男鹿半島と周辺を歩く(6)鈴木金栄堂シャポー2号店(男鹿市北浦)

休日、例によって姉から連絡があり「北浦に昭和レトロな店があるんだけど、行ってみないか」という。なに昭和レトロ、そんなの、行かないわけないじゃん? だって、そういうの大好きなんである。しかも北浦ってご近所ではないか。なんで今までそんな店があるのに気がつかなかったのか、そっちの方が不思議なくらいだ。
場所は北浦の〈nicot〉のすぐ近くで、〈鈴木金栄堂 シャポー2号店〉。「ここが北浦」という堂々たる看板に、名状しがたい何か畏敬の念に近いものを感じる。そういえば nicot に来るたびに、あそこに何かあるな、といつも思っていた。その、何か看板を掲げたわりとよく目立つ建物こそ、シャポー2号店だったわけだ。
ラーメンと定食を出す食堂のような店構えだが、元々は〈鈴木金栄堂〉というお菓子屋さんで、「男鹿梨ワインケーキ」などを販売していたという。近所に本店があり、そこではお菓子の製造と販売を行っているようだ。どうもその本店がシャポー1号店で、こちらの食堂がシャポー2号店なのだろうと想像する。
メニューを見ると、左側にラーメン、右側にごはんとある。色々あるけど「ちゃんぽん」がない。でもお勧めの「シャポーラーメン」は野菜たっぷりのあんかけラーメンであるとの情報を得ている。品書きの左側に緑色で絵が添えられているが、全部ラーメン鉢を横から見た図で、要するに全部同じなのだ。
だったらかく必要あるのかな、と思ってしまうが、ごはんの部を見ると、大盛りご飯とみそ汁(?)の絵が生姜焼き定食にもハンバーグ定食にも同じように付されている。中華丼にも同じ絵が付いているのには首を傾げてしまうが、カレーライスに至ってはスプーン(?)の絵になっている。なぜか、ふとカオス(混沌)という言葉を想起してしまった。
まったく、メニューを見ているだけで飽きない不思議な店である。私は「ラーメンと半炒飯のセット」を食べたかったのだが、ないのだから仕方がない。こういう店なんだから「焼き飯」(やぎめす?)を用意すればいいのにな、と思った。で、結局、私はお勧めのシャポーラーメンを、姉は豚の生姜焼き定食を頼んだ。
さて料理が来ましたよ。なるほど、たっぷり野菜のあんかけラーメンではないか。所々に赤い唐辛子が見える。醤油スープを半分ほど入れたところに、とろみの付いたあんをかけたようで、あんとスープを少し混ぜて味わってみる。なるほど、たぶん豆板醤とオイスターソースが主成分になっているのかな。
麺は太めの縮れ麺で、とろみがあって味もしっかり付いているスープと合っているように思う。具材は豚肉、キャベツ、ネギ、もやし、人参の他に、水煮マッシュルームのスライスが入っているのが意外だった。これって、昔の店でケチャップ炒めスパゲッティなんかによく使われてたイメージがあるでしょ。
ちゃんぽんはないけど、これは事実上、ちゃんぽんである。ほぼ同じ具材を使って味付けを変えてあるけれど、食べ応えはちゃんぽんそのもの。全部食べると、お腹いっぱいになりますよ。近所に、こんな素敵な店があるなんて知らなかったなあ。炒飯はなくても、休日の遅い午後、ゆったりした時間を過ごすにはもってこいの店である。
場所は北浦の〈nicot〉のすぐ近くで、〈鈴木金栄堂 シャポー2号店〉。「ここが北浦」という堂々たる看板に、名状しがたい何か畏敬の念に近いものを感じる。そういえば nicot に来るたびに、あそこに何かあるな、といつも思っていた。その、何か看板を掲げたわりとよく目立つ建物こそ、シャポー2号店だったわけだ。
ラーメンと定食を出す食堂のような店構えだが、元々は〈鈴木金栄堂〉というお菓子屋さんで、「男鹿梨ワインケーキ」などを販売していたという。近所に本店があり、そこではお菓子の製造と販売を行っているようだ。どうもその本店がシャポー1号店で、こちらの食堂がシャポー2号店なのだろうと想像する。
メニューを見ると、左側にラーメン、右側にごはんとある。色々あるけど「ちゃんぽん」がない。でもお勧めの「シャポーラーメン」は野菜たっぷりのあんかけラーメンであるとの情報を得ている。品書きの左側に緑色で絵が添えられているが、全部ラーメン鉢を横から見た図で、要するに全部同じなのだ。
だったらかく必要あるのかな、と思ってしまうが、ごはんの部を見ると、大盛りご飯とみそ汁(?)の絵が生姜焼き定食にもハンバーグ定食にも同じように付されている。中華丼にも同じ絵が付いているのには首を傾げてしまうが、カレーライスに至ってはスプーン(?)の絵になっている。なぜか、ふとカオス(混沌)という言葉を想起してしまった。
まったく、メニューを見ているだけで飽きない不思議な店である。私は「ラーメンと半炒飯のセット」を食べたかったのだが、ないのだから仕方がない。こういう店なんだから「焼き飯」(やぎめす?)を用意すればいいのにな、と思った。で、結局、私はお勧めのシャポーラーメンを、姉は豚の生姜焼き定食を頼んだ。

麺は太めの縮れ麺で、とろみがあって味もしっかり付いているスープと合っているように思う。具材は豚肉、キャベツ、ネギ、もやし、人参の他に、水煮マッシュルームのスライスが入っているのが意外だった。これって、昔の店でケチャップ炒めスパゲッティなんかによく使われてたイメージがあるでしょ。
ちゃんぽんはないけど、これは事実上、ちゃんぽんである。ほぼ同じ具材を使って味付けを変えてあるけれど、食べ応えはちゃんぽんそのもの。全部食べると、お腹いっぱいになりますよ。近所に、こんな素敵な店があるなんて知らなかったなあ。炒飯はなくても、休日の遅い午後、ゆったりした時間を過ごすにはもってこいの店である。
【付記】
⚫︎ なぜ男鹿には中華料理店がないのか、不思議に思うのですが、ラーメンと餃子があるのなら、どうして炒飯がないのか、そっちの方がもっと不思議に思えてなりません。でもこれが「ふつう」なのだから、文化として受け容れるしかないのでしょうね。嘆いているのではなくて、不思議で、面白いのです。
⚫︎ なぜ男鹿には中華料理店がないのか、不思議に思うのですが、ラーメンと餃子があるのなら、どうして炒飯がないのか、そっちの方がもっと不思議に思えてなりません。でもこれが「ふつう」なのだから、文化として受け容れるしかないのでしょうね。嘆いているのではなくて、不思議で、面白いのです。
- 関連記事
-
- 男鹿半島と周辺を歩く(8)寒風山(男鹿市脇本) (2017/07/24)
- 男鹿半島と周辺を歩く(7)八望台・入道崎(男鹿) (2017/07/14)
- 男鹿半島と周辺を歩く(6)鈴木金栄堂シャポー2号店(男鹿市北浦) (2017/07/10)
- 男鹿半島と周辺を歩く(5)ファミリーレストラン〈園〉(男鹿市船川) (2017/06/30)
- 男鹿半島と周辺を歩く(4)こおひい工房 珈音(男鹿市五里合琴川) (2017/06/12)
スポンサーサイト