ニラと豚肉の炒め物

FriedPorkAndGarlicChive.jpg
葉物野菜というか青物野菜を無性に食いたくなることがある。えっ、そんなことはないですと? ということは、この突発性青物野菜症候群は私(乙山)だけに見られる特異現象というわけだろうか。いや違う、どう見ても肉食類としか思えない猫だって、たまに草をかじっている姿を見かけるではないか。青物野菜を衝動的に食いたくなる人間がいてもなんら不思議ではないはずだ。

だがしかし、昨今どういうわけか青物野菜が高騰しているような気がしてならない。とくにほうれん草はなんでこんなに高いんだろう? 一把100円を切ることがわりとあるはずのほうれん草をまとめて買って冷凍保存するつもりでいるのに、見ると250円くらいしている。本当はほうれん草が250円しているくらいで大騒ぎするほどでもないのだが、どうも引いてしまうのは己のどうしようもない庶民感覚以外の何物でもなかろう。

何かいい青物野菜がないかなあ、と駅前のスーパーマーケットの食品売り場で物色していたら、ニラが比較的安めになっているではないか。ウェブログでお付合い頂いている方々もニラが自生していると報告なさっていた。繊維が固めで、なかなか噛み切れぬニラだけど、栄養価は高いようである。豚肉と合わせて食うと、相乗効果があるとやらでたいへんよいと聞いている。

そこで当方としてもニラを食べるようにしよう、と決意して買い物籠に入れた。ついでにえのき茸と豚肉のコマ切れも買い求めた。これで豚肉とニラの鍋を作るつもりである。豚肉とニラ、えのき茸だけでは少し物足りないので木綿豆腐も入れよう。だが、木綿豆腐はコープこうべ(生協)の物しか使う気がしないので駅前のスーパーマーケットでは買わない。駅前の某スーパーマーケットの食料品はなかなかいい線をいっているが、豆腐類はだめだなあ。

鍋をどうするか。鍋といえばちり鍋(水炊き)、寄せ鍋(ソップ炊き)、味噌鍋の三種が基本であろう。それにみぞれ(おろし大根)鍋、牛乳鍋、キムチ鍋、カレー鍋などもある。どれでいってもうまく食べられるが、ニラと豚肉の鍋は、味噌鍋とかキムチ鍋が合うような気がする。あっさりしたものより、味がはっきりしているほうが似合っているのではないか、そんなふうに思う。

今回は味噌鍋にしてみた。信州味噌だけだとなんだか味噌汁みたいな味になるので、カクキューの「八丁味噌」を混ぜてみた。水600mlに酒100ml、それにヒガシマルうどんスープを1袋入れたところに合わせ味噌を投入、みりんを少々、最後に生姜をすりおろしたものを入れて味を調える。赤味噌、生姜、みりんが「味噌汁」鍋を回避するのに有効だと思う。思った通り、味噌仕立てのニラと豚肉の鍋は相性ばっちりだった。

後日、再びニラが安くなっていたので入手し、今度は鍋にせず豚肉と一緒に炒め物にすることにした。ニラと豚肉の鍋はそれはそれでうまいものだが、炒め物にしたほうがよりうまいのではないかという気がしたのだ。本当の一人分を作るなら、豚肉こま切れ50g、ニラは半束くらいでよい。そこに彩りとして人参の細切りを入れることにした。

ニラの根元のほうは斜めに薄く切って豚肉と一緒に炒める。このとき、しょうがのみじん切りも一緒に入れてゴマ油に香りを移しておく。豚肉にある程度火が通ったら残りのニラと人参を入れ、全体に軽く油を回すよう、杓子とかヘラ、ターナーでかき混ぜる。濃口しょうゆ10~15mlに酒5~10mlを合わせ、投入。同時に蓋をして蒸し焼きにするとともに油の飛散を防ぐ。

味付けはそれだけで良いと思うが、好みによって胡椒を振りかけてもよし、七味唐辛子を最後にふってもいいだろう。オイスターソースを使ってもいい。そうすると、ぐっと中華料理ぽくなるけれど、ついなんでもオイスターソースを使ってしまいがちになるのでご注意を。濃口しょうゆを信じて、ごくシンプルな味付けだけで結構いけると思う。

うむ、やはりニラと豚肉は炒め物にするのがいちばんいいんじゃなかろうか。次点としてニラと豚肉の鍋、ということになるだろう。もちろんこれは個人的な感想なので、ニラと豚肉は鍋にするのが最高だという意見があってもいい。お店で「ニラと豚肉の炒め物」を頼むと、そこに必ずモヤシがたくさん入っていて、ニラはさほど入っていないことも多々あるもの。これは当然、原価の違いによるものである。一概には言えないが、モヤシはニラの1/4~1/5の値段なんですね。


【付記】
● 久しぶりにニラを食べたのですが、やはり繊維が固く、何度も咀嚼を繰り返さねばならぬのには苦笑しました。また、歯の間に挟まること! これも苦労の種ですが、それらを考慮しても、ニラは食べるに値する価値がある、と思います。なにしろニンニクとニラは、「精がつく」ということで修行僧に食することを禁じたほどですからね。


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晩御飯決定。

朝っぱらから食いしん坊な私は
晩御飯のメニューに困っていた所、
まさしく渡りに船!

ニラ豚肉+キムチ+エリンギ
+オイスターソース炒めという
露骨な反則技でキマリです。

ありがとうございました。m(_ _)m

No title

うちのほうは100円前後の青モノがまだありますね。

実は北海道出張の当日
生涯最大とも言える便秘にみまわれまして
死ぬ思いでした。
それ以来、野菜をたっぷり取る生活を、心掛けるというよりは、
強迫観念にも近い衝動で生きています。

モヤシというのは気候に左右されない分
安定した安値でいただけ、有難いです。

Re: 晩御飯決定。 ; 四の字硬目さん

四の字硬目さん、コメントありがとうございます。
いや本当、晩御飯のメニューは困りものですね。
少し涼しくなってきましたので、連日「鍋」ですよ。
横着者は鍋に限ります。

水炊き、ソップ炊き(出汁鍋)、味噌鍋と味を変え、
鍋を楽しんでおります。
これからはそれにおでんも加わりますので、
週一回はおでんになるかもしれませんね。

Re: 根岸冬生さん

根岸さん、こんにちは! コメントありがとうございます。
おや、お身体のほうは大丈夫ですか?
東北やら北海道やら、遠い所での取材たいへんでしたでしょう。

アルコールを摂りすぎると、あちらのほうは柔らかくなる傾向でして、
便秘などというものを経験したことがありません。
本当、野菜中心になさるというのは得策だと思います。

モヤシは価格が安定しており、いいですね!
モヤシと葱、豚肉の炒め物なんかもおいしいですよ。
そうそう、モヤシを鍋に入れてもなかなかですよね。

青物野菜が100円前後というのはうらやましい限りです。
どうしてこちら(関西)は青物野菜が高いのか不思議です。
どうかお大事になさってくださいね。

Re Re.晩御飯〜

停電は困りますが、
おでんなら毎日でも
これからの季節は
大歓迎ですぅ〜!
氷結寸前のノンアルビールで
おでんをハフハフしたい
ですねぇ(^_^)

そういえば、
わたくしの地元名古屋では
鍋と言えば 、大鍋の
「味噌煮込みうどん」が
大定番ですっ!
木枯らしの季節が恋しい
です。(苦笑)

No title

ニラと豚肉というのはとても相性が良いですよね。
たまにウチの奥様に頼まれて野菜炒めを作りますが、豚肉とニラともやしは不動のメンバーです。

それと記事にもありますが、豚肉と味噌の相性も抜群ですよね。
ウチの豚肉鍋も味噌味で、中におろしニンニクと七味唐辛子少々を入れ味付けをします。
白菜と味噌の相性も良いので白菜ばかり入れてますけど。

ちなみにうどんスープは万能選手なので雑炊のダシに使ったりするのですが、ニラを入れて溶き卵で仕上げる『韮雑炊』も結構いけますよ。

^^

二ラと言えば。あれって。
風邪をひいて熱が高くなった時に。
食べると熱が下がるんですよ。
一時的ですけどね。

最近は野菜不足を実感して。
野菜ジュースばかり飲んでます^^;)/


Re: Noriさん

Noriさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
野菜はどうやら記録的猛暑と台風の影響で高騰しているようです。
その中でニラは比較的(?)安めだったので買いました。

味噌と豚肉の相性はとてもいいですね!
回鍋肉という料理も、味噌と豚肉ですし。
味噌鍋におろしニンニクというアイディアもいいですね。

ヒガシマルうどんスープ、けっこう使っています!
寄せ鍋(ソップ炊き)の場合、ほとんどそれでやってます。
ニラ雑炊の場合、ニラは正方形に近いくらいに切るんでしょうか。
それとももっと短く刻むのでしょうか。
ニラ雑炊もおいしそうですね。

Re: ^^ ; waravinoさん

waravinoさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
ほうほう、ニラにはそんな効果もあるのですか!
ニラってけっこう繊維が固いでしょう、
胃の弱い人にはけっこう答えるようです。
なので風邪の時に食べるというのは思いもよりませんでしたよ。

野菜ジュースを飲むというのはいいアイディアですよ。
乙山はグレープフルーツジュースをよく飲みますが、
あれを野菜ジュースにすると健康にもいいだろうなあ、と思いますが、
ごくごく飲むには野菜ジュースはちょっと……とか。
一度トマトジュースに挑戦しましたが、もろくもすぐ挫折でしたね。

No title

「レバニラ」・・・よろしいなあ~

私はどうしても「レバニラ」という方がなじみがあるのですが・・・

地方差でしょうかね。

先日とある中華料理屋に入って注文したのが「台湾ラーメン」と「レバニラ」。ウエイトレスさんが台湾の方でまだまだ日本語が不自由。彼女の頭の中には「ニラレバ」しかなくって私が「レバニラ」といってもなかなか通じず、ふと思い当たって「ニラレバ」と言ったらやっと通じたものでした。

そしてやって来たのは・・・3人前ほどの量の山盛り。680円・・・1人前でした。

Re: gatayanさん

gatayanさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
ニラを久しぶりに食べましたが、やはり繊維が固めですね。
「レバニラ炒め」という方が広まっていたように思いますが、
「韮菜炒猪肝」ということで、本来は「ニラレバ」というのだそうです。

いつぞや、とある店で「レバニラ炒めを」と注文すると、
「ニラレバ炒めですね」とくるので、
「そう、レバニラ炒めね」と言っておきました。

Re: Re Re.晩御飯〜 ; 四の字硬目めさん

四の字硬目さん、こんにちは! コメントありがとうございます。
味噌煮込みうどん、名古屋というか、その周辺の定番でしょうね。
味噌味の鍋は、実は関西ではあまり定番ではないのですが、
やってみると、おいしい。

なんでこれがもっと普及しないのかな、と思うくらいです。
赤味噌、というか「赤出汁」ですね、
おいしいなあ、と思うのですが、不思議と広まっていません。
赤出汁、というと、改まった感じがするんですね。

No title

 青物野菜はあんまり好きじゃなかったんですけど、野菜
中心の食生活に切り替えてからはよく食べるようになりま
した。

 ほうれん草や小松菜のおひたしを噛みしめながら一杯や
ると、おれも枯れてきたのかなあとしみじみ思いますね。

 ニラといえばニラレバ(レバニラ?)炒めを連想してし
まいますが、鍋物も悪くありませんね。ただ鍋物はつい食
べ過ぎてしまうので、ここ数ヶ月ご無沙汰しています。た
まには鍋もいいかなあ。

Re: 薄氷堂さん

薄氷堂さん、こんにちは! コメントありがとうございます。
ニラと豚肉は相性がいいですし、栄養上の相乗効果もあるそうです。
にらと豚肉の鍋をしてみましたが、どちらかというと、
炒め物のほうが合ってるんじゃないかと思います。

近頃あることが原因で元気をなくしております。
かなり由々しき事態ではありますが、
自分が折れるしか解決策はなさそうです。
こんなときこそ、ニラレバ炒めで元気をつけようと思います。

No title

無性に葉もの野菜が食べたくなること、ありますよね~!
(サラダ系の生野菜は不思議に左程には感じないのですが)
身体がビタミンを欲しているのか、単にあの風味が酒のアテとして
好相性だからなのか??(笑)

それにしてもほん―――まに高いですよね野菜全般(^^;)
いや肉類などと比べるとまだ安いのかもしれませんが、今までなら
100円で買えた物が300円近くまで値上がってしまうと買う気も
失せてしまい、その時々の特売野菜で何とかしのぐ日々です・・・
しかしこんな美味しそうな特売ニラの炒め物を見ると「何くそ!」と
気力が湧いてきますね♪
(炒め物下手なもので、ニラでさえくったりしんなり仕上がって
しまうもので・・・)
よぉく噛めば満腹中枢が刺激されて食べ過ぎ防止になるとかいいますし、
腹八分大作戦にはうってつけの食材ですよ!(笑)
何があったのか存じませんが、美味しいもの食べて飲んで
(マイペースで)がんばって下さい~!

Re: zumiさん

zumiさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
おお、そうですか!
突発性青物野菜症候群は乙山だけではなかったんですね。
ちょっと安心しましたよ。

青物野菜の高騰は、どうやら
連日の記録的猛暑と台風の影響が出ているようなのです。
青物野菜が大好きな人間としては困ったものです。

ニラは、どういうわけか1束=100円を切ることがありまして、
そういうときは迷わずつかんで買い物籠へ入れます。
鍋にするときもあれば、今回のように炒め物にもします。

どちらかといえば炒め物のほうが好みかもしれません。
豚肉とニラのほかに、ニンニクのスライスと生姜のみじん切り、
ニンニクの茎なんかを入れて「最強の炒め物」を作ってやろう!

そうして元気を付けたいものですね。
すこし元気をなくしていたのです。
がんばっていこうと思います。

No title

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

Re: 履歴書の書き方さん

履歴書の書き方さん、コメントありがとうございます。
またいらしてくださいね。
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只野乙山

Author:只野乙山

⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

⚫︎ 文字中心のウェブログ。ほとんど一話完結で、どの記事をご覧になっても楽しめ(?)ます。文字数だけなら一冊の本に匹敵(凌駕?)するほどありますので、ごゆっくりどうぞ。

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