ライトニン・ホプキンス 『ダーティ・ハウス・ブルース』

Lighitnin' Hopkins / Dirty House Blues (1947-1954)

LighitninHopkins01.jpg
【Disc 1】
1. Nothin’ But The Blues
2. Remember Me
3. I Love You Baby
4. Shine On Moon
5. Lightnin’s Special
6. Sittin’ Here Thinkin’
7. My Baby’s Gone
8. Had A Gal Called Sal
9. They Wonder Who I Am
10.Everybody’s Down On Me
11.Down To The River
12.Long Way From Texas
13.Tap Dance Boogie
14.I’m Begging You
15.Frieght Train Blues
16.Dirty House Blues
17.Coffee Blues
18.Unkind Blues
19.Another Fool In Town
20.Fast Life Woman
21.Bottle Up And Go
22.Let Me Play With Your Poodle
23.Nightmare Blues
24.West Coast Blues
25.Life I Used To Live

LightninHopkins02.jpg
【Disc 2】
1. Tim Moore’s Farm
2. ‘T’ Model Blues
3. Shotgun Blues
4. Give Me Central 209
5. Lonesome Dog Blues
6. Mad With You
7. Airplane Blues
8. Death Bells
9. Lonesome In Your Home
10.Penitentiary Blues
11.Short Haired Woman
12.Gone Again
13.Gotta Move
14.Katie Mae Blues
15.Long Way From Texas
16.Buck Dance Boogie
17.Fast Mail Rambler
18.No Good Woman
19.Praying Ground Blues
20.Sugar On My Mind
21.Picture On The Wall
22.Santa Fe Blues
23.Crazy ‘ Bout My Baby
24.European Blues
25.Gone With The Wind

ブルースシンガー/ギタリストでまず思い浮かぶのはロバート・ジョンソンである。以前からロバート・ジョンソンを知っていたわけではなくて、花村萬月の小説の中でベッシー・スミスとかロバート・ジョンソンのことが書かれていて、そんなにいいなら、ということで『コンプリート・ロバート・ジョンソン』というCDを買って聴いてみた。アコースティック・ギター1本の弾き語りなのだが、それが異様に迫力があって圧倒されてしまったのである。

ロバート・ジョンソンは1911年に生まれて1938年に27歳という若さで亡くなっている。1936~37年に録音した曲だけという、まさに伝説的ブルースシンガー/ギタリストであるわけだが、彼とほとんど同時期といえる1912年生まれのブルースシンガー/ギタリストがライトニン・ホプキンスである。この人のことも知らなかったのだけど、ブルース関係の本などでミシシッピ・ジョン・ハートとかサン・ハウスのように名前だけは知っていて、そのうち聴いてみようと思っていた。

あるとき、HMVオンラインショップで輸入盤1000円セールなどというのをやっているので、なんとなくページを繰っているうちになんと、ライトニン・ホプキンスを見つけたのである。1000円のCDを一枚だけ買うのも気が引けたので、同じセールの中からアストール・ピアゾラとかレナード・コーエンの1stアルバム、ジョニ・ミッチェルの1stなんかも一緒に買ってしまった。

そんなこんなでCDを五枚くらいまとめ買いしてしまったんだけど、昔だったらLPレコードやCDは一枚3000円以上したから全部で15000円以上になるはずだが、今は送料無料で5000円程度。いやあ、いい時代になったものである。その分、ありがたみも少なくなってしまったのかもしれないし、ビニール(LP)のほうが音がいいという意見もあるようだけど、いまやCDでしか手に入らなくなった音源もあるので、CDで我慢するほかないようだ。

LightninHopkins03.jpgさて『ダーティ・ハウス・ブルース』は1947~54年ごろに録音されたライトニン・ホプキンス初期の音源のコンピレーション盤。Disc 1にはエレクトリック・ギターを持ったライトニンがバンド・スタイルで演奏するものものから、バンジョーではないかと思われる音のする楽器を演奏しているものまで入っている。Disc 2では1940年代後半の音源を集めてある。

活動期間が長いこともあって、ギター1本の弾き語りによる「べた」のブルースから、チャック・ベリーを思わせる初期ロックンロールのようなものまでなにやらたくさん入っている。なにしろCD二枚組、全50曲がびっしり詰まっているのだが、その大半(他人の作は8曲ほど)がライトニン・ホプキンス作になるもの。

ライトニン・ホプキンスのヴォーカルは少ししわがれた感じで、低めの渋い声。曲によってはロバート・ジョンソンばりに絞り出すような声を出すときもあるけれど、ちょっと浮いている感じがしないでもない。低めで呟くような声がいちばん合っているんじゃないかと思う。煙草をくわえながらギターを構え、ときおり不敵な笑いを入れながら歌詞をその場で適当に作って歌うこともあったというライトニン・ホプキンスは、ロバート・ジョンソンとはまた違った魅力にあふれていると思う。


【付記】
● ライトニン・ホプキンス、なかなか良かったです! ですがこれはやはりマニア向きでしょうか。ミシシッピ・デルタ・ブルースが好きという人には向いているのではないかと思います。たとえばブルース専門の中古CD/LP店のBGMに流れているのが似合っている、そんな感じの音楽ではないかと思いました。


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tag : ライトニン・ホプキンス

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No title

ブルースって魂の歌と言う感じで、素敵ですね。
かえるままが尊敬する、ある方が仰ってましたが(外人)「ブルースって言うのは日本の演歌だよ」って仰ってましたが、どうなんでしょう?
なかなか知らない分野なので、興味があります。
詩の内容がそうなのかな?
只野乙山さんはどう思いますか?

No title

一時中古CDでBLUESモノを手当たり次第に買っていた時期があったのですが
ほぼBGM的に聴いていた為か誰のなんという曲かほとんど判別できない
情けない私です(^^;)
(というかその曲が『BLUES』であればどこの誰が歌っていようが
別に構わなかった)
しかしその中でもロバート・ジョンソンは別格でした・・・
まさしく「異様な迫力」なんですよねぇ20代の若さで。
何となく「BLUES=酸いも甘いも噛み分けたオトナ達の曲」
というイメージがあったのですが、気持ち良く覆された感じでした(笑)
年齢は関係ないんですよねぇBLUESには・・・
秋の夜長、昔のCDを引っ張り出してじっくり聴き込んでみたいです。
購入リストによるとライトニン・ホプキンスも1~2枚買っているはずなので
探し出してみます(^^;)

Re:かえるまま21さん

かえるままさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
外国のロックもブルースも、真面目に歌詞をみてみると、
けっこう他愛もないことを歌っていたりするものですよね。

だけどやはり言語表現といいましょうか、
解釈の仕方で広がりを見せるところがいいのでしょう。
どんな解釈があるのかこれ以上、そのままじゃないか、
というのがけっこう多いのですけどね。

アメリカのブルース(ブルーズって言いたい!)が、
日本の演歌だ、というのは、喩えて言えば、ってことでしょうね。
音楽形式のことではありません。

ようするに歌詞の内容は「似たり寄ったり」でして、
ブルースにも、演歌にも、ある決まった「型」のようなものがあり、
民衆から出てきた音楽ということでも共通する部分があるのです。
ブルースが演歌だ、というのはわかるような気がします。

Re:zumiさん

zumiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
いやあ、乙山もそうですよ、何が何やら、
わからなくなっていることも多いです。
そもそも、音源(情報)が多すぎるんですよね。

すべての音源を聴くことができないというのは、
すべての本を読むことができないというのと同じでしょう。
そもそも、無理なんです。
その中で、気に入ったもの、いいものを見つけるのがまた、
難しく、面白くもあるのでしょう。

zumiさんがロバート・ジョンソンを聴いて「別格だ」と感じておられる
ところに、zumiさんらしさがあると思う。
だってね、ふつうロバート・ジョンソンなんて、聴きませんよ。
ギターと声だけが延々続くんですから。

それに感じ入る、というのはやはり、ただものではないのです。
しかもライトニン・ホプキンスも買っている、というのがすごい。
ぜひ見つけ出して聴いてくださいね。

No title

ライトニンじゃないですか!
戦後のカントリーブルース系としては一番好きなアーティストですね。
ご尊顔がもう、チョイ悪オヤジなんて陳腐に聞こえるほどワルですよねぇ。
そこが猛烈にカッコいいのですが。
いつかライトニンみたいなギターが弾けるようになるのが夢ですねぇ。
ライトニンって気持ちよく聴いていると平気で1小説抜かしてきますからね
油断なりません。12小節が11小節になるみたいな。
あれはね、"ガクッ"としますよ。
そういうところ含めてホント大好きなんです。ありがとうございました!!

Re:naokichimanさん

naokichimanさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
いやあライトニン・ホプキンスという人を、以前から知っている
(実際に聴いていた)わけではないんですよ。
そういう人があまりに多すぎて困ります。

初めて聴いてみて、ロバート・ジョンソンとは違った意味で衝撃を受けました。
キース・リチャーズとセッションして悪ぶっているチャック・ベリーが、
可愛いくらいに感じるライトニン。カッコいいんですね。
ああいう雰囲気はそう簡単に出せるものではない。

だからこそ、憧れるのかなあ、と思います。
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只野乙山

Author:只野乙山

⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

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