シン・スンフン 『微笑みに映った君』 (2005)

シン・スンフン 『微笑みに映った君』 (2005)

ShinSeungHun.jpg
1. 微笑みに映った君
2. I Believe
3. 行ってしまうの
4. Loving You
5. オンマヤ
6. 君だけのための愛
7. 伝説の中の誰かのように
8. 飛上
9. ロミオとジュリエット
10. 微笑みに映った君(日本語Version)
11. I Believe(日本語Version)
12. Loving You(日本語Version)



映画『猟奇的の彼女』のテーマソング"I Believe"を聴いて以来、すっかりシン・スンフンの歌声がお気に入りになってしまった。日本の男性シンガーにはちょっとない雰囲気の声で、聴くほどにうっとりさせられてしまう。それでシン・スンフンの日本デビュー作である『微笑みに映った君』(2005)を聴いてみた。

相変わらずハングル語の歌詞の意味はわからないが、それでも外国の歌はメロディーと雰囲気だけで長年聴いてきたではないか。歌詞カードを見て大まかな意味がつかめるようになったのもそうだけど、聴いて何を言っているのかちょっとわかるようになったのなんて、ずいぶん後の話だ。ハングル語もその伝で通してしまおう。それでもじゅうぶん、伝わってくるものがある。

(1)はシン・スンフン作詞作曲になるもので、この曲でいきなり140万枚のデビューを飾っているという。いやあ、本当に才能と運命に恵まれた人っているんだな、と感心する。(2)は映画『猟奇的な彼女』のテーマソングでよく知られた曲。私(乙山)はカラオケがあまり好きではないけれど、こういうのがさらっと歌えたらいいなあ、と思う。ささやくように始まって徐々に高まっていく(3)もとてもよい出来。

(4)はミディアム・テンポのポップ調で(5)は、アップ・テンポの楽しい曲だけど、やはり「バラードの皇帝」といわれるだけあって、しっとり歌いこむ雰囲気の曲のほうがあっているのかなあ、と思う。(6)は「あ、これ聴いたことがあるな」と思った。思い出せないけど、何かのドキュメンタリー番組の主題曲として使われていたんじゃないだろうか。(9)はもう、ファンクですね。ひょっとしたらシン・スンフンさんは本当はこういうものをもっとやりたいのかもしれない。

シン・スンフンのヴォーカルが素晴らしいのだけど、バックの演奏もなかなかうまくできていると思う。日本の「歌謡曲」とはどこか違うのだ。私など、こちらのほうが洗練されているように思えてくるのだけどなあ。日本の歌謡曲にはなんと言うか、「歌謡曲」としかいえないアレンジメントがあって、それを聴くたびにちょっとがくっとくることがある。うまくいえないが、そこに独特の野暮ったさを感じ取ってしまうのだ。

そういうわけで、ヴォーカルもサウンドもじつにいい感じのシン・スンフン『微笑みに映った君』はお勧め度が高いものです。人にお勧めできるCDをあまり取り上げることが少なく、ちょっと変なCDを紹介する傾向のある本ウェブログですが、これは掛け値なしにお勧めできる、よいものではないかと思う。これを機会にハングル語を少し勉強して、"I believe"の歌詞を少しでも理解できれば、などと本気で考えてしまいそうになるCDです。


【付記】
● バラードがずば抜けて素晴らしいシン・スンフンですが、ファンク調の曲もなかなか素敵なのです。ファルセット(フェイク)・ヴォイスもきれいにぴしっと収まっていますし、うねるようなサウンドでノリノリに決めてくれています。個人的にはこの路線をもっと増やしてほしいですね。最後の三曲は日本語版ですが、ハングル語のヴァージョンのほうがやはり聴いていて自然でいいのではないかと思いました。


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tag : シン・スンフン

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