男鹿半島と周辺を歩く(11)田んぼアート(大潟村)小玉醸造(潟上市)

TanboArt_02
某休日、道の駅ことおかで超大型のエビフライを食べた後、大潟村町田んぼアートを見物した。田んぼアートといえば北秋田市のほうが有名かもしれないが、大潟村でもやっている。大潟村は元の八郎潟を干拓して造成したもので、琵琶湖に次いで日本で二番目に大きな湖だった。広い土地を利用した米の大規模栽培を目指したのである。

八郎潟の干拓事業が完了した時期、日本の米栽培はすでに縮小方向に向かっており、当初は米一本で生計を考えていたが別の何かに方向転換した農家も少なくないという。クルマで走ると、とにかく広いというかでかい。秋田に来た頃、大潟村で巨大トラクターを見かけて軽い衝撃を覚えたほどである。

大潟村の道に詳しくないのだが、姉の案内があるので安心である。姉は信号の少ないショートカット経路をよく使うので、どうやってそこまで行ったのかなかなか覚えることができない。あのね、男って**号線で道を説明するんだけど、なんで女の人は号線バナシができないわけ? というと、だって面倒くさいじゃん、だからモノで道を覚えるんだよ、だって。

TanboArt_01そんな話をしながら走っていると、ほどなく田んぼアートの現地に到着。クルマを停め、二階建ての四阿から見ると、おおっ、どうやら「釣りキチ三平」のようですね。大昔の漫画で、さほど釣りが好きでもない人間からすると「なんで三平なの?」となるけれど、原作者が秋田出身ということで、秋田の人はみんな知っている(?)らしいのだ。

八郎潟町田んぼアートの公式HPによると「2年目となる今年の田んぼアートは『釣りキチ三平』をメインに『うたせ舟』を図柄としました」とある。また「下絵は遠近法を用いて描きます。見る方向によってバランスがとれ自然に見える描き方です」と。なるほど普通に描くと、頭の部分が小さくなってしまうだろう。

実物を見ると「絵が立っている」ようだ。だからたぶん、原画をPCに取り込み、何らかの画像ソフトで逆遠近法*をかけたのではないか。高さがどれくらいで、視点と対象物との距離がわかっていれば、シミュレートすることさえできると思う。そしていろいろな種類の苗を使うことで色表現を可能にした、ということだろう。

KodamaJozo_01まだ少し時間があったので、潟上市にある小玉醸造株式会社のブルーホールに寄ってみることにした。同社は清酒〈太平山〉の蔵元であり、〈ヤマキウ秋田味噌〉や〈ヤマキウ醤油〉も製造している。味噌や醤油が本業(?)で、清酒の醸造は後のことだという。ブルーホールは酒蔵を改造してフォト・ギャラリーにしたものだそうだ。

写真展を見る前に、工場内の売店でチケットを購入する必要があり、買うときにソフトクリームもありますよ、というので食べることにした。米麹ソフト(だっけ?)は全く違和感なく美味しく食べることができた。そして売店に並ぶ〈太平山〉の数々には圧倒されてしまう。さ、米麹ソフトも食べたし、太平山もたくさん見たんで帰りますか。

20170811230352b4e.jpgあ、違うちがう、メインは写真展なのである。 意味不明の現代アートだったら帰っても何の後悔もないけれど、写真展だもんね。たぶんわかると思う。今は米美知子(よねみちこ)さんの「森に流れる時間」と中村征夫(なかむらいくお)さんの「美ら海きらめく」を展示していた。どちらもキレイで、とっても良かったです。

エビフライはともかく、何だかアートな一日だったな。昔は意気って現代アートを無理にわかろうとしてたけど、今はきっちり描かれた「絵」の方が好きだ。たとえば浅井忠とかターナーの水彩画みたいなね。自分で描くんだったら、ふつうの絵がいいな。鉛筆、ペン、水彩絵の具、色鉛筆とか使ってね。

* ほぼ正確に描けているが、「はちろうがたへ」の部分の下地両端が「逆ハの字」になっているのがわかる。この部分から、上が広がっている図を想像できる。上空から真下で見ると、かなり歪んだ絵になっているはずだ。

【付記】
⚫︎ 小玉醸造を訪ねるなら、ぜひ酒蔵見学をするべきなのですが、予約が必要なのです。またせっかくなので試飲もしたい。かと言って列車で行くのはたいへん面倒です。だから優しい運転手さんに連れて行ってもらうのがベストでしょう。フォトギャラリー〈ブルーホール〉は予約不要で随時見物できます。

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