店にグラスが入るも、食器の選定に難儀する

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店で使うグラスがだいたい揃ってきた。7オンスのオールドファッションド・グラス、8オンス・タンブラー、10オンス・タンブラー、12オンスのコリンズ・グラス(ゾンビー・グラス)に水飲みグラスなどを、通販で買ったり、道具屋筋で買ったりして揃えた。ビアグラスはメーカーの営業さんと交渉して専用グラスを入れてもらうつもりである。

やはり進捗状況は遅いなあ。2月15日に店の鍵をもらってからほぼ1カ月の時間があったのに、未だにこの有様とは、自分でも嫌になってしまう。自分が出資者だとしたら「まったく、何をやってたんだ、このアホンダラが!」と叫んでしまうような状況だろう。だけどまあ、どうせ店を開いてもそんなにお客さんが来るわけではないという予想なので、焦る意味はないと言える(おいおい)。

拙ウェブログ「遊歩者 只野乙山」の訪問者数は、重複なしで約300前後、PV(ページヴュー)は800前後で、全く無名の一般人が運営するウェブログとしてはまずまずではないかと思う。だが笑ってしまうのは大阪の人の訪問数がそれほど多くないという事実。記事が酒、読書、音楽、映画その他という内容で、地域色がほとんど出ていないということも原因かもしれない。

ふつう店をやることになったら、とにかく親類縁者、友人知人に声をかけまくって一人でも多く店に来てもらうようにするだろう。その方面の努力はまったくしていないかわりに、こうしてネットを利用して宣伝するという手段を選んだ。ウェブログを開設したのは2009年5月だけど、その時は店をやろうという気持ちは全くなかったのだから不思議なものだ。

さて、店で使うグラスは他にもいろいろあって、本当は手配しないといけないのだがいっぺんには無理である。どうせ只野乙山のことである、プレオープンの時になって「しまった」ということがありそうな気がする。ていうか、絶対そうなるに決まっているのだ。この男の間抜けさは世界王者級である、ゆえにその手の「ど忘れ」は必ずあるに違いない。

グラスの選定にはさほど困らないんだけど、その他食器の選定は悩んでしまう。たとえば〈BAR FLANEUR〉では「土鍋炊きたてご飯と味噌汁」とか「お茶漬け」というメニューを予定しているが、この時に使う飯椀とか汁椀、小皿などがなかなか決まらない。それらをすべてお盆に乗せて提供するつもりだから、まずお盆を決めないといけない。道具屋筋で、ある店に入った。

店のカウンターが白色だから、お盆は黒で四角型にした。その上に、ご飯をよそう飯椀や味噌汁の椀を乗せて手に持ち、もう片手にはバックパックを持ってうろうろしていたら、店員さんが見かねて「それお持ちしましょうか」と言ってくれた。ついでに、箸置きはどれにすればいいか相談に乗ってもらった。黒のお盆だから見やすいように白っぽいものを選定した。

じゃあ、これをセットでお願いします、とまとめて注文した。店はカウンターが9席、ボックスが3席の合計12席あるので、12個セットにした。中には12個ない品もあったが、あるだけでいいです、と伝えた。そんなまさか、めし屋じゃあるまいし、お客さん12人全員が「ご飯と味噌汁」を注文するわけじゃあるまい。

商品を取りそろえて梱包するまでずいぶん時間がかかるので、店の中には椅子とテーブルが備えてあって、「あちらでお掛けになってお待ちください」という。だからこの店が好きなんだ、他では「ウチ、梱包はセルフですから」という対応の店もあるくらいなのだ。ずっと座っていても手持ち無沙汰なもので、立ち上がってお茶漬けに使う器はどれがいいかな、などと物色した。

「お待たせしました」というのでレジに行ったとき、荷物を見て思わず「うっ」と声が出てしまった。なんということだろう、三個も包みがあるではないか! これを両手で持って、道具屋筋から東心斎橋一丁目まで歩いて行くのかよ! 店員さんも苦笑いしながら「下までお持ちしますよ」と荷物を持ってくれた。いやどうもどうも、ではでは、あはは、と店を出たけれど、意外に重いではないか。

なんばグランド花月の所で左折すると、小雨が降っている。やれやれ、なんでこういうことになるんだろうね。雨にいささか濡れながら、高島屋の所まで歩いたところで、へたばってしまった。だめ。無理。限界。いくらなんでも。てか、お前はアホか? 地下鉄に乗る気も失せて、高島屋前のタクシー乗り場まで何とか三個の荷物を運んでタクシーを待った。

南警察署の辺りまでお願いします、と告げて荷物を全部運び込んだ。こんなにタクシーが有難いと思ったのも初めてのような気がする。店にたどり着いて荷物を運びこむと、己のバカさ加減につくづく嫌気がさした。おもむろに真空管アンプのスイッチを入れ、缶コーヒーを開け、タバコに火を点ける。ジョー・スタッフォード、ジュリー・ロンドン、そしてローズマリー・クルーニーらの歌声が慰めてくれた。


【付記】
● またしてもバカをやってしまいました。これ以上コメントはありません。


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