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シンガポール風焼きそば、だと?

SingaporeanFriedNoodle.jpg
近隣の中華料理店のメニューに「シンガポール風焼きそば」というのがあって、以前から気になっていた。なにしろ看板に大きく「長崎ちゃんぽん」と「シンガポール風焼きそば」と書いてあり、どうやらそれらが店の目玉商品というか店長一押しの一品ということなのだろう。気になって仕方がないほどでもないけれど、どんなのだろうと思っていた。

だが私(乙山)はそういう見たことも聞いたこともないような料理はどうしてもパスしてしまう男である。お子様味覚と失笑を買ってしまうかもしれないが、ゲテモノ関係はたいてい逃げているし、各地の名物料理もあまり興味がなく、まあどこにでもあるような食べ物ばかり食べて暮らしている。食通にはなれぬ所以である。

何度かその店を利用したことがあるけれど、「木須肉(ムースーロウ)定食」とか「本日の定食」しか食べたことがない。絵にかいたような町の中華料理屋さんで、むかし懐かしい雰囲気があるのは好きなのだが、どうしてもまた食べたくなるような不思議な魅力がないような気がしないでもない。これ、けっこう大事なんですよ。

以前大阪市内(天王寺区)に住んでいたとき、部屋の真ん前におじいさんが一人で店を切り盛りしている定食屋があって、よく利用していた。ラーメンと半分チャーハン(チャーハンと半分ラーメンという逆パターンもあった)、餃子と半分ラーメンとご飯、マーボー丼と半分ラーメン、焼き肉(豚)定食など、種類は少ないけれど安くて(約600円?)わりとおいしい定食屋だった。

あれは2004年くらいだったろうか、何年かぶりに天王寺を訪れたとき、地下鉄御堂筋線天王寺駅のコンコースであの定食屋のおじいさんを見かけたような気がした。あれっ、こんな時間にどうしたんですか、お店のほうは大丈夫なんですか、と声をかけようと思ったけれど、ひょっとしたら人違いかもしれないのでそのまま素通りしてしまった。

そのあと散歩がてらにかつて住んでいた町の周辺をぶらぶら歩いていると、あのおじいさんの定食屋がなくなっていて、代わりに別のラーメン店が入っているではないか。「あっ、**屋が!」と思わず声を上げてしまったほどで、その瞬間、まちがいないあれはやっぱり**屋のおじいさんだったんだ、と確信した。

とびきりおいしいわけではないんだけど、おじいさんの料理はどういうわけかまた無性に食べたくなる不思議な魅力があって、今でも夢に出てくるくらいなのだ。夢の中ではあのおじいさんががんばって新しい店舗で従業員を雇っていて、あの定食類は変わらぬまま、私はどういうわけかその定食屋に入ることができなくて、店の周りをうろうろしているだけ。だけどもう、あの定食が食べられなくなって本当に残念で仕方がない。

思い切り脱線した話を戻して、某休日、私は例の近隣の中華料理店に入って「シンガポール風焼きそば」と餃子を注文した。ウェブログ関係でお世話になっている方々の後押しがあってこそのことと思う。「シンガポール風焼きそばとはどんなものか見てみたい」という声が寄せられていて、これはもう行くしかないな、という気になったのだ。意外と義理堅い男、なんだろうか。

さて料理が来ましたよ。と同時にビールも注文する。なにしろ休日なのだ、昼酒というのはたいへんうまいものである。ふだん土、日に出勤ばかりしていて、お昼に餃子と焼きそばなんかを食べながらビールを飲んでいる人がどれだけ幸せそうに見えることか。そんなことを思いながら瓶ビールを飲む。サッポロビールというのがうれしいじゃありませんか。

だけど名物「シンガポール風焼きそば」を見ると「???」とでもいうしかないではないか。豚肉、キャベツ、玉ねぎ、モヤシ、にんじん、青梗菜というごく普通の食材に、焼きそばはというと、角ばったたいへん太い麺である。これはどう見ても「うどん」じゃないかしら。いや、なにか特別の麺がシンガポールには存在するのかもしれない、などと思いながら食べてみる。

はっきりわかる濃いめの味付け、これはオイスターソースがベースなのだろう。それにピリリと来るのは豆板醤。もしかしたらナンプラーが使われているのかもしれないがそれは不明。「エスニック風の味付け」とあるのだが、個人的には全然エスニックな感じはしなかったことを正直に書いておこう。ご飯が欲しくなるほどの濃いめの味付けだ。

写真にあるのががオーバル型の皿に盛られた「シンガポール風焼きそば」だけど、けっこう小さい皿なんですよ。こっちはふだんからそんなにたくさん食べぬようにしているので餃子と合わせてちょうどよいくらいだが、大食漢ならずとも食べ盛りの男子でも物足りないのではないだろうか。

ねえ御主人、これってうどんですよね、と問いかけてはなぜかいけないような気がして、結局「シンガポール風焼きそば」の麺がなんであるかは謎のままなんだけど、一つの懸案事項が解決したとあってか、妙にすっきりした気分で店を出たのだった。


【付記】
例の中華料理店のシンガポール焼きそばの麺は、店主に確かめたわけではないので不明ですが、だれがどう見てもあれは「うどん」です。まあでも、うどんでも別にいいではないか、と今では思っています。

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タイのパッタイみたいな

こんにちは。とうとう食べてみたんですね。
麺はタイ料理(焼きそばパッタイとか)で使う米麺を太くしたようなやつではありませんか?それで正解です。味付けのベースは多分醤油でしょう。シンガポールの醤油はブラックソイソースという、日本のよりも甘目なのがあります。ナンプラーは使わないと思うのですが、魚介の味がしたのならオイスターソースとか、あとは干し海老や干し貝柱の出汁を使ってるかもしれませんね。ま、材料はどこまでシンガポール風に拘ってるかにもよりますけど。
多分シンガポール・マレーシアでは「フライド・ホッケン・ミー」を呼ばれている料理と同じだと思いますよ。私は1年半ほどマレーシアに住んでたことがあるんですが、毎日のように食べてました。レストランだけでなく、ちょっとした軽食として屋台でも売られている料理です。

Re: yuccalinaさん

yuccalinaさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
いやあ、なにしろ本物のシンガポール風焼きそばを食べたことがないので、
判断がまともにできないんですね。

仰るように中華料理店の御主人は「タイのパッタイ」を意識したのかもしれませんね。
乙山がそれを知っていたら、ああこれは云々だな、と思ったかも。
だけどねえ、あれは「うどん」です。

思ったより味付けが濃かったですね。
東南アジアにはかなり多くの中国系の人が住んでいるようで、
各地に中国風の料理が伝わっているのでしょう。
シンガポール風焼きそばが中国風なのもそのせいでしょうね。

No title

ふむふむ・・・・
小説を読んでる様な、只野乙山さんの独特の世界に引き込まれる様な記事でした。

懐かしいおじさん・・・今度あったら、今はどうされてるのか、聞いてみたいですね。どこかで、定食屋さんをやってて欲しいですね。それとも、年で、年金生活をする事にしたのか・・・

シンガポール風やきそば、「中身はぶっちゃけ焼きそば風うどんだったの?」って店主に聞けたらどんなにかスッキリするでしょうけど、そうは、なさらない所が、只野乙山さんらしくて、いいですね。タイのパッタイというのも一度食べてみたいです。

大人の余韻を残しつつ・・・・

広東&福建

度々お邪魔します。お話から察するに、日本の焼うどんのような麺で代用しているみたいですね。想像してたのと違ってちょっと残念。私は味付け濃いめの中華には殆どお酢をかけて食べてしまうんですが、男性は酸っぱいの苦手な方が多いのでキツイかな。
シンガポールは広東&福建(ホッケン)からの移民が多いので、中華はそのオリジナルにマレー料理のテイストを加えたような料理が多いみたいです。前者の代表的料理が海南鶏飯(ハイナンチキンライス)、後者が焼きそば(ホッケンミー)、骨肉茶(バクテー)等。もし機会があったら是非食べてみてください。

No title

ビ、ビールの画像が異常に旨そう…
酒のツマミになら味が濃いほうがいいですね。
量が少なめからしてツマミ向けなんでしょうかね。

それにしても「風」なところがミソですね。

No title

> あれっ、こんな時間にどうしたんですか、お店のほうは大丈夫なん
ですか、と声をかけようと思った

 なるほど短編小説がひとつできそうですね。白昼夢の中のお話。

 さてシンガポール風やきそばですが、ひょっとしたら yuccalina
さんのご想像とはちがって、お店のご主人もシンガポールに行ったこ
とがないのかもしれませんね。それこそ空想中のシンガポールじゃな
いかと思うのです。

 夢はひろがって、ロンドン風やきそば、ダブリン風やきそば、リスボン
風やきそば……なんでもできそうな感じがしないでもありません(笑)。

 その中で圧倒的な現実感を示しているのがサッポロ黒ラベルという
ところがいいですねえ。いや、大阪風サッポロ黒ラベルかな?

No title

結局、シンガポール風焼きそばの定義のポイントは麺の太さにあるんでしょうかね・・・?
ちょいと昔のことを思いだしてしまいました。
私の郷里ではお店で売っている袋めんの焼きそばが、袋の中ですでに焼きそばの出来上がりのあの色をしているんですよね。
http://appetoppehonpo.da-te.jp/e203801.html
それをいためて、ウスターソースで味付け。
これが当たり前の焼きそばだと思っていたら、どうやらほかの所は違うんだと気が付いたのは、大学に入ってから・・・

最近では石巻焼きそばってネーミングで売る出していますが、昔はこれが「普通」の焼きそばでした。

No title

記事を拝見しました。

シンガポール風焼きそばのお話しは笑ってしまうだけで、私には何のコメントも出来ません。
何かありがちな話のようでもあります…。
ともかく胸のつかえがなくなられたようで、何よりです。

前段の定食屋のお話しは私にも似たような事があったなと、過去を回想しております。
大学の寮の近所にとんかつ屋さんがあって、あまり愛想のないお爺さんがやっていたのですが、
しげしげ通う私に黙って一品つけてくれた事など、思い出しました。

Re: かえるママ21さん

かえるママさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
あの定食屋のおじいさんは、1980年代の後半、すでに退職なさった後で
定食屋を経営していたように聞きました。どこかの社員食堂の調理師だったと、
仰っていましたね。なので単純計算で現在80歳過ぎになるでしょう。

乙山がシンガポール風焼きそばの本物を知りませんので、
ふうん、みたいな感じだったのですが、もし知っていたら……
まあ、それでも、たぶん笑って(?)しまうんじゃないか、と。
中華料理店の御主人、どこまで本気なのか、それもなんだか可笑しいですね。

Re: yuccalinaさん

yuccalinaさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
ううむ、やはり現地で本物を御存じなのがうらやましい!
たぶんホッケンミーあたりをなぞったものでしょうね。

地図で見ると福建省というのは台湾に近いあたりですね。
海辺の町だけあって、移住を考える人も多いのかな。
福建省から来た、という留学生の方と面識があったのです。

マレーシア出身の留学生の方と話をしたこともあるのですが、
中国姓でした。見るからに裕福そうで、しかもインテリなんです。
携帯型カセットプレーヤーでベートーヴェンを聴いてる人でね。

広域地図で見ると、福建省、台湾、マレーシア、シンガポールなどの、
位置関係がわかっていいですね。世界って広いなあ。

Re: RSさん

RSさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
いやあ、昼からビールはうまかったですよ。
サッポロビールは、キリンラガーとかスーパードライより好きでして、
あれば必ず注文します。むかし大阪にホテルプラザというのがありまして、
そこのメイン・バーでも生ビールはサッポロでした。

> それにしても「風」なところがミソですね。

そうそう、これは「笑い話」ですよね。
他でも書きましたが、どこまで本気なんでしょうね?
看板に大きく「シンガポール風焼きそば」って書いてあるんですよ。
なんか、笑ってしまうなあ。

Re: 薄氷堂さん

薄氷堂さん、こんにちは! コメントありがとうございます。
例の中華料理店主はシンガポールでyuccalinaさんの仰る「フライド・ホッケンミー」を
食べて、それを思い出して再現した、と乙山は想像します。

そうすると、米麺を太くしたパッタイがうどんになり、
ブラック・ソイソースを使った濃いめの味付けがオイスターソースと
豆板醤になった経緯もなんとなくわかる気がするんです。

>  夢はひろがって、ロンドン風やきそば、ダブリン風やきそば、リスボン
> 風やきそば……なんでもできそうな感じがしないでもありません(笑)。

ロンドンでも中華料理店はあるはずで、たぶん焼きそばもありそうですよ。
乙山はダブリン風焼きそばがあれば、食べてみたいなあ。
アイリッシュ・パブあたりで出してくれたら最高ですね。
ぬるいビールを飲みながら、焼きそばを……

Re: gatayanさん

gatayanさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
ううむ、麺の太さだけではないような気もしますね。
ウェブで確認してみたのですが、シンガポール風焼きそばと称するもので、
ふつうの麺になっているものもあるようですしね。

パッタイという太い米麺を使ったものが本場風のもの、ということでしょう。
濃いめの醤油味に、えびなどをあしらい、パクチーを添えたもの、
だいたいそんな感じがシンガポール風焼きそばとして流通しているようですね。

石巻焼きそば、早速拝見しました!
ううむ、これはなかなかいい感じですよ。この茶色がいいですね。
gatayanさんもご存知のように、関西ではソースの細分化が進んでいて、
タコ焼き用、お好み焼き用、焼きそば用、とんかつ用と目的別に分かれていますが、
大衆食堂なんかにありがちな、薄い味付けの焼きそば、あれが好きなんです!

石巻焼きそばを使って、薄めのソースで味付けした焼きそばを食べたいです。

Re: Noriさん

Noriさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
気になっていたことがわかってしまうと、なんだかすっきりしますね。
だけど気になるままにしておいた方が良かった、のかもしれないこともあります。

今回の「シンガポール風焼きそば」はそんな重大なことではありませんが、
たぶんもう一度食べることはない(?)のだと思うと、
ちょっとさみしい気もしないではありません。

> 大学の寮の近所にとんかつ屋さんがあって、あまり愛想のないお爺さんがやっていたのですが、
> しげしげ通う私に黙って一品つけてくれた事など、思い出しました。

いいお話ですね。そういえば乙山にもそういう経験がありまして、
やはり大阪市内に住んでいたころ、うどん・そばを出す小さな店に
よく通っていたものですが、そこではおでんも年中出していました。

おでんを三品注文すると、店主がそっと二品つけてくれるんです。
思い切り味が染み込んで色が濃くなったおでんでしたが、
乙山はそれがとてもうれしかったのです。その小さなうどん・そば屋さんも、
もう今ではなくなってしまっているのが残念です。

食いつき過ぎてスミマセン

この話題に食いつき過ぎてスミマセンが、マレーシアに住んでた10数年前の記憶を辿っていたら、思い出したことがありまして、、。料理名にシンガポールが付く料理を食べた記憶。Singaporean Mee Hoonという焼きビーフンをよく食べていました。その名の通り麺はビーフンで、日本でも一般的な細い米麺でした。味付けは醤油ベースで豚肉野菜魚介など具沢山でした。つまりその中華屋のおじさんが元にしたのは、フライドホッケンミーではなく、シンガポーリアンミーフーンの可能性もある訳で、益々謎が深まりましたねえ。やっぱり本人に聞いてみるのが一番でしょうか?まあ、謎のままでも勿論良いですよね。
ところで、マレー&シンガポール料理は日本では余り馴染みが無いですが、「Black Pepper Sauce」という瓶詰が、輸入食材店で手に入るかもしれません。手軽に料理に使えて、私の周囲では大変評判が良いです。紹介したエントリーを貼ってますので。黒胡椒が苦手でなくて、興味があったら覗いてみてくださいね。

Re: yuccalinaさん

yuccalinaさん、こんにちは! 再コメントありがとうございます。
なるほど、シンガポール風ビーフンというのもあるようですね。
東南アジアでは小麦より米が食べられているような感じがしますので、
米粉製品は多いのではないかと思います。

だからひょっとして例の中華料理店主は、シンガポーリアン・ミーフーンを食べたのかも。
だけどそうだとしたら素直に焼きビーフンみたいにするでしょうし、
うどんで代用することにしたくらいだから、ある程度太い麺を食べたと、
想像するのが筋が通っているような気がしました。

ブラック・ペッパーソース、なかなか面白そうな食材ですね。
写真を拝見すると「黒胡椒醤」とありますね。
ブラック・ペッパーは、丸の粒を入れたペッパー・ミルを使って挽きます。
そうすると、香りがいいですね。
こちら(関西)でカルディ・ファームというのがあるといいですね。

再び

こんばんは。実はシンガポール風焼きそばの話を、拙ブログでも書こうと思っています。ついては、こちらの写真を遣わせて頂きたいのですが、良いでしょうか?記事のリンクを貼りますので、後ほどトラックバックのお知らせは致します。

Re: 再び ; yuccalinaさん

yuccalinaさん、こんばんは!
写真の件、OKですよ。記事を楽しみにしています。
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只野乙山

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⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

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