グレン・グールド / リトル・バッハ・ブック

グレン・グールド / リトル・バッハ・ブック (1980)

GlennGould_TheLittleBachBook.jpg
a. ゴールドベルク変奏曲(アリア)
b. 6つの小プレリュード
c. インヴェンションとシンフォニア
d. パルティータ 第1番 変ロ長調
e. イギリス組曲 第3番 ト短調
f. 平均律クラヴィーア曲集
g. フランス組曲 第5番 ト長調
h. フゲッタ ハ短調
i. 9つの小プレリュード

以上からグールドが選曲、配置したものが収録されている。


「ながら」というのが苦手である。たとえば音楽を聴きながら読書をする、などというのは到底できない人間なのだ。いつだったか、食事をしながら映画を見るというような状況があって、同席している人に「映画をちっとも見ていないではないか」と呆れられたこともある。音楽を聴くなら音楽だけ、本を読むなら本だけ、というのがいちばんよい。だからといって食事で会話もできないのかというのはちょっと違うので念の為。

そんなわけだから、中学や高校の頃、ラジオの深夜放送を聞きながら勉強している、という話を聞いたときはちょっと驚いた。自分にはおよそできない離れ業をしている、と彼ら同級生に何か畏敬の念に近いものを抱いたほどだ。ラジオは語りの部分も多いので、ついそれらに耳を奪われて勉強がおろそかにならないのだろうか、自分だったらまずできないだろうな、と思ったわけだ。

聞いた話によると、脳には右脳と左脳をつなぐ経路のようなものがあって、一つのことしかできない(というか「ながら」が苦手な)人間は、その経路の交通がたいへん少ないのだそうである。「ながら」が得意な人は右脳と左脳の行き来が滑らかで回数も多いのではないかと思う。自分の脳はすでに硬化に向かっているのだろうか、などと思うのだが、苦手なものは仕方がない。

ウェブログのために書きものなどをしているときもたいてい音楽はかけずに行うことが多い。ただ、音楽関係の記事を書くときは別で、聴いた曲をもう一度確かめようとして再生することもあるが、思い返せばほとんど無音でひたすらキーを打ちこんでいることが多いのではないかと思う。

そんな私(乙山)だが、どういうわけかバッハの曲だけはあまり邪魔にならないような気がして、聴きながら書き物をするときもある。とくにオルガンとかピアノが延々と続くようなのがそういうときにはよくて、パブリック・ドメインとなった音源を集めた、Membranあたりの廉価版CDの10枚組『バッハ/オルガン曲全集』を買ってしまったほどである。

さてバッハと言えば、グレン・グールドの名前を思い出す。ロックばかり聴いてクラシックには見向きもしなかった私だが、なぜかバッハだけは許容の範囲に入っていて、バッハのレコードを買おうと思い立ったくらいだ。町の小さなレコード屋さん(当時はまだCDも、タワーレコーズやHMVなんてなかった)に入ってみると、少しだけクラシックのレコードが置いてある。

その中でピアノかオルガンだけのバッハを探すと、もうほとんど限られてくるんですね。なんかよさそうだぞ、と手にしたのがグレン・グールドだったわけで、グールドが他の演奏家とどう違うか、など少しもわかっていなかった。グールドの解釈が際立っていることなど、他の演奏と比べて初めてわかることで、初めからグールドを聞いたとしてもわかるわけがないのである。

後年、クラシック関係のCDがとても安くなった折にもとめた、他の演奏家によるバッハを聴いて初めて、グールドの演奏がいかに変わっていたかを知った。とにかく、速い。なんでそんなに速く弾くの、と言いたくなるくらい速いことがある。グールドを聞いたら他の演奏なんて聞けない、というほど熱を入れ上げたわけではない私は、端正な「ふつうのバッハ」を聴くのも好きである。

『リトル・バッハ・ブック』はグレン・グールドのレコード・デビュー25周年を記念して、それまで録音された演奏の中からグールド自身が選んで配置したアルバムだという。この選曲と配列がグールドのセンス、ということなのだろう。「ゴールドベルク」のアリア、やっぱり速い! とか思いながら聴いているとあっという間にCD一枚が終わってしまう感じだ。いまだにグールドの演奏の高尚さをいまひとつ理解できないけれど、グールド入門の一枚としてはいいかもしれない。


【付記】
● CDのアルバムジャケットに写っているのは11歳のころのグレン・グールドだそうです。晩年はドラキュラ伯爵めいて(失礼)どこか不気味な迫力を漂わせていた(もっと失礼!)グールドですが、若いころの写真を見るととても素敵な青年ですね。


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ピアノ曲

クラシック試聴は休日の朝と狭い了見できめています。

車庫の雪降ろし後、疲れで眠くなりそうな
雪がしんしんと降る午後にも
ピアノ曲がぴったりであることを発見しました。

乙山さんのおかげです。
これからストーブの前で昼寝です。

No title

 グレン・グールドの「ゴールドベルグ変奏曲」のCDは持っています(め
ったに聴きませんが)。

 奇人として有名ですが、YouTube で見ますと、たしかに指揮をしな
がら演奏していますね。ぼくが見たのはショスタコーヴィチのピアノ五重
奏曲ですが(gould shostakovich で検索すればすぐにみつかり
ます)、ほかの演奏者は彼の指揮をまるで無視しています(笑)。

 ぼくは素人なのでよくわかりませんが、たしかに聞き慣れた演奏とはず
いぶん解釈(というか音色かな?)のちがう独特のものですが、最後まで
抵抗なく聴けました。これはこれですばらしいと思いましたよ。

Re:ミキタカ08シクティーズさん

ミキタカさん、こんばんは! コメントありがとうございます。
朝にクラシックは似合います。バロックなどは特にそうではないかと。
雪下ろしは大変な作業でしょうね。
その後、疲れた体を休ませながら聴く音楽は心地よいはず。
いい音楽を!

Re:薄氷堂さん

薄氷堂さん、こんばんは! コメントありがとうございます。
グールドの『ゴールドベルク』をお持ちなら話が早い!

最後のアリアに入る前の、コーダ(?)ともいうべき曲を聴くと、
なんだか許してもらえるような、もういいんだよ、と言ってくれているような、
不思議な気持ちになるのです。これは乙山だけかもしれませんが。

そして最後のアリアに入る瞬間が、たまらなく好きですね。
最後のアリアは、気のせいか、最初のそれとは違う気がするんですね。
そうしたほんのちょっとした違いもグールドの楽しみでしょう。

他の人を知っていなくてもいいんですよね。
グールドだけでも、もちろん、乙山は好きなんですよ。

^^

確かにバッハなどは邪魔になりませんね。
まさに水の流れの如くです。
その辺りは宮廷音楽ならではでしょうか?
モーツァルト・ベートーベン以降は。
メッセージ性が強くなって。
なんとなく聞き入ってしまいます。

ながら~
昔はよくやっていたように思います。
でも最近はひとつのことだけですね。
やはり硬化したのでしょうか?^^;)/

Re:waravinoさん

waravinoさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
乙山が意識的に音楽を聴き始めたのは1970年代後半の、
パンク・ムーヴメントの後でして、なんとなくクラシック音楽を聴くなんて……
という妙な気風のようなものがありました。
ちょうどロックバンドの真似ごとのようなことをしていたこともありましてね。

今ではモーツァルトは大好きになりましたが、当時はなんだか女々しく思えたのです。
逆にベートーヴェンは激情的過ぎて、素直に聞けなかった。
そんな中で、バッハの淡々とした感じがとても気に入ったのかもしれません。

いまでもやはり「ながら」は苦手です。
だけど集中力がある、などといいように考えようと思っています。
一つのことに集中できるからこそ、工作とか真空管アンプとか、
そういったことを最後までやり通せるんじゃないか、とかね。
乙山の場合、脳の硬化は避けられないようですし。

No title

脳梁が太いと、右脳と左脳の行き来がスムーズらしいですね。
男性は「ながら」が特に苦手だとか。
只野乙山さんは理系ですか?
バッハの響きは数学的と聞いた事があります。
かえるままは、聴くのは好きなんですが、自分で弾くバッハは苦手でした。
聴くと簡単そうでも、弾くと難しい.....
クラシック音楽にバッハは欠かせませんね。
バイオリンは特に素敵な曲を沢山作ってくれましたもの。

Re:かえるママ21さん

かえるママさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
乙山が理系か文系は、それは「遊歩者 只野乙山」をご覧いただければ
一目瞭然ではないか(?)と思うのですが、いかがですか?

乙山はピアノを弾きませんが、バッハは左指の運指が尋常じゃないですね。
それに細かいトリルがいつもいつも、くっついてきます。
たしか右手は左脳、左手は右脳がそれぞれ支配しているのでしたっけ。

それらの交通が少ない乙山は、ピアノは最も苦手、ということになるでしょう。
それだからこそ、脳のトレーニングにはピアノが最も良いのかもしれません。
いつか、習いに行こうかな。

「ながら」のことで

こんにちは。

過去の記事でのコメントですいません。

「ながら」というのは、女の人にはできて
男の人にはできない、というようなお話を聞いたことがあります。

実際、子ども(よそさまのお子さんを含めて)を見ていると
本当にそうではないかと思うことがしばしばあります。
男の子は一つのことに熱中して他のことを忘れていますからね。
女の子はおしゃべりしながら、別のことをしたり・・・
いくつもこなせるような感じがします。

男女差というのは、面白いなあと思って
子どもたちを観察しています。

私は女ですけど、男のそういった一直線!というところ、
憧れますね。いいなあ、羨ましいなあと思います。
そういうところが女の人は好きなのかもしれません・・・

Re:りーさん

りーさん、こんばんは! コメントありがとうございます。
過去の記事でも、大丈夫ですよ。
いやそれどころか、過去記事こそ、読んでいただきたいものでしてね。
古い記事にコメントいただき、ありがとうございます。

右脳と左脳の交通と言うか、経路のアクセス、ですかね。
本当のところはわかりませんが、乙山の聞いた話では、
「並行動作=ながら」が得意な人と、そうでない人との差異は何か、
とか言うもので、大雑把に言うと、男性はそれが苦手、
女性はそれが得意、ということでした。

ラジオを聴きながら勉強なんて……自分には想像できません。
たぶん、勉強そっちのけでラジオを聴いてしまうのではないか、と。
何か聴きながら、他のことをするというのは苦手なはず、
なのですが、肉体を動かす「作業」をするときは、そうでもないのです。

不思議だなあ、と思いますね。
何か書いているときは、何もないほうがいいと思うのですが、
身体を動かす「作業」をしているときは、音楽があってもいいのかな、と。
本当に、どういう仕組みになっているんでしょうね。

切り替えができない=のめり込む、となるわけでして、
あまり自慢できないのかもしれませんが、女性の方に良いように
おっしゃっていただけると、それもいいのかな、などと調子に乗ってしまうかも?
ありがとうございます!

No title

こんばんは、乙山さん。

グレン・グーグルの名前を教えていただいて聴いています。
今まで、食わず嫌いでクラッシックは聴かなかったのですが
クラッシックもなかなかいいものですね。

キースジャレットの演奏もクラッシックの演奏に近い雰囲気のものもあるので
違和感なく聴くことができました。

ところでクラッシックの演奏にもアドリブがあるそうですね。
乙山さんは、演奏を聴いていてわかりますか?

Re: バランス屋さん

バランス屋さん、こんにちは! コメントありがとうございます。
グレン・グールドはある時期から人前で演奏しなくなり、
もっぱら録音ばかりしていたという、
クラシックの演奏家としては珍しいタイプの人です。

> ところでクラッシックの演奏にもアドリブがあるそうですね。
> 乙山さんは、演奏を聴いていてわかりますか?

わからないと思います。
知らない曲、初めて聴く曲はそんなものだと思って聞きますからね。
アドリブといえば協奏曲のカデンツァが知られていますが、
初めて聴けばたぶんわかんないと思います。

No title

こんばんは、乙山さん。
グレン・グールドは、かなり変わった人だと言われていたそうですね。
変わった人だと言われていても、たぶん理由があるのでしょう。

真夏でもハンチング帽子と厚手の手袋、厚着をし、演奏前には熱湯に手を20分も浸して暖めるなんてことがあったそうですが、たぶん循環器系が悪かったのだと思います。

私の家の隣の人がそうでした。
夏でも冬のセーターを着てましたから。

ほかの奇行も人には言えない理由があったのでしょうね。

>わからないと思います。
知らない曲、初めて聴く曲はそんなものだと思って聞きますからね。
アドリブといえば協奏曲のカデンツァが知られていますが、
初めて聴けばたぶんわかんないと思います。

ところで、クラッシック音楽も大昔は、アドリブが当たり前だったそうですね。
それを知ってちょっと意外な感じがしました。

Re: バランス屋さん

バランス屋さん、こんにちは! コメントありがとうございます。
仰るように、グレン・グールドは奇行が有名な人だったようです。
どこか意図的な部分もあったかもしれませんし、
自分ではどうすることもできぬ部分もあったかもしれません。
それこそ人には言えない理由があったのかもしれませんね。

クラシックのアドリブ、たとえばモーツァルトなどは、
ピアノ協奏曲なんかは自作自演のコンサート・ツアーだったわけで、
それこそその場で思いついてソロ・パートを弾いていたんじゃないかと想像します。

クラシックはアドリブなしで楽譜通りに演奏する、
そんなイメージがありますが、楽譜の解釈の仕方に違いがありますね。
だから同じ曲でも指揮者によって違って聴こえるのです。

人間には「刷り込み」がありまして、いちばん初めに聞いた曲が、
最も良い演奏として記憶される傾向があるのです。
それで、他の指揮者の演奏を聴いたときに「なんか違うなあ」などと思うんですね。

ですが、それを繰り返すと、当初の「刷り込み」が薄れていって、
自分の好きな「その曲」が自分の中に出来てくるのです。
クラシックの楽しみはその辺にもあるんじゃないかと思うんです。

No title

こんにちは、乙山さん。

>そんなイメージがありますが、楽譜の解釈の仕方に違いがありますね。
だから同じ曲でも指揮者によって違って聴こえるのです。


楽譜の解釈の違いというのどういうことですか?
ちょっと意味が分かりません。

Re: バランス屋さん ; 解釈の違い

バランス屋さん、こんにちは! コメントありがとうございます。

> 楽譜の解釈の違いというのどういうことですか?
> ちょっと意味が分かりません。

同じ楽譜でも、演奏者とか指揮者によって再現される音楽が違います。
そんなに大きな差はふつう出ませんが、やはり違うものです。
彼らは楽譜を見て「こういうふうに出せばいい」と「解釈」しているわけでして、
演奏には必ず「解釈の違い」が存在すると思います。

人によって速かったり、遅かったりしますし、強弱の違いもあるでしょう。
ヴィブラートのきかせ具合もさまざまではないかと思います。
要するに、人によって同じ曲でも違って聞こえる、と言いたいのです。
それが「解釈の違い」です。

グールドはその差がたいへん大きな人ですので、
ぜひバッハの同じ曲で、グールドと他の演奏家の違いをお聴きください。

No title

こんばんは、只野さん。

ジャズだと同じ曲でも全然違う曲に聴こえるというのは慣れっこになっていますが
クラッシックでも確かに解釈によって若干違って聴こえます。
グールドは、他の奏者とだいぶ違いますね。
差が大きいです。
面白いです。

Re: バランス屋さん

バランス屋さん、こんにちは! コメントありがとうございます。
グールドは「バッハ弾き」としてたいへん有名ですが、
その演奏はじつに個性的ですよね。
グールドのバッハも好きですが、他の人の「普通の演奏」も、
グールドの後で聴くとホッとすることもあります。
プロフィール

只野乙山

Author:只野乙山

⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

⚫︎ 文字中心のウェブログ。ほとんど一話完結で、どの記事をご覧になっても楽しめ(?)ます。文字数だけなら一冊の本に匹敵(凌駕?)するほどありますので、ごゆっくりどうぞ。

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