JR元町駅周辺を歩く(8) 広東特色点心 龍泉

Ryusen_ChaozuRamen_01.jpg
またまた神戸元町に来ている。今回は鯉川筋を北上したところにある〈龍泉〉に来ている。食後に時間があるときはなるべく街を歩くようにしており、そのときに「今度はあそこへ行ってみよう」という店を発見することが多い。そうして得た情報に、ネットのグルメ情報などを参照しつつ最終的に行く店を決めている。といっても、ほとんど情報のないまま飛び込む場合も多いのである。

龍泉は「広東特色点心」とか「餃子専門店」などとあるように、飲茶とか点心が最も得意と見える。ふつうの中華料理店とは少し違っているようだが、どんなものだろう。メニューを見ると、やはり餃子や焼売、前菜や冷菜が豊富で、「火鍋」というのもあるようだ。ランチメニューも豊富で、「点心飲茶AまたはBコース」や「中華定食」、「和えそば定食」や「餃子ラーメン定食」などがある。

「遊歩者 只野乙山」によくお越しになる方は、この中で私(乙山)が何を選ぶかは、もうご存知だと思う。そう、「餃子ラーメン定食」である。これは餃子とラーメンとご飯の定食ではなく、餃子ラーメンと炒飯のセットになっている。値段は650円で、大阪のランチ激戦区でも戦っていけそうな良心的価格といえる。何を躊躇することがあろう、これは要するにラーメンと炒飯のセットである。

Ryusen_ChaozuRamen_02.jpg店内は清潔で、比較的近年にできた店ではないかと思う。厨房と食卓が別になっていて、油染みた感じがないのが次世代中華を思わせる。実際、女性客も多く、地元の人と観光客が程よく混じっている感じがする。私は地元の人でもなければ観光客でもないわけだがネクタイをして歩いていれば、観光客から道を尋ねられておおいに困惑することもしばしばあるのだ。

さて料理が来ましたよ。まず「餃子ラーメン」からのようで、なるほど、水餃子をラーメンに入れた感じですね。独特のつけだれも添えられており、どうやらこれに餃子をつけて食べてくれ、ということなのだと思う。餃子がしっかり入っているので焼豚はないけれど、その代わり野菜がたくさん入っていて少しうれしい。まるで五目雲呑麺を食べているかのような錯覚を覚える。

黒い器が使われているのでそれとわかりにくいけれど、スープを飲んでみると、しょうゆがほとんど使われていないあっさりスープ。麺は細めのストレートで、正しい(?)神戸スタイルのラーメンといえる。餃子は中身がぎっしり詰まっていてかなりボリュームがある。雲を呑むような雲呑とはえらい違いである。餃子の皮は少し薄めで、こちらのほうが日本人にはなじみがあるスタイルだろう。

Ryusen_ChaozuRamen_03.jpg炒飯も来ましたよ。海老、卵、肉片、葱が見えますね。五目炒飯というほどたくさん種類を使っていないのだが、ぱらっとした米飯のばらけ具合ははなかなか良く、油はおそらく植物油で、食べた後皿に油が残るようなこってりしたものではないけれど、おいしいではないですか。このあっさり感や、ちょっとした点心がいくつか集められている雰囲気からすると、ターゲットは私のような人間ではないようである。

しかも最後に杏仁豆腐が付いてくるのはうれしい、と書いておくべきなのだろうと思う。自分自身はそれが付いてこなくても全く大丈夫なんだけど、こういうのが嬉しいと感じる人も少なくないと思うのだ。これで650円である。この、いろいろ料理があって分量はほどほど、値段も良心的、という店が、神戸中華にはあるようでないんじゃなかろうか。良い店だなあと思う。


【付記】
● とにかくラーメンが大好き、という人には向かないかもしれません。あっさりスープで細めストレート麺の「神戸スタイル」ラーメンは、いまや古典的かつ絶滅危惧種的な存在ではないかと想像します。おそらく大陸系中華料理だと思いますが、JR元町周辺で〈楽園〉と〈龍泉〉は押さえておきたい店だと感じました。


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No title

 「餃子ラーメン」と炒飯のセットとは驚きました。それで
650円とはもっとビックリです。

 しかもうまそう。このラーメンはぜひ食べてみたいところ
ですが、神戸はちと遠すぎる(笑)。

 

 

Re: 薄氷堂さん

薄氷堂さん、こんにちは! コメントありがとうございます。
雲呑麺と炒飯ならありがちですが、餃子ラーメンはあまり見かけません。
大陸系の中華だと、水餃子のほうが普通なので、
餃子ラーメンというのは抵抗がないのだと想像します。
このセットは本当、お値打ちものだと思います。
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