ドアーズ 『ドアーズ』 (1967)

Doors / Doors (1967)

Doors_Doors.jpg
1. Break On Through (To The Other Side)
2. Soul Kitchen
3. The Crystal Ship
4. Twentieth Century Fox
5. Alabama Song (Whisky Bar)
6. Light My Fire
7. Back Door Man
8. I Looked At You
9. End Of The Night
10. Take It As It Comes
11. The End
12. Moonlight Drive (Version 1) (Bonus)
13. Moonlight Drive (Version 2) (Bonus)
14. Indian Summer (8/19/66 Vocal) (Bonus)


古い音源に何か惹かれるものを感じる。ロックの場合だと1960年代のものが面白い。この年代のものはリアルタイムで体験できなかったので、どうしても後追いする他なくて、折を見てはCDを購入したり蔦屋でレンタルしたりしているが、それでもなかなか追いつけずにいる。本当に1960年代は「宝の山」である。

ドアーズを聴いたのは1980年代になってからで、伝説として語り継がれてきたものに、遅れて触れたというわけだ。一聴して感じたのはブリティッシュ・ロックぽい、ちょっと暗めの屈折したサウンドだなあというものだったが、それが1967年のアメリカのロックバンドによるものだと知って改めて驚いた。

年表めいたもので辿ってみると、1967年前後といえばビートルズの『サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』、アメリカではママス&パパスの「夢のカリフォルニア」、ビーチ・ボーイズは『ペット・サウンズ』を出し、ボブ・ディランがロック風の歌を歌っていた頃。それらに比べると、ドアーズはやはり異彩を放っていたといえるだろう。

その当時にドアーズを聴いた人はというと……彼/彼女は1967年に18~20歳くらいだったとした場合、現在(2010年)およそ年齢は61~3歳くらいの人だろうか。だけど、当時の日本でどれくらいの人がドアーズを知っていただろうかと思う。ビートルズならいざ知らず、ドアーズを聴いていたなんていう人はかなりのロックファンで、一般的にドアーズが流行してたなんてあまり想像できない。実際のところはどうだったんだろうと思う。

メンバーはジム・モリソン(vo)/レイ・マンザレク(key, org)/ロビー・クリーガー(g)/ジョン・デンスモア(ds)の四人。ベーシストを置かず、低音のパートはオルガン/キーボード奏者のレイ・マンザレクがカヴァーするという独特のスタイル。クレジットにはレイ・マンザレクのベースがあったので、曲によってはマンザレクがベースを弾いているかもしれないが、ライヴではベースなしで演奏したのだろうと思う。

ジム・モリソンのヴォーカルはシャウトというか絶叫するときになんともいえない魅力が出てくる。アメリカン・ロックにはよくあるコーラスもないのだが、これだけヴォーカルが突出していればコーラスの必要もないかもしれない。ジム・モリソンのヴォーカルを中心にレイ・マンザレクのディストーションのかかったオルガン/キーボードが印象的なリフで盛り立てるドアーズのサウンド自体はとてもシンプルなものだ。

アメリカのほかのロックバンドに比べると、どこか陰りがあって重い目のサウンドを演奏するドアーズがなぜアメリカでヒットしたのかわからないが、おそらくジム・モリソンのキャラクターによるところが大きいのではないかと思う。彼のステージにおけるパフォーマンスは相当強烈なインパクトがあったみたいで、今で言うヴィジュアル系のはしりみたいなものではないだろうか。いま改めて聴いてみても古さを感じさせない、そしてポップではなくて「ロック」としか言いようのない何かが、ドアーズにはあったと思う。


【付記】
● オリジナルのLPレコードでは(11)で終わっていて、(12)から後はCDのみ収録されたボーナストラックです。(11)はフランシス・F・コッポラ監督の『地獄の黙示録』で使用された、11分以上の長い曲です。

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tag : ドアーズ

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No title

もう十数年も前、大阪堂島の大毎地下劇場でドアーズの映画を観ました。
細かいあらすじなどはすっかり忘れたのですが(笑)、あの独特な(背徳的な)雰囲気は
印象に残っています・・・

Re:zumiさん

zumiさん、コメントありがとうございます。
ドアーズには記録映画みたいなものがあるということだけは知っていましたが、
乙山はまだそれを見ていないのです。

機会があれば、と思ってはいるんですけど。
ジム・モリソンはやはりライヴで見たほうがいいみたいですね。
残された音源から、当時の輝きを想起しています。
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只野乙山

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