JR元町駅周辺を歩く(6) 広東料理 順徳

Juntoku_01.jpg
所用で週に一度、神戸元町に来ている。それにしても神戸は中華料理店が多い。某日、台湾中華を食べようと〈青葉〉へ赴いたところ「準備中」とあり、仕方なくその角を曲がった小路に〈順徳〉という店を見つけたので入ってみると満席である。こんな人目に付かぬ小路にもかかわらず満席ということは、よほど人気があるに違いない、とその日は〈順徳〉をあきらめ他を探すことにした。

すぐそばに〈楽園〉があるのだからそこで済ませばよかったのだが、せっかくである。どうせなら入ったことにない店にしようではないか。というか、ウェブログの話の種にするという魂胆なのだ。で、〈第一旭〉の対面くらいにある店に入ってみたのだが、ものすごいコスト削減料理で驚いた。いやはや、神戸はやはり広いもので、ここはノーコメントとさせてもらおう。

他日、余計なことは一切考えず〈順徳〉へ向かった。ラーメンと炒飯、ネギソバと炒飯、そして雲呑と炒飯のセットがあるのをネットで確認済みである。どうやら今回は席に着くことができたのだが、メニューを見ると「昼の定食」のようなメニューがないではないか。そうか今日は土曜日、店によっては平日のランチメニューをやっていないこともある。

ああ、神戸には平日に行きたいものだなあ。〈淡水軒〉も〈香港茶楼〉も平日のランチメニューはやっていない。ネットで見た「ネギソバと炒飯のセット」を食べたかったがないのだから仕方がない。泣く泣くグランドメニューの中から雲呑麺を注文した。こういうときは中華丼くらいにするのが無難だが、なぜか私(乙山)は雲呑麺が好きなのである。

厨房からは盛んに中国語が聞こえてくる。オーダーを通す声と思われるが、それが北京語なのか広東語なのか皆目わからぬ。店内は照明を落としているのか多少暗めだが、町の中華料理店より高級な感じがする。メニューを見てもフカヒレだのアワビだの高級食材を使った料理が評判のようで、「揚州」という文字が見えたから海沿いということで広東料理なのかもしれない。

Juntoku_02.jpgさて料理が来ましたよ。箸の袋に広東料理とありますね。これまた透明度の高いスープですなあ! 余分な脂は一切浮いておらず、雲呑に葱、青梗菜というシンプルな料理である。スープをまず飲んでみると、何ともあっさりした味わいで、おそらく鶏ガラか中華ハム、あるいは豚による上湯スープであろう。それらのどれかが突出した感じはなく、素材をつかみにくいスープになっている。

麺は細めのストレート麺で、神戸の中華料理に多いタイプ。たぶん日本のラーメン好きから言わせると「噛み応えのない麺」ということになるのじゃないかと思うが、自分はそんなに嫌いではない。雲呑もつるっとしていておいしいが、特筆に値するような感じではない。だけどなんですかね、もうちょっと雲呑を入れてくれても良さそうなもんじゃないだろうか。

悪くはない、というかおいしいんだけど、すべてがあっさりしているのでもう少し腹にしっかりたまるものが欲しくなる。平日のランチメニューが食べたいなあ。炒飯とネギソバ(小)という組み合わせでも良かったかもしれないが、それだと1000円を超えてしまう。ランチで1000円以上なんて、よほどのことがない限りありえないのが己の庶民感覚というものである。


【付記】
● 平日のランチメニューを食べられないのがたいへん残念でした。だけどこのお店はたぶんかなりいい料理を出しそうな気がします。最低二人で、できれば四人くらいで卓を囲むのが中華料理に似合っているんですね。

調べてみると、「順徳」というのは広東料理の一部門のようでして、順徳と見聞きして何かモラリティーのようなものを連想した頓珍漢(=乙山)にはいざ知らず、わかる人にはすぐわかる、料理そのものを指す店名だったわけです。


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No title

>これまた透明度の高いスープですなあ

基本的には味噌ラーメン派の私ですが、最近のはやりの豚骨やら背脂やらのぎとぎとしたやつがもう一つ好きになれない私ですから、こんなふうな透明なやつは良いですなあ。

Re: gatayanさん

gatayanさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
神戸の大陸系中華にはこの手の「汁そば」が多いですね。
おいしいんですけど、ちょっとあっさりしすぎかもしれません。

仰るように、最近のラーメンは基本的に苦手です。
第一旭なんかでも「コショウなし、油少なめ」などと頼むのがいいですね。
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