男鹿半島と周辺を歩く(1) 中華レストラン 東東(三種町)

TonTon_Mitanecho
秋田県男鹿市に住んで半年以上経つけれど、生活上で特に困ったことはないと思う。 近隣に商店がないので不便といえば不便だが、もう慣れてしまった。それに今は車もあるので、本当に困ることはなくなった。住めば都になれば良いね、と姉は言うけど、別に都でなくたっていいのだ。

私が田舎臭さを感じるのは環境に対してではない。環境というのは「そういうもの」なので、仕方がないのである。環境よりむしろある種の人間(のセンスと思考パターン)に、田舎臭さを感じてしまうのは都会でも田舎でも同じ。あ、だけど、クルマであちこち行ってるうちに、男鹿にないものに気づいてしまったんである。

それは中華料理店である。前から薄々わかっていて、何となく違和感を抱き続けてきたような気がする。だけどふだん職場の賄いを食べているので、それと気づかなかったのではないかと思う。国道101号線沿いにラーメン店はわりとあるけれど、いわゆる中華料理店がなぜか全く見当たらないのである。

この不思議な現象の原因は不明である。大阪に住んでいた頃、徒歩5分以内に6軒もの中華料理店があるのが普通になっていた私にとって、市全体を探さないと(探しても)中華料理店がない、というのは少し寂しい。大阪の方が変なんだよ、っていう声が聞こえてきそうだが、JR秋田駅周辺には中華料理店がわりと存在していてなんだか嬉しい。

実はね、自分で気づいたんじゃなくて、そうだって教えてもらったんですよ。冬タイヤと夏タイヤを交換する時、姉の家から夏タイヤを持ってきてもらい、最寄りのガソリンスタンドで交換してもらった。その後、お昼でも食べようか、となってお勧めの蕎麦屋に行ったんだけど、あいにく閉まっていて、中華にしようか、となったわけです。

姉が何気なく「男鹿に中華、ないからね」と言ったとき、忘れていた何かを思い出したかのように、頭の中でモヤモヤしていた奇妙な感覚がくっきりと像を結んだのである。そうか、そうだったのか! なるほど確かにそうだよな、と一人で妙に納得してしまったけど、中華料理店に行くのは去年(2016年)の夏以来だもんな。

で、三種町の中華レストラン〈東東〉に行ってみた。いやもうね、ゴマ油とかニンニクを炒めた香りとか、たまんないですね。頼むものは決まっているけど、一応メニューを見ると、えっ、うそっ、ラーメンと炒飯のセットがない! ラーメンと中華丼、天津飯、麻婆丼のセットはあるのに、炒飯のセットがないのはどうしてなの?

わけわかんないけど、まあいいか。ラーメンと中華丼にしましたよ。こっち(東日本)の天津飯って甘酢でしょ、嫌いじゃない(食べられる)けどごめんねそんなに好きじゃない(たぶん注文しない)の。それに酢豚と味、かぶるじゃん? でも酢豚と天津飯、糖醋丸子(肉団子の甘酢あんかけ)のトリプル甘酢を平気でいっちゃう剛の者がいないとも限らないもんね。

TonTon_RamenSetさて料理がきましたよ。どどーん、という感じの分量! これ、ラーメンと半分の中華丼じゃないよね? フル分量の組み合わせだろうか。だから1000円以上するんだ。それに漬物(がっこ)が付いてる! 何に合わせたらいいのか未だにわからないけど、これは文化なのであって、余計なものでは決してないのを今では理解しているつもりだ。

ラーメンのど真ん中にナルトが鎮座して他のすべての具材を圧した存在感を出している。お味はザ・中華そばと言いたくなる感じで、良いんじゃなかろうか。中華丼のあんのとろみは絶妙で、文句のつけようがないほど素晴らしい。キャベツが使われているけど、もし白菜だったらノックアウトされていたかもね。

姉が頼んだのは「とんちゃん定食」というもので、大きな豆腐の上に野菜炒めが乗っかったこれまた分量満点で食べ応えがあり過ぎるくらい。姉も私も「く、苦しい……食べ過ぎた」となってしまったほど。ターゲットは完全に男性だと思うけど、男性社員に連れてこられたみたいな女性社員の姿も見えて、ほぼ満席状態。

いやあ、実に久しぶりの中華、思い切り堪能しましたよ。なぜラーメンと炒飯のセットがないのかわからないけど、味はなかなか良かったし、値段も良心的だと言える。ラーメンと半分炒飯のセットでもう少し値段が安かったら、また通ってしまうに違いない。いや、「とんちゃん定食」をまだ食べてないんだもの、また来ることになると思う。


【付記】
⚫︎ 中華レストラン〈東東〉は秋田県山本郡三種町にあり、男鹿市からだと国道101号線を北上して行くのですが、乙山はかなり遠く感じます。秋田に住んで長い姉は「まだ近いほうだよ」と言いますので、やはり秋田は広い(でかい)ですね。題名は「**を歩く」となっておりますが、もはや歩いておりません。事実と違うのですが、ご理解のほどよろしくお願いします。

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

沖縄も街の中華は少ないのと
僕の記憶ではうまくないというトラウマが。
唯一、台湾料理にうまい店ありです。

あと、普通に食堂は充実していますが
いわゆるチャンプルーの味付けはあまり変わり映えしません。

Re: 根岸冬生さん

根岸さん、コメントありがとうございます。
そうですか、沖縄でも中華が少ないんですね。
確かに琉球王国は中華とは違う文化ですものね、
少ないのが自然なのかもしれませんね。

食堂が充実しているってのが素晴らしいじゃありませんか!
昔ながらの大衆食堂も、男鹿ではあまり見かけないんです。
プロフィール

只野乙山

Author:只野乙山

⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

⚫︎ 文字中心のウェブログ。ほとんど一話完結で、どの記事をご覧になっても楽しめ(?)ます。文字数だけなら一冊の本に匹敵(凌駕?)するほどありますので、ごゆっくりどうぞ。

⚫︎ 下の「全ての記事を表示する」をクリックすると、全記事のタイトル一覧が出ますので過去記事を参照することができます。

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新記事
最新コメント

openclose

最新トラックバック
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アーカイヴ

2017/05 (7)

2017/04 (8)

2017/03 (9)

2017/02 (4)

2017/01 (1)

2016/06 (1)

2016/05 (13)

2016/04 (13)

2016/03 (20)

2016/02 (10)

2016/01 (11)

2015/12 (10)

2015/11 (10)

2015/10 (11)

2015/09 (13)

2015/08 (10)

2015/07 (11)

2015/06 (10)

2015/05 (10)

2015/04 (10)

2015/03 (11)

2015/02 (9)

2015/01 (11)

2014/12 (9)

2014/11 (10)

2014/10 (11)

2014/09 (10)

2014/08 (10)

2014/07 (10)

2014/06 (10)

2014/05 (11)

2014/04 (10)

2014/03 (10)

2014/02 (9)

2014/01 (11)

2013/12 (9)

2013/11 (10)

2013/10 (10)

2013/09 (10)

2013/08 (11)

2013/07 (10)

2013/06 (10)

2013/05 (10)

2013/04 (10)

2013/03 (11)

2013/02 (9)

2013/01 (11)

2012/12 (9)

2012/11 (10)

2012/10 (11)

2012/09 (10)

2012/08 (10)

2012/07 (10)

2012/06 (10)

2012/05 (11)

2012/04 (10)

2012/03 (10)

2012/02 (10)

2012/01 (9)

2011/12 (9)

2011/11 (10)

2011/10 (10)

2011/09 (10)

2011/08 (10)

2011/07 (9)

2011/06 (9)

2011/05 (10)

2011/04 (8)

2011/03 (8)

2011/02 (12)

2011/01 (12)

2010/12 (12)

2010/11 (13)

2010/10 (15)

2010/09 (15)

2010/08 (14)

2010/07 (16)

2010/06 (17)

2010/05 (21)

2010/04 (18)

2010/03 (20)

2010/02 (23)

2010/01 (27)

2009/12 (27)

2009/11 (27)

2009/10 (26)

2009/09 (24)

2009/08 (19)

2009/07 (21)

2009/06 (30)

2009/05 (26)