ホワイトオーク・ゴールド



〈遊歩者 只野乙山〉 特別企画
【日本のウィスキーを飲む】



WhiteOakGold_01.jpg
江井ヶ嶋酒造の〈ホワイトオーク・レッド〉が思いの外いい感じだったので、それより少し高級である〈ゴールド〉も試してみようと思った。といっても近所の酒店に売っているわけではなく、どこを見ても置いていないようなのでネット通販でもとめることにした。ついでにブラックニッカ・スペシャルの六角瓶も注文したのは言うまでもない。

豪雪のため集荷が遅れております、とのメールが届いた。近々届くはずだと踏んでいたのでウィスキーを買っておらず、残りのブラックニッカ・スペシャルもわずかになっている。仕方なく、近所のミニコープまで歩いて行ってブラックニッカ・クリアブレンドを買う。以前なら某酒の量販店まで自転車を走らせたかもしれないが、今はクリアブレンドの良さがわかっているためそうする必要はない。

数日後、ホワイトオーク・ゴールドが届いたので早速梱包から出してみた。一升瓶ウィスキーとはいうものの、酒の一升瓶の形ではなく、ちゃんとウィスキーボトルの形をしている。写真ではラベル部分を大きく写してあるけれど、瓶はウィスキーそのもの。おお、と思わず圧倒される感じである。よくあるお菓子を巨大化したのと同じ感じだろうか。

レッドがアルコール度数が37度なのに対し、ゴールドは39度。少し度数が上がっている分、モルト原酒を多く使っているということなのだろう。原材料はモルト、スピリッツと書いてある。モルトとグレーンだとばかり思い込んでいたが、スピリッツとは麦芽以外の何かを原料にしている蒸留酒ということだろう。ちなみにニッカのサイトではグレーン・ウィスキーにトウモロコシと大麦を使っていると公表している。

WhiteOakGold_02.jpg早速飲んでみる。一升瓶ボトルはさすがに重いけど、抱えてショットグラスに注ぐ。そのまま飲むとさすがに「スピリッツ」のアルコールが強く感じられる。ストレートより割り物にしたほうがいいのはレッドもゴールドも同じ。少し加水すると飲みやすくなり、モルト香と微弱なピート香、甘さのバランスが良くなるポイントがある。若干だがゴールドのほうがスコッチらしさを感じるような気がするが、これも歴然とわかる大きな違いではなく、人によってはレッドのほうが好き、という場合もあるだろう。

日頃飲むのにはやはり一升瓶は重たい。これが酒だとそう感じないで一升瓶のまま廊下に放り出してあるのが不思議だ。ここは他の瓶に移し替えて飲むことにしよう。ラベルは剥がしてあるけどもうおわかりですよね。これも記事にしようと思ったのだが、期待していたものと少し違っていて、「あれっ?」と思ったのだ。それがいったい何なのか、まだつかめないでいる。もう一度飲んで確かめ、それから記事にするつもりである。

飲む前にあまり過度に期待するのはあまり良くないのかもしれぬ。ホワイトオーク・ゴールドも、レッドが良かったのでちょっと期待し過ぎたのだろうか。江井ヶ嶋酒造のサイトによると「オーク樽で3年以上貯蔵熟成させた原酒をたっぷり使用したお買い得ウイスキーです。オークレッドではちょっと物足りないという方におすすめします」ということだが、その価格差は200円でほんの少しの違いなのだ。

WhiteOakGold_03.jpgちょっとトーンダウンという感じで書き進めているが、ホワイトオークが良心的なウィスキーであることは確かである。もっぱら炭酸割りで飲んでいるが、水割りでもおいしい。ひょっとしたら水割りのほうがあっているかもしれぬ。ブラックニッカ・クリアブレンドの後で飲んでも大丈夫な品質は、ゴールドでもレッドでも同じだと思う。問題はレッドとゴールド、どっちにするかであろう。

いや、もうどちらでもいいのではないか。どちらを選んでも損をした気分にはならないだろう。日頃高級なものを飲み付けて舌の基準が高くなっている人にはお勧めできないが、これはだめだなあ、と飲み続けることができなくなることは決して(いや、たぶん)ないと思う。ふだん飲みのウィスキーとしてかなりいける部類に入るものだ。舌のリセット(?)にもうってつけのウィスキーではないだろうか。


≪ ホワイトオーク・レッドへ  プレミアム角へ ≫


【付記】
● 「舌のリセット」をよくやるんです。日本酒なら〈呉春〉の普通酒がぴったりで、日本酒度±0なので、その後に飲む日本酒がよくわかるんですね。たとえばホワイトオークの後にピュアモルトなどを飲むと、本当にそのありがたみが骨の髄からわかるのです。貧乏たらしい話ですが、乙山にとって舌のリセットは欠かせないものです。


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冷静なる原点回帰。

お陰様で、昨年も苦しんだ気管支炎
を伴う花粉症がやっと治りました。
今はゆるりと、
ホワイトホース12年とブラックニッカ
リッチブレンドを交互に飲んで楽しんで
おります。なぜかわたくしにとっては、
ブラックニッカリッチブレンドが冷静なる
原点回帰のウイスキーとなっていて、とても
舌のリセットまでは及びませんが、癒されてます。
驚きなのは それよりも希少な
ウイスキーの終売情報が出る度に
ひたすら うろたえていふ有様で
誠に悩ましい限りでございます。








Re: 冷静なる原点回帰。 ; 四の字硬目さん

四の字硬めさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
体調が良くなったのは何よりですね。

> なぜかわたくしにとっては、
> ブラックニッカリッチブレンドが冷静なる
> 原点回帰のウイスキーとなっていて、とても
> 舌のリセットまでは及びませんが、癒されてます。

ブラックニッカ・リッチブレンドが基準になっている、
というのはいいことではありませんか。
新しく出たばかりのものですし、そう簡単にはなくならないでしょう。

キリン・ディスティラリーズの〈エンブレム〉が消えるのは残念ですが、
キリンによって閉じられてしまったメルシャンの軽井沢蒸留所のほうが、
もっと残念に思えてなりません。

おっさんの役割。

乙山殿、
わたくしは、メルシャン軽井沢蒸留所が
閉鎖、ウイスキーの流通が消滅してから
ウイスキーに目覚めたので、後の祭りモン
なのですが、こんなわたくしが
これからおっさんのの役割としてデキる
事は、若い人にウイスキーってカッコよくて
オシャレでインテリで、体に良くて、
人生における大切な友達なんだよって、
伝えてゆく事なんだろうなと、一人勝手に
思ってます。
一つでも日本の蒸留所を守る為に…。
オトコってヤッパウイスキーでしょっ!

No title

>もう一度飲んで確かめ、それから記事にするつもり

もう一度と言わず、一升飲みきってからでも結構ですよ。

このお酒(レッド)ですが、しばしば酒屋さんで見かけ興味を持っておいたのですが・・・
今度試してみます。

Re: おっさんの役割。 ; 四の字硬めさん

四の字硬めさん、再コメントありがとうございます。
もう昔のことですが、大阪の阪急梅田駅の近くに、
新梅田食堂街という、それこそ食べ物屋ばかりが集まったエリアの片隅に、
小さなバーがあり、そこで〈軽井沢〉というウィスキーが飲めたのです。
しかもたいへん安い値段で、けっこうおいしいのに驚きました。

その小さなバーへ行って〈軽井沢〉を飲むのが楽しみでした。
その前に、串かつ屋で大瓶のビールを一本飲み、
串かつをつまんでからいくのですが……串かつを5本くらい食べ、
その後〈軽井沢〉を二杯飲んでも、だいたい2000円くらいで済んだものです。

今では楽しい、懐かしい思い出になってしまいました。
大メーカーの考えていることは、わかりませんね。
文化の破壊と言っても過言ではないと思います。

Re: gatayanさん

gatayanさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
もう一度飲んで確かめ、それから記事にするというのは、
最後の写真のボトルにもともと入っていたウィスキーのことなんですよ。

ホワイトオーク・レッドは侮りがたい実力を持っていると思いました。
ブラックニッカのようにリッチな甘さと香りはありません。
ですが、ブラックニッカの後であえて飲んでも、霞むことがなく、
それはそれで飲めるのに感心してしまいました。

店頭で販売しているのはたぶん大容量PETボトルだと思いますので、
やはり別の瓶に移し替えて飲むことになると思います。

No title

江井ヶ嶋酒造さんは真面目な酒を造っているようですね。
『ホワイトオークあかし』もなかなか評判が良いようですし、私も一度飲んでみようと考えているところです。

最近思うのですがウィスキーの基本的な部分が出来ている酒というのは、飲んでいて安心出来ますよね。
安価な酒だと結構出来ている酒と出来ていない酒がハッキリ分かれる様な…。

ニッカの『ザ・ブレンド』の瓶に入っていると、ちょっと高級な感じがするのは面白いですね。
確かに冗談で知人に飲ませてみるのも面白いかも知れません。

No title

自分的には飲み比べた結果、ゴールドのほうが気持ち、良い様に感じておりますが、なにやら過度に期待を持たせてしまった様子で、申し訳ないような……
ちなみに東京の自宅近くで扱いをされている酒屋の場合は、一升瓶かレギュラーのケース売りしかしておらず、PETボトルでの扱いはないようです。
キリンさんは、蒸留酒に関してはほぼ切捨てを行っているようにしか思えず、自社ブランドを大事にしていないのは飲み手としては悲しい限りです。

PS.江井ヶ嶋酒造の蔵開き、楽しかったです。日本酒は体質的に苦手なのですが、神鷹しぼりたて樽酒の芳醇な味わいに、つい飲み干してしまい、驚いた次第です。関西風のちゃんぽんもおいしかったですよ。

Re: Noriさん

Noriさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
この蒸留所の〈ホワイトオーク あかし〉を初めて飲んだとき、
ちゃんと造っているんだな、と感じました。
作り物の感じがなく、そのまま素直に、という感じだったのです。

オークレッドもゴールドも、その路線を進んでいて、
「スピリッツ」が気になりますが、まあいいではありませんか。
ふだん飲みの最強レベルと言ってもいいのではないかと思うほどです。

ニッカ〈ザ・ブレンド〉は今まで飲んだ中で最も意表を突かれたウィスキーです。
予想とか期待を、良い意味でも悪い意味でも「外す」というか、
一言でいうと「あれっ?」でしょうか。本当に面白いですね。
必ず、もう一度飲んでみます。

Re: nandemonaさん

nandemonaさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
いえいえ、どこかトーンダウンしたように書いておりますが、
ホワイトオークが良いウィスキーであるのは間違いありません。

げんに乙山は、オークゴールドを二本、ブラックニッカ・スペシャル六角瓶を一本、
そのように注文し、それに満足しております。
オークゴールドのほうがいささか良いというのは本当だと思います。
実際に飲んでみて、それを実感しております。ありがたく思っています。

どうやらオークゴールドのPET売りはないようで、どこでもレギュラーボトルか、
一升瓶の販売になっているようです。PETボトルはオークレッドだけのようです。

> キリンさんは、蒸留酒に関してはほぼ切捨てを行っているようにしか思えず、自社ブランドを大事にしていないのは飲み手としては悲しい限りです。

かつて〈NEWS〉など良い物(と感じました)を出しているのに、
素直に良いものを作り続ければいいものを……軽井沢蒸留所の件でも本当に残念です。
大企業の考えていることはよくわかりませんね。

江井ヶ嶋酒造の蔵開き、楽しかったでしょうね!
乙山は土曜、日曜に仕事がありますので、
酒関係のイベントには、参加できぬのが残念です。
だいたい、日曜日に行われるのが多いんですよね。
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