ちゃんぽん調査隊

〈遊歩者 只野乙山〉 冬季限定企画
【ちゃんぽん調査隊】


Shoryoken_Menu.jpg
少し前に中華ちゃんぽんのことで記事を書いたが、そのときうっかりデジタル写真機を持たずにいて中華ちゃんぽんの写真を掲載できなかった。なんとも間抜けな話だが、このようなことは私こと只野乙山においては日常茶飯事なわけで、どうしてもぼんやり、うっかり、間抜け、というような体たらくから抜け出せないでいる。

お付き合いいただいているウェブログ関係で北海道在住の方々から「中華ちゃんぽんがない」という報告を受けている。それなら、やはりきちんとした形で「中華ちゃんぽん」なるものをお届したいと思うので、このたび「ちゃんぽん調査隊」を結成(というか、メンバーは一人しかいないんですけど)し、本格的(?)調査に繰り出した。

記念すべき「ちゃんぽん調査隊」の活動開始だが、いきなり「尼崎ちゃんぽんとは何ぞや」などというわけにはいかぬ。だってね、池田から尼崎まで電車を利用して行ったとしたら、往復の交通費がちゃんぽんの値段より高くなってしまうのだ。そんなわけで自転車で行けるあたりから調査を開始することにしましたよ。

Shoryoken_Chanpon01.jpg写真一枚目をご覧ください。メニューに「チャンポン」とあるでしょう。こういう具合に関西の中華料理店ではごくごく普通に「ちゃんぽん」が存在する。注文するときに「中華ちゃんぽん」などと言ったりはせず、ただ「ちゃんぽん」といえば通用する。で、出てきたのが写真二枚目。

これは多くの中華料理店で出される「ちゃんぽん」とは少し違って、とろみが付いていないのが特徴で、スープに醤油もほとんど使われていない。豚肉、キャベツ、人参、たまねぎ、モヤシ、キクラゲなどが入っていて、なかなかのボリューム。関西の町の中華料理店ではほとんどメニューにない「タンメン」に近いもので、「五目そば」にも近いものだろうか。あっさりしていてじつにいい感じである。

ところが残念なのが太麺を使っているところ。ちゃんぽんというと、なぜかかなり太めの麺を使っている店をわりと見かけるが、その多くが蒸した状態の麺を温めて出すパターンになっている。これがどうも好きになれない。せっかくおいしいスープとたっぷりの具が入った一品なのに、そのためにちゃんぽんが学食レベルになってしまっている。

Shoryoken_Chanpon02.jpgなぜちゃんぽんというと、決まったように太麺なのだろうか。もちろん、すべての店がそうだというわけではないのだが、蒸した太麺を温めたものを「おいしい」と思って食べているわけではないということを、お店の人には知ってもらいたいなあ。だからといってその場でその旨を告げると険が立つので、客としては黙っているわけなのだ。

だけどまあいいか。もしこれが普通の中太麺を使ってちゃんと茹でてあったとしたら、なかなかの食べ物になるんじゃないだろうか。値段も550円で幸せな気分になれるはず。そうしたら、また食べてみようかな、と思うかもしれない。こんなふうに、蒸した太麺を使っているがゆえにがっかり、という店はけっこう多いんです。


≪ちゃんぽん調査隊起点へ  ちゃんぽん調査隊(2)へ≫

【付記】
● 今回訪れたのは大阪府池田市の〈正良軒〉(しょうりょうけん)。池田市役所のすぐそばにあるのですが、表通り(国道176号線)から入ったところにあるので、少々わかりにくいかもしれません。


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調査報告書拝見

 さっそく中華ちゃんぽんの調査結果を公表していただき感謝しております。

 注文するときはただ「ちゃんぽん」というのがクールであること、中華ちゃんぽんには
いろいろバリエーションがあること……勉強になりました。

 麺の処理ですが、ぼくも茹でたほうが好みですね。学食レベルというのはわかりやす
い表現だと思います。

 とろみのあるちゃんぽんもぜひ拝見したいものです(調査費も出さす、申し訳ありませ
ん)。

Re:薄氷堂さん

薄氷堂さん、こんばんは! コメントありがとうございます。
なにか大袈裟に言っておりますが、お昼御飯にちゃんぽんを食べたついでに、
くらいなことなんですよ。暖かくなってくると自然消滅するだろうところの調査隊。
今しばらくは活動を続けてみましょう。

太麺のちゃんぽんには本当がっかりですね。
なんでそんなふうにするのか、まったく理解できません。
あれだったら絶対「タンメン」のほうがおいしいに決まってますよ。
関西ではほとんど「タンメン」がありませんけどね。

とろみのあるちゃんぽんが、昔ながらのちゃんぽんのはず、なんですけど……
それも、みせそれぞれということなんでしょうか。
どこかアバウトなところが、多様な広がりを期せずして生んでいるのでしょうね。

No title

中華ちゃんぽんはこちらのブログで初めて知りました。
こんなにボリュームがあって、お安いですね!
札幌のラーメンで有名店になると800円もしますからね。
(;´∀`)
キャベツ、キクラゲが、チャンポンの特長でしょうか?
縮れ麺ではないんですね?

この時期に自転車に乗れるんですね。それもある意味カルチャーショックでした。

Re:かえるママ21さん

かえるママさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
ちゃんぽんは、ボリュームがあるでしょう!
普通のラーメンもいいけれど、こっちの方がお腹も膨れるし、
栄養のバランスもいいんじゃないかと思います。

具の素材は店それぞれで、決まってはいないんですよ。
ちゃんぽんには**がなくてはならぬ、などということはありません。
麺も、太麺だったり中太麺だったりで、縮れている場合もあれば、ストレートの店もある。
まあ、なんでもあり、というのがちゃんぽんなんです。

ひょっとして、北海道に「タンメン」はありませんか?
もしあったとしたら、それがいちばん「中華ちゃんぽん」に近い食べ物だと思います。
たしかタンメンは横浜あたりが発祥の地(?)で、
関東方面にはわりとあるようなのですが。

自転車は一年中乗っていますよ。
積雪もありませんし、路面が氷結することもめったにありませんのでね。
L.L.Beanのフィールドコートと、フランネルシャツだけでいける場合もあるくらいです。

No title

これが中華ちゃんぽん…
はて、東京にもあっただろうか?
言われてみるとちゃんぽん=長崎ちゃんぽんを無意識に想像していて、
無印のちゃんぽんって、そういやあったかな?と。
写真見た感じ、何か別のメニュー名でありそうな気もします。

第二回に期待してます。

^^

久し振りの書き込みです。
冬場はラーメンもいいですが。
意外とちゃんぽんが美味しいですね。
野菜もたっぷり摂れるし独身にはありがたい外食です。

こちらのちゃんぽんは「ちゃんめん」とも言いまして。
よく行くお店の麺は中太です。
豚肉・もやし・キクラゲ・キャベツはもちろん。
蒲鉾・海老・ゲソなども入っています。

スープはとんこつ・カツオ出汁風で。
醤油は使ってありません。
時折食べるちゃんぽんは。
ほっこり暖まって美味いもんですね^^)/

No title

おぉ、野菜たっぷりで美味しそう♪
蒸し麺を使うのは、やはり太麺だと茹でるのに時間がかかるからでしょうか??
手間賃50円アップまでなら許すので、中太麺しかも固めでいいから
その場で茹でて欲しいですねぇ・・・
スープのテイクアウトが出来るなら、自分で好みの麺を茹でるのもアリですが(^^;)

Re:RSさん

RSさん、こんばんは! コメントありがとうございます。
これ「が」中華ちゃんぽん、というより
これ「も」中華ちゃんぽん、というべきなのでしょう。

とくに規定はないわけですから、結局店それぞれが、
それぞれの調理法をもって「ちゃんぽん」としているわけですね。
それが期せずして今あるような多様性を生んでいるという、
なにやら嬉しい(?)現状になっているわけです。

もし「ちゃんぽん」がメニューになかったら「タンメン」を頼んでみてください。
たぶんそれが、いちばん「ちゃんぽん」に近い食べ物でしょう。

Re:waravinoさん

waravinoさん、こんばんは! コメントありがとうございます。
そうそう、ちゃんぽんって、ありがたくて、おいしいものに当たれば、
本当に宝物クラスですよ!

キャベツ・もやし・キクラゲのほかに海老・蒲鉾・イカ(ゲソ)などが入っていれば、
それはもう、長崎ちゃんぽんに近いものではないでしょうか。
かなり長崎ちゃんぽんの影響を受けていると思えます。

スープもとろみが付いていないようですし、もうほとんど、
長崎ちゃんぽんといってもいいような感じでしょうか。
ちゃんめん。
ああ、どこかで聞いたことがあるような、なんだか懐かしい響きがします。
関西のどこかに「ちゃんめん」と書いてあるメニューがあるかもしれません。

Re:zumiさん

zumiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
中華料理店って、女性一人ではなかなか入りにくいものがある(?)ような気がします。
乙山だったら、ふらっとどこへでも行けるかもしれませんが。

ところがね、近頃の「新しくてお洒落な」中華料理店では、
ちゃんぽんがないのかもしれないのです。
野菜たっぷりで、とてもいい食べ物、おそらく町の中華料理店で発明された
食べ物の中では「傑作」といってもいいほどの食べ物なんですが、
女性にはあまり縁がないかもしれません。
そもそもの由来を思うとむべなるかな、です。

太麺をゆで上げるのはかなり時間と技がいるはずなんです。
そんなに好みではないのですが、太麺の噛み応えはなんともいえぬものがあり、
それを思い出すたび、蒸した太麺を温めて出す方式を残念に思うのです。

No title

スゴイリーズナブルですね。
そして、すごく美味しそう。。。

Re:依里さん

依里さん、こんにちは! コメントありがとうございます。
そうでしょう! ちゃんぽんは本当に庶民の味方ですよ。
蒸した太麺を温めて出すのだけは残念ですが、そこに目をつぶれば
じつにすばらしい料理ではないかと思います。
もちろん、ちゃんと麺をゆでて出すちゃんぽんもありますので、
そういうのが「お宝」になるわけなんですね。
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