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ちゃんぽん調査隊(13)




〈遊歩者 只野乙山〉 冬季限定企画
【ちゃんぽん調査隊】




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出張研修の通勤時、国道13号線沿いに〈チャイナタウン〉というラーメン店があるのをいつも見ていた。「名物 秋田チャンポン」という看板が気になって仕方がない。そう、ちゃんぽんなのだ。同僚を巻き込むのも心苦しく、私一人で出勤する機会があるので、その時に行こうと思っていた。

その計画を同僚たちに話すと、どういうわけか「じゃ、みんなで行こう」ということになった。同店は国道13号線沿いの古川添交差点にあり、下りを走って左折してすぐ、の所に駐車場があるので駐車が難しい。〈秋田まるごと市場〉の駐車場に入ったほうがすんなりいくと思う。

午後5時に仕事を終えて間もなくの時間であるが、すでに満席に近い状態に驚く。ここの名物は「味噌チャンポン」なのだが、私は「ちゃんぽん調査隊」の隊長である以上、まずは醤油チャンポンを頼まぬわけにはいかない。この男、名物を外すことにかけては人後に落ちぬものがあるのだ。

そんなに広くない店内の奥にはなぜか鏡が貼られており、ものすごい数の客が入っているような錯覚を覚える。「餃子がうまい店」との看板もあったようで、同僚は餃子を注文していた。秋田出身の有名人も訪れたようで、何某のサインだのが恭しく飾られている。同僚が佐々木**のサインもあるよ、と言うけどよくわかんない。

20180128093513942.jpegさて料理が来ましたよ。うはっ、ラーメン鉢目一杯に張られたとろみのついたスープ、これぞちゃんぽんではありませんか! 豚肉、イカの足、キャベツ、モヤシ、ネギ、人参とちゃんぽんらしい具が入っていますね。スープを飲んでみると、うむ、美味い、でも少し砂糖の甘みが入っていますね。

砂糖が入っていて生姜が効いていない、これが秋田流なのでしょう。でも砂糖の量は控えめでギリ許容内である。麺は普通の中華麺でやるのが中華ちゃんぽんなんだけど、この店では極太ちぢれ麺を使っていますね。長崎ちゃんぽんの太麺を意識したというより、札幌ラーメンの太麺を意識したのではないかと想像する。

とろみが強い場合、細麺を使うと麺自体が団子状になってしまうことがあって、ほぐしながら食べたこともあった。なので太麺の方が正解なのかも。食べていると、足元からジワっと温まって来て汗が出て来て、やがて羽織っているものを脱がないとすべて食べきることはできなくなるのが普通(?)である。

ちゃんぽんを食べる時は、麺とか具材を食べるのと並行してとろみのついたスープも味わうのが基本(私だけね)。そうして同時に少しずつ減らしていき、最後まで完食できてこそ、ちゃんぽんである。ラーメンを食べる時にばっさりスープを捨て切るのとはちがう食べ方をするのが、ちゃんぽんなのだ。

その点からすると、いささか砂糖の甘さが感じられるとはいえ、これはもう、ちゃんぽんである。秋田に中華ちゃんぽんがないと嘆いていたが、私ことちゃんぽん調査隊長は、これを中華ちゃんぽんと認定する。もちろん、私の認定とは無関係にこの店は以前から人気店であることは言うまでもない。


【付記】
⚫︎ 〈チャイナタウン〉は30年くらいやっているそうで、なるほど納得の人気店でした。私の中のちゃんぽん相場からすると少し高めに感じますが、機会あればまた再訪したい店です。その時はもちろん、名物の味噌チャンポンにするつもりです。


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TV番組(ケンミンショー?)

ご無沙汰しております。いつも楽しく拝読させていただいてます。
多分同じ書き込みがあると思いますが、昨日TV番組「ケンミンショー…だったかな」を何気なく観ていたら、秋田チャイナタウンのチャンポンが出ていましたよ。
長崎チャンポンが本家で、「秋田」と「滋賀」のチャンポンを競わせるという構成でしたが、雛壇芸人達や街頭インタビュー(多分東京?)で長崎チャンポン以外、チャンポンを知らないという白々しい放送でした(私がよく行くラーメン屋メニューにもチャンポンって出ているし)。
が、しかし、そこに紹介されていたチャンポンはどちらも美味しそうでしたよ。特に寒い時期の秋田チャンポンは身体が温まりそうで、一度食べに行きたいですね。
私自身は東京下町なので、チャンポンといえば野菜あんかけ系ラーメンとなるのですが、まあチャンポンってごちゃ混ぜという意味だろうと思うので、何でもありなんでしょうね。

こんにちは。

偶然にも昨夜「ケンミンショー」という番組の、
〈東西ちゃんぽん対決〉なるタイトルに惹かれて観てしまいました。
さっそくが秋田ちゃんぽん、しかもチャイナタウンで始まったわけです。
味噌ちゃんぽんだけにスポットを当てていたようですが、
丼から溢れそうな野菜たっぷりのとろみは、迫力満点でした。
いわゆるぎりぎりの表面張力を保っているような・・・
若い方はこれにトッピングのほうれん草?また味卵を乗せるそうですが、
その表面張力が丼からこぼれないように、慎重に乗せてゆくのがまた愉悦らしいです。

いっぽう西はやはり「近江ちゃんぽん」でした。
京風のダシをベースに野菜たっぷりの、タンメンそのものといっていいでしょうかね。
それぞれ風土に相応しいソウルフードかと思いました。

ちなみにチャンポンの語源は鉦と鼓だそうで、
鉦をチャンと鳴らし鼓をポンと打つ、からきているといいますが、
どうなんでしょうかね?

ともあれ、隊長!
今後のご健闘を楽しみにしております。

Re: TV番組(ケンミンショー?);chooringさん

chooringさん、コメントありがとうございます。
ほう県民ショー、そういうテレビ番組があるのですね。
ウチはテレビがありませんので全く知らなかったのですが、
偶然にしては不思議な同期が起きたようです。

以前記事に書きましたが、長崎ちゃんぽん以外は、
昔から普通にある「中華ちゃんぽん」ですよね。
関西ではたいていの中華料理店で食べることができます。
たかがちゃんぽん、という感じで、名物ではありませんでした。

でもちゃんぽんの「ご当地化」と「名物化」はこれから増えるでしょう。
すでに尼崎ちゃんぽんはそれとして認知されつつあるようですし、
近江ちゃんぽんもそうなのでしょうね。
ただ、昔ながらの中華ちゃんぽんは消えて欲しくないものです。

秋田ちゃんぽん、もっと出す店が増えて欲しいですね。

Re: こんにちは。;南亭さん

> 偶然にも昨夜「ケンミンショー」という番組の、
南亭さん、コメントありがとうございます。
ううむ、ウチにテレビがないので、見逃してしまいました。
でも〈チャイナタウン〉はすごい人気店でした。
午後5時過ぎで、すでに満席状態です。

ちゃんぽん東西対決といっても、
東の代表になぜ〈チャイナタウン〉が選ばれたんでしょうね?
ちゃんぽんを出す店は東に数知れず存在するはずですが、
「名物」として売り出していないのではないかと考えられます。

そもそもちゃんぽんは名物ではなく、
中華料理店で普通に出される、麺料理の一つなのです。
あの長崎ちゃんぽんでさえ、当初は賄い料理だったかも知れません。
〈チャイナタウン〉のように、ちゃんぽんメインの店は極めて稀なのです。

だからこそ、〈チャイナタウン〉なのかもしれませんね。
秋田の味噌タンメンはもう味わっていますけど、
〈チャイナタウン〉の味噌ちゃんぽんはまだなんですよ。
ちょっと、楽しみにしているんです。

> ともあれ、隊長!
> 今後のご健闘を楽しみにしております。

いやあ、そう言われましても……
なんせ秋田は、ちゃんぽん自体がマイナーな存在なもので、
タンメンが多いですからね!

No title

上の方と同じように私も「ケンミンショウ」で、このチャンポンを知りました。
味噌のチャンポンって初めて見ましたね。味噌のスープにとろみ・・・なんて思いましたが、見ているうちにいっぺん試してみたくなりました。

私が初めて長崎風のチャンポンを知ったのは30歳も近くなったころ長崎に行ったときのことで、それまでチャンポンといえば醤油スープにとろみのやつでした。

Re: gatayanさん

gatayanさん、コメントありがとうございます。
「県民ショー」はとても人気が高い番組のようですね。
私もテレビが欲しくなって来ました。

> 味噌のチャンポンって初めて見ましたね。

ですよね。関西ではあり得ない発想でして、
だからこそ「秋田名物」になるのでしょうか。
私も味噌タンメンまでは理解できるのですが、
とろみのついた味噌スープって、どうなのかな、と。

味噌汁も豚汁(ぶたじる、ね)も、
とろみは必要ありませんものね。
そこを敢えてとろみをつけたのだから、
何か意味があるような気がします。

やっぱり、食べてみないと……

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Re: 鍵コメント(HBさん)へ

了解しました。
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