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男鹿半島と周辺を歩く(132)やま久 白神店(能代工業団地交流会館内)



〈遊歩者 只野乙山〉 冬季限定企画
【鍋焼きうどん倶楽部】(5)



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某休日、能代の〈かねだ食堂〉で鍋焼きうどんを食べるつもりで車を走らせた。国道101号線からメロンロードを通って国道7号線に入り、浅内で直進してそのまま真っ直ぐ走り続ける。〈かねだ食堂〉は能代駅のすぐそばなのでスマホ案内なしでもいけるのだが、能代中心街に行く際にいつも停まって休憩するコンビニがあって、今回もついいつもの癖で停車した。

すると不意に能代に面白い食堂があるのを思い出した。〈やま久 白神店〉といって、能代工業団地交流会館内にある。なんでも費用対効果が非常に高いとのこと。もちろん〈かねだ食堂〉の鍋焼きうどんは心残りだが、やはりまだ行ったことのない店のほうが気になる。スマホの地図アプリを起動し、店名を入力して案内を任せることにした。

知らない場所だから仕方ないのだが、案内役はずいぶん変わった道を通らせるね。帰りでわかったんだけど、場所的には国道7号線で鰄淵(かいらげふち、能代イオンタウンのある所)の交差点を青森方向に向かって左折してしばらくの所だ。だったら行きも7号線をずっと走ってりゃいいものを、あっちこっち振り回しやがって。しかも指示出すの遅えんだよ。てかいきなり進路変更すんなって。

文句言いながら能代工業団地交流会館に到着。12時すぎだったけど食堂はかなり空いており安心できる。感染者が比較的少ない地域だからといって油断してはいけない。テーブルがいくつか並んでおり、いちばん奥にカウンターというかテーブルがあって、上におかずが置いてある。「1皿300円」とあり、「ご飯と味噌汁100円」と。へぇおいしそうだ、おかず1皿とご飯、味噌汁で400円っていいな。

その時、後ろの壁に「鍋焼きうどん550円」とあるのが目に留まった。400円定食に未練はあったけど、鍋焼きうどんが550円だよ? やっぱいっとかなくちゃね。えっ、あんた〈かねだ食堂〉の鍋焼きうどんフイにした癖に鍋焼き食べんの? なんかおかしくね? あんたの行動原理って何なのさ、全くもってロジックないけど? いやね、自分でもよくわかんないんだよね、これが。

EC4EDA9A-6516-4456-B6DD-588B218D1CED.jpegさて料理が来ましたよ。んっ、なんか変な紐が乗ってないか? 紐だ、紐、お姉さん、これどういうこと? あいや待たれよ、落ち着いてのう、ようく目ェ凝らして見てみんかのう。わかったか、それはの、セリの根っこじゃ。そうやっての、ようく洗って根っこごと食うのが本当のセリの食い方ぞ。お前は余所者だからかの、知らなかったじゃろうのう。

そうか、そういうことだったのか! セリの他に海老てん、椎茸、白ネギ、しめじ、舞茸、卵と麩が乗っていますね。見えないけど大きな鶏肉も下に沈んでいる。またおつゆを飲んだらすぐわかったが、ゴボウとセリの野趣あふれる香りがする。ええっ、これが本当に550円なの? しかもご飯まで付いてくるなんて聞いてませんけど! たっぷりの漬物、これ好きなんですよね。

しかもおつゆがね、混合節の香りがしている上にそんなに濃くない色で、甘さも控えめになっているのがいい。もう最高に好き。嘘じゃない、食べてもらったらわかると思う。具材の内容もとても550円とは思えなくて、5点満点だったら4点付けてもいいんじゃないかな。値段を考えると、他とはもう比較にならなくて、おそらく最安にして最強の鍋焼きうどんではないかと思う。

ただ、海老てんの花は咲かせすぎの傾向があるけどいいんだ。いつものように、レンゲで卵をつぶさないようにそっとすくってとんすいに入れ、そこでつぶしてうどんを絡めて食べる。おいしい。うどんから離れて漬物でご飯を食べてみる。さすがに炊きたてで粒の立った光ったご飯ではないけれど、いいんだ。これでご飯が素晴らしかったら腰を抜かしてしまうだろうね。

しかもご飯と味噌汁は自分でよそってお代わり自由なんだって。なんだか大学の学食で食べてるみたいだけど、400円定食は捨てがたいなあ。さすがにおかずは作り置きだけど、それがまたいい。大阪の大衆食堂ではおかずが陳列ケースに並べてあって、好きなのを取って中ご飯と味噌汁なんかと合わせるのね。だから全然抵抗はない。400円定食を食べるために男鹿から能代まで来るっていったい……


≪鍋焼き(4)へ 鍋焼き(6)へ≫


【付記】
だけどこのお店は心の友になってしまいそうです。寒ドラ(寒風山ドライブイン)やピトマサ(ピットイン真坂)に続いて、心の友ができるのは嬉しいことです。

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男鹿半島と周辺を歩く(112)キッチン大山(能代市緑町)

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能代は安くて盛りの良い食堂がたくさんあるので行き先として選ぶことが多い。今回は〈中川食堂〉や〈大須賀食堂〉と並んで能代屈指の大衆食堂〈大〆(だいしめ)食堂〉に決めていた。例によってわりと近くまで来たところでコンビニに寄り、スマホ案内を起動した。ところが、「大〆食堂は休業している可能性があります」という。なんということだろう。

もう諦めて地図アプリで「食堂」と検索をかけ、並んだリストをスクロールして見ていると「安くておいしい、ボリュームがある」とあるではないか。なにっ、本当かそれは、などと芝居がかった台詞でスマホに向かって声を発する自分っていったい……もう重症かもしれないな。だけどそんなありがたいお店があるなら、いかない理由なんてないよね?

店は〈キッチン大山〉といって能代松陽高校の近くにある。男鹿方面からだと浅内を直進し、国道7号線を横切って〈エベレスト〉というインド・ネパール料理店のところを右折するとよい。店の正面ではなく、裏口に駐車場がある。店の前にメニューもあって、見たらもう、なんか時代を間違えてない?って言いたくなるような値段設定になっている。

60040D09-F9D1-44B1-91CC-0EC116B478F4.jpeg午前11時過ぎだけど客は誰もいなくて、店の小母さんに「ラーメンお願いします」といった。店は小母さんと小父さんの2人で切り盛りしているようだ。壁のメニューをよく見ると「ラーメンとのセットできます」と書いてあって、「チャーハン600円、とか、カレー600円」などとある。もしかしてラーメンと半チャーハンのセットが600円ってことなのか?

まさかそんな……だって秋田ではラーメンと半炒飯のセットは900円越えが標準で、それ未満で同セットを食べられる店なんて滅多にないのだ。以前だったら注文する前に質問して内容を確かめると思うが、今はセットメニューは無理である。だから聞かなかったけど興味深いなあ。たぶんラーメンと半分の炒飯のセットと思うけど、それにしても安すぎないか?

そうこうしているうちに客がポツポツ入って来た。この店はやはり近隣住民に愛されているんだね。人気は日替わりランチ600円で、客のほとんどがそれを注文している。その日は辛味噌鍋焼きうどん&納豆丼なので私には無理。辛味噌鍋焼きうどんはまあいいとして、納豆がダメなのよ。嗅ぎ続けていると目眩と頭痛がして、ひどい時には吐き気を催すこともある。

3A891377-816E-470B-BFFC-D762F2B872B0.jpegさて料理が来ましたよ。叉焼、メンマ、ネギ、ナルト、そしてワカメが乗っていますね。スープの色は醤油ラーメンとしては標準で、表面に脂が浮いてるけどこれはたぶんラードかな。飲んでみると、煮干しと混合節が若干動物系のダシより前面に出ている気がする。嬉しいのは甘さがあるがかなり抑え気味で、これよりもっと甘い店はいくらでもある。

面白いのはうどんのメニューはあるのに蕎麦のメニューがないことで、おそらくうどん用に出汁はとってあるのだと思うし、それに業務用のラーメンスープを入れたのではないかと想像する。もしくは叉焼の煮汁を使ったかだね。麺は中太ちょい縮れ麺で、ちょっと白っぽい昔風の感じがして好きだ。啜るときの喉越しも良く、ゆで加減もちょうどいいと思う。

メンマの塩加減もちょうどいいし、ネギも白い部分をラーメンに添えているのもいい。青いネギが合わぬではないが、ラーメンには白いネギのほうが合う。叉焼はモモ肉で薄く、手作り感いっぱいだけど値段(500円)を考えるとむしろよくできているといえる。店主は味覚の標準がよくわかっている人のように見受けられた。東北以外の味を知ってると思う。

いや、それにしても〈キッチン大山〉侮りがたし、ですね。タンメンが550円で、あんかけラーメンが600円。このあんかけラーメンがおそらく昔からある「中華ちゃんぽん」に近いものではないかと想像する。カレーライスが500円でチキンカツ付きって凄すぎる。ラーメンだけではなくて他のメニューも食べたくなる。でも次来たときはたぶん塩ラーメン注文するだろうね。


【付記】
味も値段も素敵すぎる〈キッチン大山〉でした。自分の住む地域にこういう店がないのが残念ですが、能代へも秋田市内にも行ける地域に住んでいることを幸せに思います。

男鹿半島と周辺を歩く(111)中華ダイニング 紅(能代市大瀬)

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某休日、またも能代方面に向けて車を走らせる。行き先は決めてあって、〈麺屋 もと〉に行った帰りにその近所で中華料理店を見つけたのだ。場所的には国道7号線の大瀬団地の交差点を少し入ったところにあるのだが、男鹿方面から行くなら浅内(あさない)で直進、ローソンの所で右折し、そのまま道を7号線の手前まで進めばよい。もちろん7号線を走り続けてもね。

店の前に駐車スペースは3台しかないが、向かいにものすごくデカいローソンがあって、その駐車場に停めさせてもらえばいい。あ、ここだけの話ね。入店すると元スナックであるとすぐわかる。おそらく居抜きで入居し、一切の改装なしでそのまま営業しているものと見える。入ってすぐの所にカウンター席があり、奥にテーブル席があるが先客がいたのでカウンターにした。

「1人ですか? ちょっと待ってくださいね」と女の人が言うが、話し方で中国人だとわかった。でも日本語が上手なほうで、いつまで経っても濁音と半濁音をマスターできない中国人がわりといる。どうも1人だけで切り盛りしているようだ。女店主が先客の料理を出す間にメニューを見る。ランチメニューを見ると「ワンタンスープ(15個)」なんてのがある。

ワンタンスープだけで済ませるあたり、いかにも中国人らしいところだけど、日本の中華料理店で出されるものよりはるかに皮が厚くて食べ応えがある。餃子もそうで水餃子がスタンダードらしい。そういうやり方に慣れていない日本人としては「ワンタンメン700円」を選ぶのが無難であろう。「決まりましたか?」というのでそれを頼んだ。

B0CA1C6D-F7EA-49CB-A257-F5CB3AC562BA.jpegさて料理が来ましたよ。ワンタン、野菜類、そして海苔が乗っていますね。海苔のトッピングは大陸にないと思うので彼女なりに日式を学んだのだろう。写真ではわかりにくいがラーメン鉢は大盛りとか変わりラーメン用の大きいサイズなので、日本で言うところのタンメンにワンタンを入れた感じかな。野菜はもやし、ニンジン、ほうれん草で色のバランスがいい。

スープは独特の色をしており表面に油が浮いているが、胡麻油とネギ油。すでにブラックペッパーが振られていて、すりゴマも見える。スープを飲んでみると、おお、なんとも優しいお味。塩分濃度は1%前後で、秋田の店で食べた中で最もうす味だと思う。訊けば「豚のゲンコツを煮込んでスープをとり、油を外してスープだけにしてある」と。

「この地方の人はもっと濃い味が好きとわかっているが、スープに栄養があるから全部飲める味付けにした」という。なるほどそういうことか。神戸は南京町の大陸系中華料理店でも非常にうす味の、醤油をほとんど使わないラーメンが出てくることがあるけど、たぶん同じ発想だろうな。秋田の人がこれをおいしいと思うか微妙だが私はこれくらいでちょうどいい。

麺は中太ちょい縮れ麺で、店の規模からすると製麺所から買っている可能性は低く、女店主が近隣の商店で気に入った麺を買っているのではないかと思う。ゆで加減は日本の感覚からすると「伸び気味」だが悪くない。思った通りワンタンの皮は厚めで、中々食べ応えがある。具材は海老と豚から選べるようで、今回は豚のワンタンを頼んだ。

やはり日本のラーメンとは少し違う感じで、その一杯でしっかり食事になっている感じがする。ワンタンと野菜たっぷりのスープに麺が入っている感じ、だろうか。それにしてもこんなにラーメンのスープ飲んだの久しぶりのような気がする。これで700円、もうお腹いっぱいになって大満足ですね。ワンタンスープ700円も気になるし、チャーハン600円も食べてみたいなあ。


【付記】
今どきの流行ラーメンとは全く違う方向性ですし、抜群の旨さで評判にはならないような気がしますね。なにせ女店主のワンオペですから、料理が出てくるのも多少時間がかかります。秘密の店にしておきたい感じがしました。

男鹿半島と周辺を歩く(107)麺屋 もと(能代市高塙)

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某休日、能代方面へ車を走らせた。行き先は決めてあり、今回は〈麺屋 もと〉である。あまり行くことのないラーメン専門店だけど、先だって能代を走っているとき偶然この店を見つけ「ここにあるんだ」と思った。それにネット情報やYouTubeでこの店があの〈十八番〉の影響を受けていることも知った。ならば〈十八番〉に行く前の予習も兼ねての入店である。

国道7号線を走り、高塙(たかはな)の交差点で右折してもよいが迂路になる。7号線で能代に入り、浅内で直進するとやがてローソンが見えるがそこで右折。ちなみにそのローソンの隣に立ち食いそばの〈近藤商店〉があるんだけど、立ち食いそばという括りの中ではかなりの高レベルにあると思う。そばのおつゆの混合節の香りが半端ないのである。

11時50分過ぎだったので入店するとほぼ満席状態で、さすが人気店だけある。L字型のカウンターとテーブル席4つくらいの小ぢんまりした作りだが清潔で、女性客でも利用しやすいのか、女性2人連れの姿も見える。メニューは醤油、塩、味噌のラーメンのみ。それぞれ並700円、中750円、大800円が選べ、卵と叉焼のトッピングを増やすこともできる(有料)。

客が注文するのを聞いていると醤油がいちばん多い。これは期待できそうだ。味噌の注文が最も多いのが秋田では普通なので、醤油が多い場合かなり旨いと予想できるわけ。塩を注文したい誘惑を退け「醤油の並」を頼んだ。待つ間いつものようにスマホを取り出し、フツーの人に見えるようにいじってみる。って、なんだか自分が特別な人間であるかのように勘違いしてないか?

A01084BE-1046-4CE7-958E-A30AFFB06475.jpegさて料理が来ましたよ。いかにも、な感じの見た目ですね。浮いている脂を見ただけでなんだか濃厚そうな雰囲気に満ちている。叉焼、メンマ、ネギ、海苔そして奥に見えているのは……レモン? なぜだろうと思うが、これは「十八番」でもそうらしい。秋田では「ラーメンに酢」がわりと一般的で〈小江戸〉でも店の人が勧めてるからね。

スープを飲んでみると、あ、確かにはっきりした酸味がある!これは面白いなあ。魚介系は煮干しより混合節が前に出ており、ほんの少し動物系より強めに感じられるが見事なダブルスープだ。比内地鶏を使っているとメニューに説明がある。脂は浮いているがしつこさはなく、推定塩分濃度は1.8〜2%くらいかな。甘さが抑えられているのが嬉しいですね。

麺は中太縮れ麺で、よくある黄色くて透明っぽいのではない、好きなタイプ。ゆで加減はちょうど良く、喉越しもよく麺を啜るのが快感になる。叉焼はバラ肉を使っておりトロトロに溶ける感じだが分量的には少なめかな。メンマは非常に細くて柔らかく味付けも秋田によくある「おかず」ではない。ネギの分量もこれくらいでちょうどいいのではないかと思う。

スープと麺の出来が良いので全体的なレベルはかなり高いと感じる。これで700円に申し分はなく、むしろもう50円出して中にしてもいいんじゃないかって思う。だけど実際は並の分量でじゅうぶんだった。いやこれは秋田のラーメン愛がひしひしと伝わってくるし、塩ラーメンを食べるのが本当に楽しみで仕方ない。今度来る時は迷わず塩にしようと思う。


【付記】
酸っぱいものが好きなのでレモンのトッピングは抵抗なく受け入れることができましたが、好みはわりと聞いてくれるようで「レモンなし」とのオーダーもありました。

男鹿半島と周辺を歩く(106)中川食堂(能代市悪戸)

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とある休日、野暮用を済ませた後、能代方面へ向けて車を走らせた。行き先は決めてある。おそらく能代で最も有名な大盛り伝説の食堂、〈中川食堂〉だ。国道7号線沿いとかではなく、米代川沿いの工場地帯の真ん中にあって、作業員や中小企業の社員御用達の食堂のような感じがした。これは食べログなどネット情報を見た上での感想で、実際はどうなのかわからない。

入り組んだルートのようなので近くまで来たらコンビニで駐車し、スマホ案内を起動した。彼/彼女(どっちやねん)は時に曖昧な指示を出すことがあり、急ブレーキや急ハンドルを切ることもある。するとドラレコさんが「今日は急ブレーキがありました云々」と私の運転を批評するのである。うっせえわ、わかっとる、ちゅうねん*、と私もやり返すけど……不毛だ。

不適切なスマホ案内のせいで迂路になってしまったじゃないか。SiriやGoogleと会話をするちょっと笑えるYouTube動画を思い出したよ。あれは本当に会話しているのではなくて、あらかじめ書いておいた文言を「読み上げ機能」で読ませたものを録音して作成してると思うけど、AIが進化すると運転中でも「会話」できるようになるかもしれないね。

E3D564F5-B0E9-499E-924C-513D0C9939CF.jpegおいズレてんぞ。あい、中川食堂でした。店の前だけでなく奥に「空き地」があってたぶんそこに駐車しても何の問題もないと思われた。いや、なんというだだっ広さ、驚く他ないね。時刻は12時過ぎ、こんな時間に来るなんてどうかしてると思うけど、最近このパターンが多くて自分でも困惑してる。入店すると案の定、ほとんど席が埋まっている。

厨房まで行って注文を申告する形式で、「**番で呼びますので」と。呼ばれたら料理を乗せたトレイを席まで運び、食べ終えたらトレイを持って行き会計を済ませるセルフ方式のようだ。ま、それはそれでいいんではないかな。ほぼ満席なので1人で利用する場合、確実に相席になること間違いなし。さっと食べて行く人が多いので回転も早いってわけ。

待っている間、スマホを取り出してフツーの人のフリをした。やはり制服組が多いねえ。作業服の人とスーツにネクタイの人が半々くらい、と思いきやご近所の小母さんたちもいる。メニューは品数少なめだけどかつ丼を頼む人が多い。「**番さん、かつ丼できました」との声に立ち上がった会社員と思しき若い男女が手にしたトレイを見て驚愕したのなんのって。

かつ丼の具がね、もう山盛りになっている! それをスーツ着た女の子がガッツリいってるの、正座してね。会社の同僚だと思うけど、男の子と同じ分量をわしわしやってる。いやね、ちゃんぽんで有名な〈五右衛門〉でも若い女の子が「味噌ちゃんぽん、大盛り!」と注文したのにもすったまげたけど、それにしても盛りの良さは噂通り半端ない。

4892A45A-BD94-41A0-A58F-4612F7F3CCB0.jpegさて料理が来ましたよ。ご覧くださいこの分量、って言ってもわかんにくいかな。器がね、デカいんですよ。これで「並」ですからね。叉焼、メンマ、ネギ、海苔そして麩が乗っていますね。スープの色はしょうゆラーメンとしては標準かな。飲んでみると、あ、これはいりこ(煮干し)ね。混合節より煮干しが前に出ている。そして動物系が後ろでサポートしてる感じ。

ホントこれ、大衆食堂のラーメンとは思えない。だけど本当に残念なのはやはり甘味が強いことかな。もし甘味が抑えられていたら〈大須賀食堂〉に次いでナンバー2になると思う。だがこの味が変わることは永遠にないだろう。でもねでもね、ちゃんと「塩ラーメン」もあるのよ。今度来たら、っていうか絶対来る、そして塩ラーメンを食べるのが待ち遠しくて仕方ない。

麺は中太ちょい縮れ麺で、昔風の感じがして好き。分量がね、なんか普通(なんてあるのか?)のラーメンの1.5倍くらいある感じがして「食べても減らない」ような気がする。ゆで加減もちょうど良くて、伸びてる感じが些かもしないのが嬉しい。こういう店でこのレベルのラーメンが出てくるって信じられない。ていうかあり得ない。秋田のラーメン愛は想像以上ってことだね。

見ただけでモモ叉焼ってわかるけど、厚みがあって「こういうのが好き」という向きもあると思う。しかも2枚入りだよ? メンマもいい塩梅に味付けされてるし、スープをしっかり吸った麩がまた楽しい。この感じは〈まると〉に似ていますね。トレイを持って行き、「おいくら?」というと「450円です」だって!「え」と一瞬固まってしまったよ。

いや、いったいぜんたい、どうなってるの、って思っちゃう。いま21世紀でしょ、平成の時代はもう終わってるのに、なんでここに昭和が残ってるわけ? や、もう参りました。愛さずにはいられない店がここにある。いまどき450円でラーメン出す店があるなんて、信じられないしあり得ない。もうね、しょうゆラーメンシリーズ終わりにして塩ラーメンシリーズ始めたいよ。

*「中年」にあらず、関西弁。「わかってるって言ってるだろ」ほどの意。

【付記】
また好きな食堂ができました。次は塩ラーメンにします。

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只野乙山

Author:只野乙山

⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

⚫︎ 文字中心のウェブログ。ほとんど一話完結で、どの記事をご覧になっても楽しめ(?)ます。文字数だけなら一冊の本に匹敵(凌駕?)するほどありますので、ごゆっくりどうぞ。

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