米100gを100円土鍋で炊く

Donabe_Suihan01.jpg
米の飯というものがなくてもけっこう平気である。本当は朝、ご飯と味噌汁というのが大好きなんだけど、野菜(胡瓜とレタス)のサンドイッチを作り、バナナなんかをつまみながら紅茶を飲んでコンピューターに向かうというスタイルがやめられなくなってしまった。野菜のサンドイッチを作っていると、パンというのもおいしいもんだなあ、と思う。冷凍保存した8枚切りのパンを2枚使って作るのだが、自然解凍した生パンから香ばしい匂いがほんのり漂ってくるとうっとりする。

家にいるとき、昼食はたいてい麺類で済ませることが多い。スパゲティ、即席ラーメン、そば、うどんなど、手軽にできてそこそこお腹が膨れる(しかも安価な)ものが販売されているので助かっている。即席中華麺とかうどんの乾麺もいいけれど、ゆでたてのスパゲティもなかなかおいしいもので、自家製のトマトソースと合わせて乾燥バジルを振りかけて食べれば、それでけっこう幸福な気分になれる。

Donabe_Suihan02.jpg夜はちょっとした酒のあてを用意しておけば、もうそれだけでじゅうぶんで、どうしても米の飯を食べないと気が済まないわけではない。やはりご飯というのは文字通り「米の飯」のことなので、ご飯を食べないと食事をした気になれぬという御仁もいらっしゃると思うが、どういうわけか米の飯なしの晩酌だけでかれこれ十数年通している。これがそんなに苦痛ではないからこそ、続けていられるのではないかと思う。

そんなわけで炊飯器や米びつのない生活を続けているわけであるが、近頃ふとしたことから「ご飯を炊いてみようか」という気になった。主食としての米、の実力を見直してみようという気持ちになったのだ。朝も昼も小麦系の食事で済ませているが、米にはたんぱく質なども多く含まれていて、主食として見た場合、非常に優秀なものである。小麦系に少しの野菜類という組み合わせより、米の飯と野菜類、豆腐などの組み合わせのほうが総合バランスとしていいのではないかと思うようになった。

さて炊飯器も電子レンジもない環境でどうやって米を炊くのだ、となるけれど、鍋があればガスで炊飯できる。たくさん炊いたほうがおいしいのはわかっているが、電子レンジがないので食べ切りサイズをその都度炊飯する、ということになるだろう。米の飯の食べ切りサイズといえば、だいたい炊きあがったご飯200g前後ではないかと思う。かの「サトウのごはん」が200gくらいだったはず。ご飯200g前後だと、レトルトカレーと合わせるのにちょうどよいのではないか。

Donabe_Suihan03.jpgというわけで、食べ切りサイズとしてのご飯200g前後を炊くための米は、100gである。これは1合にも満たない分量だが、米を炊く時の水は「米と同量」もしくは「1.2~1.4倍」なので、米100gを炊くとだいたい200~220g前後のご飯が炊き上がることになるわけです。基本的にはどんな鍋でも炊けぬことはないが、あまり大きなものを使うと平べったいご飯になって面白くない。ある程度の深さがあったほうがおいしく炊けるような気がする。どうしようか……と考えていたら、ちょうどいいのがありましたよ。

それは100円均一店で買った小さな土鍋。一人用の鍋に使うつもりで購入したのだが、いざ使ってみるとあまりに小さすぎてほとんど使い物にならない。鍋焼きうどんも具をほとんど入れることができないので、引っ越しで持ってきてしまったものの、折りを見て捨てようと思っていたものだ。どうせ100円なんだしね……だけどこの、鍋としては使い物にならぬ小ささが、米100gを炊くときにはいいのではないだろうか。ということでやってみました。

量りで計測した米100gを洗う。ボウルに入れた米に水を注ぎ、指でかき回す感じ。濁った水を捨て、もう一度同じことをするのだが、これは2、3回もすればじゅうぶんではないかと思う。この後、従来なら米を「とぐ」という作業をするのだが、最近の精米機は優秀なので、洗うだけでじゅうぶんという話である。どうしても米をとぎたい人は手のひらを米に優しく押し付ける感じでとぎましょう。

Donabe_Suihan04.jpg洗った米に浸水(吸水)させる。これは30分~1時間ほど要するが、米の種類や水温などで微妙に異なってくる。「米のおいしい炊き方」という検索結果を見ても、30分がいい、という意見もあれば、2時間浸水したものが最高においしい、などというのもある。最低30分から、ということで後は米の種類や水温に応じて自分で決めればよいと思う。写真1枚目が浸水前で、写真2枚目が浸水後の米である。これは40分ほど浸水したものだが、米が全体に白っぽくなっているのが確認できるのではないかと思う。

米の浸水ができたなら、ガスコンロのバーナーに点火する。中火でしばらく待つと、やがて沸騰してくる。ここまで約4~5分くらいではないかと思うが、神経質になって土鍋に張り付いている必要はなく、放っておいて構わないと思う。土鍋の縁から盛んに噴き出してくるのが合図で、そこから弱火にして約5分、炊く。ここは確実にタイマーをセットしておいた方がよい。タイマーをセットしたら、放置してかまわない。

タイマーが鳴ったら火を止め、「蒸らし」に入る。だいたい8~10分でいいのではないかと思う。ガス供給会社のサイトによると「2~3合炊きの場合、20分の蒸らしが必要」とあるけれど、100g炊きで20分も放っておけば、ただ冷めているだけだろう。ここもタイマーをセットして忘れないようにした方がいい。「蒸らし」が終わると蓋を開け、しゃもじを入れてご飯の上と下を混ぜ返してやるとよい。

Donabe_Suihan05.jpgさあ、炊き上がりましたよ。少し心配したけれど、思ったよりふっくらと炊けているではありませんか。しかも米の一粒一粒がしっかりと独立していて、つやっとしている、いい感じに仕上がりました。もちろんおこげはありません。豆腐とわかめの味噌汁、そして本当なら「井上商店のしそわかめ」あたりがあれば最高なんだけど、今回は業務用食品店で買ったしそわかめがご飯のお供。ううむ、米の飯、うまいじゃないか! いやいや、これはやばいなあ。まいったなあ。ちょっと「米100g土鍋炊き」にはまってしまいそうである。


【付記】
● 米は阪急池田駅高架下の商業エリアにあるお米屋さんで買いました。そこでは目の前で精米して渡してくれるのです。もしほしければ玄米でも買えるし、五分づき、七分づきと好みの仕上げに精米してくれる、とてもいいお店。店で売っている「おにぎり」もとても美味しく、そのおにぎりをよく利用しているうちに、もし米を買うならここにしよう、と決めていたのです。1kgから販売してくれるので持って帰るのも楽なんですね。

もう捨てようと思っていた100円均一店の土鍋。思わぬところで役に立ったのですが、やはり精度が悪いのか、蓋がぴちっとしません。それでもそこそこおいしいご飯が炊けたわけですから、炊飯専用の土鍋などを使ったとしたらもっとおいしいご飯が炊けるんじゃないか、などと可能性を感じさせてくれました。


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No title

こんにちは。
これは、ちょっと驚きでした。
100円土鍋、1人鍋には確かに小さすぎます。
一人前炊飯。これ、早速トライしてみます。

^^

炊飯器・電子レンジなし~~

今時。そんな生活でいいんですか??@@;
って。
我が家もそうなんですよww^^;

以前よく土鍋でご飯炊いていました。
案外手早く出来るので。
炊飯器がなくても。
一人者なら困ることはないですよね。

電子レンジ。
あればあったで重宝するんだろうけど。
なければないで困ることもなしですw^^)/

Re:マダム猫柳さん

マダム猫柳さん、こんばんは! コメントありがとうございます。
そうそう、100円土鍋、小さいでしょう?
使えないなあ……と思っていたんです。
ですが、ちょっとした炊飯にはいけるかも?

「蒸らし」のときにね、100円均一店で買った
ニットキャップを二重に重ねて被せてやるんです。
そうすると、熱も逃げません。
100円均一店の活用ですね。

Re:waravinoさん

waravinoさん、こんばんは! コメントありがとうございます。
炊飯器はさておき、電子レンジは一応、何を買おうか
見当は付いているんです。だけど、なければないで、何とかなる。
不便かもしれないけど、それがなければだめ、というほどでもありません。

土鍋で炊くのは初めてではありません。
大学生の極貧時代に、すでに経験済みで、
炊飯器などなくても、何ともないのです。
まあ炊飯器が便利だ、というのは本当でしょうけどね。

本当に必要なものは何か?
それを考えながら暮らしております。
勘違いも多いですが、それは乙山ですから、当然のこと(?)なんです。
冬支度をしないとなりませんね。
プロフィール

只野乙山

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⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

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