ザ・マッカラン12年 シングルモルト(スペイサイド)

TheMacallan.jpg
今回は〈ザ・マッカラン12年〉を飲んでみた。バーで何度も飲んだことがあるものはわかったつもりになっているせいか、どうしても後回しになってしまうが、マッカランは避けて通ることができないシングルモルトのような気がして、購入に至った。私(乙山)ごときがマッカランの由来を書く必要はないと思うが、同蒸留所がどこにあるかくらい確かめておきたい。

ウェブ地図で見るとマッカラン蒸留所はまさにスペイ川沿いで、エルギンという町をA941道路沿いに南下し、A95道路との交差点あたりに存在している。近所にはジョン・デュワー&サンズ蒸留所やアバラー蒸留所があるのが見える。クライゲラキ―というのもこのあたりだったのではないだろうか。小さなグラスに注ぐと、ドライフルーツのような香り、アルコールの揮発臭、ごくかすかにスモーキーさを感じた。

口に含むと、レーズンのような味わいに次いでハーヴを含んだモルトの甘みが来る。次に軽いスパイシーさと隣り合わせになっているようにどこかチョコレートを思わせる味わいを強く感じた。スモーキーさやピーティさがきわめて微弱だが「ある」ように感じる。フィニッシュの余韻はわりと長めで、モルトの甘みの次にスパイシーさがかなり長く尾を引き、最後は麦の甘みとレーズンの味わいが舌に残り、鼻にはかすかにチョコレートとヴァニラが混じったような香りがふっと漂う。

若干の加水でも味わいのバランスは崩れず、良く伸びる。トゥワイス・アップ以内なら、飲みやすくなりながら味わいの相似形を見事に保っているといえる。氷に注いで飲んでも味わいはほぼ同じ感じだが、香りが少し抑えられ甘みが凝縮したように感じる。ストレートで感じたスパイシーさはかなり後退する。レーズンに加えてカカオ系の味わいが少し強調されるようでもある。氷に注いでも引き際はかなり長めに感じられ、チョコレート/カカオ系の味が長引いて残る。

ウィスキー:水=1:1をオールドファッションド・グラスに氷と入れて水割りにして飲んでも、基本の味わいは崩れていないと感じた。ただし、ストレートで感じたスパイシーさは完全に後退する。飲みやすいのだが、面白さは減じるように思える。さすがに、水で割ったものを氷に注いで飲むのだから、引き際はかなりあっさりとしたものになってしまうのは仕方ないだろう。

マッカランのハイボール。だれもやらないと思うがやってみた。ここでは30mlのマッカランを10オンス・タンブラーに氷とともに注ぎ入れ、軽くステアした後、ソーダで満たしたものを飲んでいる。まず感じるのは酸味で、次に酸味に混じった感じのチョコレートの風味で、ううむ、これはどうなんだろう……面白い、感じはするのだが積極的にお勧めできない。


【付記】
● ザ・マッカラン12年、バーで飲んでも家で飲んでも間違いのない味わいでした。ビターチョコやレーズン系の味わいに加えて、モルトの甘みやほのかなスモーキーさ、そのバランスがいいんでしょうね。味わいの傾向は、フェイマス・グラウスに近いものがあると感じました。

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No title

コメントを差し上げようとして、ついつい遅くなってしまいました。

マッカラン12年は飲み口から後味まで、華やかな旨い酒ですよね。
華やかでありながら複雑で、非常に柔らかくて私は女性的なものを連想してしまいます。

そう言えば最近はスペイサイドの酒とは随分縁遠くなっておりまして、記事を拝見してまた飲みたくなってしまいました。
まあ普段から『男性的な』酒ばかり飲んでおりますので、こういった酒を飲むととてもマッタリとした気分になって気が休まりますから。

しかしレアなものからメジャーなものまで飲んでおられるので、正直に頭が下がります。
私は最近なんだか保守的で、飲んだ事のないボトルにはなかなか手が伸びなくなってきています。

見習わないといけません。

Re: Noriさん

Noriさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
マッカランはバーで何度も飲んだことがあり、わかったような気になっていて、
つい記事になるのが遅くなりがちでした。

今回はハーフボトルでやってみました。
やはり安心して飲めるウィスキーですね。
自分でも「なんだか今更ねえ」という感じがしています。

仰るようにスペイサイドのウィスキーは続けて飲むと「またか」と居感じがしますので、
ちょっと離れていたい気持ちもあります。
かといって、とんがったものばかりだと、ちょっとなあ、となるんですね。

このあたりを行ったり来たりしながら、自分に合ったものを見つけられると良いですね。
乙山は個人的な必要から、あれこれ飲んでおりまして、
ある必然性に動かされているような節があります。

Noriさんは自転車に精進していらっしゃるようですが、
それこそ、乙山が見習わぬといけないところかと存じます。
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