本坊酒造 マルス〈アンバー〉



〈遊歩者 只野乙山〉 特別企画
【日本のウィスキーを飲む】



MarsAmber01.jpg
毎晩きちんと(?)ウィスキーを飲むわけではないので、ウィスキー関係の記事をなかなか更新できないでいるが、例の「日本のウィスキーを飲む」という企画はまだ続行中なのである。日本酒やワイン、スコッチなどと違って絶対量が圧倒的に少ないからウェブログの話の種としては長続きしないだろうけど、もう少しがんばってみようと思っている。

さて今回は前回に引き続き、本坊酒造のマルスウィスキーで〈アンバー〉というもの。よく利用している酒の量販店にはこの種の珍しいウィスキーが置いてあることがあって、以前書いた江井ヶ島酒造の〈ホワイトオークあかし〉(記事へ≫)もそこで入手した。関西ならわりとどこにでもありそうな酒の量販店なんだけど、ウェブログ関連でお付き合いしていただいている方々の情報からすると、日本のマイナーなウィスキーを置いている店舗はあまりないようだ。

そうすると、どの酒を仕入れるかという問題はやはり各店長さんの裁量によるわけなんだろうか。近所の酒の量販店の店長さんはかなり通の人だと思うけど、〈ホワイトオークあかし〉はすでに品切れ状態、マルスウィスキーの〈3&7〉はまだ棚に並んでいたが〈アンバー〉はあと二本しか残っていなかった。一切のためらいなしに〈アンバー〉をつかんでレジに直行した。

MarsAmber02.jpg本坊酒造のウィスキーはボトルのデザインが秀逸だ。マルス〈3&7〉などは捨てないでボトルをしっかり洗浄し、いまは日本酒を一升瓶で買ってきたときの詰め替え用ボトルとして利用している。酒の色も一目でわかるし、なかなか重宝してますよ。〈アンバー〉もボトルデザインは独特で、台形のどっしりした感じが出ていて面白い。日本酒の詰め替え用として冷蔵庫に入れるにはちょっと不便かな、と思う。

まずはストレートでちょっと一杯。おっ、これはいかにもウィスキーという感じで、〈3&7〉が華やかな香りのアメリカン/カナディアンよりだとすれば、これはかなりスコッチよりの落ち着いた味わいになっている。サントリーやニッカとも違う、けれどこれは紛れもない日本のウィスキー、という感じがする一本。

ウィスキーを同量の水で割って(ウィスキー:水=1:1)飲んでもおいしい。スコッチ独特のピート臭さ(煙臭さ)は控えめだけど何とも言えぬ深みがあるように思う。これが1200円くらいで買えるのが信じがたいほどで、これなら1000円スコッチにだってじゅうぶん対抗できるような気がする。

MarsAmber_Soda.jpgソーダ割りにしても味や香りが薄れてしまうようなことはなく、ソーダとの相性もいいのではないかと思う。スコッチの中には本当に飲みやすいものがあって、同量の水割りとか氷を入れて飲むのはいいけれど、ソーダ割りにしたらつまらない味になってしまうものも少なくないのだ。それからすると〈アンバー〉はストレート、水割り、ソーダ割りとどういう飲み方をしてもいける、非常によくできたウィスキーだといえる。ただやはり、流通の絶対量が少ないのが玉に瑕、なんですね。


≪ マルス3&7へ  フロム・ザ・バレルへ ≫

【付記】
● サントリー派の人もニッカ派の人も、一度は飲んでいただきたいのがマルスウィスキーの〈アンバー〉や〈3&7〉と思いました。上にも書いたのですが、それらとはやはりどこか違う。違うんだけど、日本のウィスキー、としか言いようのないブレンドの仕上がり。いいウィスキーでした。

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No title

見たこともないボトルですね・・・
国産のウィスキーにもいろいろあるんですね。

私などは最近はもっぱらブラックニッカのみ・・・

あれこれ試してみたいと思うのですが、なかなか・・・

Re:gatayanさん

gatayanさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
マルス〈アンバー〉、珍しいでしょう?
乙山もつい最近、知ったのです。

それも近所の酒の量販店にたまたま置いてあったからこそ、
マルス〈アンバー〉を飲んだということだけなんです。
酒の量販店でこれを見つけられたのは幸せでした。

乙山など、本格的に飲み始めるころが洋酒天国時代に差し掛かったころで、
サントリーやニッカにそんなに言うほどお世話になっていないのが本当のところなんです。
本当にお世話になったのは安くなってからのスコッチでしょうか。


ブレンダーさんに拍手!

今、呑みながら
カキコしております。
ビックリしましたぁ 美味いっ!

以前わたくしが、コメントしたコレは
まるで薫風の完成形そのものですね!
後味の心地良さが絶妙でブラックニッカsp
の完成度を計り知るくらいの鮮烈な、感動
でした。
ウイスキーは、素晴らしいですねぇ (^o^)






この味(ブレンド)を決めたブレンダーさんの
センスに 心から拍手を送りたいです。o(^▽^)o

Re: ブレンダーさんに拍手! ; 四の字硬目さん

四の字硬目さん、こんにちは! コメントありがとうございます。
マルスウィスキーには〈アンバー〉と〈3&7〉がありますが、
前者はピート香とボディを意識したブレンド、後者は甘く華やかな方向のブレンド。
どちらもうまいのですが、好みとしては前者(アンバー)が好きですね。
〈富士山麓樽熟50°〉が好きな方なら、〈3&7〉も気に入ると思いますので、ぜひお試しください。

ReRe ブレンダーさんに

お返事ありがとうございます。
現在マルスアンバーは貴殿が
ブログで紹介したものと違う
モデルチェンジ?した物が店頭で
販売されております。(白ラベル)
少し調べましたら黒ラベルより
よりモルティだそうで¥1580-
700㎜です。
実は竹鶴12年や角瓶黒、
スーパーニッカやBNリッチブレンド
を最近ボトル呑みしまして、
それと比較してよく吟味しても
このマルスアンバーの出来の良さに
(わたくしの好みに適した庶民派
ウイスキーの範疇において)
嬉しさと幸福感が止みませんっ!
値段が高ければ美味いとか支持が
多数であれば正解に近いとか、
そんなの関係なく日本のウイスキーは
気高く 深いですね!

次回は貴殿オススメの
マルス3&7を呑んでみます。

Re: 四の字硬目さん

四の字硬目さん、こんにちは! コメントありがとうございます。
〈アンバー〉のボトルデザインが変わっているんですね。
そういえば、〈3&7〉も変わりましたが、これは以前のほうが格好いいです。

> このマルスアンバーの出来の良さに
> (わたくしの好みに適した庶民派
> ウイスキーの範疇において)
> 嬉しさと幸福感が止みませんっ!

四の字硬目さんがとても気に入っているのがわかります。
気に入ったウィスキー、好みのウィスキーに巡り合ったときの、
何とも言えぬうれしさはまた格別のものですね。
〈3&7〉は、華やかで甘めのブレンド。お気に召すことを祈ります。

郷土の誇りです。

それまで見向きもしなかったウイスキーでしたが、2013年のWWAでの受賞を機にマルスウイスキーに興味が湧きました。
車で10分もあれば蒸留所の売店に行けるので、早速行ってみたところ、受賞ウイスキーは、私の懐具合を仰天させる値段であったので、やむを得ずアンバーを購入しました。
価格は受賞した品の10分の1程度ですが、その味わいの前にすっかりマルスファンになってしまい、今ではウイスキー一辺倒です。
当然、3&7も愛飲してますが、こちらでは信州限定品ということで3&7と殆ど同類ですが、ツイン・アルプスというものがあり、最近はこの3種をローテーションして楽しんでいます。
このような素晴らしいウイスキーを作っている蒸留所が、長野県にあることを誇りに思うと同時に、今までウイスキーの素晴らしさに気付かなかった自分に反省です。

Re: 郷土の誇りです。 ; 宮田太郎さん

宮田太郎さん、コメントありがとうございます。
信州マルス蒸留所は、駒ケ岳山麓にあるようですね。
車でさっと行けるというのはうらやましいです。

昔は西宮にニッカのグレーン用蒸留所があったのですが、
今それは宮城峡蒸留所に移転したのです。
最も近い蒸留所はサントリーの大山崎蒸留所です。

ほう、〈ツイン・アルプス〉というのがあるんですね!
まだ飲んだことがないので楽しみです。
〈3&7〉と〈アンバー〉、そして〈ツイン・アルプス〉のローテーション、
良いですねえ! マルスに乾杯!
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只野乙山

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⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

⚫︎ 文字中心のウェブログ。ほとんど一話完結で、どの記事をご覧になっても楽しめ(?)ます。文字数だけなら一冊の本に匹敵(凌駕?)するほどありますので、ごゆっくりどうぞ。

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