インヴァーハウス蒸留所の〈コールドストリーム・ジン〉

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最近、暇を見ては梅田のヨドバシカメラに足を運んでいる。電気製品を買いに行くつもりであるが、実際は情報を仕入れに行っているだけなのかもしれぬ。今の住所に引っ越ししてから一年以上経つけれどテレビも電子レンジも(おまけに携帯電話も!)なしの生活をしていて、うかつに人にそのことを話すと、あなた本当に日本人、ていうかそもそも本当に……にんげんですか? などと言われてしまいそうなので自分から進んでその手の話はしないことにしている。

多分まだ、にんげん、だと思うのだが、なんだか自信がなくなってきましたよ。だけど実際、それら電気製品がなくても暮らしていけるんだけどなあ。職場に行けば新聞を読めるし、重大なニュースは放っておいてもだれかが教えてくれるという寸法だが、世間に背を向けて生きているような感じがしないでもない。それにノート型コンピューターでレンタルDVDを再生しようとしたらうまくいかなかったという経緯もある。

積極的にテレビを見る必要はないけれど、テレビを軸にレンタルDVDとかCDを再生でき、ついでにインターネットとYouTubeくらいをこなせる環境を構築できれば、今のコンピューターの予備としても活用できるのではないか。テレビとPS3をうまく使えばこれらのことがほとんどすべて可能になることがわかっている。今使っている無線LAN環境をフル活用し、テレビとPS3、Mac Mini、NASストレージ、ネットワークプレーヤーなどをすべてLANでつないでしまったらどうだろう、というわけである。

さあ「家庭内ローカルネットワーク作戦」の開始だ、と意気揚々ヨドバシカメラに行ったけれど、テレビを32型にするか40型にするかで大いに悩み、メーカーも東芝REGZAにするかSONYのBRAVIAにするかなどで迷い、NASストレージもたくさん販売されているけれどあの水牛印だけは買いたくないなあ(水牛印の外付けHDが認識されなくなったのだ)とか思って逡巡、なんだかもうわからなくなって結局なにも買わずに疲労だけを感じてヨドバシカメラを後にしたのであった。

帰り道、阪急三番街の成城石井に立ち寄ってみると、見たことのない緑色のボトルのジンがあった。〈コールドストリーム〉などと書いてある。なんのこっちゃ、と手に取ってみると、裏には Inver House Distillers Ltd などと書いてあるではないか。そうかこれはあのお気に入りスコッチの一本、インヴァーハウスと関係があるのか、と思うとなんだかちょっとありがたくなって、それをつかんでレジに行った。1090円也。

もう彼岸も過ぎてしまったけれど最後の残暑も名残をとどめていて、今しばらくはジン&トニックを楽しみたい気分である。もう少し気温が下がってくれば、いよいよウィスキー&ソーダに移行して「日本のウィスキーを飲む」という企画を続行しようとたくらんでいる。たぶんこの〈コールドストリーム〉が今年最後のジンの記事になるかもしれない。

私(乙山)は夏季限定でジンを飲んでいるけれど、本当はジン&トニックは季節を問わず飲める、また食前とか食後などの状況にもあまり関係なく飲める、万年カクテル(?)なのである。ライムを絞ってトニックウォーターで割ると本当にすっきりしていて飲みやすく、それがいかにも夏向きという感じがするので、もっぱら夏に飲んでいるというだけなんですね。

さていつものように生ライムとシュウェップス・トニックウォーターを使って12オンスのタンブラーにてジン&トニックを作る。撮影用なのでボトルは冷やしていないが、本当はグラスもボトルもすべて冷やしておいて、さっと手早く作るのが最上であるのは言うまでもない。だけどまあ、味覚がその、あてにならぬというかいいかげんなのであまりこだわる必要もないんですけどね。

飲んでみると、これはバランスのとれたおとなしめのジンかな、という印象だ。もう少し付き合ってみないとわからないが、強烈なジュニパー・ベリーの香りが漂ってくるというわけではなく、タンカレー/ビーフィーターとゴードンの中間あたり、という感じがした。ジン&トニックにするとわりとすっきりした感じに仕上がる、なかなかいいジンではないかと思う。ジンをそこはかとなく感じさせるようにもっていくカクテルベースとしても使えそうな雰囲気だ。


【付記】
● 「家庭内ローカルネットワーク作戦」はまだまだ時間がかかりそうです。それをしたところでどうなるんだ、別にそんなややこしいことをしなくても暮らしていけるんじゃないか、という声がどこからか聞こえてきそうです。反テクノロジーでレトロスペクティヴな印象があるかもしれない「遊歩者 只野乙山」ですが、そんなにテクノロジー嫌いというわけでもないのですよ。

ちなみに、梅田の阪急三番街の成城石井に〈ボンベイ・ドライ・ジン〉があるのを見つけました。その日は〈コールドストリーム〉を手にしたのでそれ以上買うわけにはいきませんでしたが、あるんだなあ、と思った次第です。他の成城石井にあるかどうかは不明です。

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tag : ジン・トニック

ブードルズ・ジン

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以前西宮/宝塚に住んでいたころは大阪に行くにも神戸に行くにもだいたい同じくらいだったので、よく神戸に行ったものだ。大阪市に住んでいたこともあり、あまり馴染みのなかった神戸を歩き回るのが楽しかった。港町ということもあって輸入洋酒専門店があり、そこでは酒の量販店では手に入りそうにない類のスコッチなどを入手することができた。

その輸入洋酒専門店でスコッチを買ったとき、ブードルズという珍しいジンがあるのを見つけた。タンカレーやボンベイ・サファイア、ビーフィーターくらいなら酒の量販店で買えるのだが、ブードルズ・ジンはそこだけしか売っていなかったのだ。スコッチを手に、いつかあれを買って飲みたいものだ、と思っていた。

珍しいけれどお値段の方はそんな法外に高いわけではなく、タンカレーとかボンベイ・サファイアくらい(1500円前後)のジンである。なれどわが庶民感覚にはジンというものはせいぜい1000円前後である、という固定概念のようなものが根強く残っていて、ジンごとき(失礼)に1500円も支払うのは言語道断なのである。

そんなわけで、いくら珍しいからとてブードルズを買うのはずっと控えていた。それにですね、交通費がかかるのに神戸までわざわざブードルズを買いに行くなんてねえ……という思いが、さらにブードルズから遠ざかることに拍車をかける。まあブードルズなんて別に飲まなくたっていいじゃないか、とか思ってしまうわけである。

近頃ネット通販で酒類を買うことの便利さを覚え、今ではビールなどを2ケースまとめてネットで購入するようにしている。ウィスキーやジンなど蒸留酒も、個人商店では扱う品数が限られていてどうしても通販でないと買えないような事態になってきた。そこでジンを数本まとめ買いする際、あのブードルズも一緒に買ってやろうじゃないかと企んだ。

ところがどうしたことだろう、どの通販サイトを見てもブードルズは品切れ状態である(2012年現在)。ひょっとすると生産終了かもしれず、これはもう、どうしても神戸の輸入洋酒専門店まで行かないといけないな、などと思っていた矢先、新しくできた近所の酒の量販店にですね、あのブードルズが置いてあるではないか。

本当は、たいへん安いジンを買うつもりで来たはずだったのだが、ブードルズを見てしまった以上、どうしてもそれをつかまずにはいられなくなってしまった。値段も少々高いけれど、神戸に行くことを思えばこちらの方がまだ安い。本来の目的とは違うけれど、迷わずブードルズ・ジンを買い物籠に入れた。

さてブードルズ・ジンは、〈ロンドン・ドライ・ジン〉と書いてあるけれど珍しいスコットランド産のジンだそうである。特徴は減圧蒸留方式を用いていること、香りづけのボタニカルに柑橘類を使用していないことのようだ。見ると透明で角ばったボトルのスタイルが何とも格好いいではないか。味はわからぬが気取って格好だけはつけたい雰囲気派の私(乙山)としては、こういう見た目も大切なのだ。

透明のボトルに入ったブードルズは少し黄色がかっていて、それが見た目に楽しい。無色透明が多いジンの中で「俺は他と違うんだぜ」となんだか主張しているかのようではないか。早速ジン&トニックにして飲んでみると、うむ、ジュニパー・ベリーの香りがしっかりしている。ジュニパー・ベリーの香りが効いているのがどちらかというと好みなので、それまで飲んでいたギルビー・ジンがなんだか軽く感じてしまうほどだ。

なんだかとても高級なジン&トニックを飲んでいるような気分になってきましたよ。タンカレー、ボンベイ・サファイア、ビーフィーターの三本に比べると入手難であるのが残念だが、これはいいジンだ。私のようなあてにならぬ味覚の持ち主にはわからないけれど、ブードルズにはどうやら個体差があるらしく、腕利きバーテンダーはブードルズを飲み比べて出来のいいものを「とっておき」として秘蔵しているという伝説もあるジンなのです。


【付記】
● 近所の某酒の量販店で見かけてたまたま手に入ったブードルズ・ジン。いつまで置いてあるか、わかったものではありません。今度買おうと思って行ったら、もうないかもしれないのです。そう思うと、少しずつ飲んでいこうかな、などというみみっちい思いが出てしまいます。ブードルズとかプリマス・ジンとかがさっと買えるような環境だったいいのにな、なんて思ってしまいます。

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ボンベイ・ドライ&トニック

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ブルーのたいへん美しいボトルが一際目立つ、ボンベイ・サファイアというジンをご存知の方も多いと思う。イギリスのボンベイ・スピリッツ社が生産しているのだが、ボンベイ・サファイア以外の製品があるのは知らなかった。というのも、どの酒店でも同社のボンベイ・サファイア以外の製品を扱っていなかったからだ。

この間ネットでジンをまとめ買いしようとする際、できるだけ飲んだことがないものでそんなに高くないものを物色していると、〈ボンベイ・ドライ・ジン〉なるものがあるではないか。しかも値段はビーフィーターとほぼ同じくらい(つまり1000円程度)である。これは面白そうだ、と買い物籠に入れたのは言うまでもない。

さて商品が届いてみると、小さなカードというか小冊子のようなものが付属しており、そこにボンベイ・ドライ・ジンのことがいろいろ書いてある。いわく、世界中から厳選された8種類のボタニカルが1761年にさかのぼるレシピに基づいて絶妙な配合がなされている、とか、そのボタニカルのうちオーリスとアンジェリカはトニック・ウォーターに含まれる苦みだけをうまく和らげ、香りをさらに引き立てる云々、と。

どうやらボンベイ・ドライ・ジンは、あのボンベイ・サファイアの原点であるジンであり、「究極のジントニック」のためのドライ・ジンであるようだ。なんだかすごいなあ。だけど、なんで今までそれほどの物がちっとも目に付かなかったのか不思議でならない。そのあたりの詳しい事情はわからないが、おそらく最近まで販売そのものをしていなかったのではないだろうか。

それにしてもジン&トニックというのはよく出来たカクテルだとつくづく思う。そもそもトニック・ウォーターはイギリスの植民地でそのまま飲むための飲料だったようで、そこにジンを入れたら好評で、第二次大戦中に広まったものだという。小冊子によると、バーテンダーの世界には「バーへ行ったら、まずジントニックを飲め」という教えがあると言われている、などと書いてある。どんなジントニックを出すかで、その店の格と傾向がわかる、ということらしい。

BombayDryGin_Leaflet.jpgジンをトニック・ウォーターで割るだけのシンプルな飲み物だけど、こういう蘊蓄も一緒に味わいながら飲むと楽しいものだ。完璧なジン&トニックには程遠いかもしれないけれど、一応がんばって(?)拵えてみましたよ。って、いつもと全く変わらぬやり方なんですけどね。生ライムをきちんと使い、シュウェップス・トニックウォーターを用いた「乙山流ジン&トニック」は、12オンスのタンブラーで作ります。

通常のレシピではジン=30mlにトニック・ウォーター90mlくらいだけど、乙山流ジン&トニックは45ml程度ジンを入れます。お店じゃあるまいし、メジャーカップで測るというようなことはせず、あくまで目分量で注ぐ。シュウェップスは一瓶250mlで、その半分を使うから約125mlになる。ね、だいたいジン:トニック=1:3になってるでしょう。その分量が、12オンスのタンブラーにぴったりなんですね。

生ライムは気分によって変わるけれど、ふだんは1/6カットを絞り、グラスに落とし込んで飲んでいる。もったいないからと言って、ライムをむきになって絞り切るのはあまり感心したことではない。えぐみまで一緒に絞り出してしまうからである。だけどそれが好きな人だっていてもいいと思う。もちろん、ライムなどなくてもジンをトニックウォーターで割るだけでじゅうぶんおいしい飲み物なんですよ。

つい最近シーグラム・ジンを飲んだからか、ボンベイ・ドライ・ジンはジュニパー・ベリーの香りがしっかりしているように感じた。小冊子の効能書きを読んでしまったせいか、なんだかたいへんおいしいジン&トニックができたような気がする。うむ、たしかにこれは旨い、もうこれからはビーフィーター&トニックだけではなくて、ボンベイ・ドライ&トニックも定番として残りそうになる感じがした。


【付記】
● ボンベイ・サファイアは少しばかりお高いジンで、おいそれと買うわけにはいかないのですが、それに比べるとこのボンベイ・ドライジンは1000円程度で買えるので非常に気楽に楽しめるジンだと言えそうです。タンカレー、ビーフィーター、ボンベイ・サファイアがお好みの方にぴったりの、いいジンではないかと思います。

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シーグラム・ジンでジン&トニックを

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暑い日が続いている。涼しく感じるのは夜明けごろだけで、8時ごろにはもう30℃近い室温である。おいおい、これでは午前中の涼しい時間などないではないか、と思うのだが自然の成り行きなのだから仕方がない。蝉の大合唱も夏の気分を盛り上げるのだけど、なんだかあんまりうれしい気持ちにはなれないなあ。

自転車を押して坂道を登りながら帰ってくると、もう汗だくである。日頃あまり運動していないこともあって、これがけっこう大変なんだけど帰宅後の一杯が最高である。まず風呂に入ってからにしたほうがいいんじゃないか、という意見もあると思うが、風呂上がりの一杯にはね、銀河高原ビールをやるわけですよ。「帰宅後の一杯」と「風呂上がりの一杯」を分けて愉しもうという魂胆である。

帰宅後の一杯はこの時期、ジン&トニックをやることにしている。ジンはビーフィーターがあれば他のジンはいらないくらいなんだけど、たまに他のジンも飲んでみたくなるのが人情というもの。だけど販売店には限られたジンしか置いていない。なのでとうとう、ネット通販でジンを買い求める作戦に手を染めてしまいましたよ。何のことはない、ウェブログの話の種にしてやろうという、情けない話なんですね。

酒類を通販で買う場合、送料がかかるので何本かまとめ買いしたほうが得策である。たとえば送料が500円くらいかかる場合、5~6本まとめ買いすると、1本当たり100円くらいになる。それなら送料を気にするほどのこともないだろう。今回はジンを3本まとめ買いした。これでたぶん、8月末くらいまではもってくれるのではないかと思う。

今回はシーグラムのエキストラ・ドライ・ジンから飲んでみた。シーグラム社といえば、数年前までキリンと提携していて、キリン・シーグラム社として存在していたのは記憶に新しいところである。もともとはカナダのウィスキー製造業者ということだが、例のアメリカ禁酒法時代に大きく成長した業者のようである。

日本でカナディアン・ウィスキーと言えばカナディアン・クラブであろう。シーグラム社のウィスキーはあまり知られていないのではないか。実をいうと私(乙山)もまだシーグラム社のウィスキーを飲んだことがないので、同社の製品はこのシーグラム・ジンからスタート、ということになってしまった。

見るとボトルデザインが独特ですね。瓶の表面に何か浮彫でデザインがしてあるのだが、それが何かはわからない。花のようでもあるし、アメーバが浮遊しているようでもある。とにかくこの価格帯(1000円程度)のジンで、このようなボトルデザインを持つものは他にないような気がする。

早速、ジン&トニックにして飲んでみた。むう、これはまた、なんとも穏やかな味わいではないか。ジンと言えば、ジュニパー・ベリー(杜松の実)由来の、松脂臭いような匂いがするものだが、シーグラム・ジンはそれがかなり抑えられている。代わりに何か柑橘系のようなふんわりした匂いがしている。

ゴードン・ジンと言うのがあって、それを飲んだ時に穏やかなジンだなあ、という感じを持ったのだが、シーグラム・ジンはそれ以上にマイルドな味わいだと言える。ジュニパー・ベリーが強めなのはビーフィーターとかタンカレーで、少し穏やかなのがゴードン、そして今のところ最も穏やかだと思われるのがこのシーグラム・ジンではないかと思う。

個人的にはジュニパー・ベリーの香りがわりと好きなので、シーグラム・ジンで作ったジン&トニックを飲んだ感じは本当に穏やかで、というよりもう清涼飲料水めいていて、日本の酎ハイを思わせるような飲み物になっている。なのでこれは、ジンの匂いが苦手と言う人にはお勧め中のお勧め、といえるジンではないか。だけどこれ、ふつうの酒店ではまず目にしたことがないんですね。買うとしたらよっぽど品揃えの豊富な店でないと置いてないのが残念だ。


【付記】
● ジンと言ってもいろいろあるんだな、と改めて思わせてくれたのがシーグラム・ジンでした。いや本当、飲みやすいジンなんですよ。これにノイリー・プラットなどを入れて作ったマティーニもひょっとしたらいけるかもしれません。

● ジュニパー・ベリーの匂いがしてないとねえ、と言う人にはあまり向いていないと言えるでしょう。輸入業者のコメントによると、アメリカではナンバーワンの売り上げを誇るジンなのだとか。

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バートン・ジンでジン&トニックを

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梅雨が明けぬままとうとう7月になった。現在室温はだいたい27℃くらいで、たまに晴れて日光が届くと29℃にまで上昇することもある。100円均一店でもとめた網戸クリーナーを使って、冬の間は使わずにいたベランダの網戸をきれいに掃除し、同時に玄関網戸を使って開放する。こうすると、外の音は多少うるさいけれど、風通しが良くなって過ごしやすくなるのだ。

事実、去年はエアコンを一度も稼働しなかったくらいで、今年もその伝でやり過ごせたらいいなと思う。節電の精神なのか、たんに電気代を払いたくないのか、いったいどっちなんだろう、などと思うが自分の中では答えは一つである。それはどうあれ、対外的には節電におおいに貢献しているはずで、しかも保温調理器を使い倒しているので「省エネルギー生活者優良モデル」として関西電力と大阪ガスからダブル表彰してもらっても不思議ではない暮らしぶりなのだが、両社からちっとも連絡がないのはどういうわけだろう。

気温が上がってくると、帰宅後や休日の昼下がりの一杯としてジン&トニックを飲みたくなる。今年はシュウェップス・トニックウォーターをネット通販で2ケースまとめ買いした。一日一杯だけ飲んでいるけれど、二日で一本消費するペースなので計算上(24本×2ケース×2=96日分)は9月いっぱいまでジン&トニックを楽しめるはずである。近所の業務用食料品店にメキシコ産ライムが2個=200円で売っていたのでこれも忘れずに買っておいた。

本物のジン&トニックはライムを入れないそうであるが、本物にこだわる必要はないのでライム1/6カットを絞り、そのままグラスに落とし込んで飲むようにしている。高級なジンは、その香りを楽しみたいのでストレートか氷を入れて飲むか、あるいはジン・リッキー(ジンの炭酸割りとたっぷりの生ライム)で飲めばいいだろうけど、通常レベルつまり1本=1000円前後のジンであれば、それほどジンそのものの香り云々は気にしなくていいのではないか。

今回は近隣の量販酒店で見かけた〈バートン・ジン〉というものを使ってみた。なにしろ安いジンで、1リットル=960円である。ふつうはだいたい700ml=1000円前後だから、このジンがいかに安いかおわかりになると思う。やれやれ只野乙山もついにここまで来たか、などという声がどこからか聞こえてきそうであるが、今は臥薪嘗胆の気分である。生きているといろいろなことがあり、どうしても臥薪嘗胆という言葉を思い起こさずにはいられないときがあるものだ。

とまあ言い訳はそれくらいにして、早速ジン&トニックを作ってみましたよ。アメリカ産のジンのようだが、どういうわけかラベルに小さく〈LONDON EXTRA DRY〉などと書いてあるではないか。アメリカ産なのにロンドンとはいかなる了見なのか不明だが、BARDSTOWN, KY. LOS ANGELES, CAなどとあることから、このジンはアメリカ西海岸の雰囲気がある(?)のだろうか。そのイメージは、これからの暑い季節になんとなく合っているように思える。飲んでみると、うむ、これはまぎれもなくジンである。ではあるのだが、いささか香りが物足りない気がしないでもない。

だけどまあ、ジン&トニックにして飲むのなら、これでじゅうぶんではないだろうか。香りの弱さも、あの松脂臭い匂いが何ともね、というジンが苦手な人にはかえって好都合なのかもしれない。なのでジンが苦手な人のためのジン、と言えそうだ。観光地あたりにありそうないかがわしい店だったら、ボンベイ・サファイアとかタンカレーのボトルにこれを詰めて、涼しい顔をして客に出しているのかもしれぬ。たとえそうされたとしても、たぶんそれに気づかぬのが私(乙山)なのです。


【付記】
● 好みにもよりますが、〈バートン・ジン〉は許容できる最低基準をクリアできているのではないかと思います。なのでまた買ってもいいかな、と思える出来だと言えましょう。こういうジンを飲みつけると、ビーフィーターとかタンカレーを再び飲んだとき、それがあたかも神品のごときものと感ぜられましょう。安酒を飲む最大の恩恵は、実はそのあたりにあるのかもしれません。

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tag : バートン・ジン ジン・トニック

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只野乙山

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⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

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