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プチ断食と血糖値スパイク

プチ断食は健康のために良い、というような記事を以前書いたけど、健康に良いというのは人それぞれで「絶対的な解」はないのである。プチ断食を実行するには睡眠時間を含めて16時間、食べ物を口にしないようにすればいいので実際には朝食を抜くケースが多いのではないかと思う。しかし朝食を抜けば健康に良くない、とする説も確かに存在するのである。

朝食を食べない人と、朝食をしっかり食べる人と比べ、「朝食を食べない人は食べる人に比べて**になるリスクが**%大きくなる」という研究もある。また空腹時に食べ物をとると血糖値の急上昇と急降下(血糖値スパイク/グルコース・スパイク)が起きるので、糖尿病や血糖値が気になる人は3食きっちり食べたほうが良い、と勧める医師もいるのはご存知かと思う。

私の場合、高血圧による合併症のリスクが高血糖によるそれより大きいので、プチ断食を実行している。以前はコーヒーとバナナを寝起きに食べ、ヨーグルトとシリアル(フルーツ・グラノーラ)を朝食とし、具沢山の味噌汁を昼食にしていたが、朝食をとらぬようにしてヨーグルトとシリアルを昼食に回すようにした。これにより夕食までほぼ塩分ゼロにできる。

夕食は休日なら晩酌なので、注意すれば塩6g以下にできるし、出勤日も夜食だけなら同様にできる。塩分制限を血糖値コントロールより優先しないといけない事情があり、しかも夜勤を利用することでプチ断食が比較的行いやすいという環境にもなっているので、その機会を活かしたほうがいいと判断して生活を切り替えてみた。当初、朝の食べない時間は辛く感じたが慣れた。

そもそも食事をすればだれでも血圧は上がるし、血糖値も上がるのだ。酒を飲めば血中アルコール濃度は上昇する。なのでそれらは生理現象なのであって「病気」ではない。だが高血圧、高血糖、高血中アルコール濃度の状態が「常態」になってしまうと、「高血圧症」や「糖尿病」そして「アルコール依存症」ということになり、合併症のリスクが高くなりヤバいのだ。

日本人は米の飯をいかにおいしく食べるか、ということに心血を注いできた歴史があり、そこで重要なのが「塩」だった。また塩は食品の保存にも有効だったので、それらが相まって塩をとり過ぎる傾向にある、と言える。また血糖値を下げる体内ホルモンのインスリンも、欧米人に比べて分泌が少ないので、日本人は「高血圧や糖尿病になりやすい体質と環境」にある。

食後の血糖値が急上昇(と急降下)すると、血管に与えるダメージが大きくなるという。なのでなるべく血糖値の上がりにくい食べ物を、食べる順番にも気を配りながら食べるといいだろう。空腹時に食べると血糖値は急上昇する傾向にあるので、血糖値が気になる人は極端な空腹になることを避け、低GI食品を間欠的にとるようにしたほうがいいのかもしれない。

おそらくプチ断食と血糖値スパイクは相性が悪い、と言えそうだ。やはり冒頭に書いたように「健康に良いに絶対的な解はない」のだと思う。ただでさえ糖尿病や高血圧になりやすい体質と環境に置かれているのに、加えてストレスがかかりやすい生活になりがち。ストレスの発散や対抗に、おいしいもの(塩)や甘いもの(糖)、そしてアルコールが有効なのは皮肉だよね。


【付記】
健康な体と心を得たり維持したりするのはかくも容易ならざること……なれど環境や人間関係は、人を過食とアルコールに誘いがちでして。

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こんにちは。

乙山さんは全てにおいて、探究心が並ならぬお方ですね。
専門用語の多い医学的な話は、とてもじゃありませんが、理解できない小生。
長く癌の治療を受けているのに、未だに主治医の話がピンとこないという愚かさです。
主治医から「禁酒」を言い渡された時も、何故酒が癌に良くないか納得できないまま、
今に至っているのですが、酒が呑めないということがこんなに大きなストレスとは思いませんでした。
タバコもそうでしたが、流石に肺がん手術を受けた身でしたから即止めましたけど。
食事については出来るだけ食べるように指導されています。
癌細胞は体内の栄養を奪いながら生存するそうで、
そのため食べても食べても体重が増えない人が多いそうです。
私も、一年前より体重が7キロ減ったまま、微増減を繰り返しています。

それはともかく、お酒を飲める乙山さんが羨ましいです。
なんでも、癌には強いストレスも良くないと書いてありましたが、
主治医にはいまだに反論できない小生です。

Re: こんにちは。:南亭さん

南亭さん、コメントありがとうございます。
以前原因不明の足痛に悩まされ、
CTスキャンとレントゲン撮影をし、
大学病院で診察を受けたのですが、
「突発性一過性大腿骨頭萎縮症」しか考えらないようです、
と診断されました。奇病のひとつのようです。

奇病なので仕方ありませんが、
見立てと手当てがちゃんとできる医者がほとんどいません。
なので体の不具合は自分で調べて治すしかありません。
探求心があるというより、そうしないと命が危険だからなんです。
高血圧を甘く見ると、本当に取り返しのつかないことになりかねませんし。

南亭さんも病気に負けないでくださいね!
ずいぶん努力なさっていると思います。
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只野乙山

Author:只野乙山

⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

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