後面開放型スピーカー箱 製作編(4)組み立て最終

C36type_Assembly_01.jpg
バッフル板を接合する段になった。そのために箱の内側に木材を留めないといけないが、ここはクランプがきかぬので木工ボンドと木ネジで固定する必要がある。木ネジはスリムビス(Fビス)の3.3×25mmというのを使った。下穴はネジ径の80%程度なので約2.6mmになるのだが、たぶんそれは硬い木向きの仕様で、MDF板は柔らかいから2.0mmでも手回しで木ネジが楽に入っていく。相手は木なので、2.0mmのドリルビットを取り付けたハンドドリルで楽に穴あけができる。

ただし、接合先の下穴なしでOKというのは電動ドライバーあるいはインパクト・ドライバーを使った場合の話で、手回しドライバーで調子よく入っていっても、接合先まで来るとぴたっと止まってしまうので要注意。今回はラチェット式ドライバーを使ったから、接合先にも追加で下穴をあける。木工ボンドを付けて接合し、ある程度時間がたってからのほうがいいだろう。金属製L型定規(スコヤ)にテープか何かで印を付け、常に一定距離を保っているか厳重に監視しながら作業を進める(写真一枚目)。

C36type_Assembly_02.jpg木ネジを使って固定なんてしていると、いかにも木工細工をしているなあ、という気分になってきますね。すべての部品を固定し終わると、間髪いれずに木工ボンドを塗り、バッフル板を取り付ける。木ネジで固定してしまったのだから、これ以上待つ必要もないわけである。ここもクランプがきかないので、できるだけ重たいものを選んで上に乗せてクランプの代わりとする。ここではユニット自身を使った(写真二枚目)。

次に、フロント部分のストッパー(ここでグリルクロスを留める)木枠を接合する。すぐに接合しないで、まずはすべての部品を揃えて仮組みをしよう。すると、入りやすい部分とそうでない部分が出てくるものだ。あわてず、部品を入れ換えてベストの状態で仮組みができたのを確認してから接合に入る。組み立ての精度が甘いと、ここにすべてのしわ寄せが来るわけで、場合によってはヤスリ、サンダーで形を整えないといけないこともあるだろう。

C36type_Assembly_03.jpg写真三枚目はストッパー木枠をC型クランプにて接合している様子。クランプが6個しかないので一辺ずつ接合していくしかない。単純計算で8日間を要することになるだろうし、短い辺がクランプ3個で済むのなら、6日間でこの作業は終了する。どちらにしても気の長い話である。クランプがたくさんあればもっと短時間で済ませることもできるのだろうけど、工房じゃあるまいしふつうの家にクランプばかりたくさんあっても仕方がない。

一日一工程しか進めぬのは、木工ボンドの関係上仕方ないことなのだ。木工ボンドの完全乾燥の目安は24時間である。本当はもう少し早めに作業を進めても大丈夫なのかもしれない。思案のしどころ、あるいは我慢のしどころかもしれない。だが、ここで足を速めてすべてを台無しにしてしまっては意味がなかろう。どれだけ時間がかかったとしても、ここはゆっくりいくしかないとあきらめるのが肝心だ。

C36type_Assembly_04.jpgストッパー木枠の接合が終了。「できるだけ研磨はしない」方針でやってきたけれど、この小口部分とその他接合部分の研磨は避けられない。ここで登場するのがシントーの「のこやすり」である(写真四枚目)。木工細工における永遠の定番中の定番ツールのような気さえするが、とにかくよく削れるし、目詰まりを起こさぬじつに便利な工具である。不整合部分を削って修正する作業にこれ以上役に立つ道具はちょっと見つからないというほど、頼りになる相棒だ。

のこやすりで形を整えた後、#240の紙ヤスリをかけ、#400で仕上げた。これで箱の組み立てとしては終了になり、一応「音は聴ける」状態である。もう音だけ聴けたらいいんだ、という人はこの段階でスピーカー・ユニットを装着して音楽を楽しんだらいいんじゃなかろうか。拙機の場合、フロントの接合部分が丸見え状態のままだといささか見苦しい気がしないでもない。ここは、小口テープを貼り付けたほうが見栄えが良さそうに思う。というか、最初からその予定である。次から「仕上げ」に入っていきますよ。


≪ 後面開放SP・グリルクロスへ  後面開放SP・つき板へ ≫


【付記】
● いったいどうなるのかと思った後面開放型箱でしたが、ようやく底が見えてきた感じがします。研磨という肉体的単純作業を厭っているのではなく、ついやりすぎてしまう己の性分に釘を刺しておきたい気持ちもあります。実際、これくらいでいいや、と見切りを付けたひとつ目の箱より、ふたつ目の箱が巧くできると、またぞろひとつ目の箱に手を付けてやり直す、この繰り返しにはまり込んでしまうのが恐ろしいわけですね。


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