あかしレッド

男鹿の某所で江井ヶ嶋酒造の〈あかしレッド〉があったのでついフラフラと買ってしまった。以前は〈ホワイトオークあかし〉しかなかったので初めて飲むことになる。同蒸溜所には〈ホワイトオーク・レッド〉というのもあるので混乱するが、両者は全くの別物である。その日はあかしレッドを858円(税込)で買ったが500mlなのである。
これ、どこかのメーカーが以前やったやり方と同じですね。これを700ml換算すると1200円になる。一方ホワイトオーク・レッドは蒸溜所公式価格だと1800mlで2100円なので、700ml換算すると816円である。ね、全然違うでしょう? ボトル1200円だと少し考えてしまうけど、800円くらいなら「まあいいか」って思うのが不思議だよね。
ストレートで飲ってみると、やはり若い。写真の色でもわかる*と思うけど、想像通りの若さで喉越しの際のキックが強いですね。メーカーの文言は「英国産麦芽100%を原料に造ったスコッチタイプのブレンデッドウィスキーです。淡麗タイプで気軽に飲んでいただける明石の地ウィスキーです」となっている。アルコール度数は40%とある。
熟成年数非表示タイプのウィスキーで他のメーカーでも多いんだけど、スコッチは3年以上熟成させないと出荷できない法律があるので、そこがスコッチと日本のウィスキーの違うところ。そもそも熟成年数の表示義務がないのでひょっとしたら3年未満の熟成かもしれない。なぜそう思うのかってね、ホワイトオーク・レッドには次のように書いてあるから。
曰く「オーク樽で3年以上貯蔵熟成させた原酒を使用したお買い得ウイスキーです。少しでも安い方がよいという方にと思うのですが、実は結構美味しいです」と。安い方に3年物を使っているんだけど、原料がモルト/グレーン/スピリッツ(と水)なの。あと度数が37%ね。スピリッツは穀物から造った蒸留酒ならなんでもありだからわかんないし。
アルコール度数の高い原酒を37%まで持っていくには水で伸ばすしかないわけで。飲んだことあるからわかるんだけど、蒸溜所のコメントにあるように実はけっこうおいしい。あかしレッドはモルト/グレーンだけで40%だから混ぜ物はしてないけど、いかんせん若い。でも決して悪くないんですよ、だからこそ余計にもったいないって思うの。
少し加水すると甘みが感じられるようになりますが、せいぜいトゥワイス・アップ(1:1)まで。それ以上やると全体がうす味になって面白くない。フルボトル1200円だとすると、むしろ高いって思っちゃう。繰り返しになるけど、もったいないんだよなあ。私だったらホワイトオーク・レッドのほうが好き。でもなんで売ってないの?
これ、どこかのメーカーが以前やったやり方と同じですね。これを700ml換算すると1200円になる。一方ホワイトオーク・レッドは蒸溜所公式価格だと1800mlで2100円なので、700ml換算すると816円である。ね、全然違うでしょう? ボトル1200円だと少し考えてしまうけど、800円くらいなら「まあいいか」って思うのが不思議だよね。
ストレートで飲ってみると、やはり若い。写真の色でもわかる*と思うけど、想像通りの若さで喉越しの際のキックが強いですね。メーカーの文言は「英国産麦芽100%を原料に造ったスコッチタイプのブレンデッドウィスキーです。淡麗タイプで気軽に飲んでいただける明石の地ウィスキーです」となっている。アルコール度数は40%とある。
熟成年数非表示タイプのウィスキーで他のメーカーでも多いんだけど、スコッチは3年以上熟成させないと出荷できない法律があるので、そこがスコッチと日本のウィスキーの違うところ。そもそも熟成年数の表示義務がないのでひょっとしたら3年未満の熟成かもしれない。なぜそう思うのかってね、ホワイトオーク・レッドには次のように書いてあるから。
曰く「オーク樽で3年以上貯蔵熟成させた原酒を使用したお買い得ウイスキーです。少しでも安い方がよいという方にと思うのですが、実は結構美味しいです」と。安い方に3年物を使っているんだけど、原料がモルト/グレーン/スピリッツ(と水)なの。あと度数が37%ね。スピリッツは穀物から造った蒸留酒ならなんでもありだからわかんないし。
アルコール度数の高い原酒を37%まで持っていくには水で伸ばすしかないわけで。飲んだことあるからわかるんだけど、蒸溜所のコメントにあるように実はけっこうおいしい。あかしレッドはモルト/グレーンだけで40%だから混ぜ物はしてないけど、いかんせん若い。でも決して悪くないんですよ、だからこそ余計にもったいないって思うの。
少し加水すると甘みが感じられるようになりますが、せいぜいトゥワイス・アップ(1:1)まで。それ以上やると全体がうす味になって面白くない。フルボトル1200円だとすると、むしろ高いって思っちゃう。繰り返しになるけど、もったいないんだよなあ。私だったらホワイトオーク・レッドのほうが好き。でもなんで売ってないの?
* うすい色のウィスキーにカラメル色素を添加するのはスコットランドでも暗黙知というか周知の事実になっている。なので色だけで若いと判断するのは危険である。
【付記】
売れるから出す、のでしょうけどね。
売れるから出す、のでしょうけどね。
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驚きました
明石にウイスキーを作っているところがあるなんて、驚きです。
転勤族の頃、明石の西に住んでたことがあります。江井ヶ島でなんとなく、山陽電鉄駅のことを思い出し、地図で調べたら、海のそばなんですね。そういう地域のウイスキーなんで、ちょっとヤンチャな味なんでしよう。今度探して飲んでみます。
転勤族の頃、明石の西に住んでたことがあります。江井ヶ島でなんとなく、山陽電鉄駅のことを思い出し、地図で調べたら、海のそばなんですね。そういう地域のウイスキーなんで、ちょっとヤンチャな味なんでしよう。今度探して飲んでみます。
Re: 驚きました;トニーさん
トニーさん、コメントありがとうございます。
昨今、日本のウィスキー人気が高まっていますが、
どのメーカーも原酒不足になっています。
1980年台後半からウィスキー離れが進み、
減産したつけが回ってきているのですが、皮肉なものですね。
それに乗じて外国産のウィスキーを国内で瓶詰めして売る業者もありますが、
江井ヶ嶋酒造はちゃんと蒸留しています。
おもとめになるなら、本記事のあかしレッドはお勧めできません。
記事にもありますように、若いのです。
昨今、日本のウィスキー人気が高まっていますが、
どのメーカーも原酒不足になっています。
1980年台後半からウィスキー離れが進み、
減産したつけが回ってきているのですが、皮肉なものですね。
それに乗じて外国産のウィスキーを国内で瓶詰めして売る業者もありますが、
江井ヶ嶋酒造はちゃんと蒸留しています。
おもとめになるなら、本記事のあかしレッドはお勧めできません。
記事にもありますように、若いのです。