阪急服部駅周辺を歩く(2) 中華料理 赤春園

HattoriStn_2013_01.jpg
正月も松の内の某日、阪急服部駅周辺を歩いた。以前服部駅の周辺を歩いたときは駅の西側の通りをどこまでも歩いたような記憶があるので、今回は東側を歩いてみることにした。といってもそんなに時間があるわけではないので、どこまでも歩けるわけではないのが残念だ。寒いからといってじっとしているわけにもいかぬ。体重がいつの間にか増加傾向にあるではないか。

服部駅は阪急宝塚線の中では小ぢんまりした部類の中に入るのではないかと思う。高架式の巨大な駅舎を備えておらず、まさに町の中の駅、という感じがする。まだ松の内なので開いていない商店もある通りを東に進む。少し進めば国道176号線(通称いなろく)に出る小規模の商店街だが、一応これが服部のメインストリート(写真2枚目)ということになるのだろうか。

Hattori_2013_02.jpg国道176号線沿いに北へ向かう。駅周辺も面白いが、図書館のある周辺にもなにか商店が幾つかあったように覚えているので、そのあたりを歩いてみようと思ったのだ。ところが図書館が服部駅の北側にあったのか、それとも南側だったのか、少し歩いたところで曖昧になってきた。後にgoogle地図で調べてみるとほどなくわかることだったのだが、そのときは情報が何もなく、ただ記憶に任せて適当に歩くしかなかった。

こういうとき、多機能携帯電話機があると便利だろうな、と思った。google地図にアクセスして図書館はどこにあるのかすぐに調べることができるだろうし、「服部 中華料理」などと検索すれば適当に歩きまわって中華料理店を探すこともなく、見当をつけて歩くこともできるだろう。〈ぐるなび〉や〈食べログ〉などで調べてから、おいしそうな店に絞っておくこともできるだろう。

Hattori_2013_01.jpgそれに女性と出会って交際の交渉に入るときなども「気が向いたらここにね」などと、メールアドレスを書いた紙きれを渡すなどして、電子メールでやりとりをするのがいまどきの男女なのだろうか、などと思ったりもした。歩いていると、ついこんなふうに外に目を向けるのではなく、自分の心に目を向けてしまう。せっかく街歩きをしているのだから、もっと外に関心を持たなければ、と思い直す。

結局、中学校のあたりまで来たところで引き返し、国道から一本内側へ入った道をてくてく歩いた。本来の目的地である図書館周辺は中学校を越えたあたりにあり、ほんの近くまで来ていたのにそのときはそれとわからず、愚かにも反対方向を歩いていたわけである。だが、このようないいかげんな遊歩の結果、ばったり中華料理店に出くわすこともある。写真4枚目〈藍天〉はこの時間はまだ開店していなかった。今度来てみようかとも思う。

Hattori_Ranten.jpgじつは駅の商店街と国道176号線の交差点に、中華料理店がのれんを出しているのをちらっと確認してきたのである。もし歩いて何もなかったらあそこに入ってみよう、と心を決めていた。まだ松の内、商売を始めていない店のほうが多いに決まっている。新年早々、営業をしてくれてありがとうよ、という気持ちである。

しかしなんといいますか、写真でもおわかりのように経年変化が激しいとでも言えばいいのか、入るのにちょっと勇気がいるではありませんか。えっ「大阪で2番目にお美味しいぎょうざの店」だって? なんで二番目なんだ、どうせはったりをかますなら一番美味しいとでも書けばいいではないか、などとつい思ってしまう。少し躊躇したけれど、開いている店はここしかなく、時間も限りがあるので思い切って入ってみた。

Sekishunen_FrontView.jpg外見=店内でまちがいありません。その様子をつぶさに書いておく必要はないけれど、よく言えばヴィンテージ感が漂う町の中華料理屋さん、だろうか。脂染みた壁に小さなテレビが大きな音を出しているのも定番(?)というべきか。年配の店主が一人で切り盛りしている小さな店。いつものようにラーメンとチャーハンのセットを注文した。

さて料理が来ましたよ。縮れ中太麺に透明感のあるスープ、なかなかいいではないか。しょうゆをきかせ過ぎていないところがいい。飲んでみると、ひょっとしたら焦がしニンニクを隠し味に使っているのかな、と思わせる独特の風味がある。チャーハンはたいへん具が少なく、むらがあるのだけど、まあこれはこれでいいか、と思わせる出来。

Sekishunen_RamenAndFriedRice.jpgうむ、なかなかいいじゃないか。こういうラーメンが食べたかったんだな、と思わせてくれるのがうれしいが、820円(2013年1月現在)というのは微妙なところかなあ。これが700円くらいだったらまた来たくなるかもしれない。大阪の天神橋筋商店街、とりわけ六丁目(通称てんろく)の相場を知っているだけに、あまり大阪らしいという感じがしない。そうかこれは北摂値段というわけなんだろうか、などと思った〈赤春園〉なのでした。


【付記】
● 前に中華料理と化学調味料のことを書きましたが、ここも使っているようです。それが悪いと言いたいんじゃないけれど、口の中に妙な味が残るのはなんか違和感があって、化学調味料など使わなくてもいいのにな、と思うわけです。もし今度来ることがあったら店主に「なしで」とお願いしてみようかな。いや本当、なかなかの味わいなのに、なんだか残念ではありませんか。

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No title

ラーメン専門店の中には無化調(化学調味料なしの意味だそうです)を売りにする店が増えてきました。
いろんな具材を使うせいか、濃厚系が多いですが。
そういう店は実際に美味しい。
しかし、悲しいかな、高度経済成長時代をカギっ子で育った人間は
その一方で化学調味料に同化しちゃっている一面もあります。
僕なんかは、慶應義塾御用達「ラーメン二郎」で
どひゃっという化学調味料入りラーメンで、極貧学生生活をしのぎましたからね。

Re: 根岸冬生さん

根岸さん、こんにちは! コメントありがとうございます。

> 僕なんかは、慶應義塾御用達「ラーメン二郎」で
> どひゃっという化学調味料入りラーメンで、極貧学生生活をしのぎましたからね。

へぇ「ラーメン二郎」……知らなかったです。
で、早速調べてみると、えっ、なんじゃこりゃ!
恐ろしいボリューム、ちゃんぽん調査隊も真っ青ではありませんか。
なるほどこれは人気が出ますよねえ。

そういえば他の東京の方も「二郎系ラーメンが食べたくなる」と
仰っていたように思います。それほどたくさんの人を惹き付けたラーメンなんですね。
いやあ、いろいろなラーメンがあるものですね。

乙山はしょうゆをあまり使っていない、変な脂が浮いていないラーメンが好きで、
そういうのばかり探し求めている感じです。
化学調味料、じつはいろんな食品に使われているかもしれず、
それと気付かず食べていることもあるかもしれませんね。

No title

乙山様、こんにちは。

引き続き宝塚沿線で嬉しいですね。服部もこの写真では記憶にない街並みになっています。やはり30年以上も過ぎると完全に街も変化するものですね。私はよくメイン道路から宝塚に向かって右側にあった堤防沿いを歩いて庄内から服部公園まで遠征していました。とにかく一人で探検るすのが大好きな子供だったので自転車でひたすらに走っていた事を思い出しました。

これは美味しそうなあっさりした感じのラーメンですね。う~ん食べたくなってきましたよ。

この間、紹介されていた西町の「みんみん」はまったく記憶になかったので添付されていたリンクを覗いてみましたら、やはり私がもうこちらに来てから出来た店のようでした。完全に浦島花子ちゃんになってますね。

化学調味料は、やはり変な味をのこします。特にこちらの中華料理では恐ろしいほど使うのでちゃんとしたディナーで中華料理に行く時はMSG(これが問題の化学薬品)を使わないでとリクエストします。

Re: まん丸クミさん

まん丸クミさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
堤防沿いを走って服部緑地まで……ああ、わかります、それは天竺川でしょうね。
あの堤防沿いの道、なんかいい雰囲気ですよね。今度歩いてみようかな。

乙山は以前、府道145号線沿いを吹田目指して歩き、天竺川を過ぎ小曽根を通って、
高川を横切ったことがあります。高川が、豊中市と吹田市の境界線になっているのです。
江坂を目指しましたがそこであきらめ、緑地方面に歩いて若竹町、城山町と歩いて、
服部本町を通って元の服部駅にたどり着いたわけです。

> この間、紹介されていた西町の「みんみん」はまったく記憶になかったので添付されていたリンクを覗いてみましたら、やはり私がもうこちらに来てから出来た店のようでした。完全に浦島花子ちゃんになってますね。

なるほど、浦島さん状態に。よくわかりますよ。
服部や庄内はそれでもまだ、変化のスピードが遅い方ではないかと思います。
以前乙山は大阪市内の天王寺に住んでいましたが、たった十数年で様変わりしました。
とくに阿倍野周辺が本当に変わってしまいました。大阪市が再開発とやらでテコ入れしているのです。

中華料理の化学調味料はなんとかならないものか、と思いますね。
たしかに「恐ろしいほど」なんですよ。他でも書きましたが、中華の杓子で白い粉を
すくって、それを鍋に入れるんですから……
何度か利用して顔を覚えてもらった店では、店主にそれを使わぬようお願いしています。

ちなみに次の「街を歩く」は庄内です。

No title

大阪は広くて大きいですね。
只野乙山さんのブログを見てると、大阪の街をお散歩してるみたいで、とても楽しいですよ。

化学調味料のお話ですが、かえるまま何年か前にコンビニで売ってるペットボトルのお茶を飲んだ時にも、化学調味料の味がして「?気のせいかな?」って思ったのですが、調べてみたら、やはりお茶にも入ってました。
色んなところで使われてるみたいですね。外食産業にはかかせないみたいです。
家庭での使用は減ってるそうですが、化学調味料全体の売り上げは増加してる様ですし。

No title

そういえば外を歩いていても周りの風景を意識して見るということが
めっきり少なくなった気がします。歩くこと自体は好きなのですが、
ひたすら「歩くこと」に集中するか、逆にぼーっと取り留めの無い
思索にふける(笑)か・・・
手段や目的だけでなく、もう少し途中の景色を楽しめるくらいの
ココロのゆとりを持たなきゃです(^^;)
その方が楽しいですし♪

それにしても昭和レトロな外観のお店なのに、お値段はきっちり現代風・・・
そのギャップが何とも(笑)(見た目は美味しそうですが)

Re: かえるママ21さん

かえるママさん、こんにちは! コメントありがとうございます。

> 大阪は広くて大きいですね。

ちょっと貴女、なに言ってるんですか! それが北海道の人のいうことですか!
たしかに大阪はね、だだっ広いですよ、大阪平野っていうくらいですからね。
だけどそれ、北海道のスケールの大きさとは比べものになりません。

化学調味料はいろんなところに使われていて、
しかもそれがわかりやすい毒性物質とか発がん性物質でないから、
規制するのが難しいのでしょうね。

よく利用する店では、「使わないでほしい」とはっきり言います。
チェーン店ではあらかじめ調理された状態で配布されるので、
もう取り除くことは難しいかもしれません。

使わなくていいんだ、おいしい味は化学調味料なしでも出せるんだと、
気付いてほしいなあ。そう願っています。

Re: zumiさん

zumiさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
そうでしょう、歩きながら何か考えるのは、ごく自然な行為なんです。
京都にも「哲学の道」というのがあるようですし、
人は昔から歩きながら何か考えていたのではないか。

その場合、いつも通っていて、あまり変化のない道のほうが、
思索には都合がよくて、初めてみるような所ではかえって、
あれこれ考える邪魔になるようなのです。

ドイツの哲学者、イマヌエル・カントが毎日同じ道を散歩して、人々はカントを見て、
時刻をあらためて知った、というではありませんか。
zumiさんの行為は、まったく自然な営みなのです。

歩くという行為に、思索を織り混ぜるのもよし、何かあるかなあ、
と外界に目を向けるもよし。どちらも散歩の楽しみでしょう。
とか言いながら、ついつい自分のことばかり考える乙山です。

そうそう、この中華料理店のお値段、いまどきなんですよね……
だけど、けっこうつぼを押さえていますよ、この店。
ただのぼったくりではありません、意外と納得の部分もあります。
だけどねえ……やっぱ、もうちょっと控えめでしょ、大阪だったら。
なあんてね。

No title

ううむ。
くすんだ色合いの外観の中で、妙にノレンが生き生きしてますね。
私だったらこのノレンがなければ入らないですね。怖くて。

Re: RSさん

RSさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
でしょうねえ……これは相当引きましたよ。
だけどもうここしか開いてないわけで、他に探すのもなんだし、
えいやっ、と入ったわけです。モノはよかったですよ。
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