JR元町駅周辺を歩く(18) 良友酒家 

LiangYou_Lunch.jpg
所用で神戸に来ている。といっても、もうあと何回だろうか。今回はわりと山手のほうにある〈良友酒家〉に行ってみた。阪急の神戸三宮駅からでも、JRや阪神の元町駅からでも、とにかく高架下の山側を歩き、〈がんこ〉という和食店の所で北上し、山に向かってトアロードを歩く。行くところまで行ったら広い道路に行き付き、NHK神戸放送局が目印だ。横断歩道を渡ったら左折し、すぐの所に〈良友酒家〉がある。

入ってみると、なかなか広い店内。一人の客は円卓に通されるようだ。メニューを見ると、なんということだろう、私(乙山)の好きな「ラーメンと炒飯のセット」がないではないか! これはですね、神戸の大陸系中華の老舗によくあるパターンである。コース料理は素晴らしいけれど、「ランチにおける多様性」が楽しめないんですね。まあ、文句を言っても仕方がなく、そういう仕様なのだから仕方がない。

店の人が注文を取りに来るとき、「今日のランチは八宝菜で……」とか言っているので「それにします」と即決。あれこれ考えてみても、すべて単品なんだから最良の組み合わせなど思いもよらない。何しろ炒飯が800円くらいしているから組み合わせるのは餃子くらいしかないだろう。ああ、やっぱりこういう老舗中華料理店は四、五人で入店してあれこれ頼んでシェアするか、あるいは初めからコース料理を頼むのがベストでしょうね。

さて料理が来ましたよ。八宝菜は日本の中華料理店に比べると中華あんが少なめで、豚肉、海老、イカ、青菜、人参、キクラゲ、白菜といろいろ入っている。白菜は根元の白い部分を細切りにして青菜に合わせているのが憎いところ。分量はけっこうあって、食べごたえがあり、味は薄目で上品、かなり良い感じだと思う。もう一つの小鉢は魚のてんぷらで、これもなかなか旨い。

スープは上品な味わいだし、ご飯もまあまあだと思う。ご飯をあえて表現してみると、神戸の大陸系中華の中では良い出来だけど〈やよい軒〉のほうがおいしい、だろうか。だけどこれは「文化の違い」というもので、中華料理店で白飯がどうのこうの言うことはないだろう。真ん中にある小皿はタクアンを刻んだもので、これは必要ないと思う。どうせ付けるならザーサイくらいにしてほしい。

このセットで900いくらなんだけど、八宝菜の単品で1000円以上していることを考えると、これはかなり「お得」な値段ということになるのだろう。実際、この八宝菜はわりと分量があって味も良く、かなり食べごたえのあるもので、後で小腹がすいてくる、などと言うことはない。かなり満足できるランチだと思うが、値段を考えるといささか微妙な感じがしないでもない。

つまり、惚れ込んで繰り返し通うようになるかどうか、ちょっと微妙なのである。一人で利用するなら、もう少し小ぢんまりした店で、さくっといきたい感じなのだ。〈良友酒家〉は立派な店に違いないのだが、お一人様対応がいま一つ、という感じがした。円卓に少し離れて座った一人客が、「焼きそば」と注文すると、あんかけ焼きそば(什景炒麺)が出てきた。それがもう、途轍もなくうまそうに見えて仕方なかったんである。


【付記】
● セットメニューをやらぬのは良い意味で「老舗の意地」なのかもしれません。このお店はやはり最低二人以上、できれば四人くらいで利用したほうがいいでしょう。夜のコース料理なんか、本当においしそうに思えます。それが本来の在り方で、ランチの一人客の対応がいま一つであっても仕方ないのだということでしょうね。


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No title

海外に行った時に中華圏のお一人様はややこしいんですよね。
屋台系ならまだいいのだけれど。

僕は最近、食生活を変えているので、こういうセットの定食は御無沙汰です。
加えて、ラーメンも極端に減りました。

その割に痩せはしないのですが。

Re: 根岸冬生さん

根岸さん、こんにちは! コメントありがとうございます。
いや本当、仰るとおりでして、大きな構えの中華料理店って、
複数の客を初めから想定しているようでして、
お一人様対応がいま一つなんですよねえ……

体重の変化は一か月で1㎏程度で、
いつの間にか「あれっ」というくらいがベストでしょうね。
無理をすると必ずリバウンドが来ますよ。
変わらないくらいでちょうどいいと思います。
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