阪急川西能勢口周辺を歩く(3) 洋麺屋ピエトロ

Pietoro_Kawanishi.jpg
スパゲティ(パスタ)などというものは家で食べるもの、という変な固定観念があるせいか、外でスパゲティを食べることはめったにない。今はそうでもないかもしれないが、多くの喫茶店やカフェで出されるスパゲティはすでに茹でておいたものを保存しておき、注文が入るとベーコンや野菜をいためたものに混ぜ、ケチャップで味を調えるスタイルものが多かった。硬めの歯ごたえが好きなので、どうも店で出てくる柔らかめのスパゲティが好きになれなかったわけである。

それにトマトソースを自分で作り、にんにくとオリーヴオイルおよび唐辛子だけで作るスパゲティ(アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーニ)も自分で拵えてしまうので、よほどおいしいものでなければ食べる気がしないのだ。自分で作るということは材料も買ってくるのだから、だいたいどのくらいの値段がかかるかわかってしまうわけで、そうなるともう外でスパゲティを食べるなんてばかばかしくてやってられない、となってしまう。

それでもスパゲティの店がそこそこ流行っていて経営が成り立つということは、外食でスパゲティを食べる人が少なからず存在するということだろう。お洒落な雰囲気やスタイルなど、いろんな理由があるのだろうけど、かくいう私(乙山)もスパゲティの店の味はどうしても家で再現できない、ということでなんだかんだ言いながらもスパゲティの店をたまに利用することがある。いや本当、スパゲティ店のソースはよくできていますね。

昼ご飯をお腹いっぱい食べるというのを最近やめていることもあり、腹八分目で済ませることができるようなものを、ということであえてスパゲティ店に入る。今回は阪急川西能勢口駅の近くにあるモザイクボックスという商業施設内の〈洋麺屋ピエトロ〉である。ここにはもう何度か足を運んでいて、トマトソース味やペペロンチーニ味のスパゲティを食べた。今日は何か別のものにしようか、と選んだのが高菜の和風スパゲティ。

Takana_Spaghetti.jpg高菜漬といえば九州地方の名産品で、これをご飯に混ぜた「高菜ご飯」やチャーハンに高菜漬を入れた「高菜チャーハン」がよく知られているようだし、豚骨ラーメンのトッピングなどにも使われるようである。高菜漬の多くは刻んだものになっているが、高菜の葉で握り飯を巻いた「めはりずし」もある。和歌山の熊野とか、奈良は吉野あたりの郷土料理のようであるが、大阪市内に住んでいたころ、あるラーメン屋さんの店主が和歌山出身なのか「めはりずし」をメニューに取り入れており、ラーメンと一緒に必ず注文していたほど好物である。

スパゲティと高菜。自分だったらまずやらないような組み合わせだが、料理が来ましたよ。スパゲティの上に高菜がトッピングしてあって、刻み海苔もまぶしてある。色彩的にはいまひとつ盛り上がりに欠けるなあ。それは写真からもおわかりいただけると思う。食べてみると、スパゲティにはバターが絡めてあるようだ。高菜はたぶん塩抜きをしてあるのだろう、そんなに辛くない。これなら食べた後異様にのどが渇くということもないだろう。うん、けっこういけるじゃないか、高菜スパゲティ。

〈洋麺屋ピエトロ〉ではトマトソース、ペペロンチーニ、クリーム、しょうゆという四種類の基本のスパゲティに、好きなものをトッピングしてオーダーする仕組みになっており、今回は高菜だけのスパゲティなので530円也。どういうふうに調理しているのかわからないが、麺はしっかりしており歯応えもよかった。硬めにしてくれ、と注文したらたぶん本当に芯が少し残った硬めのアルデンテに仕上げてくれるかもしれない。量は食べざかりの男性客ならちょっと少なめ、かもしれない。だけどこれが今の私にはちょうどいい。よく噛んで、少しずつ、味わうようにしてスパゲティを食べた。

**現在、この店は閉店しています。**

【付記】
● スパゲティ屋さんの前に行列ができる、というようなことは今でもあるのでしょうか。11時30分を回った頃で早めの昼食だったせいもあり、店内はわりと閑散としていました。たしか豊中にも〈RyuRyu〉というスパゲティ屋さんがあったように記憶しています。女性客が多そうで多少気後れして一度も入ったことがありませんが、今度試してみようと思っています。つい敬遠しがちなスパゲティですが、腹八分目作戦にぴったりなんです。


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No title

私が以前勤めていた喫茶店でも先にまとめて茹でたものを
小分けして、注文が入る都度軽く炒めて出す方式でした・・・
まぁ固めに茹でてはいるんですけどね(^^;)
コース料理の一品としてならともかく、ランチタイムに単品で
提供するなら注文を受けて一から茹でるのでは手間と時間が
かかりすぎる、ということでしょうね~
専門店ならパスタ茹で専用のスペースとお湯を確保できる
のでしょうが・・・
あ、なんだかパスタが食べたくなってきました(単純(笑)

Re:zumiさん

zumiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね、喫茶店ならまあ普通は茹でておいたものを使いますよね。
乙山も喫茶店でアルバイトしたことがありますので
よくわかるんです。ところが、世の中は広いと申しましょうか、
あの柔らかめのスパゲティが好き、という人だっているんですね。

好みの問題ですから、そういう人だっていていいわけでしょう。
単純に「茹で置きはけしからん」というわけにはまいりませんね。
以前乙山は「大盛りで」などと注文していたのを思い出しました。
それほどスパゲティが好きなんです。

スパ

貧乏所帯に。
スパゲティを始めとする麺類は。
強い味方でありまして。
常備品として。
いつも用意してありますw

「卵かけスパゲティ」

茹でたスパゲティに。
生卵・黒胡椒をよく絡め。
フライパンでさっと炒めます。
皿に盛り。
「チーズふりかけ」を少々振り掛けて。
出来上がりです。
油は使いませんw

ええ。無精者なんですよw^^)/

Re:waravinoさん

waravinoさん、こんばんは! コメントありがとうございます。
そちらの「卵かけスパゲティ」はなんだか
スパゲティ・カルボナーラのようですね!
なんだかおいしそうですよ。

乙山もトマトソースを作って、それをかけただけの
トマトソーススパゲティをよく食べます。
にんにくとオリーヴオイル、唐辛子のやつもよくやります。
なるべく手軽に済ませるのがいいですね。

スパゲティって、茹でたてだと本当においしい。
なんだか幸せになりますよね。

No title

かえるままもパスタは大好きです。
パスタ専門店は、美味しいですよね。ポルチーニキノコ等イタリアの食材などは,普段なかなか手に入りませんから、家庭の味ともちょっと違う所が魅力なのでしょうか?

waravinoのさんのコメントで思い出しました。
学生時代は、学食にあった、「卵スパゲティー」をよく注文してました。
こちらは、なんと、生卵なんですよ。つゆも和風で、のりのトッピングで、月見うどんのパスタ版みたいな感じでした。これにハマってました。

Re:かえるまま21さん

かえるままさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうそう、乾燥トマトとかポルチーニ茸ね。
自分で作る、とはいうものの、専門店のソースは再現できません。
あれだけ売り出してくれたらな、とか思いますね。

学食の「卵スパゲティ」は珍しい(?)ですね。
それがいつもある人にとっては珍しくもなんともないのでしょうが、
乙山は学食でそういうものを見たことはありません。
和風の麺つゆのようなものと卵、海苔のスパゲティ、
なんだかおいしそうですよ。

月見うどんのパスタ版ということは、わりとつゆ(スープ)がたくさんあって、
いわゆるスープパスタみたいなものでしょうか。
乙山の想像ではつゆは少なめなんですけど。

No title

こんばんは、お久しぶりです。

高菜パスタ、僕の中では多分一等賞です(笑)。
家の夕食の定番です。

きざみ海苔は必須アイテム。
それにちょっとラー油を落とすととても美味いですよ。

Re:naokichimanさん

naokichimanさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そうですか、やはり九州では「高菜スパゲティ」はごく普通なんですよね。
辛子高菜とか高菜漬とは違うかもしれませんが、「めはりずし」が好物です。
九州にはそういうものがあるのかな。

なるほど、「ラー油を落とす」というのはいいアイディアですね!
乙山もトマトソースとかペペロンチーニだけではなく、
高菜スパゲティも定番にすべきかもしれませんね。

naokichiman宅では高菜漬をそのまま入れるのかなあ。
だとしたら、ちょっと塩辛くない?
塩家をコントロールするのが「高菜スパゲティ」の極意かもしれませんね。


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