男鹿半島と周辺を歩く(2) 農園りすとらんて ハーベリー(三種町)

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車がないときは「クルマを買ったら**へ行ってみよう」とか色々想像して楽しみにしていたけど、いざクルマがあるとなると、あまり出かける気が起こらないのはどういうわけだろう。これは本当に不思議で、自分でもわけがわからない。男鹿半島のことをあまり知らないということが大きいだろうけど、それだけなのかな。

忘日、冬タイヤと夏タイヤを交換するから、と姉に会うことになった。冬タイヤと夏タイヤがあることも初めての経験。確かに、秋田で一冬を越した今では、雪道を走るためのタイヤが必要なことがよくわかる。昔、阪奈道路を走っていたとき、凍結していたのかブレーキを踏んだら後タイヤが横滑りして冷や汗をかいたことが一度だけある。

InnerOfHerberryその日は久しぶりに中華料理を食べた後、姉とちょっとしたドライブになった。男鹿に住んで長い姉は、男鹿半島の名所とか地域の人しか利用しない良い店をよく知っていて、先達としては本当にありがたい。私にとって、まさに「あらまほしき先達」なのである。若美から大潟村に入って三種町へ抜け、海水浴場があるのを教えてもらった。

海岸沿いには巨大な風車があり、風力発電をしているようだ。これは、初めてフェリーで初めて秋田に来た時にも見たもので、秋田港に風車が備え付けてある。国道101号線沿いに潟上市から男鹿市へ入ると、巨大ななまはげ立像とともに、風車が見える。へぇ、すごいなあ、という感じで見ていたのだが、これだけ並ぶと壮観である。

GoatOfHerberry海水浴場の浜はかなり砂の量が多く、鳥取砂丘とまではいかないものの、それを思わせるレベルの堆積ぶり。そのため、周囲に防風と防砂を兼ねた松が植えられているのだが、松たちはものの見事に傾いている。何もそこまで斜めにならなくっても良いじゃんよ、と言いたくなるほどだが、風に加えて雪の重みもあるんじゃないかと想像する。

ここまで砂が多かったら、いっそのこと「秋田にも砂丘があるの、知ってた?」みたいな感じで観光資源にできないかな、とか思ってしまう。でもすぐ背後に農家の人の畑があるので防砂が最重要の課題となる。JA王国だからね。地域の人の生活を優先して確保しながら、観光資源のことも考えるのは難しいですよ。

さてその後、ちょっとカフェでも寄っていく? ということで三種町の〈農園りすとらんて herberry(ハーベリー)〉さんに立ち寄った。どうやって行ったのか、もう思い出せないけど、姉のナビゲーションによってたどり着いただけ。こんな所(失礼)にレストラン&カフェがあるの、という感じ(てか、男鹿はどこでもそうだけど)。

お邪魔したのは昼過ぎ、ランチの営業が終わったカフェ時間。ご夫婦でやってらっしゃるので、クルマで出かけようとするご主人に「今、大丈夫ですか?」と問い合わせ、ご主人が奥様と携帯で確認してからの入店となった。いかにもレストラン、という感じの門構えではなく、個人邸宅を改装した感じ、だろうか。

OtszanChoiceでも天井が高いのが良いですね。そんなに詰め込んだ感じがしなくて、横に蔵書があったりするのだが、本棚が異様に高い。こんなに高い本棚、図書館以上かも。もし萩原朔太郎がいたらお気に入りになるかもしれない感じのレストラン。朔太郎なら「ふらんねる」のシャツにネクタイをつけ席に着き「ふらゐ」(たぶん白身魚)を食べたんだろうな。

もうね、中華でお腹いっぱいだったのでケーキも食べられない。中華料理店〈東東〉でたらふく食べた後、コーヒー・ゼリーとホット・コーヒーをやったからね。姉の「とんちゃん定食」にコーヒーゼリーが付いているのを見て、「ねえ、後でコーヒーが来るんならさ、それ、俺にちょうだいよ」とか言って、コーヒー・ゼリーをせしめたわけ。

ElderSisterChoiceで、私はコーヒー、姉は「何とかハーブティー」(忘れた)を頼んだ。「お好きなカップをお選びください」とのこと。乙山チョイスは画像4枚目で、姉チョイス5は枚目。コーヒー屋さんではないので、味がどうとか野暮なことは言わない。ちなみに姉はコーヒー屋さんです。大潟村の道の駅の、コーヒーのテイクアウト店ね。

ああ、本当にいい天気、静かな時間が流れてゆく。〈ハーベリー〉の離れではヤギを飼っていて、ヤギが昼寝をしていたり、気が向いたら表に出てきてゆっくり歩いたりするのを見ながら時間が過ぎ行くのを楽しんだ。姉がいなかったら、私がここにいることもなかったと思う。姉に感謝である。


【付記】
⚫︎ 風車、ハーベリーの内部、ヤギが写っている画像は、姉からもらったものです。基本、すべての画像と文章は乙山によるものですが、このようにして、ごく稀に乙山以外のものもあります。提供に感謝します。

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男鹿半島と周辺を歩く(1) 中華レストラン 東東(三種町)

TonTon_Mitanecho
秋田県男鹿市に住んで半年以上経つけれど、生活上で特に困ったことはないと思う。 近隣に商店がないので不便といえば不便だが、もう慣れてしまった。それに今は車もあるので、本当に困ることはなくなった。住めば都になれば良いね、と姉は言うけど、別に都でなくたっていいのだ。

私が田舎臭さを感じるのは環境に対してではない。環境というのは「そういうもの」なので、仕方がないのである。環境よりむしろある種の人間(のセンスと思考パターン)に、田舎臭さを感じてしまうのは都会でも田舎でも同じ。あ、だけど、クルマであちこち行ってるうちに、男鹿にないものに気づいてしまったんである。

それは中華料理店である。前から薄々わかっていて、何となく違和感を抱き続けてきたような気がする。だけどふだん職場の賄いを食べているので、それと気づかなかったのではないかと思う。国道101号線沿いにラーメン店はわりとあるけれど、いわゆる中華料理店がなぜか全く見当たらないのである。

この不思議な現象の原因は不明である。大阪に住んでいた頃、徒歩5分以内に6軒もの中華料理店があるのが普通になっていた私にとって、市全体を探さないと(探しても)中華料理店がない、というのは少し寂しい。大阪の方が変なんだよ、っていう声が聞こえてきそうだが、JR秋田駅周辺には中華料理店がわりと存在していてなんだか嬉しい。

実はね、自分で気づいたんじゃなくて、そうだって教えてもらったんですよ。冬タイヤと夏タイヤを交換する時、姉の家から夏タイヤを持ってきてもらい、最寄りのガソリンスタンドで交換してもらった。その後、お昼でも食べようか、となってお勧めの蕎麦屋に行ったんだけど、あいにく閉まっていて、中華にしようか、となったわけです。

姉が何気なく「男鹿に中華、ないからね」と言ったとき、忘れていた何かを思い出したかのように、頭の中でモヤモヤしていた奇妙な感覚がくっきりと像を結んだのである。そうか、そうだったのか! なるほど確かにそうだよな、と一人で妙に納得してしまったけど、中華料理店に行くのは去年(2016年)の夏以来だもんな。

で、三種町の中華レストラン〈東東〉に行ってみた。いやもうね、ゴマ油とかニンニクを炒めた香りとか、たまんないですね。頼むものは決まっているけど、一応メニューを見ると、えっ、うそっ、ラーメンと炒飯のセットがない! ラーメンと中華丼、天津飯、麻婆丼のセットはあるのに、炒飯のセットがないのはどうしてなの?

わけわかんないけど、まあいいか。ラーメンと中華丼にしましたよ。こっち(東日本)の天津飯って甘酢でしょ、嫌いじゃない(食べられる)けどごめんねそんなに好きじゃない(たぶん注文しない)の。それに酢豚と味、かぶるじゃん? でも酢豚と天津飯、糖醋丸子(肉団子の甘酢あんかけ)のトリプル甘酢を平気でいっちゃう剛の者がいないとも限らないもんね。

TonTon_RamenSetさて料理がきましたよ。どどーん、という感じの分量! これ、ラーメンと半分の中華丼じゃないよね? フル分量の組み合わせだろうか。だから1000円以上するんだ。それに漬物(がっこ)が付いてる! 何に合わせたらいいのか未だにわからないけど、これは文化なのであって、余計なものでは決してないのを今では理解しているつもりだ。

ラーメンのど真ん中にナルトが鎮座して他のすべての具材を圧した存在感を出している。お味はザ・中華そばと言いたくなる感じで、良いんじゃなかろうか。中華丼のあんのとろみは絶妙で、文句のつけようがないほど素晴らしい。キャベツが使われているけど、もし白菜だったらノックアウトされていたかもね。

姉が頼んだのは「とんちゃん定食」というもので、大きな豆腐の上に野菜炒めが乗っかったこれまた分量満点で食べ応えがあり過ぎるくらい。姉も私も「く、苦しい……食べ過ぎた」となってしまったほど。ターゲットは完全に男性だと思うけど、男性社員に連れてこられたみたいな女性社員の姿も見えて、ほぼ満席状態。

いやあ、実に久しぶりの中華、思い切り堪能しましたよ。なぜラーメンと炒飯のセットがないのかわからないけど、味はなかなか良かったし、値段も良心的だと言える。ラーメンと半分炒飯のセットでもう少し値段が安かったら、また通ってしまうに違いない。いや、「とんちゃん定食」をまだ食べてないんだもの、また来ることになると思う。


【付記】
⚫︎ 中華レストラン〈東東〉は秋田県山本郡三種町にあり、男鹿市からだと国道101号線を北上して行くのですが、乙山はかなり遠く感じます。秋田に住んで長い姉は「まだ近いほうだよ」と言いますので、やはり秋田は広い(でかい)ですね。題名は「**を歩く」となっておりますが、もはや歩いておりません。事実と違うのですが、ご理解のほどよろしくお願いします。

地下鉄長堀橋駅周辺を歩く(5) 中華そばの店 丸福

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ふだん堺筋の東側エリアの店ばかり利用しているが、堺筋の西側も相当数の会社と飲食店があるのは知っていた。休日、自転車に乗ってちんたら町の様子を見るのが好きで、堺筋を渡って西側に出かけた。すると、小路を入ったところにある目立たない「中華そばの店」を発見した。店名は〈丸福〉とある。いや何とも良い風情の店ではないか。今度来よう、と決心して通り過ぎた。

そして休日、いよいよ〈丸福〉で中華そばを食べるために自転車に乗るのだが、今日は昼食後に梅田のヨドバシカメラに用事がある。iPad用のタッチペン(スタイラスペン?)が欲しいのだ。長堀橋からヨドバシカメラ梅田店まで、そんなに無理をすることなく自転車で何とか行けるのではないか? そんなことを考えながらのんびり運転していると、〈丸福〉を見失ってしまった。

は、なにやってんの? と自分でも言いたくなるような間抜けさである。どうしてこの限られたエリアの中で迷ったりできるのか。同じ道を何度かくるくる回って、ようやくたどり着くと、すでに店内は客がわりと入っていて、なかなか人気の店だとわかる。高級感は全くなくて(失礼)、庶民的な町の中華そば屋さんという感じだ。

Marufuku_02.jpgグランドメニュー(?)は壁にかかっているけれど、お昼はさらに品数を絞り込んで限定しているようだ。中華そば、ワンタン、ワンタン麺、チャーシュー麺、チャーシューワンタン麺、ちゃんぽん、五目そば、五目ワンタン、五目ワンタン麺、焼き飯、そしてライスが昼のメニューということらしい。ただし「ラーメンと半炒飯のセット」などは用意していないようだ。

本当はラーメンと半炒飯のセットをいきたいところだが、ないんだから仕方がない。中華そばの単品を注文した。客はどんどん入ってきて、私の前の席にすかさず座って相席となった。神戸は三宮センタープラザの「秀鳳飯店」などもそうだったが、相席必至の店というのは必ずあるものだ。そしてそういう店はかなりの確率で「いける店」のことが多いのではないかと思う。

さて料理が来ましたよ。焼豚、卵、葱、モヤシ、メンマが乗っている。程よい醤油の色をした透明度の高いスープ、麺は中太のストレート麺。スープを飲んでみると、鶏ガラがしっかりきいた、自分が大好きな味わいでうれしくなった。ついつい何度も飲んでしまうなあ。焼豚(煮豚?)は少し硬いというか歯応えがあるのでこれくらいの分量で良いのではないか。

Marufuku_03.jpg中華料理店でラーメンと炒飯のセットを頼んだ場合、ラーメンのスープを飲み切らずに残すことが多いのだが、それは一口飲んだときに旨いと感じるような塩分濃度に仕上げていることと、もう一つは塩分のとりすぎに敏感になってしまって、つい残してしまうのだと思う。だけど今日はあれっ、最後までスープを飲み切ってしまいましたよ。

これで430円。いやあ、久しぶりにうまい中華そばを食べさせてもらったなあ。満足して店を出ると、すぐ隣に「50円」という文字の自動販売機があるじゃないか。全部食べ切ったせいでちょっと暑いくらいだから、缶入りアイスコーヒーでもいきますか。70円の缶コーヒーを買ってその場でごくごく飲む。これでランチとコーヒー合わせて500円ちょうどである。なんか、幸せだなあ。って、あんたどんだけ……


【付記】
● ラーメンは430円ですが、チャーシューワンタン麺を頼んでも650円。何ともうれしい庶民の味方ではありませんか。もしセットメニューがあったら、間違いなく通い詰めになってしまいそうなほど魅惑的な味わいと雰囲気の店でした。やはり11時過ぎか13時過ぎを狙って入店するのがベストでしょう。


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西宮名塩を歩く ラーメン店 だしと麺

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題名は「西宮名塩を歩く」だけどちっとも歩いていないのである。何しろ、駅を出てすぐの所から自動車に乗せてもらい、視聴会の会場までそのままだった。確かに厳密には歩いていないのだが、同じ題名で書くようにしているから仕方がない。その日は、「自作の友」さんご自作の「正12面体SP・BOX」を聴かせてもらいにJR西宮名塩駅を訪れた。

JR西宮名塩の駅に到着したのが11時20分頃だったので、そのまま昼食をとりましょう、という流れになった。自作の友さんは拙ウェブログ「遊歩者 只野乙山」に目を通して下さり、私がラーメンと炒飯の記事ばかり書いていることを気遣って下さったのか、「乙山さん、ラーメンでも食べに行きましょうか」ということになった。ラーメン大好き人間としては願ったり叶ったりの展開なのだが、少し申し訳ない気持ちも。

「近くに新しくできたラーメン屋があるのでそこにしましょうか」ということになり、車で数分、〈だしと麺〉という店に入った。11時半頃でもうすでに行列ができかけている。自作の友さんと私は、店員さんがテーブルを片付ける間だけ待って、席に案内された。店の壁にはいろいろな種類の削り節のサンプルがディスプレイされていて、魚介系の出汁に力を入れていることがわかる。

メニューを見ると、「あっさり」と「濃厚」があるようなので、迷わず「あっさり」を選択した。私は〈天下一品〉でも絶対に「あっさりスープ」を頼む人間である。「こってり」を頼まずして何のための天一(てんいち)か、とファンの人は呆れると思う。だが、自分はあっさりスープでもかなり濃厚に感じるのだ。というわけで、あっさり派の「飛魚(あご)だしそば、熟玉なし、高菜ご飯」にした。

さて料理が来ましたよ。表面を覆ってしまいそうな大きな焼豚(煮豚?)、青菜が乗っていますね。そして玉ねぎの生をざっくり切ったものがゴロッと入っている。生の玉ねぎの硫化アリルが苦手な人は困ると思うが、いろいろ試した結果、この生玉ねぎを採用したのだろうと想像する。スープはわりと透明感があり、テーブルの上に置かれた段階でもう魚介系の香りが漂ってくるのがわかる。

一口飲んでみると、「おっ」と思うほど魚の出汁が強烈に効いているのがわかる。メニューに「焼き飛魚煮干しと鶏節を使用したコクうまスープ」とあるので、魚だけではなく鶏も使われているようだが「鶏節」とは何のことかわからない。確かにあっさりしているけれど、コクとうまみがしっかりあって何度も飲みたくなるスープである。これが、生の玉ねぎとなるほど合っている。

麺は平麺のような感じで、自家製麺なのかもしれない。もちっとした感じでなかなか面白い食感。これだけスープがしっかりできていれば、麺はどんなものでもよさそうに思うが、この平麺が飛魚だしスープに最も合っているということなんだろう。なるほど、これなら人気が出て遠くから車で来る人がたくさんいるのもうなづける。自作の友さんも私も、スープを最後まで飲み干してしまった。私が玉ねぎを残したのはここだけの話。


【付記】
● 以前、西宮/宝塚に住んでいた時、今津線を使っていました。西宮市と宝塚市の境界線は仁川という川になっていて、仁川から北は宝塚市だと思い込んでいたのです。なので、名塩(なじお)は西宮市の飛び地なのかな、と思っていました。だけどウェブ地図で見ると、確かに飛び地ではなく、西宮市だったんですね。ラーメン店〈だしと麺〉を出た後、コープこうべがあるのを見て、思わず立ち寄ってみたくなる衝動に駆られました。

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地下鉄長堀橋駅周辺を歩く(4) 中華料理 福泰軒

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自宅近辺の中華料理店〈福泰軒〉(ふくたいけん?)に行ってみた。詳細はわからないが、ウェブ地図などに記載がなかった(2016年4月現在)ことから、比較的新しくできた店ではないかと想像する。たいへん綺麗な店内からもそれと伺われる。店員さんの話し方や注文の通し方、厨房の応答などから、完全に大陸系の中華料理店だとわかる。

昼食は「日替わりランチ」と幾種類かのラーメンと炒飯のセットがあるようで、この日は「台湾ラーメンと炒飯のセット」のようである。迷わず後者を注文するのだが、じつは台湾ラーメンなるものを食べたことがない。スパゲッティ・ナポリタンがナポリに存在しないように、たぶん台湾ラーメンだって台湾にないに違いない。どうも名古屋発祥という説を聞いたことがある。

それにしても綺麗な店内である。厨房と客室が完全に分離されており、油染みた感じが微塵もしないので若い女性客も利用しているに違いない。今日は午後一時を回った頃を狙って入店したので、客は比較的少なめだったが、ランチタイムの最中だと混雑して大変なことになっているのではないだろうか。時間の制限がない身分としては、早めか遅めのどちらかに入店するに限る。

Fukutaiken_02.jpgさて料理が来ましたよ。台湾ラーメンは、ニラと豚挽肉を炒めたものが乗っており、ラー油を使ったのかスープの表面が赤く色づいている。麺は中太ストレートのようである。スープを飲んでみると、おっ、この味わいはあの有名な「天理(彩華)スタミナラーメン」とかなり似た味の組み立てになっているように感じた。しょうゆベースなんだけど、癖になる味なんですよね。

炒飯は具材がたいへん細かく刻まれていて、ぱっと見た目にはよくわからない。焼豚、葱、卵が入っているようだけど分量的にかなり控えめ。どうなのかな、と思いながら食べてみると、おっ、と思うほどうまくできている。ご飯がぱらっとしていて、米の一粒一粒にしっかり油が回っているのがわかる。そしてそれが、じつにいい塩梅で決して脂っこくないのである。

Fukutaiken_03.jpgいや、この炒飯はすごいですね。近隣の中でもずば抜けて腕のいい料理人が鍋を振っているのではなかろうか。写真三枚目はちょっと見苦しいかもしれないが、米粒がぱらっとしており、米の一粒一粒に油が回っているのがおわかりいただけるかと思う。これだけ少ない具材で満足させるというのはなかなかできることではないだろう。

台湾ラーメンといい、炒飯といい、いずれもよく出来たものだと感心してしまった。台湾ラーメンと半炒飯のセットは880円で、値段もそんなに高いわけではない。味からすると、むしろお得な感じもするくらいである。杏仁豆腐と漬物も付いているんだけど、漬物は余計で、どうせ付けるならザーサイくらいにしてほしいなあ。でもとても気に入ったので、他日また利用することになったのは言うまでもない。


【付記】
● 後日「麻婆ラーメン」という不思議な麺料理と炒飯のセットになっていたので注文してみたのですが、今一つ、という感じでした。今度はふつうの醤油ラーメンと炒飯のセットをぜひ食べてみたいものです。台湾ラーメンのできからすると、担々麺もかなり期待できそうな気がします。


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只野乙山

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⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

⚫︎ 文字中心のウェブログ。ほとんど一話完結で、どの記事をご覧になっても楽しめ(?)ます。文字数だけなら一冊の本に匹敵(凌駕?)するほどありますので、ごゆっくりどうぞ。

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