『過去を逃れて』 (1947)

『過去を逃れて』 アメリカ (1947)

OutOfThePast_01.jpg
原題:Out of the past
監督:ジャック・ターナー
出演:ロバート・ミッチャム、ジェーン・グリア、カーク・ダグラス、ヴァージニア・ヒューストンほか


ポール・オースター『幽霊たち』(1986)は探偵小説という体裁を持つ一風変わった小説である。主人公の探偵ブルーがホワイトという男から「ブラックを見張って報告してほしい」という依頼を受けて任務を実行するという筋で、以前記事に書いた(『幽霊たち』の記事へ≫)。

その記事では些細な挿話だと判断して一切触れなかったが、ブルーが映画館に入って見たところ大いに気に入り、二晩続けて見たという映画で、オースターが小説の中でほぼ全編にわたるあらすじを書いているのが『過去を逃れて』(1947)である。

OutOfThePast_02.jpg『幽霊たち』を読んだときはまだ『過去を逃れて』を見ていなかったので、あまりぴんとこなかったのだが題名だけは覚えていて、何か機会があったらぜひ見てみようと長らく思っていた。あるとき近所のスーパーマーケットで格安DVDが販売されており、その中に『過去を逃れて』を見つけて思わず手に取ってしまったという次第である。

映画はとあるアメリカの田舎町でガソリンスタンドを経営するジェフ・ベイリー(ロバート・ミッチャム)のもとに男が訪ねてくる場面から始まる。彼はギャングの一味で、元私立探偵のジェフに、ギャングのボスであるウィット(カーク・ダグラス)が会いに来いと言っている、と伝えて帰っていく。

ジェフには恋人のアン(ヴァージニア・ヒューストン)もいて、近い将来結婚しようとしていたが、過去を清算するためウィットに会うことにした。ウィットのいる町までの道すがら、ジェフはアンにそれまでのことをすべて語って聞かせる。かつてジェフは、金を持ち逃げした情婦キャシー(ジェーン・グリア)を探してほしいという依頼を受け、捜索を開始するものの、キャシーに惹かれたジェフは二人で逃亡を図った。

OutOfThePast_04.jpgウィットの影に怯えながらひっそりと逃亡生活をしていたジェフとキャシーだったが、ジェフのかつての相棒に二人でいるところを押さえられてしまう。山分けするはずだった報酬をめぐって口論が始まり、相棒がキャシーをなじったことによって殴り合いの喧嘩になってしまうが、キャシーが相棒を撃ち殺してしまう。

ロバート・ミッチャムのタフな男ぶりが魅力的なのだが、それより感心するのはミッチャムが女性と一緒にいるときのさりげなさというか自然体とでもいうべき雰囲気である。台詞といい、しぐさといい、何とも言えないとろけるような甘さがにじみ出ていて、もし自分が女性だったとしたら、本当にぐらっとくるんじゃないかと思う。これはもう、相当やばいですよ。女性と一緒にいるところが絵になる、とでも言えばいいのだろうか。

たとえばね、『カサブランカ』(1942)の中に挿入される、リック(ハンフリー・ボガート)とイルザ(イングリッド・バーグマン)がパリで楽しげに遊ぶ場面があるだけど、あれはなぜかあんまり好きになれないのです。ボガートがちょっと間抜けに見えるんですよね。他の場面では女性と微妙な距離感を保っているのに、あそこだけは……ところがミッチャムがああいうことをやってもまったく違和感がないのではないかと思う。

OutOfThePast_03.jpgジェフが初めてキャシーの住んでいる家に誘われて、いきなり雨に降られてずぶ濡れになった二人がお互いの髪を拭きあう場面では、濡れて乱れた髪になったミッチャムがじつに魅力的に見える。その後の展開までがこの場面だけで暗示されているようで、なんてスムーズかつスマートなんだろう、とつくづく感心してしまう。映画の中だからこそ、と頭ではわかっていてもうっとりしてしまいます。

それにしてもキャシー(ジェーン・グリア)の悪女ぶりには圧倒させられてしまう。悪い女とわかっていても、どうしようもなく惹かれていく(ジェフは最後までそんな自分に抵抗を見せるのだが)という、典型的なファム・ファタールと破滅型の主人公が描かれている、これぞフィルム・ノワールといえるのが『過去を逃れて』ではないかと思う。


【付記】
● 1940年代の男性服を見ていると、多くがハイ・ウェストのズボン(トラウザーズ)に幅広のネクタイを短く結んでいますね。『過去を逃れて』の中でミッチャムのネクタイは見事にディンプル(くぼみ)が作られています。
ミッチャムがトレンチコートを着る場面も出てくるのですが、なぜかよれよれのトレンチコート。あれは動きやすいように、初めからああいう仕様になっているのか、それとも着古した感じを出すよう意図されたものなのか、本当のところは乙山にはわかりません。

ギャングのボス役を演じるカーク・ダグラスという人は、リドリー・スコット監督『ブラック・レイン』(1989)やシャロン・ストーンが脚を組みかえる場面が話題になった(?)『氷の微笑』(1992)などで活躍したマイケル・ダグラスのお父さんだそうです。そういえば目やあごのあたりがよく似ていますね。


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悪女

悪女・・・
ヒ素入りカレーを作ったような悪女。
阿部定のような悪女。
高橋お伝のような悪女。
など悪女もいろいろおります。

私的・悪女の必須条件。

①それなりの美意識を持っている。
②謎めいた美しさがある。
③けして肥えていてはいけない。
④多少の酒・煙草を嗜む。
⑤なるべく髪は長めがよろしい。
⑥実は人情に飢えている。
⑥その他・・諸々w

ああ。そんな悪女に会ってみたい!^^)/

No title

女性と一緒にいるときのさりげなく自然で甘い雰囲気・・・
大人の男性の色気?DVDの帯に乙山さんのこの文章を
引用したら女性客倍増間違い無しですね(笑)
(私も一度観てみたいです♪)

それにしても服飾に関する観察眼はさすが!
ファッションは時代を映す鏡ですよね~
現代では個人主義が優先されていますが、大多数は結局
他者の目を避ける可もなく不可も無く的なオシャレに
落ち着いている感じがします・・・まぁそれはそれで時代を
象徴しているのですが(^^;)

Re:waravinoさん

waravinoさん、こんばんは! コメントありがとうございます。
阿部定や高橋お伝は抒情酌量の余地があると思うんですね。
だけど「カレー」はちょっとねえ……しかし「カレー」は証拠不十分のようで、
まだ決めつけるわけにはいかなかったんじゃないんですか。
いったい「カレー」の顛末はどうなってしまったのやら。

映画『過去を逃れて』でギャングの情婦を演ずる役柄としての
ジェーン・グリアは、waravinoさんの挙げていらっしゃる条件を、
ほぼすべてクリアしているのではないかと思います。

いやいや、会ったら大変ですよ。何よりも悪女は誘惑者なのですから。
と、わかっていても、どういうわけか惹かれてしまう。
それが悪女の、悪女たる所以なのでしょうね。

Re:zumiさん

zumiさん、こんばんは! コメントありがとうございます。
ロバート・ミッチャムはとにかく素敵なんですよ。
百聞は一見に如かず、何か一つご覧になればおわかりになると確信します。
その非常にわかりやすい例が『過去を逃れて』ではないかと思います。

ハンフリー・ボガートも大好きなんですが、ミッチャムにはボガートにない
とてつもない魅力があるように、乙山には思えるのです。
それが何かといわれると、少し困ってしまうのですが、
乙山はミッチャムもボガートも大好きなのです。

あれこれファッションに目がいくのですが、それが
自分に反映(フィードバック?)されないのがちょっと悲しい。
彼らが格好いいからといって、たんに真似をするだけではだめなんですね。
そこが難しく、また面白いところではないかと思います。

No title

こんにちは。
ロバート・ミッチャム、いいですよね。
私は40~50年代くらいの男女のファッションが一番好きで。
女性の髪形なども。私の服装はここら辺を基本にしています。
ウエストをきゅっと絞ったスーツ。スカートは勿論タイトスカート。
高いピンヒール。…もう今では履けないですけれどね。
背広姿も、この頃のが私の理想(笑)
ズボン(としか言いたくないな)もゆったり、肩幅もゆったり。
でも、背広が体になじんでる。

男優も、この時代のハリウッドスター、好きですねえ。
グレゴリー・ペック、ジョゼフ・コットン、グレン・フォード、
ハンフリー・ボガート、ジェームズ・スチュアート…
ロバート・ミッチャムは、リチャード・バートンと同じで、女性から見ると、
目が色っぽいんです。

ハンフリー・ボガートは、男性のファンが多いですね。
ロバート・ミッチャムとどこが違うかな。
ハンフリー・ボガートは『女たらし』、という感じがしませんね。
ロバート・ミッチャムにはあります。あと、ハンフリー・ボガートからは
香水や整髪料の香りは感じませんね。ロバート・ミッチャムはする。
グレゴリー・ペックは香水の香りはしないけど、整髪料の香りはする。
グレン・フォードは香水の香りは感じるけど、整髪料は感じない。(爆笑)
どういうのがいい、というわけではないんですけれども…。

勝手なこと言ってますね(笑)。

Re:彼岸花さん

彼岸花さん、こんばんは! コメントありがとうございます。
男性の場合、1940~50年代のファッションを見ると、
なんだ、今とあんまり変わらないじゃないか、という気がします。

ところが、それが違うんですよね。
大きなところは変わらないのですが、細部が違う。
ウェストの位置が違います。どこで決めるか、というウェストの位置が、
今は下がってきているんでしょうね。

ちなみに乙山はそれがあまり好きになれなくて、
股上の深いものを探すのに苦労します。
昔のままのスタイルで通してくれているほうを探すのが
難しい世の中になってしまいました。

ただ、いくら素敵だなと思っても真似しにくいのが
幅広ネクタイを短く結ぶスタイル。
これは、ある程度上背がないと様にならないのです。
ネクタイの長さもある程度決まっていますので、
そのまま真似をするのは苦しいものがあります。

香水と整髪料の喩え、ちょっと難しいかも?
だけど仰ることはなんとなく、わかるような気がするんです。
ミッチャム=女たらし、というのは出てきませんでした。
そのように言われると、あっ、そうなんだ、とわかる気がするんですね。

No title

おはようございます。
『過去を逃れて』。見ましたよ。安いのでAmazonで買いました。
確かに、確かにこれは、ファム・ファタールですねえ。
寄ってくる男を皆虜にして、破滅させてしまう『運命の女』。
waravinoさん。悪女の大事な要件が抜けてますよ。(笑)
『本質的な嘘つきである』ということです。
一途に見えるんだけれど、本質的な嘘つき。
ジェーン・グリアは見事に演じていましたね。
ただ、女から見ると、ちょっと顔が愛くるしすぎるかな。
あんまり悪女になりそうもない顔ですね。それが男性にはアブナイ?(笑)
ロバート・ミッチャムは色っぽいですね。
そう。香水と整髪料の例えですが、ロバート・ミッチャムに両方の香りがする、
と言ったのは、女から見ると、とても色っぽく艶っぽいということです。
私の個人的見解と言った方がいいかな。
ハンフリー・ボガートは男っぽいな、とは思いますが、私から見ると、
色気は感じないんですね。乙山さんが『カサブランカ』のシーンでお感じになった
ような感じをいつも感じる。タフだけれど、色気は感じないなあ。
だから、ボギーは男性に人気があるんじゃないかなあ。
そして、ロバート・ミッチャムは男性には敬遠される。?
女が色っぽい同姓を敬遠しがちなのと同じですね。^^  
女を見る時の目つきが、色事師の目ですね。女を目の中でからかって
楽しんでいるような。そのくせ、女に目で甘えることも知っている。
リチャード・バートンも女に訴えかけてくる目。でも、女を目の中でからかう、
といったところはありません。

香水の香を象徴的に感じさせる男は、女を遊ぶ男です。
整髪料の香(ただしこれは清潔であることが必須。体臭プラス整髪料はいただけ
ません)は、私に言わせれば、知性ある大人の男の香りです。
グレン・フォードは知的で紳士的なんですけれどね。整髪料を感じないのは、
彼の髪質によるのかも。ごわごわしてる感じだからかもしれません。
いまの俳優さんで言うと、ブルース・ウイリスには香水も整髪料も感じません。
アル・パチーノは両方感じます。ロバート・デ・ニーロは整髪料だけです。
シルベスタ・スタローンは香水だけです。
…何となくおわかりいただけませんか?(笑)
いまの若い方には整髪料のイメージはありません。ポマードというものをもう
使わないから。

ちなみに私の個人的好みは、清潔な整髪料の香りだけを感じさせる男性です(笑)。
実際にさせている、ということでは決してなく、飽くまで『イメージ』、ですけれどね。
…また勝手な私感を述べさせていただきました~(笑)
『過去を逃れて』。面白かったです。

Re:彼岸花さん

彼岸花さん、こんばんは! コメントありがとうございます。
『過去を逃れて』ご覧になったんですね。
今見ても、なかなかいい映画じゃないかと思います。

整髪料と香水、なんとなくわかりかけてきましたよ!
整髪料は知的な部分がドミナント(支配的)な、人間としての魅力。
香水は性的部分がドミナントな、性的魅力。つまり色気でしょうか。

ハンフリー・ボガートは前者が圧倒的に前面に出ていて、
シルヴェスター・スタローンは後者が前面に出ている。
うむうむ、(なんとなく)わかってきましたよ、仰りたいことが。

すると、ロバート・ミッチャムは両者のバランスが取れているのだが、
どちらかといえば後者に傾いている感じで、
スパイ映画時代のショーン・コネリーは香水に傾いているが、
後年の映画では整髪料に傾いている、しかしどちらも失われていない。
これでどうでしょうか?

ジェーン・グリアは可愛らしい部分が見え隠れしていて、
悪女になりきれていないと感じる部分もありますね。
もうちょっと、押しの強い女性のほうが悪女役にはふさわしいような、
そういう気がしています。だれがいいんだろう?
といっても、さっと出てこないのが残念です。
もう少し、映画にどっぷり浸ってみたいと思います。

昔の(とくに西洋の)人は、整髪料も香水も強めにしていたのでしょう。
毎日風呂に入る習慣が定着したのは1900年代初頭からのようです。
また、体臭をその人の一部として好んだのですね。
お願いだから身体を洗わないでいてほしい、と懇願する男性もいたようです。

ポマードやグリースには香料が添加されていますが、
最近では無香料のものが主流になっていると思います。
ともあれ短くカットされ、櫛梳られた昔の男性の髪形に憧れます。
あれだと、帽子をかぶっても髪形を気にする必要がないですからね。

男性として思うのは、色気を失ってはならんのではないか、ということです。
なにも実行に及ぶ必要はありませんが、
それを感じさせないと、なんだか魅力がないように思います。
これは乙山がまだまだ修行不足のせいでもありますし、
といって、自分にそれがあるのか、と言われると甚だ困ることではありますが。

まあ、架空のというか、理想の、映画にまつわるお話として。
あくまで個人的な意見ですので、よろしくお願いします。

No title

勝手な御託を並べましたが、
何となくわかっていただいてよかった~!(笑)
そうです、そうなんです!

Re:彼岸花さん

彼岸花さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ショーン・コネリーはスパイ映画時代もそれなりに好きでしたが、
後年の『薔薇の名前』『小説家を見つけたら』『アンタッチャブル』
なんかに出ているときの枯れた感じが何ともいえず好きですね。
枯れているんだけど、セクシーさが残っています。

シルヴェスター・スタローンは肉体派のイメージがありますが、
少し擁護しておきますと(ご存知かもしれませんが)、
あの『ロッキー』の脚本は彼自身になるものです。
あれだけのものを自分で書いたというはやはりすごいなあ、と思うのです。

No title

ショーン・コネリー。ほんとにお年をめしてからの方がずっとすてきですね。
トミー・リー・ジョーンズ、リー・バン・クリーフ…、日本でも若い頃
悪役だった方が、のちにいい味を出していらしたり。

シルベスタ・スタローン。勿論『ロッキー』の脚本のこと存じていますとも。^^
お姿と役柄のイメージで勝手なことを言っているだけです(笑)。
あのかたは、それに、人格的にもとっても立派な方のようですね。
ほんとに謙虚で面倒見のいい紳士でいらっしゃるとか。

ああ、またいい映画が見たくなりました。
乙山さん。ありがとうございま~す。

Re:彼岸花さん

彼岸花さん、こんばんは! コメントありがとうございます。
スタローンのこと、そうだろうな、と思っていたんです!
わかっていらっしゃる方に、余計なことを……
彼岸花さんは、純粋に役柄のことだけをおっしゃっているのに、
乙山は役柄とご本人を一緒にしていましたね。
プロフィール

只野乙山

Author:只野乙山

⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

⚫︎ 文字中心のウェブログ。ほとんど一話完結で、どの記事をご覧になっても楽しめ(?)ます。文字数だけなら一冊の本に匹敵(凌駕?)するほどありますので、ごゆっくりどうぞ。

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