五目豆

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できるだけ作る料理を少なく、かつ早く食べられて食卓が豊かに見えるには常備菜がどうしても必要である。とくに帰宅が夜遅くなる人は、帰ってきてからあれもこれも作っていられないのではないか。風呂も入りたいしお腹も減っている、そんなときには「とりあえずこれで一杯」やっておいて、おもむろにメインの料理にとりかかる、なんていうのもいい。

私(乙山)は帰ってきたらとりあえず「仕事後の一杯」をやることにしているが、今の季節はウィスキーを飲んでいる。ウィスキー:水=1:1で割ったものに氷を入れ、それとプロセスチーズなどを合わせて楽しんでいる。よく6Pチーズなどと称して円を6等分したようなものにしているが、ロックフォールだのゴルゴンゾーラだのといった匂いの強いチーズを楽しめないのが残念だ。

どういうわけか納豆とかブルーチーズのような特定の匂いがたいへん苦手で、頭痛を催してしまうのだ。パルミジャーノ程度の匂いでもだめだから、くさやとか鮒鮨、熟れ鮨などは本当に駄目だろうと思う。食通とは縁がない所以である。なのになぜチーズかといえば、むかしどこかで「アルコールを摂取する前に、乳製品で胃の粘膜を保護しておくとよい」などというおまじないを聞いたからではないかと思うが効能のほどは不明である。

さて我が家では常備菜として筑前煮と大豆とひじきの煮物などを用意することがあるが、大豆とひじきを分離して、それぞれ主役を張らせてみることにする。で、今回は大豆が主役の「五目豆」である。材料として乾燥大豆、昆布、人参、干し椎茸、筍、こんにゃくを用意した。煮物を始める前の準備としては、前夜から大豆と干し椎茸を水で戻しておくことくらいだろうか。

人参、干し椎茸、筍、こんにゃくはだいたい大豆の大きさに合わせて切り分ける。本当にだいたいでいいので、あまり細かくやり過ぎると「あなた血液型は**でしょう?」などと言い出す輩が現れぬとも限らない。そうそう、削り節と昆布(私は粉末昆布)で出汁を引いておくのをお忘れなく。削り節と昆布がなければ、水と即席出汁の素でかまわないが、出汁をきちんととって作ると一味違うものになります。

材料を鍋に入れ、出汁を注いで煮込んでいく。みりん(と砂糖)を入れて5~6分、薄口しょうゆを入れて3~4分煮る。後はそれを保温調理器に入れて1時間ほど放置する。鍋から取り出し、ゆっくり冷めていく過程で味が染みわたるという寸法。夕方食べるときにもう一度火を入れるが、水気がほとんどなくなるまで煮詰めたほうがいい人はそこで煮詰めて仕上げをするといい。

昆布はあらかじめ切ってある「角切り昆布」などというものを買って来て、それをキッチンバサミで適当な大きさに切って鍋に入れる。昆布の厚さにもよると思うけれど、煮込んでいて形がまず崩れるのはこの昆布なのだ。写真でもあまり原形をとどめていないと思うが、出汁をとった後の昆布を利用する場合、煮込み過ぎに注意が必要かもしれない。水で戻したものを煮るのと、そのまま煮るのがあるが、どちらもやってみて気に入ったほうを採ればいいのではないかと思う。

私の場合は保温調理器を使っていることもあって、わりと水気を残して煮上げている。スーパーマーケットの惣菜売り場にあるものを見ると、もう少し煮切っているようで、これも好みで決めたらいいと思う。さてお味のほうは……ううむ、干し椎茸と昆布、きっちり取った出汁がきいてます。筍を入れると食感がいいので是非入れることをお勧めします。

風呂上がり、これと胡瓜の浅漬けなんかでまず「風呂上がりの一杯」をやりながら、おもむろに魚焼きグリルを予熱し、いよいよ焼魚に行くわけですな。その頃には日本酒に切り替えて、魚と日本酒、これがまた最高に合うわけです。赤ワインのポリフェノールがいいとか聞いているんだけど、さかな作戦にはやっぱり日本酒で決まり、となってしまいます。本当はワイン、大好きなんですが、なぜ「酒」のカテゴリーにほとんどワインがないのか、おわかりになるでしょう?


【付記】
● だんだん暑くなってきましたね。こうなると「まず帰って一杯」をジン&トニックなんかでやりたくなってきます。今年も例年のようにシュウェップス・トニックウォーターをケースでまとめ買いしようと思っています。ビールも銀河高原ビールとハイネケンをネットで安いところを見つけて2ケースまとめ買い。

こうすると帰りが楽なんです。銀河高原ビールはあるだろうか、などと躍起にならなくて済みますし、重たい液体物をえっちら運ばないで済むんですね。日本酒も、いい販売店がない以上、やがて通販に移行すると思うのですが、今のところはまだ、販売店のお世話になっています。

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tag : 五目豆 常備菜 惣菜

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No title

美味しそう~!!
私はいつも何故かサラダやトマト煮など洋風料理に使ってしまうのですが
無性に和テイストの大豆料理が食べたくなりました(笑)
市販の水煮大豆ではなく自分で戻した大豆を使うと美味しさも倍増しですよね♪

魚と日本酒はもう黄金タッグと言っても良いかと(笑)
一口ごとに「日本人で良かった」と幸せを感じます♪
赤ワイン・・・それ自体はめちゃ美味しいのですが、やはり肉食・牧畜文化圏の
お酒という感じがします。
日本のささやかでヘルシーな晩酌のアテには中々合わせ辛いんですよねぇ(^^;)

Re:zumiさん

zumiさん、こんばんは! コメントありがとうございます。
常備菜は人それぞれで工夫なさっていると思いますが、
乙山はとりあえず定番的なものを、と。

帰ってくるのが常に遅いんですね(その代わり朝とか午前中はわりとゆっくりできます)。
なので、帰って来てからあれこれと用意するより、
あらかじめ用意しておいた方がいいのかな、と思うんです。

さかな作戦をする前は、わりと中華料理を作ることが多かったんです。
それでも、合わせる酒は日本酒でした。けっこう、いけるんです。
魚を本格的に食べるようになると、もう、日本酒じゃないと、となります。

さてこれから、暑くなってくるとどうするか?
それが問題なんですが、去年あたりから焼酎を覚えまして、
今年もその伝で、ビールの後は焼酎を氷と一緒にいこうかな、などと考えております。

No title

お腹空きすぎると、本当料理してる時間がしんどいですよね。
でも、只野乙山さん、偉いわ~。
これは最強常備菜ですね。
ちょっとかえるままも真面目にやるわ。

そうそう、マルシンハンバーグ、発見しました!
とても感激でした。
近々書きますね。

Re:かえるママ21さん

かえるママさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
ひじきと大豆を一緒にしてもいいし、分離してもいい。
どちらも乾物ですので、乙山は常備しておりますよ。
そうそう、切干大根なんてのもいいですよ。

マルシンハンバーグ、あってよかったですね!
思い出してみると、マルシンハンバーグのテレビCMより、
丸大ハンバーグのそれのほうがインパクトがあったんじゃないですか?
「ハイデホー」なんて言ってましたよね?
ついこの間、丸大ハンバーグも食べてみましたよ!

No title

 食べ物の好き嫌いというのは理屈の外ですから、どうにも仕方
がありませんね。

 ぼくはブルーチーズはOK。ウィスキーによく合いますよ。ところ
が、日本人のくせに沢庵がダメなんです。奈良漬や納豆や梅干
しはもちろん、クサヤでさえ食べられるのに、沢庵だけは受けつ
けません。どうも困ったものですが、どうしようもないんですね。

 鮒鮨もダメかもしれませんね。こちらにも魚と野菜を一緒に漬け
た発酵食品があるんですけど、ぼくはどうも苦手ですから。それ
なのになぜブルーチーズは平気なのか……宇宙は謎に満ちてい
ますね。

 あ、アルコールに関してはほとんど好き嫌いはありません。

Re:薄氷堂さん

薄氷堂さん、こんにちは! コメントありがとございます。
そうなんですよね、もう理屈抜きで身体が受け付けないのです。
ひどい時にはめまいと軽い吐き気に襲われます。
たくあんの匂いが嫌だという人、わりといらっしゃいますね。

茗荷もちょっと微妙ですし、シナモンも使い過ぎは閉口します。
逆にナツメグなんかは大好きで、多めに使ったりするのが不思議です。
インド料理は好きなんですが、ガラム系の匂いがだめで、
食べ物の好みというか好き嫌いは謎に満ちています。

アルコールはだいたいOKですが、サトウキビを原料にした、
南西諸島で造られたという焼酎はだめでしたね。
紹興酒もちょっと……苦手なんですよね。
中華風料理に使うのは大好きなんですが!

No title

そうですよね。マルシンハンバーグが来たら、丸大ハンバーグですよね。
それも探してみます。
懐かし〜。
味は懐かしかったけど、原材料は、昔と違ってるのですね。
マルシンハンバーグは、昔はくじら肉が入ってたみたいです。(当然知りませんでしたが)
今はとりや豚がメインみたいですが。
色々調べて頂くと感慨深いものがありますね。

Re:かえるママ21さん

かえるママさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
そうですか、昔のマルシンハンバーグには鯨肉が……
それは知りませんでした。食べるときに裏のラベルを見ることなど、
子どものときはしなかったですものね。

丸大ハンバーグは温めるだけでいいので楽です。
内容量は少しだけ小さいのですが、その分、ソースが付いてますからね。
あのソースがなかなかのものなんです。
多すぎず、ちょうどいい分量だけ入っているのもいい。

丸大ハンバーグより、マルシンハンバーグを食べていた、
という人がわりといると思うのですが、それはやはり「焼き」の作業を
する必要があるから、なのでしょうかね。
こんがり焼くと、本当においしいんですよね。
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