銀河高原ビール三昧

GingakogenKomugi_2010_11.jpg
休日の昼食にどんなビールを飲もうかとあれこれ考えるのがちょっとした楽しみである。いつも飲んでいるビールでも十分おいしく、もうそれ以上美味しいビールを飲む必要は全くないとわかっているのだが、いつもと少し違うビールを飲む楽しみはまた格別なのだ。そんなとき、まず選ぶようにしているのが銀河高原ビール。

もうかなり以前になるのだが、はじめてその名前を耳にしたとき、なかなかいい名前だなと思った。そしてボトルのデザインの良さに感心した。それまで茶色一辺倒だった日本のビールだが、銀河高原ビールは濃い紺色(コバルトブルー? ウルトラマリン?)のボトルに、鹿が星空のもとを駆けている絵の美しいラベルだった。そしてグラスに注がれたビールの色もインパクトがあった。

ビールと言えば透明で黄金色というイメージがあるが、「銀河高原ビール 小麦のビール」の色は不透明な淡い黄色、とでも言えばいいのだろうか。ふつうは濾過してしまうビール酵母が、銀河高原ビールのボトル(缶)の中で生きているのだという。だから独特の色と味わいが生まれるわけで、私はそれまで流通していたビールと全く違う銀河高原ビールのファンになってしまった。

いつもは「小麦のビール」だけ販売されているのだが、今回は「ペールエール」もあったのでついでに買ってきた。今日は銀河高原ビール三昧じゃ! というわけで「小麦のビール」を飲む。ううむ、やはりうまいなあ。何にも言わずに「これ、ベルギービールなんだよね」などと言って出してもだれも疑わないのではないかと思う。それくらい個性の強い、日本では希少で稀有なビールだと思う。

GongakogenPaleAle_2010_11.jpgさてもう一つのビールは「ペールエール」である。「エール」とは英国の代表的なビールということで、「Bass Pale Ale」などを見かけた方も多いのではないかと思う。エールは上面発酵ビールで、日本でよく飲まれているラガーは下面発酵タイプのビールだそうだ。色は少々濃いめの琥珀色で、これがまたいい雰囲気を醸し出している。

「小麦のビール」が苦みを抑えたフルーティなビールだとすれば、「ペールエール」は苦みをわりと効かせたタイプのビールだと言えるだろう。だが、苦みばかりが際立って香りが少ないタイプのビールとは違って、ほのかな甘みや香りがきちんと感じられるのがうれしいところ。琥珀色の秘密は、焙煎したモルトを使っているからだそうだ。

本格的なドイツ式の醸造法を模索している同社としては、英国式のエールの醸造をするのは不思議な話だが、同社ホームページによると、日本ではドイツ式のラガービールが普及して英国式の「エール」はほとんど飲まれなくなったわけであるが、日本のビールの先駆けは英国式のエールだったという。

そういったことを考慮してこその「エール」というわけで、どうせ醸造するなら違ったコンセプトのものをやろうじゃないか、という同社のビール造りに対する情熱が感じられるビールだと思う。いや、なかなかおいしいビールですなあ……というわけで、そんなふうにして休日は「銀河高原ビール」三昧で過ごしました。


【付記】
● ちなみに銀河高原ビールには「ヴァイツェン」というシリーズがあります。ヴァイツェンとは小麦(weizen)のことだそうで、同社によると「『小麦のビール』シリーズのさらにプレシャスなバージョンとして、『ヴァイツェン』シリーズをご用意しています」とのこと。他に期間限定醸造品の「白ビール」というのもあるそうですが、今回は残念ながらその二つを飲むことはできませんでした。
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No title

銀河高原ビールかあ・・・
青いやつしか飲んだことがないな。
いいですよね。
いつもいつも飲むわけには行かないですがたまに飲むには・・・

私の志向としては、こういうビールは料理と共に・・・・というよりは・・・
肴なしで・・・行ってみたいですね・・・

Re:gatayanさん

gatayanさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「青いやつ」はたぶん「小麦のビール」だと思います。
乙山など、透明感がないビールにちょっと驚きました。

いつも、というわけにはいきませんがわりと飲んでます。
地ビールは少量生産ですからどうしても売値が高くなる、
そういう中で「銀河高原ビール」はまだいい値段で買えるほうでしょう。

酒肴なしでもうまいビールですが、
料理と一緒に楽しんでもうまいビールですよ!

No title

ビール好きの国と聞いてまっさきに思い浮かぶのがドイツやベルギー、
そしてパブ文化のイギリスですね。
ドイツ式とイギリス式、
素敵なデザインの缶二種類がならんだだけで
休日の贅沢なひとときの始まり、
拝読して私もおいしく味わった気持ちになりました。

Re:サハラの南さん

サハラの南さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ベルギーやドイツ、イギリスは本当にビールがおいしいでしょうね。
もうそれだけでも行ってみたい気持ちがあります。

しかもイギリスには何と言ってもスコッチウィスキーがありますからね。
新聞か何かでちらっと見たのですが、最近イギリスではパブ離れが進んでいるのだとか。
ワインを飲む人が増えて、閉店するパブが増えているらしいのです。
行ったことも、見たこともないのですが、何とも残念な気持ちです。

休日といってもまあ、たんに飲んだくれているだけ、なのかもしれませんけどね。
飲むだけ飲んで、ああ今日は休みなんだ、と
いい気分で横になりながら本を読むのは最高です。
出無精の人間にも、それなりの幸せがあるのだということでしょうか。

至極!!

休日のお昼。しかも今日みたいに晴れてるのに、あえて出かけずお家でビール!
それも銀河高原ビール三昧・・・これ以上の贅沢ないですよねぇ~★
白ビールも美味しいので、ぜひ一度お試しください。

あぁ・・・今日はお昼ビールしてない私・・・
だめだ、飲みたくなってきた(笑)

Re:chihiさん

chihiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
昼酒は旨いんですよね。
ランチのときにビールを飲んでいる人を見ると、
本当に幸せそうに見えるものです。

「昼からビール」は確かにおいしいのですが、
飲みすぎるとそのあとの時間をただ寝て過ごすだけになってしまう。
何かほかにすることがないのか? と言われてしまいそう。
酒を飲まずとも、豊かな時間を持つことはできるはずなんですね。
「贅沢」にもいろいろあるということでしょうか。

No title

日本全国の地ビールなんかも飲んでみるのも、楽しいかもしれませんね。
北海道のも何カ所かあるので、是非、お上がりになって下さいね。

本日、坂口安吾「悪妻論」がかえるままのブログ記事に登場しました。(笑)

No title

昼酒ってとんでもなく魅力があるんですよねぇ(笑
家で飲むのもいいんですけど、
たまに昼から外で呑むのもいいですよ!
そのためだけに会社やすもうかな(笑

No title

こんばんは。

乙山さんがお酒を召し上がると、それが皆、とてもおいしそうで、
ついこちらまで、飲みたくなってきてしまいます。
とっても、品のいい御酒の召し上がり方をなさるんですもの。
楽しそうで、軽やかで、もの静かで。

以前私が記事に書いたことのある、『上品(じょうぼん)の酒』、というのは、
きっと、乙山さんのような、お酒の楽しみ方のことだろうな、と、
記事を書きながら心に思っていたものです。

ああ…銀河高原ビール。美味しそう!(笑)

Re:かえるまま21さん

かえるまま21さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
所用で大阪梅田地下街を歩いていますと、
北海道のものを集めた店があって、
思わず立ち寄ってしまいましたよ!

乙山は「ホンコン焼そば」がないかなあ、
と探していたのですが、それはなかったんです。
ある北海道の方がね、「ホンコン焼きそばは特別だ」とおっしゃって、
それから気になって仕方ないのです。

Re:KazNさん

KazNさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
昼酒って、旨そうですよね!
乙山は土・日・祝に仕事をしていることが多いので、
それらの日に昼間から酒を飲んでいる人を見かける割合も多いんです。

何と旨そう、そしてなんて幸せそうなんでしょう!
これという店に目を付けておいて、
年休か何かを貰ったときに行ってみるのもいいですね。

Re:彼岸花さん

彼岸花さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
なんだか格好をつけて書いていますが、
ようするに「昼間から酔っぱらっているだけ」なんですよ。

だけどそんなに量は飲めません。酒好きではあるかもしれませんが、
たくさん飲む酒豪ではないのです。
まあ「酒好き」も「酒飲み」も同じようなものかもしれませんけどね。

あまりにたくさんの量は、身体が受け付けないのです。
頭痛がしてきたり、ひどいときは嘔吐に見舞われます。
人に迷惑をかけることもあるやもしれませぬ。

そうならないように、気をつけて飲んでいます。
ほどほどを守らないとなりませんね。
楽しく、おいしく飲めてこそのお酒、だと思っています。

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