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2018年のハイ・ニッカ

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某休日、レンタルメディア店にCDを返しに行ったついでにアマノに寄った。久しぶりにブラックニッカ・スペシャルでも飲もうという気分である。ウィスキー売り場に行くと、ブラックニッカ・スペシャルの横にハイ・ニッカが置いてあるのだが、値段を見ると、どういうわけかハイ・ニッカに高値が付いている。

ブラックニッカ・スペシャルが1100円なのに対して、ハイ・ニッカは1180円なのだ。たった80円の違いではあるが、そもそも両者はランクの違う部類に属しており、サントリーで例えると、トリス(またはレッド)が角瓶より高値が付いているようなものじゃなかろうか。もっともブラックニッカ・スペシャルがこの値段で買えるのはアマノだけなんだけどね。

心はすでに決まっていたのに、なぜかブレが生じている。もしかしたら、ハイ・ニッカには何か特別な改変でもあったのかもしれない。以前よりかなりおいしい出来になっていて、知っている人だけがその幸せを味わっているのではないか……そんな妄想が頭をもたげてきたのである。ただのハイ・ニッカのくせにラベルまで上等に見えてくる気がする。

これはおかしい、何かが間違っている、とわかってはいるのだが、こうなった以上、とことんまで突き詰めて心のモヤモヤを晴らしたい気もする。最悪の場合でも、最低限の品質を保っているのがニッカだもの、たった80円の違いがなんだというのだ。そうしてお前はウェブログの話の種をお金で得ようとするってわけか。

これは「葛藤」レベルの話ではないですね。タワゴト、ザレゴトのレベルでありんす。アチキはね、もう実際に飲んでみるしかないと思うのね。なんでハイ・ニッカにしましたよ。ちょっと楽しみにして帰ってくると、買い込んだ食品だの酒だのを玄関先にまず置いて、車庫のシャッターを開け、車を入れないといけない。

今日は猫ちゃんいないのか、と今では少し寂しい気持ちになったりもしながら、玄関へ。鍵を開け、荷物類を入れようとした瞬間、何かの拍子で体の一部が紙パック酒に当たってしまったらしい。で、同梱しているハイ・ニッカがドミノ式に倒れてしまったんである。なんかマトモにコンクリートと中身入りのガラスがぶつかったような、静かとも言える音で。

こういう瞬間って、私、なぜか気が抜けてしまうんですよね。はっとしてハイ・ニッカを取り上げると、瓶の上部が破損してウィスキーが流出している! どうも20パーセントほどの損害で食い止めることができたようだが、さっそく空いたスコッチの瓶に移し替えた。写真は無残だけど、典型的な只野乙山的現象の結果なので受け入れるほかない。

さて飲みますか。まずはストレートでとか、するわけないじゃんね。本来これはそういう酒じゃないんだから。ソーダ・ハイボールと参りましょう。ブラックニッカ・スペシャルのような華やかな香りや甘さはない。ではモルトはどうかというと、〈ピュアモルト〉を知っている人には話にならないレベルである。

ではなぜハイ・ニッカが高いのかというと、それは酒税法上で仕方ないのである。メーカーとしては500〜600円で売りたい商品だけど、そのほとんどは酒税で占められているというのが実情だ。これは焼酎にも言えることで、もっと安く売りたい(飲んでもらいたい)はずなのに、酒税法に従えば、価格が引き上がってしまうのである。

やはり自分で飲んで確かめるのが一番いいよね。これでスッキリしましたよ。でも誤解のないよう申し添えておくと、ハイ・ニッカはそんなに悪くないものです。飲み比べるとするなら、他のメーカーのものよりブラックニッカ・クリアブレンドあたりがいいでしょう。あ、でも今までの話だと、クリアブレンドの価格が説明できないんですけど?


【付記】
⚫︎ つまり税率は同等なわけですから、ある得る方法としては元値を引き下げる以外にないわけです。クリアブレンドの原価率が上昇しても、「売れ筋」で回収できるという試算でしょうか。

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黒の50

こんばんは。オッカイポです。
私は昔からニッカ党で、今はブラック・クリアーブレンドを愛飲しています。
その昔、黒の50を飲んだのが、私のウヰスキー初体験でした。
その頃から安酒しか飲んでいませんが、ニッカはどれを飲んでも飲みやすいという印象があります。
40数年前に、余市のニッカウヰスキー工場で試飲させてもらった事で、刷り込まれたようです。

No title

ハイニッカ・・・500円~600円で飲みたいですよね。
いまはブラックニッカ・クリアブレンドで毎日を済ませていますが・・・
ハイニッカがそんな値段になるんだったらクリアブレンドが400円~500円になったとしてもハイニッカを選びますよ。きっと。

Re: 黒の50;オッカイポさん

> こんばんは。オッカイポです。
> 私は昔からニッカ党で、今はブラック・クリアーブレンドを愛飲しています。
オッカイポさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
そうそう〈黒の50〉ってありましたよね。
だけど私はうっかりしていて飲まずのままです。

関西はやはりサントリーの牙城といいますか、
多くの飲食店がサントリーを置いてるんですね。
CMの影響もあってか、サントリーばかり飲んでいました。

〈ピュアモルト〉や〈フロム・ザ・バレル〉がなかったら、
ニッカを飲むこともなかったかもしれません。
余市でウィスキーを飲むのは素晴らしい経験だと思います。

Re: gatayanさん

gatayanさん、コメントありがとうございます。
そもそもハイニッカは、今のクリアブレンドの位置にあったものですよね。
昔、ブラックニッカって今ほど多くの種類がなかったですし。

だけどハイニッカがブラックニッカより高値がつくのは変です。
酒税法のせいだといえ、やはりおかしな現象ですよ。
とはいえ、ブラックニッカ・スペシャルが安く買えるのは嬉しい。

ハイニッカの後にブラックニッカ・スペシャルを飲むとよくわかります。
なのでハイニッカは「舌のリセット」用として役に立ちますよ。

あのダサいラベルが好かった

ボトルの一部を破損したとの文言で思い出したんデスが、過去に旧余市のボトルも割ってしまったことありますよね?
自分も一度焼酎をまるごとコンクリートに呑ませたことあるので、以後は袋を2重にして対処してます。

因みに、値上げ後のラベルも変わったハイニッカはもう呑んでません。

Re: あのダサいラベルが好かった;つっちさん

つっちさん、コメントありがとうございます。
そうでした! よく覚えてらっしゃいますね。
あれは本当に惜しいことをしたと……

ハイニッカは実売価格600円前後でこそ納得できるものでして、
1000円を超えると買う気になれません。
ファンもたくさんいらっしゃると思うのですが、
まず整理の対象になっていいものかと……

No title

かつて量販店の特売で4Lのガラス瓶が3000円を切っていたように思います。
「余計な味がしない」とは何の宣伝だったか忘れましたが、まるで白米のような、
値段の割に実によくできたウイスキーと気に入り一時常飲しておりました。

その後ブラックニッカ8や黒角を晩酌用に用いておりましたが、
近年のハイニッカを手にした際にアルコールが目立って何か癖のないバランスが
失われてしまったように感じ、残念ながら遠ざかっておりました。

原酒事情でカフェグレーンの配合が減ったのか?或いはその時の体調か、
はたまた自分の舌が変わってしまったのか・・・あのコメのような
味わいに出会いたく、いつか再度確かめてみたいと考えておる次第です。

ところで乙山さんはリニューアル前の瓶をレビューしておったように思います。
タイトルに「2018年の」とございますが、もしボトルの変化について
何か感ずるところがあらば、ご感想を賜れれば幸甚でございます。

Re: 82gtkさん

82gtkさん、コメントありがとうございます。

> タイトルに「2018年の」とございますが、もしボトルの変化について
> 何か感ずるところがあらば、ご感想を賜れれば幸甚でございます。

どうもハイニッカには熟成グレーンが使われていない、
もしくは使われていたとしてもごく微量だと想像します。
ほとんど非熟成で無色透明のグレーンをブレンドしているのでは?

ハイニッカを常飲していたわけではありませんので、
舌にしっかり味が染み込んでいないのです。
曖昧な記憶を辿ってみますと、おそらく、良くなっているような気がします。

水割りやソーダ・ハイボールが好適かと思いますが、
ストレートにも耐え得る品質が保たれていると感じます。
値段からすると、クリアブレンドより上質かも(?)しれませんよ。

意味もなく値段を釣り上げるようなことをニッカはしませんからね。
ここはじっくり飲み比べたいところですね。

 

こんばは、乙山さま。教示ありがとうございました。
クリアブレンドより上質とは仰る通りに存じますが、そうでしたか、
かつてのハイニッカより良化してるならば、再度手に取って試してみます。

その前に「ブラックニッカ・アロマティック」なる限定品を定価で入手
してみたいと思案しています・・・よければ幾本かストックしようかと。
また首尾報告申し上げたく、よろしくお願い申し上げます。

Re: 82gtkさん

82gtkさん、コメントありがとうございます。
ブラックニッカ・アロマティックなんてあるんですね。
というか、ブラックニッカは種類が多すぎて困りますね。
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只野乙山

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