fc2ブログ

打海文三 『ぼくが愛したゴウスト』 中央公論新社

打海文三 『ぼくが愛したゴウスト』 中央公論新社 (2005)

ぼくが愛したゴウスト
夢の世界の時間と、現実の時間とは一致していない、とどこかで読んだか聞いたかしたことがある。
夢の中では非常に長い時間経過があるにもかかわらず、現実の時間経過はほんの一瞬であるらしいのだ。だけど、それをどうやって計測するのだろうか?
この間も、台所を高速にて疾走する、例のあの昆虫の夢を二日連続で見た。寝るときはわりと温度が高めなのだが、明け方に温度がぐっと下がるときがあるらしく、そのとき身体が冷えていたのだろうか。

さて、本の話に入りましょう。
アイドルグループのコンサートに友達と一緒に行こうとしていたが、友達は都合でいけなくなったので主人公の「ぼく」(11か12歳の少年)は一人でコンサートへ行く。
その帰り、主人公は地下鉄の駅で人身事故に遭遇する。
何が起こったのか、見届けようとすると、一人の青年が「見るな、ぼうず」と押し留めた。結局、何が起きたのかわからないまま、少年は家に帰るのだが、家族にどこか違和感を抱くことになる。

何かが、おかしい。だけどなんだろう?
ぼくがおかしくなってしまったんだろうか?

少年は一人で悩むが、地下鉄の駅で出会った青年と接触し、いま自分の身に何が起きているのかを知る。どうやら少年と青年は、何らかの原因でパラレルワールドともいうべき異世界に来てしまったらしいのだ。
異世界の中で、たった二人の例外的存在ということで、二人は警察と自衛隊の双方に追われることになる。逃亡を続けながら、二人はなんとかもとの世界に戻るべく、方法を探るのだが……
だけど、二人がそうやって活劇を繰り広げながら、やがて元の世界に戻ってめでたし、めでたし、なんていう展開にはならないんですね、これが。

そうか、そういうことだったんだな、やっぱり……
そして本書のはじめあたりの人身事故の場面をもう一度読んでみる。

関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

只野乙山

Author:只野乙山

⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

⚫︎ 文字中心のウェブログ。ほとんど一話完結で、どの記事をご覧になっても楽しめ(?)ます。文字数だけなら一冊の本に匹敵(凌駕?)するほどありますので、ごゆっくりどうぞ。

⚫︎ 下の「全ての記事を表示する」をクリックすると、全記事のタイトル一覧が出ますので過去記事を参照することができます。

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カレンダー
10 | 2022/11 | 12
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -
最新記事
最新コメント

openclose

最新トラックバック
人気ブログランキング

人気ブログランキングへ

カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アーカイヴ

2022/11 (15)

2022/10 (16)

2022/09 (15)

2022/08 (16)

2022/07 (19)

2022/06 (15)

2022/05 (16)

2022/04 (15)

2022/03 (15)

2022/02 (23)

2022/01 (16)

2021/12 (24)

2021/11 (15)

2021/10 (16)

2021/09 (15)

2021/08 (16)

2021/07 (15)

2021/06 (15)

2021/05 (18)

2021/04 (15)

2021/03 (16)

2021/02 (14)

2021/01 (10)

2020/12 (8)

2020/11 (9)

2020/10 (9)

2020/09 (8)

2020/08 (9)

2020/07 (9)

2020/06 (9)

2020/05 (9)

2020/04 (8)

2020/03 (9)

2020/02 (8)

2020/01 (9)

2019/12 (8)

2019/11 (9)

2019/10 (8)

2019/09 (5)

2019/08 (4)

2019/07 (9)

2019/06 (8)

2019/05 (8)

2019/04 (9)

2019/03 (9)

2019/02 (8)

2019/01 (8)

2018/12 (8)

2018/11 (9)

2018/10 (9)

2018/09 (8)

2018/08 (9)

2018/07 (8)

2018/06 (5)

2018/02 (7)

2018/01 (9)

2017/12 (9)

2017/11 (8)

2017/10 (9)

2017/09 (9)

2017/08 (8)

2017/07 (9)

2017/06 (9)

2017/05 (9)

2017/04 (8)

2017/03 (9)

2017/02 (4)

2017/01 (1)

2016/06 (1)

2016/05 (13)

2016/04 (13)

2016/03 (20)

2016/02 (10)

2016/01 (11)

2015/12 (10)

2015/11 (10)

2015/10 (11)

2015/09 (13)

2015/08 (10)

2015/07 (11)

2015/06 (10)

2015/05 (10)

2015/04 (10)

2015/03 (11)

2015/02 (9)

2015/01 (11)

2014/12 (9)

2014/11 (10)

2014/10 (11)

2014/09 (10)

2014/08 (10)

2014/07 (10)

2014/06 (10)

2014/05 (11)

2014/04 (10)

2014/03 (10)

2014/02 (9)

2014/01 (11)

2013/12 (9)

2013/11 (10)

2013/10 (10)

2013/09 (10)

2013/08 (11)

2013/07 (10)

2013/06 (10)

2013/05 (10)

2013/04 (10)

2013/03 (11)

2013/02 (9)

2013/01 (11)

2012/12 (9)

2012/11 (10)

2012/10 (11)

2012/09 (10)

2012/08 (10)

2012/07 (10)

2012/06 (10)

2012/05 (11)

2012/04 (10)

2012/03 (10)

2012/02 (10)

2012/01 (9)

2011/12 (9)

2011/11 (10)

2011/10 (10)

2011/09 (10)

2011/08 (10)

2011/07 (9)

2011/06 (9)

2011/05 (10)

2011/04 (8)

2011/03 (8)

2011/02 (12)

2011/01 (12)

2010/12 (12)

2010/11 (13)

2010/10 (15)

2010/09 (15)

2010/08 (14)

2010/07 (16)

2010/06 (17)

2010/05 (21)

2010/04 (18)

2010/03 (20)

2010/02 (23)

2010/01 (27)

2009/12 (27)

2009/11 (27)

2009/10 (26)

2009/09 (24)

2009/08 (19)

2009/07 (21)

2009/06 (30)

2009/05 (26)