フレドリカ・スタール 『ア・フラクション・オブ・ユー』

Fredrika Stahl / A Fraction of You (2006)

FredrikaStahl_AFractionOfYou_Europe.jpg
1. Please Let Me in
2. Destiny
3. Fraction of You
4. Game Over
5. Try Again
6. Ou Veux-Tu Aller?
7. What About...
8. Seems So Simple
9. Little Kiss
10. Picture of You
11. Jeux Sont Faits
12. Where Are You Going?



HMVの店頭でフレドリカ・スタール『ア・フラクション・オブ・ユー』のアルバムジャケットを初めて見たときは正直引いてしまった。だって、妖気すら漂う女狐(失礼多謝)みたいな感じがして、なんでこんな撮り方をしたんだろうと不思議に思ったくらいだから。で、そのときは買うのをパスして何かほかのCDを買ったと思う。だがあの不思議なジャケットがどうも気になって他日買ってしまった。

ジャケットの写真が表紙になったブックレットを見てみると、なんとまあモデルでもやっていけそうな容姿ではないか。思うにこれはフレドリカ・スタール自身の意向もあったんじゃないだろうか。外見とか容姿だけで判断されるポップ・アイドルみたいな見方をされたくなかったのかもしれない。もちろんこれは私(乙山)による、何の根拠もない独断ですので気にしないでください。

FredrikaStahl_AFractionOfYou_Japan.jpg女狐フレドリカは輸入盤のジャケットで、国内盤ではふつうの可愛らしい顔のアップ写真が使われている。ほらね、女狐フレドリカを見て「うぐっ」と思ったのは私だけじゃないんですよ。販売元のメジャーレーベルの担当者もオリジナルのジャケットではまずいと思ったんじゃないだろうか。もちろん女狐みたいに思ったかどうかは不明である。

さてCDを聞いてみると知っている曲はひとつもなかった。クレジットを見ると、全曲フレドリカ・スタールによる作詞・作曲とある。ただし編曲は彼女ではない。ポップを基調にして、ちょっとジャズよりにシフトしたという感じの仕上がり。ノラ・ジョーンズをジャズっぽいという意見もあるようだけど、ノラよりはるかにジャズっぽいといえる。(1)(9)(10)あたりにジャズっぽさが出ています。

ヴォーカルはいかにも若い女性、という可愛らしい感じ。ソフィー・ミルマンやマデリン・ペルーのように聴いた瞬間、ぐっと惹きつけられるような魅力はまだ出ていないということだろうか。フランス語の歌も入っているが、これはスウェーデン生まれでパリ育ち、というフレドリカ・スタールであればごく自然なことなのだろう。(11)は(4)のフランス語版で、(12)は(6)の英語版。

FredrikaStahl_AFractionOfYou_Booklet.jpgアレンジメント次第で、まったく違った風合いに仕上げることもできるのだろうけど、フレドリカ・スタールはできればもっとジャズよりにしてほしいなあ、と思う。ポップよりにしたら、ごくふつうのポップシンガーになってしまいそうな気がする。これは彼女の二枚目"Tributaries"を聞いた後でも思った。だからいかにもジャズ、という感じのヴォーカルが苦手だけどジャズっぽいのも聴いてみたい(?)という人にはお勧めできるかもしれない。一方、とにかく魅力ある「声」に惹かれるという人にはあまり強くお勧めできない、と思います。


【付記】
● フレドリカ・スタールの『ア・フラクション・オブ・ユー』のジャケットを二枚、載せておきます。一枚目が輸入盤(オリジナル)で、二枚目が国内盤です。おまけとしてブックレットの写真のスキャン画像を(三枚目)。興味のある方はクリックすると大きめの画像でご覧になれます。こういう角度で撮ったものを素直にジャケットにすればいいものを、と思ったわけです。
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No title

なるほど不敵な眼差し。これに見つめられたら、ジャケ買いの罠にまんまと嵌まったとしても仕方が無いですね。

私は特徴のある声が好きなのですが可愛い声も好きなので、ちょっとAmazonで視聴してみました…

うん、可愛い声ですね。やや舌足らずに聴こえるのはフランス語の印象かな?
可愛いとはいえ若い娘サン的な透明感がありますね。
私はジャズを聴きなれていないからでしょうが、むしろPOPな曲も聴きたくなりました。

Re:RSさん

RSさん、コメントありがとうございます。
やっぱり乙山は「目狐フレドリカ」にやられてしまった、のかな。
ふつう、引きますわな、これ(オリジナル盤ジャケット)は。

いろんなところを見てますとね、
「ジャケ買いしてしまった」という人もいるみたいです。
この人は、中身もあるのでジャケ買いしたひとはお得かも。

いやほんと、いろんな人がいて、
追いついてないのが本当のところなんです。
ジャズはいろいろですが、ヴォーカルから入るのもいいのでは。

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只野乙山

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