄長堀橋駅周辺を歩く(1) 中華料理 天心

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現在住んでいる町は南船場といって、地下鉄長堀橋駅が最寄りの駅になる。東心斎橋で店をやるために引っ越したわけだが、引っ越し当初は調理もままならなくて、もっぱら外食をすることが多かった。自宅周辺は中小企業が多いため、外食するには全く困らない便利な環境である。徒歩一分以内にコンビニ店、すぐ隣のビルの一階が弁当屋で、ずいぶんお世話になった。

特筆すべきは、徒歩五分圏内に中華料理店が五軒も存在しているということで、中華料理大好き人間としてはたまらない。もちろん、引っ越しを実行する以前にネット地図で中華料理店はどうなっているかチェック済みである。自宅すぐ近くに二軒あるのをすでに知っていた。今回はそのうちの一軒〈天心〉に行ってみた。

写真一枚目でもわかるように、一瞬入店するのがためらわれるのだが、こういう店は嫌いではない。こういう外観でも店として成り立っているわけだから、そんなにひどいことにはならぬと予想できる。時間は午前11時を過ぎた頃、店に入る前にメニューがあるので見ると「半定食(ラーメンと炒飯のセット)550円」とあるではないか!

Tenshin_02.jpgウワォ、これは安い。ラーメンと炒飯のセットが大好きな人間にとって、これはもう頼むしかない流れである。心を決めて、入り口の扉を開けた。店はカウンターだけで、6~7人くらいしか入れないような小さな店。推定年齢60(70?)台と思われる店主と、女性店員の二人で切り盛りしている。すでに二名、先客が入っており、どうも近隣の会社員の人のようだ。

さて料理が来ましたよ。まずは炒飯からということらしい。ごく普通の炒飯のようで、紅生姜が添えられていますね。本来チャーハンに添え物は不要に思うけど、あえて添えるならこれがたぶんベストだろう。食べてみると、炒飯というより「焼き飯」の感じがする。どこがどう違うのか自分でもよくわからないけれど、これはもう「焼き飯」のテイストですね。

Tenshin_03.jpg次にラーメンが来た。焼豚、モヤシ、葱、メンマ、ワカメが乗っており、スープは濃すぎない醤油ベースで、関西ではよく見かけるものだと思う。麺は中太の縮れ麺、これもよくあるものだろう。スープを飲んでみると、何とも懐かしい味わいで、ラーメンというより「中華そば」と言いたくなる味わい。平凡だけど、こういうのってなんか好きなんですよね。

炒飯は少し少なめかもしれないが、分量的に不足はなく、ラーメンとセットで全部食べると満腹になってしまう店もあることを思えば、これでいいのだろう。店主のお爺さんが出す指示がかなり細かいもので、女性店員さんは「はい」と素直に従っているけどなかなか笑わせる。「中華そばと焼き飯」のセットの安さも魅力的だが、味も懐かしいもので固定客がわりと存在しているようだ。懐かしい味わいにほっとして、満足して店を出た。


【付記】
● 店構えからして、女性客が利用するのを想像できません。その後、何度か利用したのですが、ほぼ99.7%中高年男性が客層であるのがうかがえます。だけど不思議なもので、また行きたくなるちょっとした魅力があるんです。もちろん、お味が抜群とか、そういうことはなくて、ごく普通の中華料理店です。


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千日前、道具屋筋を歩く 喫茶店〈アメリカン〉

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現在住んでいる町は地下鉄の長堀橋が最寄りの駅になるのだが、これは店舗の物件を決めたとき、同じ不動産屋さんに住居も決めてもらうことにし、「店から歩いて帰ることのできる物件」という条件で話を進めた。長堀橋から非常に近く、5分以内で到着するほどである。長堀橋から店までも5分以内で行けるから、家から店まで10分以内で行き来できる便利さである。

御堂筋線の心斎橋で降りてもじゅうぶん歩いて帰ることができるし、クリスタ長堀という地下商業施設を歩けば、長堀橋、心斎橋、そして四つ橋と地下鉄の三つの駅がつながっている状態なのだ。心斎橋まで歩いて行ける、ということは、難波まで歩いて行けるわけで、今日はそうして千日前までやって来た。日曜日だけあって、道頓堀はものすごい人の賑わいで、もうえらいことになっている。

昼の一時半を過ぎていても、人気店には行列ができており、到底入ることはできない。そういえばまだ昼ご飯を食べていなかったな、と思い、千日前の喫茶店〈アメリカン〉に入った。ちょうど二人掛けの小さなテーブルが開いていたのでそこに座り、周りを見ると人がたくさん入っているではないか。昔からある老舗喫茶店だが、これほど人気があるとは思わなかった。

ここでカレーライスを食べるつもりである。ウェブログでお付き合い頂いている方の所で「金沢カレー」の記事を見たんだから仕方がない。もう一つの愉しみはアイス・コーヒーである。近頃のアイス・コーヒーはおしなべて薄味でコクがなく、飲んでいて楽しめぬものが多くなってしまった。〈アメリカン〉なら昔の濃くてコクのある、おいしいアイス・コーヒーが飲めるんじゃなかろうか。

American_02.jpgさて料理が来ましたよ。おお、何ともクラシックなカレーではありませんか。だけど福神漬け、分量が多すぎないか? そんなにたっぷり盛られると、そこだけご飯が赤くなってしまうじゃないか……まあいいか。食べてみると、何とも懐かしい味。辛さがかなり抑えられていて、なんだか給食のカレーを思わせる。ちょっと粉っぽいのもお約束なんだろうか。

そして、アイス・コーヒーが来ましたよ。写真でもその濃さがおわかりいただけると思う。うーん、これこれ、という感じである。シュガー・シロップとクリームが添えられているのも良い。植物性クリームがポーションで出てくるともう幻滅してしまう。それらを入れて混ぜ、ストローで飲んでみると……に、苦いっ! 近頃の薄いのに慣れきってしまった口にはかなり苦く感じる。

昔は大阪のアイス・コーヒーって、みんなこんな感じだったと思う。だけど苦いなあ、ものすごくビターは感じるんだけど、ちょっとコクが足りない感じがするのは気のせいだろうか。淹れるときに、えぐみまで出し切ってしまってるんじゃないかと想像する。悪くないんだけど、個人的には神戸の〈にしむら珈琲〉のほうが好きかもしれない。まあでも、濃いアイス・コーヒーが飲めて良かった。

今日は〈アメリカン〉のカレーとコーヒーが目的なのではなくて、千日前を南下した所にある道具屋筋に用があって、店で使う食器やグラスを検討したいのである。といっても、7オンスのオールドファッションド・グラスや8オンス・タンブラー、10オンス・タンブラーはネットですでに注文している。あとは水飲みグラスとかおつまみを入れるちょっとした器、飯椀と味噌汁の椀などだろうか。

American_03.jpg水飲みグラスはストレートとかオーバー・アイスでウィスキーを飲む際、チェイサーとして出すときに必要で、6オンス(180mlほど)くらいの、「まさにコップ」と言いたくなるようなものを選んだ。これを12個、店の席は9席あるので最初はそれくらいでいいだろう。もう一つは一番小さなガラスのボウルを12個、これは柿ピーなどを入れて出すのにちょうどいいのではないかと思う。

まだ12オンスのコリンズ・グラスとかカクテルグラス、シャンパングラス、ワイングラスも選ばないといけないのだが、一気に全部は無理である。昔はどこにでもあったように思うが最近ちっとも見かけなくなった、銅製か真鍮製の灰皿はないのですか、と店の人に訊いてみると、全くないというわけではないのだが、メーカーがなぜか作らなくなった、ということらしい。

考えてみると、道具屋筋まで来たということは、もう日本橋三丁目あたりまで来ているということで、ちょっと歩けば電子部品などを買う店が集中している日本橋五丁目ではないか。そうか、日本橋まで歩いて来られるんだ、と妙に感心してしまった。だけど、現実的には往復するのがちょっと大変だろうし、長堀橋から堺筋線の恵美須町で降りれば、目の前が日本橋五丁目なのである。

だから「日本橋」が目的だからと言って、近鉄とか堺筋線、千日前線の日本橋駅で降りると、そこは日本橋一丁目で、国立文楽劇場とか黒門市場に用事のある人にはいいけれど、電子部品とかアニメ、フィギュアなどのおたくグッズ(?)に用がある人は日本橋駅よりも難波で降りたほうがいい。だけど前から不思議に思っていたのは、なんで変な格好をした女の子たちは私(乙山)をスルーするんだろうか? ターゲットを絞り込んでいるってことなのか? 謎である。


【付記】
● 近頃は、変な格好の女の子たちがいる「メイドカフェ」が危ないそうです。宗右衛門町とか道頓堀とちがって、日本橋は「ノーマーク」であるらしく、悪質な風俗業者が流れ込んでいるという話を聞いたことがあります。もう一つは、宗右衛門町とか東心斎橋二丁目によくある「ガールズバー」で、ぼったくりも多く、高額を請求されてもめると、怖い人が出てくることもあるとか。どうかこの二つの店にはご注意ください。


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阪急神戸三宮駅周辺を歩く(6) 秀鳳飯店

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今回も所用で神戸に来ている。だが、所用で神戸に来るのはこれで最後。ウェブログで公表したから遠回しにいう必要もないんだけど、まあ給与所得者を辞めるわけである。長年お世話になった会社、辞めるからといって後足で砂をかけるような真似はしたくない。同じようなケースで有給休暇を最後に使いまくって辞めていった人を見たけれど、自分は同じようにできない。なんて言えばいいのだろう、そういうのは趣味に合わないのだ。

最後だからといって少し感傷的になる、などということはないのだが、それはたぶん神戸だからじゃないだろうか。昨年は堺や堺東に所用で通っていたが、その時は「もうこれで終わりなんだな」としみじみ思ったものだ。所用絡みではないだろうけど、何かの機会にまた神戸に来るはずで、これで終わりだとかいう気持ちにはどうしてもなれない。で、今日はまたもや三宮センタープラザの中華料理店〈秀鳳飯店〉に来ている。

〈秀鳳飯店〉はセンタープラザとさんプラザに挟まれた通路沿いにあり、隣が〈ラーメン屋段七〉なので知っている人も多いと思う。何度か前を通って見るたびに常に満席状態のようで、遠慮していたのだが、今日は店の前を通った瞬間、店員さんが「どうぞ」と声をかけてくれたので、ついふらふらと入店してしまったというわけ。おっ、いけるのか、と思ったけれどやはり相席に。小さな店構えだからか、ランチタイムでは相席必至。だけどまあ、いいではないか。

さて料理が来ましたよ。いつものように「ラーメンと炒飯のセット」である。ラーメンには焼豚、モヤシ、葱というたいへんシンプルなトッピング。だけどこの焼豚がおいしくて、たぶんどこかの店で焼いたものを取り寄せているんだと思う。日本のラーメンでチャーシューといえばだいたい「煮豚」のことだと思うけど、大陸系中華ではひもで縛った豚肉をたくさん吊るしてあぶり焼きにしているようだ。だから「焼豚」なのであって、神戸には焼豚の店がわりと存在している。

スープは醤油がしっかり使ってあるが「鶏ガラ」とか「とんこつ」などとはっきりわかる味ではない。なれど塩味はわりとしっかり付いているので一口飲んでうまいなあと思う味付け。店自体は大陸系中華(?)だと思うのだが、かなり日本人好みに振った味付けになっている。麺は中細の縮れ麺で、神戸の中華によくある細めのストレート麺とは少し違う。だからこれは、大陸系中華と日本のラーメンのちょうど中間くらいにあるように思う。

炒飯は写真をご覧になるとおわかりいただけると思うが、なかなかいい具合である。しかも分量がわりとあって、全部食べるとほぼ満腹状態になってしまうほど。惜しむらくは日によってご飯の出来不出来にばらつきがあり、ばっちりの時と、べちょっとしている時の差があるということだろうか。つまりね、それくらい私はこの店を利用したってことですよ。最初で最後、みたいな書き方をしているけれど、実はいちばんたくさん利用したのが〈秀鳳飯店〉ではないかと思う。

大きな店構えの老舗中華料理店は、一人だとなんだか居心地が悪い気がする。その点、これくらいの規模の店が一人客にはしっくりくるのだろう、利用客を見ても一人が多く、それもたいてい地元の人ではないかと思う。料理が出るのも早く、味も平均以上を保っており、それでいて値段は良心的なのだ。ただ一つ、ランチタイムは必ず相席になるのが難点だけど、慣れればあまり気にならなくなるものだ。大陸系中華なれど日本人一人客の「ツボ」を押さえた、良い店ではないかと思う。


【付記】
● 実際、何か用事がない限り、神戸に行くことはあまりなくなることは事実でしょう。一つ残念なのは、センタープラザの中で一番のお気に入りの店〈天濱飯店〉が、いつ行っても店が閉まっている状態なのです。もう一度、あのラーメンが食べたかった……今風の絶品ラーメンではありませんが、スープにえもいえぬ旨みがあって、また食べたくなるような何かが、あのラーメンにはありました。たんに休業しているだけであることを祈るばかりです。


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只野乙山

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⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

⚫︎ 文字中心のウェブログ。ほとんど一話完結で、どの記事をご覧になっても楽しめ(?)ます。文字数だけなら一冊の本に匹敵(凌駕?)するほどありますので、ごゆっくりどうぞ。

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