ちっ、鍋まで中華かよ

Wantan_Nabe.jpg
火曜日は気温が20度近くまで上昇し、上着を脱いで歩いていたのだが、水曜日はどういうわけか再び寒いくらいになった。もう要らないかな、と思っていた冬物のフィールドコートを着込んで外出する。花冷えという言葉があって、夜桜見物をしながらがたがた震えている、なんてこともあるわけだが、水曜日は本当に寒かった。

こういう寒い日は鍋である。ちっ、鍋まで中華かよ、という声がどこからか聞こえてきそうであるが、中華風の鍋をすることなどめったになくて、我が家ではたいてい鍋といえば「水炊き」である。好きな材料を昆布の出汁で炊いたものを、これまた思い思いのつけだれで食べる。私(乙山)の場合は「乙山特製つけだれ」であるが、これは以前記事に書いておいた(記事へ ≫)。

中華風といっても、水炊きでするところを鶏がらスープで炊き上げるくらいのことなので、たいした変化はないのだが、一応どんな鍋なのか書いておきましょう。材料を用意するが、メインはワンタン。豚挽き肉に白葱と生姜の微塵切り、塩・胡椒・しょうゆ・老酒(紹興酒)・ゴマ油を入れてよくこね、ラップをかけて冷蔵庫で寝かせておく。

野菜は何でもいいが、中華風に合いそうなものを選ぼう。今回は白菜、壬生菜(京都の野菜なので、なければ青梗菜)、えのき茸などを適宜食べやすい大きさに切っておく。豆腐もあればおいしいので用意する(我が家では木綿)。ま、何でもいいわけです。

冷蔵庫で寝かせておいたワンタンの中身をおもむろに取り出し、ワンタンの皮で包む。ワンタンの皮がなければ餃子の皮で代用する。そういえば「南極料理人」こと西村淳さんは、ワンタンや餃子の皮が薄ければ、二枚重ねで包むと手作り餃子風になってよろしい、と書いていた。それを実行する必要はないけれど、出来上がってから早めに食べないとワンタンの皮はどんどん柔らかくなっていくことを書き添えておきます。箸でつかもうとすると、あれっ、という感じで皮だけずるっと落ちてしまうこともあります。

スープは、本当は、本物の鶏がらとか手羽先を煮込んで取るのがベストであるが、そのような面倒なことはせず、顆粒状の「鶏がらスープ」と「ヒガシマルラーメンスープ」をお湯に溶かしてスープとする。老酒(紹興酒)を少し入れるとおいしい。これはおまじないみたいなもんで、なければないで少しもかまわないと思う。そのままいけばいいのだ。

すべての材料をどぼんどぼんと放り込み、炊き上げてしまえば出来上がり、というわけだが、ワンタンを茹でるとスープが白濁する傾向があるのでこれを避け、別鍋でワンタンを茹で、出来上がった本鍋にそっと入れて出来上がりとする。これだって、別に鍋を分ける必要はないのです。そのまま入れちゃえばいいんです。ただ、火の通りにくいものから入れてください、それは常識ってことで。

スープの塩分を多めにすると、何もつけずにそのまま食べられる。塩分が少なめでちょっと物足りないな、という向きには酢・しょうゆ・ラー油でつけだれを作り、それにちょっとつけて食べるのもおいしい。食べ終わった後は、中華風雑炊にしてもおいしいし、ラーメンを入れて食べるもよし。ああ、身体が芯まで暖まりますなあ。で、お酒もどんどん進みます。今宵の酒は「仙介純米」です。


【付記】
● 写真に写っている緑色の野菜が「壬生菜」です。これは京野菜といわれるもので、たまに生協やスーパーマーケットで見かけます。いつもあるわけではないので、今日は鍋をやるぞ、という日で見かけた折には必ず買うようにしています。

普通は「壬生菜の漬物」として食べることが多いのですが、鍋に入れてもおいしい。我が家ではこれに加えて水菜と菊菜も鍋に入れるので、出来上がったときは鍋の表面が一面緑色になっているのです。これはとても人様の目に晒すわけにはいかないので、鍋の写真を上げるわけにはいきませんでした。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

只野乙山

Author:只野乙山

⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

⚫︎ 文字中心のウェブログ。ほとんど一話完結で、どの記事をご覧になっても楽しめ(?)ます。文字数だけなら一冊の本に匹敵(凌駕?)するほどありますので、ごゆっくりどうぞ。

⚫︎ 下の「全ての記事を表示する」をクリックすると、全記事のタイトル一覧が出ますので過去記事を参照することができます。

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新コメント

openclose

最新トラックバック
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アーカイヴ

2017/10 (5)

2017/09 (9)

2017/08 (8)

2017/07 (9)

2017/06 (9)

2017/05 (9)

2017/04 (8)

2017/03 (9)

2017/02 (4)

2017/01 (1)

2016/06 (1)

2016/05 (13)

2016/04 (13)

2016/03 (20)

2016/02 (10)

2016/01 (11)

2015/12 (10)

2015/11 (10)

2015/10 (11)

2015/09 (13)

2015/08 (10)

2015/07 (11)

2015/06 (10)

2015/05 (10)

2015/04 (10)

2015/03 (11)

2015/02 (9)

2015/01 (11)

2014/12 (9)

2014/11 (10)

2014/10 (11)

2014/09 (10)

2014/08 (10)

2014/07 (10)

2014/06 (10)

2014/05 (11)

2014/04 (10)

2014/03 (10)

2014/02 (9)

2014/01 (11)

2013/12 (9)

2013/11 (10)

2013/10 (10)

2013/09 (10)

2013/08 (11)

2013/07 (10)

2013/06 (10)

2013/05 (10)

2013/04 (10)

2013/03 (11)

2013/02 (9)

2013/01 (11)

2012/12 (9)

2012/11 (10)

2012/10 (11)

2012/09 (10)

2012/08 (10)

2012/07 (10)

2012/06 (10)

2012/05 (11)

2012/04 (10)

2012/03 (10)

2012/02 (10)

2012/01 (9)

2011/12 (9)

2011/11 (10)

2011/10 (10)

2011/09 (10)

2011/08 (10)

2011/07 (9)

2011/06 (9)

2011/05 (10)

2011/04 (8)

2011/03 (8)

2011/02 (12)

2011/01 (12)

2010/12 (12)

2010/11 (13)

2010/10 (15)

2010/09 (15)

2010/08 (14)

2010/07 (16)

2010/06 (17)

2010/05 (21)

2010/04 (18)

2010/03 (20)

2010/02 (23)

2010/01 (27)

2009/12 (27)

2009/11 (27)

2009/10 (26)

2009/09 (24)

2009/08 (19)

2009/07 (21)

2009/06 (30)

2009/05 (26)