L.L.Beanのフィールドコート

LLBean_FieldCoat.jpg
このところ例年ならば12月の前半は比較的過ごしやすく、そんなに寒くなかったような気がする。実際、去年の記録を見てみると、12月5日(2011年)に「気温が15℃以上に上昇、オーバーコートを脱いで歩く」などとあるではないか。だが今年はどうしたことだろう、12月の初頭からいきなり「冬型の気圧配置が云々」と天気予報が出ていた。

じつは先月、普段着用に某ショップでフード付きブルゾンとか称するものを買った。いつもはオックスフォード・シャツにジャケットで済ませているんだけど、もう少しラフ&カジュアルにいこうじゃないかと考えてのことだった。もう少し着ていられるだろうと踏んでいたのに、何度か着ただけでお役御免になってしまったではないか。

まったく、ちっ、と舌打ちしたくなる気分だけど、寒いんだから仕方がない。もう10年以上着用しているユニクロの柿色のマウンテンパーカを引っ張り出した。本当はシエラ・デザインズあたりのフォレスト・グリーンのそれであったら格好が付くのかもしれないが、お値段が一ケタ違うし、サイズも心配で手が出せない。

それにしてもユニクロの服を10年以上持っているってどうなんだろう、と自分で思わぬでもない。しかもなんで柿色なんだ、あんたは消防士か、と突っ込みを入れたくもなるのだが、けっこう便利で意外と丈夫なのだ。タイド・アップしてヘリンボーン柄のツィードジャケットに合わせても違和感がないし、セーターに合わせてカジュアルにもできる、使い回しのきくマウンテンパーカである。

なので柿色にいささか閉口しながらも捨てるわけにもいかず、いつのまにか10年以上経ってしまった。今年(2012年)ユニクロは久しぶりにマウンテンパーカを出したようだけど、それまではダウンとフリースに力を入れていて、なかなかマウンテンパーカを再販していなかったこともあり、余計に捨てるわけにいかなかった。

そんなわけで休日、コットンのタートルネックにフランネルシャツを重ね、その上に例のマウンテンパーカを羽織って出かけた。何のことはない、近隣の業務用食料品店まで買い出しに出かけるだけなんだけど、自転車に乗っているとすうっと風が忍び込んでくるのがわかる。いや本当に寒いんだな、これでじゅうぶんと思っていたのに、と少し後悔しながら買い物を済ませた。

こうなると冬の真打ち登場、L.L.Beanのフィールドコートである。これは阪急西宮ガーデンズができたときに買ったものだが、通常の「オリジナル・フィールドコート」とは少しデザインが異なっている。いちばんの特徴はあの大きな袋状の外付けポケットだと思うが、私(乙山)が所有するフィールドコートはスリットのハンドウォーマーと、パッチ&フラップポケットになっている。

どういうわけでそんなデザインになったのか不明だが、個人的には好みのデザインだったし、しかもバーゲン品で通常の半額以下で買ったのではないかと思う。ライナーはキルトで綿がみっちり詰まっており、少しもっさりするのだけど、腕までしっかり綿が入っているためか、シャツにヴェストの上から着ても寒くないのだ。このあたりはさすがL.L.Beanといったところで、なにしろ通常のオリジナル・フィールドコートですら、「快適最低気温は-1℃から-18℃」なのである。

ジャケットなしでいいというのはじつに楽ですね! ドレスコードを要求されない業務予定のある日など、このフィールドコートをオックスフォード・シャツにネクタイ、ヴェストとコットン・トラウザーズ(ズボン)に合わせ、ビジネスに使うことさえあるくらいだ。もちろん休日こそ、フィールドコートの本領発揮であって、チェックのフランネルシャツにコーデュロイ・トラウザーズを合わせ、焦げ茶色のスウェードのデザートブーツなんかを履いて散歩するのにふさわしいのではないかと思う。そうそう、焦げ茶色の革製グローブ(手袋)も忘れてはなりません。


【付記】
● コートっていくつあってもいいものです。どうしても着たいものがいくつかあって、一つはグローバルオールあたりのキャメル色のダッフルコート。次にトレンチコート。できればアクアスキュータムあたりがいいのですが、値段的に難しい。そしてチェスターフィールドコート。限りなく黒に近いチャコールあるいは黒みがかった濃紺で、できればカシミアであれば申し分なし、などと好き勝手なことを、書くだけならいいでしょう?

人気ブログランキングへ blogram投票ボタン
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

記事を拝見致しました。

すごい大人の着こなしというか、格好良いです。
このフィールド・コートは素敵ですね。

私はオフの時に黒のタートルとカバーオール・コートにコットンパンツで歩き回ってます。
ただ、コートの色が柿色に近い茶色なのでちょっとドキッとしました。
ちなみに
>焦げ茶色のスウェードのデザートブーツ
も愛用しております。

手袋を持ってないのが詰めの甘い私らしい所です…

Re: Noriさん

Noriさん、こんばんは! コメントありがとうございます。
フィールドコートをほめて下さり、ちょっと嬉しい気持ちです!
ちょっともさもさしているんですけど、あたたかいのは本当です。

なんで今年はこんなに寒いんでしょうかね?
まあ12月だから寒いといえばそうなんですけど、
例年ではそうでもなかった、ような気がします。
地域にもよるかもしれませんけど。

乙山のマウンテンパーカは本当に目立つ色なんです。
山で万一のことがあった場合、救難時にも役立つ色。
そう思って、柿色のマウンテンパーカを着ています。

デザートブーツ、乙山はクラークスですけど、
履き心地からすると、他の物のほうがいいのかもしれませんね。
インソールの形状がやはり何世代か古いのです。

オリジナルを守るのもいいかもしれませんが、
履き心地となるとまた別かなあ、とか思っていますよ。
手袋はオプションですが、自転車で走るときには必携です!

No title

一時期、真冬の大連、瀋陽に行ったりしたので
(日露戦争で秋山好古がコサック兵に囲まれた季節ですな)
極寒用コートが必要になり
寒冷地軍部のコートを入手しました。
内側に布団が縫い付けてあるような南極でも生きていけるようなコートでした。
難点は①やたら重いこと。
②氷点下10度以下でなければ無用の長物であること。
しかたなく、裏地の布団をとって着ています。
そうしたら、ブカブカになってしまって
本人のボディがただでさえ規格外なのに
それがブカブカを着ているので大変です。

でも、お気に入りです。

Re: 根岸冬生さん

根岸さん、こんにちは! コメントありがとうございます。
御年は70~80代になると思われますが、
満州の大連で生まれた、という方もいらっしゃるのでしょう。

地図で見ると緯度は秋田あたりに相当するようなので、
海辺とはいってもやはり相当寒いでしょうね。
ロシアでもそうだと思いますが、大陸ではコートは欠かせないでしょう。

それにしても寒冷地の軍用コートはすごいものでしょうね……
やたら重いって、なんか聞くだけで肩が凝りそう!
ですが軍用コートって、無駄がなく実用一点張りのところが魅力です。

乙山も本物の軍用コートは持っていませんが、
フェイクのMA-1フライトジャケットを持っています。
これ、本当、役に立つんですよね!

No title

 そういうお洒落な格好で雪かきをしてみたい(笑)……というのは、
案外冗談ではないんです。

 最近ではどうかわかりませんが、イギリスでは船舶荷役の監督
さんなど、現場で働くちょっとえらいさんが、(作業服ではなく)正
装して山高帽をかぶって仕事をしていたそうですよ。

 いつだったか YouTube で見た BBC の番組では、gardener
のおじさんが、背広こそ着ていなかったものの、ワイシャツとネク
タイ姿で野菜の収穫をしていました。カッコええなあ、と思いまし
たね。

 ぼくもマネをしたいけど、根がヤボなものですから……(笑)

Re: 薄氷堂さん

薄氷堂さん、こんばんは! コメントありがとうございます。
よく外国を取材した番組を見ることがありますが、
あれはどうも取材用に仕立てている部分もある、のかもしれません。

ただ、英国のくだりはたぶん、そのままなのでしょう。
日本人はふだんとよそいきの区別がはっきりしている民族で、
英国人はそうでもない、ということなのでしょうか。

大阪市に生まれた者として、感じることがあります。
大阪市内では、いまでも銭湯が残っていて、
けっこう、利用する人が多いのです。

銭湯って、ほら、お風呂ですから、生活感覚の延長なんですね。
だから銭湯に格好を付けてくるほうが、格好悪いのです。
よそいき、みたいな恰好をするのは田舎臭い感じがします。
つまり生活感覚の延長が、大阪なのです。

そういう感覚が21世紀の今でも、大阪市内の一部(わりと多いはず)には、
残っているはずなのです。大阪が「巨大な田舎」といわれる背景には、
そういう感覚があるわけです。どうやら都会は生活感覚を出さないところらしいので。

巨大な田舎感覚の根幹には、まあそんなに格好つけなくてもいいではないか、
なにかと苦労しているのはお互いさまでしょう、という感じもあるのです。
そういう感覚が、乙山の書いたものにはたぶん、にじみ出ているのではないか、
そんなふうに思うのですよ。

プロフィール

只野乙山

Author:只野乙山

⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

⚫︎ 文字中心のウェブログ。ほとんど一話完結で、どの記事をご覧になっても楽しめ(?)ます。文字数だけなら一冊の本に匹敵(凌駕?)するほどありますので、ごゆっくりどうぞ。

⚫︎ 下の「全ての記事を表示する」をクリックすると、全記事のタイトル一覧が出ますので過去記事を参照することができます。

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
最新コメント

openclose

最新トラックバック
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アーカイヴ

2017/06 (8)

2017/05 (9)

2017/04 (8)

2017/03 (9)

2017/02 (4)

2017/01 (1)

2016/06 (1)

2016/05 (13)

2016/04 (13)

2016/03 (20)

2016/02 (10)

2016/01 (11)

2015/12 (10)

2015/11 (10)

2015/10 (11)

2015/09 (13)

2015/08 (10)

2015/07 (11)

2015/06 (10)

2015/05 (10)

2015/04 (10)

2015/03 (11)

2015/02 (9)

2015/01 (11)

2014/12 (9)

2014/11 (10)

2014/10 (11)

2014/09 (10)

2014/08 (10)

2014/07 (10)

2014/06 (10)

2014/05 (11)

2014/04 (10)

2014/03 (10)

2014/02 (9)

2014/01 (11)

2013/12 (9)

2013/11 (10)

2013/10 (10)

2013/09 (10)

2013/08 (11)

2013/07 (10)

2013/06 (10)

2013/05 (10)

2013/04 (10)

2013/03 (11)

2013/02 (9)

2013/01 (11)

2012/12 (9)

2012/11 (10)

2012/10 (11)

2012/09 (10)

2012/08 (10)

2012/07 (10)

2012/06 (10)

2012/05 (11)

2012/04 (10)

2012/03 (10)

2012/02 (10)

2012/01 (9)

2011/12 (9)

2011/11 (10)

2011/10 (10)

2011/09 (10)

2011/08 (10)

2011/07 (9)

2011/06 (9)

2011/05 (10)

2011/04 (8)

2011/03 (8)

2011/02 (12)

2011/01 (12)

2010/12 (12)

2010/11 (13)

2010/10 (15)

2010/09 (15)

2010/08 (14)

2010/07 (16)

2010/06 (17)

2010/05 (21)

2010/04 (18)

2010/03 (20)

2010/02 (23)

2010/01 (27)

2009/12 (27)

2009/11 (27)

2009/10 (26)

2009/09 (24)

2009/08 (19)

2009/07 (21)

2009/06 (30)

2009/05 (26)