きんぴらごぼう

20170222204729ce1.jpg
忘週末、ネットスーパーの配達日を逃してしまい、「たかはし」さんで鍋の具材を買うことになった。鶏肉はないので、豚ばら肉200g、えのき茸、椎茸、白葱、ゆでうどんと買い進め、水菜とか菊菜は入手できないとわかった。青物の葉物野菜を何とかしたいのだが、ないんだから仕方がない。ふと見ると、ゴボウがあるではないか。

ゴボウは私の場合、鍋の必須アイテムではないけれど、ちゃんこ鍋屋では確かゴボウが入っていたように覚えている。ゴボウを食べると力がつく、のかどうか知らないし、ちゃんこ鍋に入っているのはそれなりの理由がある、かどうかも知らないけど、まあいいではないか。というわけでゴボウもカゴに入れた。

店の人に訊くと、洗いゴボウだ、とのこと。つまり、そのままささがきゴボウにすれば良いのだろう。経験上、ゴボウは剥くとすぐに変色し、水に浸けると水まで変色するほどである。従来の表現なら「アクが強い」のだと思うが、水にさらすとゴボウに含まれる有効成分(?)まで流出してしまう、とも。

理想はゴボウの皮を剥いたらすぐ調理、なんだろうけど、こっちは鍋の具材にするつもりなのだ。出汁が濁ってしまうのは好ましいことではない。それに、ささがきゴボウを水につけたパックも販売しているではないか。あれなど、有効成分を初めから流しきった状態のはずだけど、誰も文句を言ったりしないでしょ?

ここは「新常識」など無視して、従来通り、ささがきゴボウを水にしっかりさらして「アク」を抜いていこう。うわ、やっぱ水の変色ぶりって、ただ事ではないわ。これ、ゴボウ入りの鍋をする時いちばん最初にすることね。あとは椎茸、エノキ、豚肉って、緑色がないのが辛い! ある時は水菜、菊菜、壬生菜とぜんぶ入れた「緑鍋」が好き!

緑がないのが辛いけど、ゴボウを入れると野趣が溢れるっていうのかな、なんとも言えぬ味わいが出るのがいいですね。けど「入れ過ぎ」にはご注意を。ゴボウは意外と主張するので、度を過ぎるとヤバイことになる。何事にも適量ってものがあるんです。それをわきまえず、つい度を越してしまう(お酒とかね)のは……すいません、私でした。

こんな感じでウィークエンド・ナベを楽しんだ後はどうなるのか? はい、ゴボウが、ほとんどそのまま残っているわけですね。料理好きでもない独身男性なら、冷蔵庫の肥やし(?)となって、カビが生えた頃(あるいは相当年数の熟成後)、取り出されてゴミ箱行きになるわけだが、そこは乙山、早期救済を心がけますよ。

と言っても、ゴボウしかない! こんな時は、やっぱりアレ、きんぴらでござんす。きんぴらと言えばゴボウ、ゴボウと言えばきんぴら、連想ゲームでハマったら抜けられない永劫回帰パターン。「きんぴらごぼう」はしっかり定着している言葉だ、と思う。でも「きんぴられんこん」とか「きんぴらにんじん」なんて、なぜか少ない。

用意するものは、ゴボウ、ごま油、酒、めんつゆ(だしつゆ)だけ。ほんとは酒、みりん、醤油が望ましい、のかな。でも面倒くさいし、なければないで、何とかなればいいじゃん? やはりここでも、始めにささがきゴボウを水に晒しておく。有効成分(?)をどうしても取りたい人はさっとささがきして、ささっと炒めましょ。

電気鍋を熱し、ゴマ油を入れ、水に晒して有効成分の抜けたゴボウを投入する。熱し過ぎなければ、温度はどうでもいい。そのうち、温まって、炒めてるようになる。ある程度炒まったら(生でも死なない)、酒を入れ、次いでめんつゆ(だしつゆ)を投入、テキトーにかき混ぜながら、汁気がほとんどなくなるまで煮詰めて、できあがり。

さて料理(なのか?)ができましたよ。写真は電気鍋で出来上がった状態を写したもの。これを保存容器に入れ、冷蔵庫で3日は大丈夫。本当はもっと大丈夫ですが、念の為。朝食でご飯のお供、晩酌でちょっとしたアテにもなる「きんぴらごぼう」は、なぜか、あっという間になくなってしまいました、とさ。


【付記】
⚫︎ なんか、肩の力抜けまくってない? という声が聞こえてきそうですが、正直、肩の力、抜けてます。こういう時のほうが、不思議と筆が滑るんです。

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

私は最近大根のきんぴらに凝ってましてね。
といっても、大根の皮のきんぴらですけど。

鍋に大根を細く切ったものとか、スライサーで薄くスライスしたものを入れるのが最近の我が家の流行なんですが、そうするとたくさんの大根の皮が残ります。これを細く切って、きんぴらにするんです。

ゴボウのきんぴらも好きなんですが、上のような事情で最近では大根のきんぴらしか食べてないですねえ・・・・

ごぼうは木の根か?

こんばんは。
いつも乙山さんの文章の軽妙さには感心しています。
拙ブログでは、何回も何回も文章を練り直していますが、あのレベルですから、忸怩たる思い(難しい言葉ですね)であります。
さて、ゴボウに反応してコメントさせていただいたのですが、私は幼少の頃のあだ名がゴボウでした。子供の頃、瘦せっぽちで色が黒かったことと、私の名がノブオですから、ノブオ→ノボウ→ゴボウとなったようです。ですから、ゴボウという単語には、とても嫌な印象があったのです。しかし、大人になってからゴボウは、その語呂も食べるのも好きになりました。ゴボウという単語には、不屈の魂を表しているようで、自分もそうありたいと常々思っているところです。
でも、太平洋戦争時の米軍捕虜が日本の収容所で、木の根を食べさせられて虐待されたという話があるそうです。ゴボウがかわいそうですよね。

Re: gatayanさん

gatayanさん、コメントありがとうございます。
ほうほう、大根の皮のきんぴらですね!
なるほど、大根を薄く切ったものを鍋に入れるのはいいアイディアですね!
ちょっと真似したくなってきましたよ。

根菜など、手強い(火が通りにくい)野菜は先に入れますが、
スライスしてしまえば、いつ入れても良いわけですものね。
客が来るときは別として、自分が食べるぶんには大根の皮を剥いていません。
なので、大根の皮のきんぴらを作ることができないんです。

Re: ごぼうは木の根か?;オッカイポさん

オッカイポさん、コメントありがとうございます。
乙山の文章が軽いのは、好きなことしか書かないと決めていて、
初めから重たくなると予想できる話題を避けているだけなのです。
ウェブログを永く続けて来られた秘訣なのかもしれません。

米軍捕虜とゴボウの話、乙山も聞いたことがあります。
中学か高校のとき、社会科の先生に教わったと思うのですが、
ゴボウを食べさせられた米軍捕虜が「木の根を食わされた」と証言し、
捕虜収容所の管理責任者が戦犯として重罪になった話です。

社会科の先生ってだいたい話し上手なので、
そのときは本当にそうだったんだと思っていました。
今でも検索すれば出てきますので、本当のことだと思います。
文化の違いによる悲劇、と言えますが、当事者の方を思うと……

食べられるのか

乙山さん、博多ではごぼう天うどんが有名です。てんぷらになるごぼうも、薄く小さくスライスされたものもあれば、断面が四角い棒状のものもあります。そちらでは、てんぷらは無理そうですか。
  米軍捕虜とごぼうの話、悲惨ですね。アメリカ人の中にはキュウリを知らなくて、日本にきて、サンドイッチから取り除いていた人もいたそうです。オー、日本人はブラックペーパーを食べてると驚いた人も昔はいたそうです。海苔のことです。

^^

きんぴらごぼう~大好きです。
グループホーム時代に自分の好みで?
よく作りました。家では作りませんw 

ごぼうは工夫次第で。
何にでも使える食材かもですね。
入れ過ぎはアレですが^^;)/

Re: 食べられるのか;トニーさん

トニーさん、コメントありがとうございます。
ゴボウのてんぷらはまだ見たことありませんが、
かき揚げの中に入っていることがあります。
ささがきゴボウのてんぷらなんか美味そうじゃないですか。

米軍捕虜とゴボウの話、悲しいことです。
日本は国際法を遵守して捕虜を丁重に扱ったと聞いています。
ゴボウが食べられない庶民もたくさんいたのではないかと想像します。
とにかく、あの裁判で日本は一方的に悪者扱いされましたから。

Re: ^^;waravinoさん

waravinoさん、コメントありがとうございます。
きんぴらゴボウ、美味しいですよね!
にんじんとか豚肉を入れたきんぴらも良いですが、
ゴボウだけでもじゅうぶん美味しいですね。

本当に、煮てよし、炒めてよし、揚げてよしの優れものだと思います。
仰るように、入れ過ぎは注意しないといけませんね。
鍋だとほんの少しで野趣が溢れた感じになって、
つい、もっと食べたいって思うんですよね。
プロフィール

只野乙山

Author:只野乙山

⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

⚫︎ 文字中心のウェブログ。ほとんど一話完結で、どの記事をご覧になっても楽しめ(?)ます。文字数だけなら一冊の本に匹敵(凌駕?)するほどありますので、ごゆっくりどうぞ。

⚫︎ 下の「全ての記事を表示する」をクリックすると、全記事のタイトル一覧が出ますので過去記事を参照することができます。

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
最新コメント

openclose

最新トラックバック
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アーカイヴ

2017/06 (7)

2017/05 (9)

2017/04 (8)

2017/03 (9)

2017/02 (4)

2017/01 (1)

2016/06 (1)

2016/05 (13)

2016/04 (13)

2016/03 (20)

2016/02 (10)

2016/01 (11)

2015/12 (10)

2015/11 (10)

2015/10 (11)

2015/09 (13)

2015/08 (10)

2015/07 (11)

2015/06 (10)

2015/05 (10)

2015/04 (10)

2015/03 (11)

2015/02 (9)

2015/01 (11)

2014/12 (9)

2014/11 (10)

2014/10 (11)

2014/09 (10)

2014/08 (10)

2014/07 (10)

2014/06 (10)

2014/05 (11)

2014/04 (10)

2014/03 (10)

2014/02 (9)

2014/01 (11)

2013/12 (9)

2013/11 (10)

2013/10 (10)

2013/09 (10)

2013/08 (11)

2013/07 (10)

2013/06 (10)

2013/05 (10)

2013/04 (10)

2013/03 (11)

2013/02 (9)

2013/01 (11)

2012/12 (9)

2012/11 (10)

2012/10 (11)

2012/09 (10)

2012/08 (10)

2012/07 (10)

2012/06 (10)

2012/05 (11)

2012/04 (10)

2012/03 (10)

2012/02 (10)

2012/01 (9)

2011/12 (9)

2011/11 (10)

2011/10 (10)

2011/09 (10)

2011/08 (10)

2011/07 (9)

2011/06 (9)

2011/05 (10)

2011/04 (8)

2011/03 (8)

2011/02 (12)

2011/01 (12)

2010/12 (12)

2010/11 (13)

2010/10 (15)

2010/09 (15)

2010/08 (14)

2010/07 (16)

2010/06 (17)

2010/05 (21)

2010/04 (18)

2010/03 (20)

2010/02 (23)

2010/01 (27)

2009/12 (27)

2009/11 (27)

2009/10 (26)

2009/09 (24)

2009/08 (19)

2009/07 (21)

2009/06 (30)

2009/05 (26)