後面開放型スピーカー箱 製作編(1)箱組み

OpenBackType_01.jpg
後面開放型箱を木材加工業者に発注したのは7月の終わり頃、それが8月の終わり頃になって加工済み部品が到着した。忙しい最中だったので荷解きもできず玄関に置きっぱなしになっていた。ようやく仕事が多忙期を終え、通常の業務に戻ったのを機に、製作に入ることができた。製作といっても、ほとんどの加工を業者にお願いしたので、後は木工ボンドで組み立てるだけである。

今回は「まるでプラモデルのように組み立てる」こと、「できるだけ研磨は行わない」ことを狙いとして全体の計画を練り上げた。自宅に大きなガレージとか作業場があって、そこでジグソーもサンダーも自由自在に使えるならいいけれど、できるだけ音を立てぬように作業しないといけない集合住宅である。本当の自作とは言えぬところもあるが、こればかりは仕方がない。

部品を梱包から取り出し、まずは仮組みをしてみる。写真一枚目がその様子を撮影したものだが、加工精度が高いので何だか出来上がってしまったように思えた。自分にもできるだろうか、ではなくて、これならできてしまうなあ、と嬉しくなった。なにしろバッフル板の大きな丸穴とかややこしい木枠、細かな部品類などがすべて出来上がっているわけである。

木工ボンドとブラシ(刷毛)、はみ出た木工ボンドをふき取るための濡れ雑巾を用意する。MDF板をたんに貼り合わせていくだけでなく、補強と接合の簡便さを狙って溝ざねを作ってもらったので接合は比較的容易である。木工ボンドを接合部に塗り、ブラシで均等にのばして接合するだけ。コーナークランプとハタガネ(締めハタ)を使ったが、ここまでやる必要はないかもしれない。

OpenBackType_02.jpgこのような固定器具がない場合、もうすべての部品を木工ボンドで接合してしまい、何か重みのあるものを箱の上に乗せて放置する、という手もあるだろう。もし、自分が固定器具を持っていなかったらそうしただろうと思う。だいたい、ふつうの家にコーナークランプとかハタガネなんて常備してあるわけがなく、なんでそんなものが家にあるんだ、と言われても仕方ないようなものじゃなかろうか。

当初から固定器具を使って組み立てるつもりだったから、かなり早い段階から準備してそれらを持っていたわけである。スピーカースタンドとか特製オーディオラック、あるいは二台目の小型スピーカーなど、他に木工をする予定のある人はコーナークランプとハタガネ、各種クランプ類、そしてDIY作業台などもあったほうがいいのではないかと思う。

写真二枚目のように、コーナークランプとハタガネを使って、初日は二枚の板を直角に接合するだけ。これで次の日の同時刻頃まで放置しておく。木ねじと電動ドライバーがある人は次の作業を進めることができ、箱組みを一日で終えることさえできるのではないかと思うが、できるだけ木ねじを使わない方針なので焦りは禁物である。

次の日、固定器具を外してみると意外にしっかり接合されているのに驚く。木工ボンドだけなんて弱々しい感じがしないでもないが、思いの外しっかりしている。二日目は三枚目の板を接合して「コの字」にした。この作業と並行して、バッフル板と木枠の下地作りを行っておく。これは木部プライマーをMDF板に塗布しておくことなどだ。

OpenBackType_03.jpg後は、底板を取り付ければ、箱の枠組みが出来上がりになる。内部に補強木材を入れ、そこにバッフル板を取り付ける予定である。バッフル板はC型エンクロージャーぽい雰囲気を出すためにつや消しの黒を塗装するつもり。ここが黒じゃないと、いかにもそれっぽい感じにならぬので要注意。といっても、別に人を担ぐ意図は微塵もないんですよ。

底板を取り付けてから塗装してもよいし、塗装してから取り付けてもいいだろう。先に塗装するなら下地作りをしないといけないだろうから、少し箱組みは後回しになるだろう。とかなんとか、かなりのんびりしたペースで後面開放型スピーカー箱の製作が進んでいる。本当にのんびりでいいのである。というか、木工の箱組や塗装は時間がかかるものである。とくに塗装は、決して急いではいけない。


≪ 後面開放SP・設計編へ  後面開放SP・バッフル塗装へ ≫


【付記】
● 後面開放型箱、とうとう製作編に突入してしまいました。D130を手にしたときは「本当にできるんだろうか」と思っていましたが、いざ木材部品の実物を目にすると、もうやるしかないな、というふうになってきました。


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