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Led Zeppelin / Led Zeppelin (1969)

Led Zeppelin / Led Zeppelin (1969)

LedZeppelin1.jpg
1. Good times bad times
2. Babe I'm gonna leave you
3. You shook me
4. Dazed and confused
5. Your time is gonna come
6. Black mountain side
7. Communication breakdown
8. I can't quit you baby
9. How many more times



1969年に発売された、レッド・ツェッペリンのデビュー・アルバム。メンバーはジミー・ペイジ(g)/ロバート・プラント(vo)/ジョン・ポール・ジョーンズ(kd, org)/ジョン・ボーナム(ds)の四人で、ディストーションをかけたエレクトリック・ギターの重厚なフレーズと、それに負けない張りのある高域のヴォーカルからなるサウンドは、後にハード・ロックと呼ばれるようになるのだが、これはその原点といってもいいだろう。

もっとも、上述したようなフォーマットは、すでにジェフ・ベックの『トゥルース』(1968)において確立されていた。ロッド・スチュワートの圧倒的な存在感のあるヴォーカルに、ディストーションをかけたジェフ・ベックのエレクトリック・ギター。このアルバムの制作現場にレッド・ツェッペリン結成前のジミー・ペイジとジョン・ポール・ジョーンズが参加していたのも興味深い話である。

では、ジェフ・ベックとの違いは何なのだろうということなのだが、それはやはりジミー・ペイジの圧倒的ともいえる印象的なフレーズ(またはリフレイン)にあるのではないかと思う。ジェフ・ベックもエリック・クラプトンもギタープレイにはそれぞれの味があるのだが、(個人的な感想ですが)聴いていちばん印象に残る、かっこいいフレーズを弾くのがジミー・ペイジなのだ。

(1)や(7)のリフがそれで、よくこういう格好いいリフを思いついたなあと感心してしまう。重厚なギターのフレーズは後のヘヴィ・メタルと呼ばれるスタイルに継承されていくのだが、(2)(6)のようにアコースティック・ギターを弾かせてもジミー・ペイジは達者である。こういうトラディショナル/フォークロア志向も彼らの特徴で、がんがんやるだけではないのがレッド・ツェッペリンといえるだろう。

(3)(4)(8)はブルース・ナンバーで、彼ら(というかジミー・ペイジ)の音楽的ルーツの大きな要素はブルースなのだとわかるが、これほどはっきりわかるブルースをやっているのはじつはこの一枚目だけで、この後はブルース色は薄れていき、さまざまなスタイルを模索しつつアルバムを発表していくことになる。そのあたりもツェッペリンらしさがあるのかな、と思う。ハード・ロックという言葉で語られることの多いレッド・ツェッペリンだが、それだけに収まらない音楽的な広がりや深さを、当初から表に出していたことにも改めて驚きを感じる。


【付記】
● レッド・ツェッペリンの一枚目、久しぶりに聴いたのですがやっぱりよかった。LPレコードで持っていて、久しく再生していなかったのです。リフのかっこよさに唸らされました。それにアコースティックの"Black Mountain Side"なんて、ほんとにいい。ジミー・ペイジのアコースティック・ギターがたっぷり聴けるのは、ロイ・ハーパーと組んだ作品ですが、これがなかなか見つからずにいます。

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tag : レッド・ツェッペリン

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No title

Zepで初めて聞いたのがなぜかセカンドだったので
以降は3、4、5…と進んだ結果、1を聞いてなかったりします。
当時はブルースに興味がなかったのでドハデな2に比べて地味な1に手が伸びなかったのかな…?

ジミー・ペイジのリフメイカーぶりは、まさしく天才ですね。
よくもまぁ、こんなに思いつくもんだ。

Re:RSさん

RSさん、コメントありがとうございます。
"Led Zeppelin1"をまだお聞きでないなら、ぜひお勧めします。
ジミー・ペイジのリフって、いいですよね。

ソロのフレーズにしても、曲想にしても、ちょっと他にはないなあ、という感じがします。
エレクトリック・ギターを手に入れるまでは、
アコースティック・ギターで"Stairway to Heaven"のイントロだけを真似る。
そんな1970年代ロック少年がたくさんいたと思います。
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只野乙山

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