しそわかめ、わかめむすび

ShisoWakame_Front.jpg
自宅でアルコール抜きの昼食を済ませる場合、米100gを炊いて味噌汁とふりかけだけというパターンが多い。えっ、それだけでいいの、という声がどこかから聞こえてきそうだがじゅうぶんである。ご飯がおいしく炊けたら、本当に少ない惣菜で済むのである。具だくさんの味噌汁とか豚汁であれば、ふりかけすらいらない。

ご飯とみそ汁だけで済ませることができる、これが和食の基本である。ふりかけはいろいろあるけれど、常用しているのは「しそわかめ」というもの(写真一枚目とは別物)で、近所の某業務用食料品店で一袋100円以下で購入している。ソフトタイプのふりかけというやつで、完全に乾燥したものではないのだが、これがけっこういけるのである。

以前山口の萩に行ったとき、昼食を取ろうとして駅からしばらく歩いた食堂のような所に入った。そこの肉うどんが評判だと前もって調べておいたのだと思う。店の名前も忘れてしまったが、肉うどんとわかめむすびを注文した。その「わかめむすび」というのが、おにぎり一面にわかめがまぶしてある、不思議なおむすびなのだ。

ところがそれがまた大変おいしくて、肉うどんとのセットがお気に入りになってしまい、次の日もここにしようか、などと思ってしまうほどだった。評判の肉うどんが抜群に旨かったわけではないが(失礼)そこそこうまく、むしろ「わかめむすび」のほうを気に入ってしまったようなのだ。セットの値段も大衆食堂らしく、たいへん安かったように思う。

ShisoWakame_Back.jpgどうしておしゃれなレストランに足が向かず、こういう大衆食堂にばかり入ろうとするのか、自分でもわけがわからないが、わかめむすびに使われていたと思われる、あのわかめはなんだろうかと気になっていた。そのうち、山口出身の方から「しそわかめ」という、わかめのふりかけをお土産で頂いたのだが、ひょっとしたらそれかもしれない。

というのも、しそわかめの裏側に「長州わかめむすび」のことが書いてあるではないか。それによると「長州藩では刻んだわかめをまぶして食べる習慣がありました。明治維新の立役者を教育した吉田松陰先生も門下生たちと一緒にわかめむすびを食されていたのではないでしょうか」などとある。

熱々のご飯に「しそわかめ」を振りかけて食べると、あの萩の大衆食堂での「わかめむすび」をほうふつとさせる味わいだ。本来ふりかけなど使わぬ性分だったがそれ以来、しそわかめだけはふりかけとして使うようになった。ただし、お土産でもらったのは「井上商店のしそわかめ」であって、これは常用しているしそわかめの約4.5倍の値段である。

スマートフォンをWi-Fi接続するのに成功し、システムのアップデートも行った結果、物理キーボードも使えるようになったことでたいへん気分が良くなったせいもあるのだろうか、近所の某スーパーマーケットで井上商店のしそわかめを目にしたとき、久しぶりに食べたくなってつい買い物籠へ入れてしまった。常用のしそわかめを切らしていたのだ。

RiceWithShisoWakame.jpgううむ、やはり井上商店のしそわかめは旨いなあ。この日もあぶらげとわかめの味噌汁としそわかめだけなんだけど、食うたびにノックアウトされてしまう。炊飯専用土鍋で炊いた、炊きたてのご飯。そして一杯の味噌汁だけなのに、それだけで満足感と幸せを感じることができる。なんて安上がりな男なんだろう、と自分でも呆れて苦笑してしまう。


【付記】
● は、安上がりな男? ていうか、あんた自身が安物の男なんだよっ! という声がどこかから聞こえてきそうな気がしますが、聞こえぬふりを致しましょうかね。


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No title

わ~~い。萩の井上商店の「しそわかめ」だぁ。
大阪支局にいた時、山口出張で見つけました。
僕も日本中のふりかけの中で一番好きですね。
僕はいまでも山口出張の際には必ず買うお土産です。
時々お取り寄せもしていました。
最近、うちの近くのスーパーで売っているのがわかりました。

かけても美味いんですがまぶしても美味いです。
僕は「しそわかめ」ふりかけだけは
ぜいたくに萩・井上商店ブランドです。

Re: 根岸冬生さん

根岸さん、こんにちは! コメントありがとうございます。
おお、根岸さんもしそわかめのファンですね!
ふだん乙山はふりかけを使わぬのですが、これだけは別。
井上商店のでなくても、買って食べているほどなんですよ。

バットか何かにしそわかめを広げ、
そこにおにぎりを置いてご飯の周りにしそわかめをつければ、
「わかめむすび」の出来上がりですよ!
仰るように、熱いご飯に混ぜ込んでもおいしいですよね。

No title

安物の男ではない!!
あまりにも美味しそうでよだれが出た。
いいなあ、こういうご飯。
日本人だなあ!!

Re: takako.t.maruさん

takako.t.maruさん、コメントありがとうございます。
そうですか?
そのように仰っていただき、元気が出ましたよ。
本当、おいしいご飯が炊ければ、そんなにおかずはいらないんですよね。
井上商店のしそわかめはおいしいですよ!
ご存知かとは思いますが、ぜひお召し上がりください。

^^

しそわかめ~

実は近所に「井上商店」が。
実家という奥さんがおられます。
あははは^^;

アツアツのご飯にしそわかめ。そして味噌汁。
ほんとに他のおかずはいりませんよね。
日本に生まれて良かったと思える味です!^^

更に欲を言えば。梅干しと。
カツオ節をのせた焼きナスがあれば。
この世の極楽でしょうw^^)/

Re: ^^ ; waravinoさん

waravinoさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
えっ「井上商店」さんのご近所なんですか?

> アツアツのご飯にしそわかめ。そして味噌汁。
> ほんとに他のおかずはいりませんよね。
> 日本に生まれて良かったと思える味です!^^

いや本当、おいしいご飯が炊けると他に置かず入りませんね。
それにしても萩で食べた「わかめむすび」はおいしかったですね。
ただ、山陽新幹線で降りてから萩に行くまでバスを使うしかないのですが、
それがまた、遠く感じたこと!
今となっては懐かしい思い出です。

No title

うーん松陰先生や弟子たちが食べていたとは。
実は食堂にさりげなく土産物として置いてあった時に、ご飯にふんだんに振りかけて食べた記憶があります。
ラベルも何も確認しないまま漠然と「うまいなぁ」と…

そんな故事来歴があるならば心して正座の上で食べるんでしたね。

今度お取り寄せしてみようかなと思いました。

Re: Noriさん

Noriさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
いやいや、吉田松陰や門下生が食べていた(と思われる)のは、
刻んだわかめをおにぎりにまぶした「わかめむすび」でしょう。

吉田商店は袋に「明治四年創業」と明記してありますので、
彼らが吉田商店のしそわかめを食べたわけではないと思います。
ですが、しそわかめを食べるとき、吉田松陰や維新の志士たちのことに、
思いをはせてみるのもいいかもしれませんね。

おそらく取り寄せるまでもなく、近所のスーパーマーケットでも、
容易に入手できるのではないかと思います。

No title

今は自宅での昼ごはんて言うと麺類が多いのですが・・・
国許で暮らしていた頃は、昼飯は朝炊いたご飯の残りでお茶漬けってのがお決まりのパターンでした。
地域性もあって塩じゃけってことが多いのですが、もみ海苔に醤油をかけてお湯を注ぐ・・・これがまたうまいものでした。

Re: gatayanさん

gatayanさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
そうそう、家族とか他に人がいるとなぜか麺類が多くなりますね。
鮭のお茶漬け、やはり定番中の定番、みたいな感じで、
急に食べたくなってしまいましたよ。
もみ海苔にしょうゆをかけてお湯で、というのもいいですね。

No title

うぁー美味しそう~!!
コメ好きなのにコメを食べると太りやすい&晩酌に白ご飯は受け入れ難いため
日頃コメのご飯を食すのはお昼のお弁当だけ⇒1週間分まとめ炊きして冷凍保存
している私には「土鍋で炊き立てのご飯」はおご馳走です!!!
これにお味噌汁とふりかけ、ちょっと贅沢して出汁巻きとお漬物があればもう
最高ですね♪

休日や休肝日くらいは手を抜かず、炊き立てご飯を食べるようにしなくちゃなぁ
と反省しきりです(^^;)

Re: zumiさん

zumiさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
同じものばかり食べているんですけど、飽きないんですよ。
炊きたてのご飯って、ゆでたてのスパゲッティと同じで、
それだけで、なんか幸せを感じさせる何かがあるんです。

水加減を好みにした、炊飯専用土鍋で炊いた、炊きたてご飯を食べると、
外食で供されるご飯が、おいしいとは思えなくなってしまいます。
これはこれで、困ったこと(?)かもしれません。

フルタイムで働いている方は、炊きたてご飯は難しいかも。
スケジュールに追われているのだから、そんな暇ないよ、
ということもあるでしょうね。
だけど、炊きたてご飯って、おいしいんですよ。
うまく保存すれば、レンジ加熱でもおいしいですよね。

No title

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

Re: 株の勉強さん

株の勉強さん、コメントありがとうございます。
またいらしてくださいね。
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只野乙山

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⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

⚫︎ 文字中心のウェブログ。ほとんど一話完結で、どの記事をご覧になっても楽しめ(?)ます。文字数だけなら一冊の本に匹敵(凌駕?)するほどありますので、ごゆっくりどうぞ。

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