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ジャガイモの細切りバター炒め

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イモがまだあるので、これで何か手軽で美味しいアテを作れないだろうか。以前ジャガイモのガレットを作ったが、それにかなり近いものとしてイモの細切りバター炒めがある。使う食材はジャガイモとバターだけの極めて簡素なものだが、ビールなどのアテにはもってこいの料理ではないかと思う。

イモは皮を剥いて3mmくらいのスライスにする。次いでそれを同じくらいの幅で細切りにしていく。横に水を張ったボウルを用意して、切ったらすぐ水に入れる。これはイモの表面のデンプン質を落とすことによって互いにくっつくことや焦げつくのを避けるため。ガレットだと固めるためにわざと水に晒さず炒める。

メイ・クイーンでも男爵でもいずれでも良いが、このような炒めにするときは前者が合っているように感じている。今回使ったイモは「じゃがいも」としか表記していなかった。自分の記憶だと、球体に近いのが男爵で、ある程度の横長(?)に近いのがメイ・クイーンと思うが、そのどちらでもありそうな個体もあるから困ったもんだ。

フライパンにバターと油を入れ、ある程度熱したらイモを入れる。油と合わせて使っているがバターだけでも良い。全体に油が回ったら、酒(あれば白ワイン。水でも可)を入れ、蓋をして蒸し焼きにする。分量にもよるが約4分くらいが目安。仕上がりは本当に好みによるもので、シャキシャキが好きな人は早めにあげると良い。

5分をすぎた頃からイモの種類(切り方)によって形が崩壊し始め、火加減次第で焦げ付くこともある。途中で蓋を開け、フライパンを揺すってイモを動かしたりひっくり返したりしてもいいだろうし、そのまま動かさずにして美味しそうな黄金色(茶色)の焦げ目をつけるのも楽しい。形が崩れてしまったイモは、それはそれで美味しい。

味付けは一切しないが、最後にバターを適宜投入してバターの香りと味わいを楽しむ。皿に盛ったら粗挽きの黒胡椒を好きなだけふりかける。ホールシードをミルで挽くのがベストかも。調味料なしの黒胡椒だけで食べてみると、壊滅的にひどいわけではなく、意外と食べられる味になっているのが不思議。これは有塩バターによるものと思われる。

ここでね、塩をパラッとやるともう、信じられないくらい美味しく感じられるんですね。樹脂製ボトルの減塩しょうゆを少し垂らしても、たいへん美味しい。たんに相対的効果でこうなるんだけど、人に出すときにやっちゃいけません。濃口醤油、みりん、酒の同割で炒め煮(きんぴら)にするとオカズにもなりますが、それでちょうどいいかと。


【付記】
• ジャガイモとサツマイモは度々人類を救った、と言われますが、このようなシンプルな料理を食べているとよくわかる気がします。

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非公開コメント

No title

私の場合、ジャガイモがたくさんあるときは、肉じゃがにしますが
ジャガバタ系もありますね
今年は、実家の畑のじゃがいもも不作だったようでイマイチでした
じゃがいも料理は色々楽しめますよね!

No title

たまに、中華料理でこれをいただくと、
すごい感動するんですが、
自分で作るとなると、どこで火が通ったのか
その見極めが面倒で、二の足を踏んでいました。

やはり、挑戦課題ですね。

Re: きょろさん

きょろさん、コメントありがとうございます。
イモの細切り炒めの良い所は、
箸でつまんでチマチマ食べられることです。
ゆっくり飲む時の、アテにぴったりなんですね。

Re: 根岸冬生さん

根岸さん、コメントありがとうございます。
多少、生臭さがありますけど、
イモは生で食べても大丈夫です。
なのでシャキシャキ感が欲しければ短めに、
崩れた感じが好きなら眺めで、
自由に料理できるのが良いところですよ。

No title

はじめまして。
aostaと申します。どなたかのブログリンクをたどってこちらにお邪魔いたしました。
しばし、ウィスキーの記事を拝見し、その味わいの表現の豊かさにどっぷり。なんだか幸せに酔っぱらった気分です。そしてケンミンビーフン経由で、こちらのジャガイモの細切りバター炒めにたどり着きました。
懐かしいジャガイモのバター炒め、ここしばらく作っていないことに気が付きました。義母直伝のじゃがバター炒めは、醤油と砂糖(味醂ではなく)で甘辛く炒めたあと仕上げにバターを落とす、というもの。でんぷん質を落とさないままにいためるので、とろみがでます。ちょっとに崩れたそれは、どちらかと言えばやぼったいお味でしたが、義母が亡くなった今となっては、ただ懐かしい。
バターと黒コショウと、おまけの塩ですね。美味しそう。白ワインにも合いそうです。

Re: aostaさん

aostaさん、初めまして。コメントありがとうございます。
ジャガイモは、ゆでて塩をかけただけでもう美味しいですね。
バターとの相性がすごく良いので、よくバター炒めをやります。

バターを使わず、豚肉やピーマンと中華風にしても美味しいです。
塩分制限が必要な人向けの料理法なので、
普通は醤油や砂糖を入れたほうがいいような気もします。

イモはやはりビールが一番会いますが、
白ワインも合います。
シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデなど、
辛口の白が暑い季節にぴったりです。

No title

只野さま

早速のリンク、恐れ入ります。ありがとうございました。

ジャガイモって本当に美味しいですよね。サツマイモも美味しくいただきますが、ジャガイモの方がいろいろな食材との相性もよくて、使い勝手は抜群です。ゆでたてにバターだけで、立派なごちそう。最後に塩をぱらっとでしたね・・・忘れないようにします。

白ワイン、私が合わせるとしたらミュスカデかしら、もしくはシュナン・ブラン(微発泡のものが好きです)




Re: aostaさん

aostaさん、コメントありがとうございます。
ジャガイモは本当に助かりますね。
オランダの画家に『ジャガイモを食べる人々』がありますが、
本当にそれだけなのだと思います。

今の私たちはそれと違いますが、
ジャガイモを食べるとたまに思い出します。
そうそう、塩もいいですが、醤油やだしつゆも捨てがたいですよ。

ミュスカデかシュナン・ブラン……いいですねえ!
以前ならそういう路線に走れたのですが、
いまは紙パック入りワインがお似合いの私です。

No title

おはようございます。

「ジャガイモを食べる人々」、ゴッホの初期の作品でしたっけ。
暗い色調で、後のゴッホの鮮やかな色使いとは全く別物ですが、牧師になりたかった(?)ゴッホ、底辺の人々へのまなざしは真摯ですね。
断頭台の露と消えたルイ16世とマリー・アントワネットは二人してジャガイモの普及に努めていたという話を読んだことがあります。ルイ16世は飢饉のときの餓死者を少なくしようとかんがえたのだとか。もともとベルサイユの豪奢な生活より、プチ・トリアノンで田園的な生活を愛していたというアントワネットも夫の意を汲んで、髪にジャガイモの花を飾っていたそうです。

蜂起した市民に「パンがなければお菓子を食べればいいのに。」と言ったとか言わなかったとか言われるアントワネットの意外な一面ですね。

Re: aostaさん

aostaさん、コメントありがとうございます。
私はあの絵を見るたびに、ジャガイモだけしか食べないんだろうか、
いつもそう思っていたのです。
真実は定かでありませんが、時代によっては、
パンしか食べられない人も少なくなかったと聞きます。

オイル(ド)・サーディンを食べる時、油を捨てたりしますが、
パンに擦って最後の一滴まで食べる人もいるとか。
ルイ王朝とフランス革命については、
もう一度勉強し直したいです。
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只野乙山

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