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男鹿半島と周辺を歩く(26) すいれん(男鹿市船川)

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某休日、久しぶりに外食してみようという気になったんだけど、とくに行きたい店はない。男鹿で車に乗って30分以上かけて通う価値のある店がどれだけあるというのだろうか。いや、違うか。本当はいい店があるのにそれを知らないだけなのかもしれぬ。だが事実、また来てしまった、というやむにやまれぬ衝動に駆り立てられる食い物屋は少ない。

どういう経緯か不明だがYouTubeの動画で屋台で焼きそばを作るというのが流れていて、それを見ているうちに何だか焼きそばが食いたくなってきた。こういう時、例えば男鹿名物の〈しょっつる焼きそば〉だとなぜかダメで、どうしてもソースでないといけない。自分にこれほどのソース愛(?)があったとは意外な感じがする。

男鹿(秋田)でソース焼きそばに期待するほうが間違っているような気がするんだけど、船川に良いソース焼きそばを出す店があるんです。一度、姉に連れていってもらって食べた「オムそば」(ソース焼きそばを卵で包んだ料理)はたいへん印象に残った。聞けば女将は関西出身だという。なるほど、これは関西の焼きそばを知らないとできない味だろう。

というわけで男鹿市船川の〈すいれん〉にやって来ました。雑居ビルの2階にあって、カウンターと座敷がある。夜の居酒屋がメインで昼はランチのみ営業のようだ。おそらく女将と母親の2人で切り盛りをしているようで、察するに「昭和っぽい雰囲気」がテーマなのかなと思う。私の言葉を聞くと観光客にしか見えないだろう。

ところがですね、ランチメニューのボードに「焼きそば」または「オムそば」が見当たらない。でも気分は焼きそばなので、あのう、今日は焼きそばはないんですか、と訊いてみた。すると、できますよ、焼きそばだけでいいですか、オムそばもできますよ、と。気の利いたことに、ご飯も付けますか、というので、ほんの少しだけ、とお願いした。

20181010193023db6.jpegさて料理がきましたよ。思わずエッ、と声が出そうになるボリューム。写真からだとその巨大さがわかりにくいかもしれないが、ご飯茶碗の大きさから類推してください。たぶん、麺1玉半使ってるんじゃなかろうか。しかもこれがノーマルサイズ*なんですね。卵も3個くらい使わないとこの大きさを包めないだろう。

ここから文化の違いの話ね。写真にはご飯と味噌汁、小鉢2個にメインのオムそばが写っているのだが、デフォルトではご飯が付かぬのに「オムそば定食」なのだ。でもそれだと焼きそばに味噌汁とか小鉢を合わせることになり、関西の感覚からすると「違うんだよなあ」となる。味噌汁とか小鉢はご飯があってこそ生きてくるという考えがあるのだ。

以前書いたけど、ラーメンに漬物(キムチではない)とか蕎麦に小鉢が付いてきて誰も不思議に思わないのが秋田流なのだ。だから焼きそばに小鉢や味噌汁が付いていてもまったく問題ない、というわけだ。秋田人にはいたって普通の日常的光景だろうけど、私からするとご飯がない場合、それらは「余計なもの」と映ってしまうのね。

だってさぁ、お好み焼きとか焼きそば食べながら味噌汁飲むって普通しないよ? サイドメニューならともかく、和風の小鉢とか漬物食べながらお好み焼きとかあり得ないもん。でもご飯と味噌汁、香の物(または小鉢)が三位一体のセットとなった場合、それと何か一品を合わせて「定食」として受け入れることができる。

「出汁巻定食」とか「焼き魚定食」をはじめとしておよそオカズになるものならほぼ全て定食になり得る。あ、だからといって「海苔の佃煮定食」とかないからね! その流れで「焼きそば定食」とか「お好み焼き定食」(私は絶対頼まないけど)が成立する。「うどん定食」とか「そば定食」が存在するようにね。

しかし、である。秋田では「焼きそば定食」は存在しないのだ。社員食堂で焼きそば(味噌汁、サラダ付き)があるんで注文し、ご飯をよそっていると食堂の小母さんが「本当はママ(ご飯)食うんなら50円だべ」とかいうんだよ。他の人がうどん・そば・ラーメンにご飯をよそっても何も言わないのにさ。

面白いことにナポリタンとかカルボナーラもメニューにあってやはり味噌汁、サラダ付きなのね。さすがにこれにご飯を合わせる剛の者はいない(と思う)けど、どうも秋田人にとって焼きそばはパスタと同じカテゴリーに属するらしく、これはある意味正しい(どちらも小麦のペースト)。認めたくないけど理屈としては通っている。

あ、余談が長すぎましたね(いつもだろ?)。言いたいのは男鹿船川の〈すいれん〉は関西風ソース焼きそば好きの人なら見逃しちゃいけない店だってこと。とても融通の利く女将だから、焼きそばやご飯の量とかお願いしたらきっちりやってくれると思う。もし船川に住んでたら通いつめてしまうかもしれない素敵な店だ。

* 初めて来店した際、地元の人だと思うが「オムそば定食、大で」と注文した。ちらっと見るとそれほど若者ではないし、店の人も「ウチは普通でも大きいんだけどね」とつぶやくのが聞こえてきた。その後、いかなるオムそば定食が出されたのか、私は知らない。

【付記】
⚫︎ 自分も含めて関西人の困った点は、関西流が世界で一番優れていると本気で思っている節がある、ということでしょうか。それはさておき、焼きそばの仕上がりはバラつきの幅が大きめ、と申し添えておきましょう。関西における焼きそばを完璧に再現しているわけでは「ない」のですが、この種の店が好きな方は「すべて含めて」受け入れると思います。

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男鹿半島と周辺を歩く(25)〈省吾〉(男鹿市船川)

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ラーメンと炒飯のセット(できればラーメン一人前+半分炒飯)が好きで、以前からその記事を書き続けて読者を閉口させてきた。自分の体格や年齢を考えると、ラーメンも炒飯も単品で済ませるべきなのだが、ラーメンに半分の炒飯が添えられていると、とても幸福な気持ちになる。食べ終わった後の満足感が違うのである。

関西ならどこにでもあるラーメンと半炒飯のセットだけど、秋田(男鹿)ではどちらかというと少数派のようだ。ていうか、男鹿に中華料理店がないのだから、少数派云々という議論自体が無効である。このように、ほとんどの事柄が無効になってしまうのが広域限界集落なんですね。でも、意外と男鹿にもラーメンと炒飯のセットはあるんです。

そのひとつが、今回行った男鹿市船川の〈省吾〉。JR男鹿駅から歩いて行ける距離にあります。もちろん私たち(姉と)はクルマで行ったわけだが、平日のランチタイムだけあって、かなり混雑している。地元の人気店だけに混み合うのも当然かもしれない。注文するものは決まっている。いつもの、アレですよ。

さて料理が来ましたよ。おおっと、なんちゅう(おいおい)ツユダク! 浮いているのは白ネギの小口切りで、焼き豚とかメンマ、カマボコは完全に水没している。関西の感覚からするとかなり濃い目のスープに思えるが、塩分濃度自体はさほど高くないんですよ。色だけで毛嫌いする関西人がいるけど、そういう文化なわけです。

スープをレンゲで飲んでみると、ああ、やっぱり砂糖が入ってますね。醤油ラーメンということだが、 明らかにそれと感じられる程度の塩梅で、入れ過ぎってわけではない。いつぞや味わった「正油チャンポン」からすると、まだまだ(?)って感じの許容範囲内である。比内地鶏のスープらしく、深みのある味わいが好ましい。

麺は細めの縮れ麺で、なかなか良い感じである。なのでスープの分量、もう少し加減すればよかったのに、と感じた。これがスタンダードなのか、たまたまそうなったのか不明。偶然そうなったとすれば、基準のラーメンはかなり甘さが際立つ感じじゃないかと想像する。てか、やっぱりこれが基準だと思いたいですね。

炒飯は分量がわりとあって、玉ねぎの粗みじん切りが使われている。油もしっかり効いていて、パサつく感じがない。中華の炒飯なんだがどこか洋風に傾いている感じで、これ単品でも成り立つくらいである。付け合わせが福神漬けというのが象徴的で、完全に中華寄りだったら、ここは紅生姜がベストでしょう。

ラーメンも炒飯も単品で成り立つレベルで、たんに単品を合わせた感じ。なので相互補完的な組み合わせにはなっていないように思えた。やはり言えるのは、ラーメンと炒飯のいずれも出来が良く、しかも相互補完関係にあるものは滅多にない。ていうか、そういう理想を求めるのは間違っているかもしれない。

だけど、このお店のセットは良く出来ているのではないかと思う。お値段は忘れてしまった(おいおい)けど、食べても損した気分にはならないはずである。いやむしろ、もうそろそろラーメンと炒飯のセットを卒業しないといけないかも、などと思ってしまった。ホントの話、そんなに食べる必要ないんですよね。


【付記】
⚫︎ 〈省吾〉のセット、もしスープに砂糖が入ってなければ、ほとんどノックアウトされていたかもしれません。それだけ炒飯が良かったのですが、全体としては分量多過ぎで若い人向けですね。船川は、道の駅も出来たことですし、目が離せない感じが……って言ってもね、まあ男鹿ですから。

男鹿半島と周辺を歩く(24) 道の駅おが〈オガーレ〉

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2018年7月1日にグランドオープンした道の駅おが〈オガーレ〉に行ってみた。じつはオープン当日、休日だったので行ってみたんだけど、超満員で駐車すらできない始末で、諦めてドジャース男鹿店で買い物をして帰ってきたのだった。数日後の平日、もういいだろう、というわけで車で行ってみると、まだわりとたくさん車が停まっている。

さすがに二階建てはない、か。おっと正面入り口に「ババヘラアイス」が陣取っている。値段のわりにそんなにうまくない氷菓子(すまん。でも事実*)で、同行者がどうしても食べたいと言わない限り自分からは……ね。入り口付近にソフトクリームとかジェラートを売っているようなので、あとで食べよっと。

20180710141254622.jpeg産直コーナーにまず行ってみますか。ほう、朝採れのトウモロコシが180円ですと。なにズッキーニもありますね。そういえば「おかずのクッキング」で土井先生がズッキーニを料理してたっけ。では「オラもズッキーニさ食べてみるべ」というわけで、どちらもカゴに入れた。奥に進んでいくと、おおっ、魚があるではないか。

しかも最奥のコーナーでは「三枚おろしまでいたします(有料)」などとあり、カウンターの中では耐水エプロン姿の従業員が魚を捌いている。へぇ、こりゃすごいねえ、と見ていると、真鯛、ヒラメ、メバルなど産地や取扱業者、そして網元までわかる表示がしてある。つまり、ここで魚を買って三枚おろしをしてもらえる(100円〜)わけだ。

これは他の道の駅ではついぞ見かけなかった光景である。道の駅といえば野菜の産直コーナーと土産物があるくらいで、鮮魚はないのがふつうである。だが、さすが「男鹿」の道の駅、鮮魚なら任せてくださいと言わんばかりのサービス。これ、〈男鹿海鮮市場〉よりよほど気が利いていると言える。

と、鮮魚コーナーにトビウオを見つけた。トビウオの刺身、白身で美味いんですよ。しかも2匹で200円ちょっとでしょう、こりゃもう買うしかないわ。でもって、三枚おろしにしてもらえばいいじゃん? でもシステムがよくわかんないので、レジ係の人に訊くと「買い物を済ませてから調理してもらう」とのこと。

20180710141252bd3.jpegトビウオ、ズッキーニ、そしてトウモロコシを買ったあと、なんか変だなと思いながら買い物カゴを持って調理コーナーへ行き、三枚おろしを頼むと、番号札をくれた。で、これができるまでジェラートでも楽しもうではありませんか。無駄なしのいい段取り、みたいな感じ? ジェラートを買って、さあ食べようとすると、店内アナウンスが。

あ、呼ばれてるの俺じゃん? とジェラート持って調理コーナーにいくと言うなんとも間抜けなことになっちまった。魚を受け取ると、これまたジェラートを持ってレジ通過である。先程説明してもらった店員だったが、魚と調理代の合計を取ろうとした。いや違うんだ、というと、魚だけの代金を取ろうとする。だから……というと、やっと調理代100円のみの精算となった。

ま、いっか。これしきのことで怒る理由など何もない。溶けかけたジェラートを食べると、なかなか美味しい。トビウオも買って調理してもらった**し、いい感じである。当初の予定では、最後に「たかはし鮮魚店」でヒラメの柵でも買って帰るつもりだったのである。〈オガーレ〉、また利用してもいいかな、と思う。ジェラート嬢も可愛かったし。

20180710141253fda.jpegあ、違うか。でも周囲の人々の話を聞くと、〈オガーレ〉に否定的な意見の方が圧倒的に多かった。理由はよくわからない。私は地元の利権の絡みなんて全然わかんないし、産直野菜からどれだけアガリがあるのかも知らない、ただの観光客として利用しただけだもんね。魚好き入門者、そして一市民としては、道の駅おが、けっこういいと思うよ。

*ハーゲンダッツを250円前後で買えるのは周知の事実である。ババヘラアイスは、周囲に商店がないような環境こそ似つかわしいのであって、すぐ近くにジェラートがあるようでは本来の力(?)を発揮できない。あれを買う人は、おそらく物珍しさや怖いもの見たさに突き動かされてそうするのだ。

**本当に三枚おろしだけなので、このままでは刺身にできない。まず腹側の内臓周りの小骨をすき取り、次に皮引きもある。最後に腹と背を分離して血合い骨を取るまでやって、刺身にできる。観光客向けとしては柵どり、あるいは刺身までやった方がいいかもしれない。

【付記】
⚫︎ JR男鹿駅の新駅舎も行ってみました。元の駅舎や隣接の観光案内所も閉じられており、小ぢんまりとしたモダンな外観は、可もなく不可もなく、という感じでした。

男鹿半島と周辺を歩く(23) 〈八兵衛〉(潟上市天王)

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7月2日と3日はもう、めちゃくちゃ暑かった。ついこの間まで、朝晩ちょっと寒いよね、とか言っていたはずで、風邪をひく同僚も見受けられたほどである。なので電気カーペットの上にコタツを置いた我が家の簡易コタツを撤去するわけにはいかなかった。それがいきなり、室内温度が30度を超えてきたのだからたまらない。

一階の冷暗所ともいえる場所に設置されている温度計がその数値を示しているわけで、二階ともなれば屋根に直撃する日光でさらに温度が上昇するから40度を超えてるんじゃなかろうか。もう怖すぎて二階に行く気が起こらない。簡易コタツを急いで撤去し、一階の適当な場所に何かを敷いて昼寝スペースを確保した。

こう暑くなってくると昼に温かいものを食べる気が失せてしまう。となると、やはり蕎麦である。何も八割だの十割の高級蕎麦である必要はなく、トップバリュなんかの乾麺の蕎麦でよい。正確には蕎麦粉含有量50パーセント未満の「蕎麦入り小麦麺」なんだけど、ゆでたてを水にさらして食べれば結構おいしいのである。

残念なのは男鹿に蕎麦屋がないことだよね。男鹿中(おがなか)の浜間口(はままぐち)に行けば〈浜のそば〉があって、なんでも男鹿産の蕎麦粉を使って作られた蕎麦だという。だが年中通して営業しているわけではなく、定休日があるわけでもないという幻の店。通りにノボリが出ていたら営業の合図という店なのだ。

〈戸田苑〉とか〈きりん亭〉でそば・うどんの類は食べられると思うけど、それだけでやっている「蕎麦屋」で蕎麦を食いたいのである。蕎麦屋で蕎麦前(酒肴)をつまんで一本立て、最後に盛り蕎麦でしめるのがベストであるが、車社会だの広域限界集落では無理である。だが潟上市天王まで行けば〈八兵衛〉という蕎麦屋がある。

〈八兵衛〉は天王グリーンランドの売店内に併設された蕎麦屋で、以前からあるのはわかっていたけれど使う気にはなれなかった。どうせドライブインのそばなんて……という思い込みがあったからだと思う。だから姉が〈八兵衛〉で蕎麦でも食べようか、と言ったとき、えっあそこで食うの? とか思ってしまったんである。

でも出てきた蕎麦を見てびっくり! あらっ、なんかすごいじゃないの。立派なエビに、前にあるのはタラの芽だろうか。それがもう、見事にカラッと、サクッと揚がっているのである。「てんぷらぶっかけ蕎麦」というのだろうか、「てんざる」より少しお安い値段になっている。写真ではわからないが、蕎麦の分量がわりと多めなんですね。

ここまでてんぷらが立派だと、下手にカマボコとかあしらわない方がいいんじゃないのかな? それにいつも思うんだけど、横についてくる小鉢はなんなの? こういうのって、白ご飯があるからこそ生きてくるんであって、蕎麦に添えられてもね……まあでも、これで誰も不思議に思わないのが秋田流(?)で、だいぶ慣れてきましたよ。


【付記】
⚫︎ その後〈八兵衛〉に一人で行くようになったのは言うまでもありません。良い蕎麦屋で一本立てられぬのはつくづく残念なのですが、帰りに運転しないといけないので仕方ありません。車社会に生きるとはこういうことなので、家に帰ったらまるで仇でも取るように……

男鹿半島と周辺を歩く(22)麺屋うるとら(秋田市土崎)

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出張研修の最終日、みんなで何か食べに行こうとなった。このところ、節約ムードが続いていたのである。同僚の一人が〈丸亀製麺〉に行きたいと言い出したが、それはちょっと……でボツになった。焼肉店は私が反対した。焼肉店の仕込みバイトをやったことがあるんでね。詳細は語らないけど、無理。

とにかく寒いんで、何か暖かいものを、となると結局ラーメンである。まだ行ったことのない店を、ということで国道7号線沿いの〈麺屋うるとら〉に行って来ましたよ。いつも土崎臨海十字路で左折して男鹿方面へ向かうコースをとるけれど、7号線沿いの飲食店が面白いのは土崎を過ぎてからなのだ。

〈麺屋うるとら〉はチェーン店のようで、土崎以外にも店舗を出しているそうだ。外装も内装も、店員のユニフォームも「今どきのラーメン店」以外の何物でもない。メニューもたくさんあり過ぎてよくわかんない。でも秋田でラーメンに困ったときには味噌ラーメンを頼めば間違いないというのも学んだ。

で、味噌タンメンにしましたよ。プラス50円で大盛りにできるようなのでそれを頼んだ。料理が来るまでの間、少し時間があったのでコップに水を入れてお疲れ様の乾杯をした。本当にありがとうね、あんたらがいたからやり通せたと思う、俺たち本当にいいチームだったと思うよ、と言った。

もしかしたら、これが最後かもしんないから、と私が言うと、同僚たちは驚きもせず静かにうなづいた。もうこの手の話題は幾度となく車内で交わしていたから。だが、その詳細をここで語るのはフェアではない。ただ、心や体を害してまで無理することはないと思うんだ。

さて料理が来ましたよ。もうラーメン鉢から溢れんばかりのスープに驚かされるけど、大盛り用の鉢ってないのかな。豚肉、キャベツ、人参、ネギ、モヤシ、玉ねぎ、そしてキクラゲが入っていて、これぞタンメンという感じである。スープは白濁していてちょっと意外な感じがする。

飲んでみると、どうも豚骨ベースに魚介も入っており、味噌は色からしてたぶん信州味噌系が主体になっているようだ。なんともクリーミーな味わいで、ちょっと味噌が弱いかな、とも思う。でもこれはこれで美味しい。いかにも今どきのタンメン(なんてあるのか?)という感じがする。

麺は太めの縮れ麺だけど、機械で作った感じが全くせず、手打ち麺にかなり近い感じがする。もちっとした食感が好ましく、スープとよく合っているように感じた。むう、これはなかなか良く出来ていますね。私たちの他にたくさん客がいて、人気店であるのもよくわかった次第である。

今回は外さなかったよね? でもさぁ、醤油ラーメンってあるんだけど、見ると「清湯スープに極上麺」とか書いてあるんだよ。もしそれが本当だったら、そっちを頼むべきだったかもね。ああ、どうしよう……でもこの店、一人で来るより、今日みたいに何人かで来るのがぴったりの店だと思う。


【付記】
⚫︎ 土崎の〈麺屋うるとら〉、なかなかでございました。上出来だとは思うのですが、今どきのラーメン店に自分がしっくりこないのもまた事実。「清湯スープに極上麺」に関しましては、十分な下調べをしたのち再度臨んでみることにしましょうか。諸般の事情によりしばらくウェブログを休みます。

プロフィール

只野乙山

Author:只野乙山

⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

⚫︎ 文字中心のウェブログ。ほとんど一話完結で、どの記事をご覧になっても楽しめ(?)ます。文字数だけなら一冊の本に匹敵(凌駕?)するほどありますので、ごゆっくりどうぞ。

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