Onkyo HF Player -Unlock Key-
普段カーオーディオの音源はスマホのマイクロSDカードに入ったFLAC(レベル5:CDと同程度)で、再生アプリにオンキョーのHF Playerを使っている。パイオニアの再生アプリでも音楽は聴けるがプレイリストが作成できないのである。好きな(聴きたい)曲だけを集めて再生できるプレイリストがない音楽アプリは使う気にならない。
プレイリストがない場合、フォルダを作って好きな曲をドラッグ&ドロップすればいいだけなんだけど、限られた容量でやりくりしないといけない以上、物理的にデータが増えるのは避けたいところだ。オンキョーHF PlayerはFLACやハイレゾ音源に対応しており、プレイリスト作成ができるのでほぼ一択という感じで数年来使っている。
ところがある日、近隣の商店でタバコと缶コーヒーを買って休憩し、出発しようとしたら再生できず、「音楽アプリが停止しました」とエラーメッセージが出た。別に何もしていないのにどういうわけだ? 仕方ないのでパイオニアの再生アプリでテキトーに音楽を聴きながらやり過ごしたけど、どうも古い音源の再生レベルが低いのである。
予備としてインストールしてあるFoobar2000でもプレイリスト作成できるので休憩時間にリストを作って帰りに再生してみたら、なんとも……パイオニアの再生アプリ以上に古い音源と新しいそれとのレベル差が出てしまい、面白くなかったのである。でもって、自宅に帰ってスマホを見ると、HF Playerのアイコンがなくなっているではないか!
なんということだ、せっかく作ったプレイリストもなくなってしまったか、でもアプリに不具合があるんだから再インストールするしかない。Play StoreでHF Playerを検索すると、HF Player Unlock Keyなるものが並んで表示されていた。1000円の課金で全ての機能が使えるようになる、とのこと。この際、試してみるか、とポチってしまった。
「HF Playerもインストールせよ」ってか。ま、そらそうだわな。で、インストールして開いてみると、あらっ、消えたはずのプレイリストがちゃんと「ある」じゃないの。アイコン消えたじゃんよ、いったいどゆこと? もうワケわかんないよ。この一連の不思議な出来事には首を傾げる他ないけど、もう買っちまったんだもんどうしようもないやね。
せっかくなんで「設定」を見ると、ひとつ良いことがあった。「リアルタイプ・ボリューム・ノーマライザ」っていうんだけど、「音量レベルの差が少なくなるように“基準値“となる音量にリアルタイムに揃えながら再生します」とな。これ、新旧音源の音量レベル差に悩む人にとって、いちばん欲しかった機能じゃありませんか!
Weak(徐々に変化、ダイナミック広め)とNormal、Strong(クイックに変化、ダイナミック狭め)とOFFを選択できるので、Normalを選んだ。再生してみると、かなり良い感じで気に入った。パイオニアの純正アプリよりいいかも。新旧音源ごちゃ混ぜにしてシャッフル再生するなんて邪道だけど、いいんだ。好きな曲、聴きたい曲を聴きたいの。
ただ、これは音源に手を加えて音量レベル調整しているので「高忠実度再生=ハイファイ」ではない。お手軽なやり方で、本当にレベル合わせをするなら「Replay Gain」機能を使ってやるほうがいいんだけど、リッピングする段階で音源の情報を書き込まないといけないのでわりと面倒くさいと言える。今後リッピングする際はそうしようね。
正統的な聴き方はアルバムを選択してじっくり、ってやり方だと思うけど、その日の気分に合った音楽を選ぶのけっこう時間かかったりするわけで。エンジンかけると自動で繋がってシャッフル再生してくれるから便利。でもこのプレイヤー、椎名林檎とポルカ(ドットスティングレイ)が大好きみたいで、そればっか連続でかけるのやめてよね。
プレイリストがない場合、フォルダを作って好きな曲をドラッグ&ドロップすればいいだけなんだけど、限られた容量でやりくりしないといけない以上、物理的にデータが増えるのは避けたいところだ。オンキョーHF PlayerはFLACやハイレゾ音源に対応しており、プレイリスト作成ができるのでほぼ一択という感じで数年来使っている。
ところがある日、近隣の商店でタバコと缶コーヒーを買って休憩し、出発しようとしたら再生できず、「音楽アプリが停止しました」とエラーメッセージが出た。別に何もしていないのにどういうわけだ? 仕方ないのでパイオニアの再生アプリでテキトーに音楽を聴きながらやり過ごしたけど、どうも古い音源の再生レベルが低いのである。
予備としてインストールしてあるFoobar2000でもプレイリスト作成できるので休憩時間にリストを作って帰りに再生してみたら、なんとも……パイオニアの再生アプリ以上に古い音源と新しいそれとのレベル差が出てしまい、面白くなかったのである。でもって、自宅に帰ってスマホを見ると、HF Playerのアイコンがなくなっているではないか!
なんということだ、せっかく作ったプレイリストもなくなってしまったか、でもアプリに不具合があるんだから再インストールするしかない。Play StoreでHF Playerを検索すると、HF Player Unlock Keyなるものが並んで表示されていた。1000円の課金で全ての機能が使えるようになる、とのこと。この際、試してみるか、とポチってしまった。
「HF Playerもインストールせよ」ってか。ま、そらそうだわな。で、インストールして開いてみると、あらっ、消えたはずのプレイリストがちゃんと「ある」じゃないの。アイコン消えたじゃんよ、いったいどゆこと? もうワケわかんないよ。この一連の不思議な出来事には首を傾げる他ないけど、もう買っちまったんだもんどうしようもないやね。
せっかくなんで「設定」を見ると、ひとつ良いことがあった。「リアルタイプ・ボリューム・ノーマライザ」っていうんだけど、「音量レベルの差が少なくなるように“基準値“となる音量にリアルタイムに揃えながら再生します」とな。これ、新旧音源の音量レベル差に悩む人にとって、いちばん欲しかった機能じゃありませんか!
Weak(徐々に変化、ダイナミック広め)とNormal、Strong(クイックに変化、ダイナミック狭め)とOFFを選択できるので、Normalを選んだ。再生してみると、かなり良い感じで気に入った。パイオニアの純正アプリよりいいかも。新旧音源ごちゃ混ぜにしてシャッフル再生するなんて邪道だけど、いいんだ。好きな曲、聴きたい曲を聴きたいの。
ただ、これは音源に手を加えて音量レベル調整しているので「高忠実度再生=ハイファイ」ではない。お手軽なやり方で、本当にレベル合わせをするなら「Replay Gain」機能を使ってやるほうがいいんだけど、リッピングする段階で音源の情報を書き込まないといけないのでわりと面倒くさいと言える。今後リッピングする際はそうしようね。
正統的な聴き方はアルバムを選択してじっくり、ってやり方だと思うけど、その日の気分に合った音楽を選ぶのけっこう時間かかったりするわけで。エンジンかけると自動で繋がってシャッフル再生してくれるから便利。でもこのプレイヤー、椎名林檎とポルカ(ドットスティングレイ)が大好きみたいで、そればっか連続でかけるのやめてよね。
【付記】
後の情報によると、3月23日の昼前からAndroidスマホのアプリが停止するという現象が広範囲に渡って起きていたようです。現在は修復されたようですが、時間帯が一致したのでHF Playerのトラブルもそれと関係があったのかもしれません。
後の情報によると、3月23日の昼前からAndroidスマホのアプリが停止するという現象が広範囲に渡って起きていたようです。現在は修復されたようですが、時間帯が一致したのでHF Playerのトラブルもそれと関係があったのかもしれません。
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みんな大好き(?)、ドンシャリ
とある休日の夕方、のんびりしていると玄関で「ごめんください」と声がする。戸は開けずに、どちら様でしょうか、と対応すると「郵便局です。お届け物があります」という。はて何だろう、通販で買い物をした覚えはないし。戸を開けると捺印かサインを求められたが、何ですかね買い物をした覚えはないんですけど、というと「ドライブレコーダーですね」と。
ははあ、なるほど。そういえば今度の自動車保険はディーラーの勧めもあってドライブレコーダー付きにしたのだった。万が一の時、衝撃があると画像が保険会社に送られてオペレーターが「異状はありませんか」などと呼びかけてくれるらしい。GPS装備なので救急車も呼んでくれるという。そんなに高いものではないので、ぜひ、とのことだった。
てなわけで休日、ディーラーに行ってドライブレコーダーを取り付けてもらうことに。作業は小1時間程度で終わるらしいので待ってもらってもいいし、用事があるなら代車を出してもいい、とのこと。ちょうど秋田市内に所用があるので代車に乗ることにした。いつもそうだとは限らないけど、近頃では代車とかレンタカーのほうが上等だったりする。
代車にはパナソニックのストラーダ(オーディオ付きカーナビ)が装備されているので早速スマホとbluetoothでペアリングし、いつも聴いているスマホ音源を聴きながら秋田市内へ向かうことにした。でも……なんかいつも聴いている音とはまるで違うのである。なんでこんなに低音が強調されてるのかな。それにハイハット(シンバル)がうるさすぎる。
ヴォーカルもどこか不自然で、まるでリバーブかエコーがかかったみたいでS音がやたら耳につく。かすれた声が魅力のアーティストも「そこまでかすれなくても」と思ってしまうほど。なんでこんな変な音なんだろう、でもこれが標準だったらコトだぞ。代車だからディーラーもそんなにいじってないと思うけど……としたら過去に乗っただれかの趣味なのか。
今のカーオーディオにトーン・コントロールは付いていないが、イコライザーはある。低域から高域に渡って自在に強弱を付けられる仕様で、ジャンルごとにプリセットされたのもあるみたいだ。ジャズ向けとかJ-Pop向けみたいな? あるいは音楽ジャンルではなくて「こんな感じで」というプリセットもあるようだけど、このセットはいったい何だろうね。
よくわかんないけど、音楽とかオーディオに興味がない人(の多く)が好むのがこういう、低音や高音が強調された音ってことじゃないかな。単純に低音が響いてくるって、それだけで快感だもんね。高音も聞こえないよりはシャリシャリ鳴っているほうがいいに決まってらあ、ケチケチするんじゃねえよコノヤロウ、てわけなのかな。
まあいいじゃないの趣味なんだからさ。スパゲッティにタバスコ、ラーメンに胡椒、漬物に味の素、どの料理にも七味、てのと似ている気がしないでもない。所用を済ませて代車から自分の車に乗り換え、ホッとしているわけなんだけど、人から言わせると「なんでそんなつまんない音で聴いてんだ?」ってことになるのかもしれないね。
ははあ、なるほど。そういえば今度の自動車保険はディーラーの勧めもあってドライブレコーダー付きにしたのだった。万が一の時、衝撃があると画像が保険会社に送られてオペレーターが「異状はありませんか」などと呼びかけてくれるらしい。GPS装備なので救急車も呼んでくれるという。そんなに高いものではないので、ぜひ、とのことだった。
てなわけで休日、ディーラーに行ってドライブレコーダーを取り付けてもらうことに。作業は小1時間程度で終わるらしいので待ってもらってもいいし、用事があるなら代車を出してもいい、とのこと。ちょうど秋田市内に所用があるので代車に乗ることにした。いつもそうだとは限らないけど、近頃では代車とかレンタカーのほうが上等だったりする。
代車にはパナソニックのストラーダ(オーディオ付きカーナビ)が装備されているので早速スマホとbluetoothでペアリングし、いつも聴いているスマホ音源を聴きながら秋田市内へ向かうことにした。でも……なんかいつも聴いている音とはまるで違うのである。なんでこんなに低音が強調されてるのかな。それにハイハット(シンバル)がうるさすぎる。
ヴォーカルもどこか不自然で、まるでリバーブかエコーがかかったみたいでS音がやたら耳につく。かすれた声が魅力のアーティストも「そこまでかすれなくても」と思ってしまうほど。なんでこんな変な音なんだろう、でもこれが標準だったらコトだぞ。代車だからディーラーもそんなにいじってないと思うけど……としたら過去に乗っただれかの趣味なのか。
今のカーオーディオにトーン・コントロールは付いていないが、イコライザーはある。低域から高域に渡って自在に強弱を付けられる仕様で、ジャンルごとにプリセットされたのもあるみたいだ。ジャズ向けとかJ-Pop向けみたいな? あるいは音楽ジャンルではなくて「こんな感じで」というプリセットもあるようだけど、このセットはいったい何だろうね。
よくわかんないけど、音楽とかオーディオに興味がない人(の多く)が好むのがこういう、低音や高音が強調された音ってことじゃないかな。単純に低音が響いてくるって、それだけで快感だもんね。高音も聞こえないよりはシャリシャリ鳴っているほうがいいに決まってらあ、ケチケチするんじゃねえよコノヤロウ、てわけなのかな。
まあいいじゃないの趣味なんだからさ。スパゲッティにタバスコ、ラーメンに胡椒、漬物に味の素、どの料理にも七味、てのと似ている気がしないでもない。所用を済ませて代車から自分の車に乗り換え、ホッとしているわけなんだけど、人から言わせると「なんでそんなつまんない音で聴いてんだ?」ってことになるのかもしれないね。
【付記】
なぜ代車のオーディオ付きカーナビがあんな変な音に聴こえたのか、不思議でなりません。えっ、なんですって? いま「劣化」とか「老化」とか仰いましたように聞こえましたが……ええ、それが本当かもしれません。
なぜ代車のオーディオ付きカーナビがあんな変な音に聴こえたのか、不思議でなりません。えっ、なんですって? いま「劣化」とか「老化」とか仰いましたように聞こえましたが……ええ、それが本当かもしれません。
bluetoothカーオーディオ

諸般の事情で代車(トヨタ・パッソ)に乗ることになった。カーナビにECLIPSE(イクリプス)が装備されており、タッチパネル式でbluetoothオーディオ対応みたいなのでペアリングしてみたら、自動的にスマホ内蔵音源がスマホの再生アプリを通して再生された。スマホのヘッドフォン端子とかUSBをケーブル接続することもなく、あっけないほど便利。
そのとき「これでじゅうぶんかも」と思った。過去の経験から赤外線などを使ったワイヤレス再生はロクなことがないと思っていただけに意外だった。イクリプスはデンソーテン(元の富士通テン)の製品で、卵型スピーカーを開発しているのを知っている方も多いだろう。その歴史は古く*、昭和30年代のトヨタ・クラウンのカーオーディオが同社製だそうだ。
久しぶりに車に乗って以来、FMトランスミッターでスマホの音源を聴いていた。運転時に音楽を聴くには充分だが、電波状況によって中断されることもあるし、スマホがヘッドフォン端子の音量が大きいことを気遣って「注意してくれる」のも閉口していた。訳あってFMトランスミッターが破壊されてしまったのでどうしようか迷っていた。
新しいFMトランスミッターを買うには3〜4千円かかるが、CDなしの最低限カーオーディオだと6千円いくらで買えるのだ。いっそのことカーオーディオにしてしまったら、あの煩わしい中断から逃れられるのではないか。だがbluetoothオーディオの便利さを知ってしまった以上、最低限システムより上位の機種を選んだほうが良さそうである。
以前はFLACに対応しているのがケンウッドだけだったが、今ではパイオニア(カロッツェリア)もFLACに対応しており、何かと便利そうだったので後者にしてみた。パイオニアは昔からカーオーディオに力を入れていて、テレビCMもしていた。ライ・クーダー出演の「ロンサム・カウボーイ」ね。ハイエンド向けのTADやExclusiveとかもう、凄いとしか言いようなかった。
当時パイオニアはワーナー・ブラザーズと提携していて、ワーナー音源の国内向けを「ワーナー・パイオニア」として販売していたように思う。ライ・クーダーはワーナーの重役なので流れとして妥当だったのだろう。オーディオ専業メーカーが、資本でソフト音源に手を出せるなんて凄い時代だったんだなと改めて思った。CBS/SONYとかね。
パイオニアのカーオーディオを通販で買い、取り付けをディーラーにお願いしたら、納車時にきちんと装備されていた。スマホからbluetoothのペアリングをしたら聴けるのかと思ったらさにあらず。オーディオ本体のほうでもスマホの機種登録をしないといけないんだって。この点、イクリプスとかパナソニックのストラーダのほうが便利だと思った。
Pioneer Smart Syncアプリをスマホにインストールして使ってみると、音楽再生アプリでプレイリストを作成できないことがわかった。ヤマハ(NWプレーヤー用音楽アプリ)でもそうなんだけど、オーディオ屋さんのやることって……これ、LPレコードを聴くやり方そのまんまなわけね。好きな曲だけ選んでランダムにシャッフル再生したいの、私は。
これからは(ていうか今でも)タッチパネル式の「オーディオ付きカーナビ」が主流になっていくんでしょうね。イクリプスも個人ユーザー向けではカーオーディオから撤退しているし、パイオニアもオーディオ部門をオンキョーに譲渡している。パナソニックもテクニクスの技術と品質をストラーダに導入することは可能だけど、それはまずないよね。
製品は極めてシンプルにできているようで再生/停止ボタンさえない。すべてスマホからコントロールできるからいいんだけど、USBメモリの音源を再生するときはどうすんだろうね。リモートのコントローラーが付属してるけど、賭けてもいい、車で使っているときにいちいちコントローラーを探してから手に持って、ボタン押すってアクションはないと思うね。
USB端子がいちばん右側にあって、電話応答スイッチがいちばん左にあるってのもどうかな。しかも小さいし。運転しながら電話に出るなら最も近い所に大きくあるべき。最新の車種だと純正装備で電話応答スイッチはハンドル内にあるんだよね。音量調節ノブも左側についてるけど、運転しながらだと右側にあったほうがやりやすいのにね。
音質はECLIPSEやストラーダ(どちらもオーディオ付きカーナビ)に比べてもほとんど(というか全く)わからなかった。設定でイコライザーとかタイム・アライメントとか色々できるようなので、追い込んだらカーナビとの差が出るかもしれない。ま、所詮CD音源と圧縮音源の差とかあんまりわかんない耳だからこだわらなくてもいいんだけど。
結局、軽自動車でカーオーディオにこだわってどうする、ってことね。振動音とかエンジン音がかなり大きいし。でも使ってみるとスマホのおせっかいから解放されるのも嬉しいし、煩わしい設定もいったんbluetoothで繋がると自動的に再生してくれるので便利。思う所も色々あるけど、買ってよかったカーオーディオでした。なおスマホのメイン再生アプリはオンキョー「HF-Player」です。
そのとき「これでじゅうぶんかも」と思った。過去の経験から赤外線などを使ったワイヤレス再生はロクなことがないと思っていただけに意外だった。イクリプスはデンソーテン(元の富士通テン)の製品で、卵型スピーカーを開発しているのを知っている方も多いだろう。その歴史は古く*、昭和30年代のトヨタ・クラウンのカーオーディオが同社製だそうだ。
久しぶりに車に乗って以来、FMトランスミッターでスマホの音源を聴いていた。運転時に音楽を聴くには充分だが、電波状況によって中断されることもあるし、スマホがヘッドフォン端子の音量が大きいことを気遣って「注意してくれる」のも閉口していた。訳あってFMトランスミッターが破壊されてしまったのでどうしようか迷っていた。
新しいFMトランスミッターを買うには3〜4千円かかるが、CDなしの最低限カーオーディオだと6千円いくらで買えるのだ。いっそのことカーオーディオにしてしまったら、あの煩わしい中断から逃れられるのではないか。だがbluetoothオーディオの便利さを知ってしまった以上、最低限システムより上位の機種を選んだほうが良さそうである。
以前はFLACに対応しているのがケンウッドだけだったが、今ではパイオニア(カロッツェリア)もFLACに対応しており、何かと便利そうだったので後者にしてみた。パイオニアは昔からカーオーディオに力を入れていて、テレビCMもしていた。ライ・クーダー出演の「ロンサム・カウボーイ」ね。ハイエンド向けのTADやExclusiveとかもう、凄いとしか言いようなかった。
当時パイオニアはワーナー・ブラザーズと提携していて、ワーナー音源の国内向けを「ワーナー・パイオニア」として販売していたように思う。ライ・クーダーはワーナーの重役なので流れとして妥当だったのだろう。オーディオ専業メーカーが、資本でソフト音源に手を出せるなんて凄い時代だったんだなと改めて思った。CBS/SONYとかね。
パイオニアのカーオーディオを通販で買い、取り付けをディーラーにお願いしたら、納車時にきちんと装備されていた。スマホからbluetoothのペアリングをしたら聴けるのかと思ったらさにあらず。オーディオ本体のほうでもスマホの機種登録をしないといけないんだって。この点、イクリプスとかパナソニックのストラーダのほうが便利だと思った。
Pioneer Smart Syncアプリをスマホにインストールして使ってみると、音楽再生アプリでプレイリストを作成できないことがわかった。ヤマハ(NWプレーヤー用音楽アプリ)でもそうなんだけど、オーディオ屋さんのやることって……これ、LPレコードを聴くやり方そのまんまなわけね。好きな曲だけ選んでランダムにシャッフル再生したいの、私は。
これからは(ていうか今でも)タッチパネル式の「オーディオ付きカーナビ」が主流になっていくんでしょうね。イクリプスも個人ユーザー向けではカーオーディオから撤退しているし、パイオニアもオーディオ部門をオンキョーに譲渡している。パナソニックもテクニクスの技術と品質をストラーダに導入することは可能だけど、それはまずないよね。
製品は極めてシンプルにできているようで再生/停止ボタンさえない。すべてスマホからコントロールできるからいいんだけど、USBメモリの音源を再生するときはどうすんだろうね。リモートのコントローラーが付属してるけど、賭けてもいい、車で使っているときにいちいちコントローラーを探してから手に持って、ボタン押すってアクションはないと思うね。
USB端子がいちばん右側にあって、電話応答スイッチがいちばん左にあるってのもどうかな。しかも小さいし。運転しながら電話に出るなら最も近い所に大きくあるべき。最新の車種だと純正装備で電話応答スイッチはハンドル内にあるんだよね。音量調節ノブも左側についてるけど、運転しながらだと右側にあったほうがやりやすいのにね。
音質はECLIPSEやストラーダ(どちらもオーディオ付きカーナビ)に比べてもほとんど(というか全く)わからなかった。設定でイコライザーとかタイム・アライメントとか色々できるようなので、追い込んだらカーナビとの差が出るかもしれない。ま、所詮CD音源と圧縮音源の差とかあんまりわかんない耳だからこだわらなくてもいいんだけど。
結局、軽自動車でカーオーディオにこだわってどうする、ってことね。振動音とかエンジン音がかなり大きいし。でも使ってみるとスマホのおせっかいから解放されるのも嬉しいし、煩わしい設定もいったんbluetoothで繋がると自動的に再生してくれるので便利。思う所も色々あるけど、買ってよかったカーオーディオでした。なおスマホのメイン再生アプリはオンキョー「HF-Player」です。
* 富士通テンの始まりは川西機械製作所であり、電子管や通信機の製作を行なっていた。浅野勇『続魅惑の真空管アンプ』(1975)掲載の「C202Appトランス結合アンプ」に使われている電子管も同社製。戦後も”TEN”ブランドとして製造を続け、GT管やミニチュア管を見かけた方も多いと思う。
【付記】
実際、純正だとCD/MD/ラジオで再びFMトランスミッターのお世話になるところでした。1DINタイプですので下に空間ができ、そこにスマホなどを収納しています。ペアリングを済ませると純正アプリなしでも再生できますし、ハンズフリー通話もできて便利に思えました。
実際、純正だとCD/MD/ラジオで再びFMトランスミッターのお世話になるところでした。1DINタイプですので下に空間ができ、そこにスマホなどを収納しています。ペアリングを済ませると純正アプリなしでも再生できますし、ハンズフリー通話もできて便利に思えました。
テクニクスのコンパクト・オーディオシステム
YouTubeを見ていたら宣伝が入って舌打ちしたくなり、ほとんどスキップするのだが、ある時テクニクス(パナソニック/ナショナル/松下電器)の一体型オーディオ装置のCMが流れて思わず見入ってしまった。テクニクスの復活自体が凄いことで、ターンテーブル以外の全オーディオ製品の開発と生産を中止していたと思う。
高解像度(ハイレゾ)音源の普及に伴い、テクニクス・ブランドを復活させた松下だが、昔からコンパクト装置を作るのは得意だった。1980年代中頃、リニア・トラッキング型LPプレーヤーSL-10と、それにサイズを合わせた一体型カセット・レシーバーSA-K5を発売した。LPジャケットサイズといって、LP再生としては最小装置だった。
SA-K5は当時のほぼ全ての音源、LPレコード/カセットテープ/FM・AMラジオ/外部入力(CD)に対応しており、スピーカーをつなぐだけで音楽を楽しめた。スピーカーがない場合でもヘッドフォンで聴けるので、知り合いから「オーディオ装置を買うならどれが良いか」という質問の「解」としてSA-K5をよく勧めたし、自分でも使った。
テクニクスSL-10&SA-K5、そしてヤマハのNS-10Mproが私のオーディオ出発点だった*。海外製品もたくさんあり、コンポーネント・システム(バラ)のほうが良いと思っていたけど、引っ越しも多く住環境が安定していなかったこともあり、出来るだけ小型で最小限のものを、と考えに考え抜いて上記のシステムを選択したように覚えている。
恥ずかしながら、使っていて音が悪いと思ったことは一度もなく、未だにヤマハの小型スピーカーを使っている始末である。要するにお金を使って比較する機会がなかっただけなんだけど、オーディオ小僧の常として買いもしないのに試聴ばかりしてそれなりに「良い音」の経験もしたはずなんですけどね。
話を戻すと、テクニクスの一体型オーディオ装置(SC-C70)は良いですね。CDがトップローディングになっているでしょう、あれだけでも「買い」ですね。アチキはね、前にせり出してくるCDトレイが本当に大嫌いで、どんな高級機(たとえアキュフェーズ)でも絶対に買わない。100%言い切りますが、まずあれが最初に故障するんですね。
すると、キカイ全体が「ただのゴミ」になるわけで、そうなる確率はかなり高いのです。装置はキカイとして信頼できるものでないと、愛着を持って使う気にはなれません。なのでメインCD再生機としてパカッと蓋が開く携帯型を電池で使っています。DVD観賞用としてPS3の最終型(中古しかない)を買おうかと本気で考えているほどだ。
今だったら前述の相談にSC-C70を推すかもしれない。でもこれはたぶん「入門機」ではなくて、オーディオ「卒業」者向けだと思う。B&OとかLINN、QUADやメリディアンの系統(?)もそうじゃないかな。スタイリッシュで「これ以外は要らない」と言い切っても恥ずかしくないような音響装置。SC-C70はそんな装置の一つだと思う。
高解像度(ハイレゾ)音源の普及に伴い、テクニクス・ブランドを復活させた松下だが、昔からコンパクト装置を作るのは得意だった。1980年代中頃、リニア・トラッキング型LPプレーヤーSL-10と、それにサイズを合わせた一体型カセット・レシーバーSA-K5を発売した。LPジャケットサイズといって、LP再生としては最小装置だった。
SA-K5は当時のほぼ全ての音源、LPレコード/カセットテープ/FM・AMラジオ/外部入力(CD)に対応しており、スピーカーをつなぐだけで音楽を楽しめた。スピーカーがない場合でもヘッドフォンで聴けるので、知り合いから「オーディオ装置を買うならどれが良いか」という質問の「解」としてSA-K5をよく勧めたし、自分でも使った。
テクニクスSL-10&SA-K5、そしてヤマハのNS-10Mproが私のオーディオ出発点だった*。海外製品もたくさんあり、コンポーネント・システム(バラ)のほうが良いと思っていたけど、引っ越しも多く住環境が安定していなかったこともあり、出来るだけ小型で最小限のものを、と考えに考え抜いて上記のシステムを選択したように覚えている。
恥ずかしながら、使っていて音が悪いと思ったことは一度もなく、未だにヤマハの小型スピーカーを使っている始末である。要するにお金を使って比較する機会がなかっただけなんだけど、オーディオ小僧の常として買いもしないのに試聴ばかりしてそれなりに「良い音」の経験もしたはずなんですけどね。
話を戻すと、テクニクスの一体型オーディオ装置(SC-C70)は良いですね。CDがトップローディングになっているでしょう、あれだけでも「買い」ですね。アチキはね、前にせり出してくるCDトレイが本当に大嫌いで、どんな高級機(たとえアキュフェーズ)でも絶対に買わない。100%言い切りますが、まずあれが最初に故障するんですね。
すると、キカイ全体が「ただのゴミ」になるわけで、そうなる確率はかなり高いのです。装置はキカイとして信頼できるものでないと、愛着を持って使う気にはなれません。なのでメインCD再生機としてパカッと蓋が開く携帯型を電池で使っています。DVD観賞用としてPS3の最終型(中古しかない)を買おうかと本気で考えているほどだ。
今だったら前述の相談にSC-C70を推すかもしれない。でもこれはたぶん「入門機」ではなくて、オーディオ「卒業」者向けだと思う。B&OとかLINN、QUADやメリディアンの系統(?)もそうじゃないかな。スタイリッシュで「これ以外は要らない」と言い切っても恥ずかしくないような音響装置。SC-C70はそんな装置の一つだと思う。
* オーディオを始めるかどうかというタイミングで、浅野勇『魅惑の真空管アンプ』を読んでしまった。これが後に、大きな影響を与えることになったのは言うまでもないが、ほとんどの書籍を手放したにもかかわらず、これだけは捨てられなかった。『哲学事典』より大事なのか? 金になるわけでもないのに、じつに不思議なことである。
【付記】
• 私は電子管とかスピーカー・ユニット自体が好きなので、どうしてもオーディオを「卒業」できません。ていうか、そもそもマニアには「なれない」のですから、卒業も何もあったものではありません。
• 私は電子管とかスピーカー・ユニット自体が好きなので、どうしてもオーディオを「卒業」できません。ていうか、そもそもマニアには「なれない」のですから、卒業も何もあったものではありません。
机上のカーオーディオ計画
車で通勤時間が片道約30分というと、「近くていいですね」とよく言われる。職場でも片道1時間を超える人がわりといて、事情を聞くと気が遠くなりそうである。電車通勤していた頃、読書をして時間を有効利用できたものだが、車だとそうもいかない。運転に集中するのが第一で、音楽を聞くなどしか浮かんでこない。
運転中にテレビを見るとか、DVDで映画を見るのはあり得ない。ましてスマホの操作などもっての他である。やはりここは音楽かラジオに落ち着くのではないかと思う。私の車は2004年製の軽自動車で、当時の純正オーディオ装置である。FM/AMラジオにCD、MDが付いているけど、AMラジオかCDしか使い道がない。
仕方ないのでFMトランスミッターとスマホ(マイクロSDカード)をつないで音楽を聞いているが、田舎では電波の行き届かぬ地域がわりとあって、不快なノイズとともに音楽が中断されることもある。しかもスマホのイヤフォン端子から出しているので、一定時間を経過すると「耳は大丈夫ですか?」と心配してレベルを勝手に下げてくれるのだ。
さらにメールが届くと、音楽を中断して知らせてくれるという気配りまでしてくれるからありがたくて涙が出そうになるよ。音質はFMラジオ品質だから、たまにCDをかけると「こんなにいい音だったのか」と驚いてしまうほどである。いやはや、まったくもってこのような環境は改善しないといけないわけだが、どうしたもんだろう。
話は変わるけど、たまに会社の営業用車に乗ると、その滑らかさと静かさに驚きますね。これだと良い音で聞きたくなるってもんですよ。でも車好き(とくにクラシック車好き)から言わせるとエンジン音やハンドルの重たさ、振動さえも乗り心地のうちに入るので、どこで折り合いをつけるかとか、カーオーディオも奥が深いですね。
道案内はスマホに任せ、DVDとか見るつもりはないから1DINタイプでいいと思うんだ。CDはどうせ聞かないから非回転システムにする。USBメモリに入れたFLACファイルを再生してくれたらそれで良し、とする。スマホと接続する気はないからbluetooth対応もいらない。要するにUSB入力とFLACに対応しているミニマム機がベスト。
だいたいね、バリバリの営業職でもない限り、手放し電話対応とか要らないと思うな。電話の履歴を見るとつまんない勧誘とか多いでしょ。私はふだん電話を無視してる(おいおい)けど、本当に大事な電話って、なぜか繋がるもんなんですよ。パソコンもスマホも、不要な機能とかアプリ多すぎっていつも思う。
だからね、カーオーディオもシンプルなミニマム機でいい。夢がないなあ、という声が聞こえてきそうだけど、豪華な装置は高級車が似合うと思うんだ。あ、本当に大事なのって、各ファイルごとの録音レベル差で、これをある程度合わせてくれるイコライザーじゃないかな? いろんな音源をシャッフル再生する度にそう思うよ。
運転中にテレビを見るとか、DVDで映画を見るのはあり得ない。ましてスマホの操作などもっての他である。やはりここは音楽かラジオに落ち着くのではないかと思う。私の車は2004年製の軽自動車で、当時の純正オーディオ装置である。FM/AMラジオにCD、MDが付いているけど、AMラジオかCDしか使い道がない。
仕方ないのでFMトランスミッターとスマホ(マイクロSDカード)をつないで音楽を聞いているが、田舎では電波の行き届かぬ地域がわりとあって、不快なノイズとともに音楽が中断されることもある。しかもスマホのイヤフォン端子から出しているので、一定時間を経過すると「耳は大丈夫ですか?」と心配してレベルを勝手に下げてくれるのだ。
さらにメールが届くと、音楽を中断して知らせてくれるという気配りまでしてくれるからありがたくて涙が出そうになるよ。音質はFMラジオ品質だから、たまにCDをかけると「こんなにいい音だったのか」と驚いてしまうほどである。いやはや、まったくもってこのような環境は改善しないといけないわけだが、どうしたもんだろう。
話は変わるけど、たまに会社の営業用車に乗ると、その滑らかさと静かさに驚きますね。これだと良い音で聞きたくなるってもんですよ。でも車好き(とくにクラシック車好き)から言わせるとエンジン音やハンドルの重たさ、振動さえも乗り心地のうちに入るので、どこで折り合いをつけるかとか、カーオーディオも奥が深いですね。
道案内はスマホに任せ、DVDとか見るつもりはないから1DINタイプでいいと思うんだ。CDはどうせ聞かないから非回転システムにする。USBメモリに入れたFLACファイルを再生してくれたらそれで良し、とする。スマホと接続する気はないからbluetooth対応もいらない。要するにUSB入力とFLACに対応しているミニマム機がベスト。
だいたいね、バリバリの営業職でもない限り、手放し電話対応とか要らないと思うな。電話の履歴を見るとつまんない勧誘とか多いでしょ。私はふだん電話を無視してる(おいおい)けど、本当に大事な電話って、なぜか繋がるもんなんですよ。パソコンもスマホも、不要な機能とかアプリ多すぎっていつも思う。
だからね、カーオーディオもシンプルなミニマム機でいい。夢がないなあ、という声が聞こえてきそうだけど、豪華な装置は高級車が似合うと思うんだ。あ、本当に大事なのって、各ファイルごとの録音レベル差で、これをある程度合わせてくれるイコライザーじゃないかな? いろんな音源をシャッフル再生する度にそう思うよ。
【付記】
⚫︎ 秋田に来て、初めて暖房費がどれほどかかるのか体験しました。不測の事態に、備えがなかったために思わぬ出費に苦しんだのが事実でした。ある程度の余裕がないと、オーディオにお金を回すことは難しいですね。このカーオーディオ計画も、計画だけにならずに済めばいいのですが。
⚫︎ 秋田に来て、初めて暖房費がどれほどかかるのか体験しました。不測の事態に、備えがなかったために思わぬ出費に苦しんだのが事実でした。ある程度の余裕がないと、オーディオにお金を回すことは難しいですね。このカーオーディオ計画も、計画だけにならずに済めばいいのですが。