阪急豊中駅周辺を歩く (蕎麦、ラーメン編)

Toyonaka_2010_0804.jpg
阪急豊中駅周辺限定街歩き、第三弾。こんなに食べるところがたくさんあるとは思わなかったのだけど、じつはまだまだ紹介していない店が残っている。たとえば豊中一番街にあるカレー&コーヒーの店「BON」や定食屋さん「みち草」(店主の話が懐かしい)など、立ち寄ったけれど収録していない店があるわけですが、いずれまた、ぼちぼち紹介していくつもりです。

阪急豊中駅周辺情報が三回に渡った(今後もあるかも)に対して、阪急川西能勢口駅周辺はたった一回で終わっている。本当は、阪急川西にももっと紹介しておきたい店もあるわけです。たとえば「アステ川西」内にある鰻屋さんとかね。阪急&JR川西周辺街歩きも、続編があるかもしれませんのでよろしく(?)お願いします。

Toyonaka_Ichibangai_Sign.jpgさて今回はラーメンと蕎麦。関西では蕎麦よりもうどんのほうが人気があるのか、本格的な蕎麦屋(というか蕎麦専門店)があまりないのが残念である。「蕎麦処」などと書いてあっても客が注文するのはうどんのほうが多い、などという現象も少なくないのが関西(大阪)ではないか。

だが私(乙山)は関西人(似非大阪人?)としてうどんはもちろん好きだけれど、どういうわけか、いい蕎麦はもっと好きである。だけどこの「いい蕎麦」というのが関西にはあまりない(というか私が知らないだけ)んですよね。豊中の駅周辺を歩いてみて、見つけた蕎麦屋は一応、三軒。

Mimatsu_Toyonaka.jpg阪急豊中駅の南(東)部、北出口を出たすぐ近くにある「美松」は鄙びた感じの蕎麦屋さん。店主と奥さんに二人で営業している懐かしい感じの店。何度か来たことはあるんだけど、今回はてんぷら蕎麦(730円。2010年8月現在)を頼んでみた。

この暑いのにてんぷら蕎麦かい、と思う方もいるかもしれないが、どういうわけか熱い蕎麦を食べたい気分なのである。店のおばさんが運んできたときにはえびが「じゅっ」と音を立てているくらいいい感じ。えびの周りに派手に花を咲かせていないのも、またいい。冷房が効いているせいかもしれないが、写真でもわかると思うけどこの真夏にほら、湯気が立っているでしょう。いまは冬か、と錯覚するくらい。

TempraSoba_Mimatsu.jpgいい感じなんだけど、かんじんの蕎麦が、どうも……なんと言えばいいんだろうか。その白さから更科蕎麦かな、と思ったんだけど、更科蕎麦にしては蕎麦の透明度が高すぎるというか、半透明の蕎麦。その半透明感、写真でも伝わるかなあ?

で、蕎麦のほんのりした香りがあまり漂ってこないのである。店主に「この蕎麦、どういう蕎麦なんですか?」と訊いてみたい気がするけれど、それもあんまりなあ、という感じ。蕎麦が本物だったら、駅からも近いし間違いなく「行きつけの店」になると思うんだけどなあ……

IwakiSoba_Toyonaka2.jpg国道176号線と阪急電車宝塚線にはさまれたところにある「磐城蕎麦」を見つけたときは、「おっ、こんなところに!」と思ったものだ。汗を拭きながら暑い中を歩き回っていたのに、店に入るとどういうわけかまたもや熱い蕎麦。今回は「卵丼と蕎麦のセット」(600円。2010年現在。卵丼はおにぎりに変更できる)を頼んだ。店には千代の富士の大きなポスターが貼ってあったりするが、落ち着いた雰囲気の店で、近所の常連さんが食べにくる、といった風情。

IwakiSoba_Toyonaka.jpg小さめの蕎麦には小さなお揚げ、かまぼこ、葱が添えられている。蕎麦はなかなか良かった。立ち食い蕎麦とは一味違う、ちゃんとした蕎麦という感じがする。ううむ、これはなかなかいいぞ!
もちろん、一流の蕎麦専門店ともちょっと違うかもしれないが、庶民的な値段設定、これぞ大阪、という感じがするいい店だ、と思う。卵丼も半熟の部分がしっかりと残っておりなかなかおいしかった。駅から少しだけ離れているけれど、また利用したいなあ、と思わせる「磐城蕎麦」である。

Kuroiwa_Kagosima_Ramen.jpg「磐城蕎麦」を出て国道176号線沿いにある鹿児島ラーメンの店「鹿児島くろいわ薫ラーメン」もなかなか印象に残る店だった。やはりうだるような暑さの日、じつはその日「磐城蕎麦」が定休日でどうしようか、とぶらぶら歩いていてこの店を発見、意を決して店に入ったのだった。ラーメンは好きなんだけど、いわゆる「ラーメン専門店」通いの趣味はあまりないので、どうしようか最後まで迷っていたのである。

「ラーメン定食」(ラーメンとご飯、漬物)が600円で、「叉焼麺定食」が同じ内容で750円。どういうわけかその日は「叉焼麺定食」を頼んでしまった。こういうとき、必ずふつうのラーメンを頼むようにしているのだけど、これも信じがたい暑さのなせる業、というわけだろうか。しかもまた暑い日に、熱いラーメン。汗をかくぞ、とわかっているんですけどね、ほんとうにどうかしてしまったんだろうか。

Kuroiwa_Chashumen.jpgで、出てきた叉焼麺は「えっ」と思うようなモヤシのタワー。モヤシと焼き豚を食べながら下に掘り進んでいくのだが、麺にたどり着くのに時間がかかる! なんというボリュームだろう。同じ九州でも「博多とんこつ」よりちょっと麺が太めの鹿児島ラーメン。なかなかおいしかったし、値段も良心的だったのでまた来ようと思う。

豊中駅を降りてすぐ、南(西)部は玉井町にある「麺遊」は、「あっさりとんこつ」と銘打ったラーメン店。ここのお昼の定食はなんと500円。あっさりとんこつラーメンと高菜ご飯を頼む。高菜の漬物が好きで、九州のほうでは「高菜チャーハン」なるものもあるという。この店で出している「高菜ご飯」はご飯に高菜を混ぜただけなんだけど、これがなかなか旨いのである。

Menyuu_Toyonaka.jpgあっさりとんこつラーメンも、かなり九州の本場のものに近づいているように思う。1970年代の終わりごろから関西でも「とんこつラーメン」の店がたくさんできたけれども、縮れた中太麺にただ白いだけでこくのない「とんこつラーメン」をおいしく思ったことはあまりなかった。九州の人が食べたら、これはとんこつラーメンではない、と断言したであろう。

Menyuu_TakanaRiceRamen.jpg「麺遊」のラーメンは、ストレート細麺で本場九州のものに近くできている、と思う。私は本場の博多ラーメンを食したことがないけれど、阪急電車今津線仁川駅からちょっと歩いたところに「しぇからしか」というとんこつラーメンの店があり、ここのラーメンは博多出身者が「本物である」と太鼓判を押したくらいのもので、これがいまのところ私の「基準」になっている。「しぇからしか」よりおいしい、とは思わないけれど、そこそこいい線をいっているんじゃないだろうか。なんといっても「高菜ご飯&ラーメン」=500円、これは本当に助かりますね。

さて、番外編といきましょう。阪急豊中駅から線路沿いに岡町方面に歩いていくと、ニッショーストアというスーパーマーケットがあり、そのすぐ近くに異様な行列ができているラーメン店「麺哲」がある。こういう行列ができるのは大阪では珍しいことで、私はそれを見た瞬間「パス」してしまうのだが、一度だけ人に連れられて「麺哲」を利用したことがある。

Mentetsu_Toyonaka.jpg「ほんまに、めっちゃ旨いラーメン屋があるんですわ」というふれこみである。「鶏塩なんとか」というのを選んだ(と思う)が、たしかにおいしかった。だいたいどのラーメンでもスープは少し残すようにしているのだが、そのときは全部、胃袋に収めて帰ったと思う。だって、ラーメン一杯700円くらいするんだもの。これはちょっと高いよねぇ。たかがラーメンじゃないですか、せいぜい400円~500円でしょう。ラーメン好きの方から言わせると「それは違う」ということになるかもしれないが、あまり高いラーメンはありがたい感じがしないのである。

**現在「磐城蕎麦」は閉店しています。**
**現在「麺遊」は閉店しています**

【付記】
● 本当に「ピンからキリまで」いろいろな価格帯(と品質)の店がたくさんある豊中。年季の入った古い店から、新しい時代の店まで、本当に面白い街です。まだまだたくさん店があって、紹介し切れていないものもありますが、ひとまずはこれにて、「乙山、町を歩く:阪急豊中駅周辺」をお開きにしておきたいと思います。またいずれ、追加情報で豊中が登場するかもしれません。

「蕎麦屋は全部で三軒」と書いたのに、二軒しか情報がないのはまだそこで食していないからです。値段設定を見ただけでちょっと……引いてしまうんですが、本当はとてもいい店かもしれません。わかる人なら、わかりますよね、どの店のことを言っているのか。それもまた、いずれということで。

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No title

なかなかいいそば屋に巡り会えませんよね。
私は東の出ですから、蕎麦が恋しいときがあるんですが、なかなか、当たり前のレベルのそば屋がなくって・・・

でもね、東と言っても私のように東北の方まで行くとやっぱり中華蕎麦・・・・

昔食べていた、野菜の方が量の多いみそラーメンが恋しくて・・・

Re:gatayanさん

gatayanさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

蕎麦は、やはり東国の食べ物なのかな、という気がしています。
だけど西国の「うどん」にしても、どれだけ
地元の小麦を使っているのだろうか、という思いもあります。

最近関西でも見かける、人気のあるうどんも、
結局は輸入物の小麦を使っているわけですからね。
緑色と、褐色が混じってほんのりいい香りがする、
そんな蕎麦は、関西ではなかなかありません。

野菜がたっぷり入ったラーメンは
「タンメン」などと称して出している店もあるみたいです。
関西では「五目そば」のことでしょうか。
だけど、gatayanさんのイメージとはちょっと違う、と思います。

違うんだけど、野菜がたっぷり入った、おいしいラーメンといえば、
町の中華料理屋さんの「ちゃんぽん」ではないでしょうか。
gatayanさんの「野菜のほうが多いみそラーメン」とはまた別のイメージですよ。

もしいい「ちゃんぽん」があれば、それは本当に宝物という感じがします。
高級な中華料理店の料理はたしかにちがう、
というか、高級な中華料理店ではメニューにさえないもの。

だけど一杯で満足、幸福な気持ちにさせてくれるのは
町の中華料理屋さんの出してくれる、
いい「ちゃんぽん」ではないかと思うのです。

どこかで「野菜のほうが多いみそラーメン」に近いものが
あればいいですね。

No title

こんばんは!
てんぷら蕎麦、写真では凄く美味しそうにみえますね。
私、恥ずかしい事に最近になって初めて蕎麦湯の存在を知りました。

Re:羊さん

羊さん、コメントありがとうございます。
蕎麦湯は、もりそば(関西ではざるそば)を頼んだとき、
「蕎麦湯です」などと店員さんが持ってきてくれる、あれですよね。

詳しいこと、正確なことはわかりませんが、
蕎麦湯の中に、蕎麦の成分のいいところが溶け出しているようで、
蕎麦湯をそのまま飲むのもいいでしょうし、
お店で出してくれるお茶に混ぜて飲んでもいい。
また、蕎麦をつけて食べる、あの「つゆ」に混ぜて飲むというやり方もあります。

乙山はだいたい、お茶に混ぜて飲んでいます。

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只野乙山

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