ダッフル・コートも古着かよ!

DuffleCoat
ふだんはフェイクのMA–1型フライト・ジャケット一つで充分なんだけど、本当にそれ一着だけで通す、となると少し厳しい。ちっ、またかよ、という声も聞こえてきそうである。ま、実際のところ誰も見ていないんだから、気にすることもないのだが、もう一つだけ、コートを選ぶとすると、何がいいだろうか?

おおよそ次のようになると思う。(1)ビジネス向けとしてチェスター・コート、バルマカーン(ステンカラー)・コート、トレンチ・コート。(2)カジュアルとしてピー・コート、ダッフル・コート。(3)アウトドア用としてマウンテン・パーカ、フィールド・コートの類。(4)モッズ・コートなどのミリタリー・コート。

以前は職業上、(1)のコートをよく着ていた。バルマカーン・コート一つで事足りるんだけど、厳寒期になるとトレンチ・コートを着たくなりますね。今回はネクタイをつけて着るわけではないので、(2)以降のコートから選択することになる。基本はカジュアル用途だけど、いざとなったらネクタイをつけて着てもおかしくないものがいい。

となると、(4)は微妙かな。物によるんですね。(2)および(3)の中から選ぶとすると、ダッフル・コート、マウンテン・パーカ、フィールド・コートが残るのではないか。以前、レジメンタル・タイにヘリンボーン柄ジャケットを合わせ、その上にマウンテン・パーカを羽織ってみたことがあったけど、意外と違和感なく街を歩くことができたように思う。

マウンテン・パーカだとシエラ・デザインズのが欲しいよねえ……ちがうちがう、そうじゃなくて、偽物の中古でいいの! というわけで、中古のネット店を探してみたけれど、これというのが見つからなかった。なに、ユニクロでいいんじゃないの? と内なる声が言うのだが、気に入った色がなかった。難しいやつだなあ。

次はやっぱり、ダッフル・コートですかね。でも生徒学生たちが制服で着てるんで、子どもっぽく見えて嫌だ、と言う人もいるだろう。けど、色を選べば「大人のダッフル・コート」みたいな着こなしもできるのではなかろうか。たとえば茶系、キャメル色とかを選べば、それっぽくなりそうじゃない?

茶系でダッフル・コートを探すと……ありましたよ。サイズはM相当、品質はB、許容範囲である。以前、トレンチ・コートを中古で買った時も品質はBだったけど、実物を見ると全く問題はなかった。新品には新品の、えもいえぬ着心地があって、新品じゃなきゃ嫌だ、と言う人がいるのも理解できる。あ、私は大丈夫ですから。

というわけで、ダッフル・コートが来ましたよ。取り出してみると、重っ! メルトン布地っていうのかな、なんかめっちゃ分厚くて、重たいんですけど。そういえば「グローバルオールのダッフル、肩凝るよぉ」と教えてくれた人がいたっけ。色は、キャメルより少し濃いめの茶系で、イメージ通り、もうばっちりである。

えっ、どんなイメージかって? それはね、映画『薔薇の名前』でショーン・コネリー扮するウィリアム修道士たちが着ていた、あのフード付きのロングコート(?)があったじゃないですか、あれですよ。あのくたびれて、目立たない感じが何とも魅力的だった。あんな感じでさりげなくダッフルを着てみたい。

品質タグを見ると、何と英国製ではないか。裏地は茶系のチェック柄でなかなか良い雰囲気。しかもこれ、最近の進化したダッフル・コートにありがちなフロントのジッパーなんか付いていなくて、前でガバッと合わせてトグル(留め具)で留めるだけ。何とも無骨で、ダッフル・コートの原型にほぼ近いものに思われる。

着てみると、やっぱり重たい。だけど本来そういうものなのだ。本当に寒い日は、第1トグルまでしっかり留めて、さらに手袋をはめ、マフラーも巻いて外出する。目的地に着いたなら、手袋はめたままトグルを外すことができ、これがダッフルにトグルが付いている理由、とあるサイトに書いてあった。トレンチコートもそうだけど、ダッフルって軍服だったんですね。


【付記】
⚫︎ 記事の公開時期が少しずれてしまいましたが、やっぱり、ダッフル・コートを買ってよかったとつくづく思いました。秋田の1月や2月は本当に寒いのです。私がダッフルを着たからといってお洒落に見えるはずはないのですが、MA–1と少し違った感じで着られるのが気に入っています。

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No title

こんばんは。
ダッフルコート 良いですね。
トレンチコートは、第一次世界大戦の塹壕戦に、英国兵が着用していたとか。ダッフルコートも同じような用途の軍服だったのでしょうね。私は以前にバーバー(ブァーブァーと発音するのが正確でしょうか)や、ベルスタッフのオイルドコートを、バイク用に購入したのですが、現在の優れたバイク用防寒防水ジャケットには、機能的に完敗です。とは言え、タータンチェックの裏地には、何とも言えない魅力がありますね。

Re: オッカイポさん

オッカイポさん、コメントありがとうございます。
仰るようにトレンチコートもダッフルコートも軍用だったんですね。
男性用の衣服のルーツは、軍用とかスポーツ用が多いようです。

オイルド・コート、いいですね。
撥水性があって、少々の雨なら平気なくらいです。
ゴム引きのコートもあったんじゃないでしょうか。
今でもマッキントッシュのコートにありそうな感じです。

僕も持ってます

はじめまして。
フィールドコートを検索していたらこのブログ見つけました。

お書きになられているアウターあれこれ、私も愛用しているので
思わずコメントしたくなりました(笑)

まずフォーマルとしては、アンゴラ毛のステンカラー型で、チャコールグレーです。

トレンチはアクアスキュータムで、25年ほど前に買いました。
ジャストサイズを買おうとしたら店員さんが、「トレンチは1サイズ大きめを着るのが通なんです。手をグーにしたとき、袖口ぎりぎりに隠れるぐらいでいいんです」と言われ、その通りのサイズを買いました。
以来、愛用の一品です。

ダッフルは、グローバーオールとアクアスキュータムがコラボした、いわゆるダブルネームです。
生地をアクアスキュータムが、仕立てをグローバーオールがやったようで、さすがこの2社!と言いたくなる逸品です。
前述のかたも言っておられますが、ダッフルはもともと北欧の漁師の船上合羽だったものを英国海軍がアレンジして海軍用コートにしたようですね。
ですから合羽としての機能が必要で、私の持っているものも、雨の中でも全然大丈夫です。むしろ雨の日はワザと着たりしています(笑)

マウンテンパーカは、ジャンスポーツですが、35年ほど前に買ったので、いわゆるメイドインUSAの時代のものです。
シェラデザインズが高くて買えなかったおかげで出会いました。
60/40クロスで小雨なら充分です。

フィールドコートは言わずもがなビーンです!
これは今持っているものは2代目で、初代は30年ほど前に買いましたが、劣化退色汚れがひどくなり、ホントにホームレスの服みたいになってしまったので(笑)捨てました。
2代目は5年ほど前に思い出したように買いました。でもこのデザイン、本当に落ち着きますね。ちなみにアメリカ映画の『黄昏』で、主演のヘンリー・フォンダが湖で釣りをするシーンでこれを着ています。

あと、ミリタリーは、M-65と寒冷地用のN-3Bを愛用しています。

スーツ、シャツ、ネクタイはもちろんカジュアルの夏服などは、正直言って消耗品になってしまいますが、
上質なアウターは一生モノだと思います。

自分と同じ好みの人がいた!というだけで、うれしくてたまりません(笑)!!

これからもおたがい愛用していこうではありませんか!


長々と失礼いたしました。

Re: 僕も持ってます; リョウガさん

リョウガさん、初めまして! コメントありがとうございます。

> まずフォーマルとしては、アンゴラ毛のステンカラー型で、チャコールグレーです。

アンゴラ……毛羽立ちはどうなのかな、とか思ってしまいました。
だけど暖かそうですね。

> トレンチはアクアスキュータムで、25年ほど前に買いました。

良いですね、王道って感じですかね。ほしいなあ。

> ダッフルは、グローバーオールとアクアスキュータムがコラボした、いわゆるダブルネームです。

いやすごい、そういうのがあるんですね!
グローバルオールのオリジナルより撥水性があって、軽そうです。
雨の日に着たくなるのもわかります。

> マウンテンパーカは、ジャンスポーツですが、35年ほど前に買ったので、いわゆるメイドインUSAの時代のものです。
> シェラデザインズが高くて買えなかったおかげで出会いました。
> 60/40クロスで小雨なら充分です。

マウンテンパーカの良いやつ、ほしいなあ。
ユニクロでブリックレッドなんかがあれば、それでいいかも。

> フィールドコートは言わずもがなビーンです!

乙山もビーンのフィールドコート持ってますけど、
オリジナルの形ではないんです。あのパッチ・ポケットじゃないんですよね。
ビーンのコートは本当に暖かいですよね。

> あと、ミリタリーは、M-65と寒冷地用のN-3Bを愛用しています。

ミリタリー、憧れてるんですけど、なかなか手が出せません。
ほんの一部だけ取り入れたらいいってわかってるつもりでも、難しいですね。

男性服で熱く語って下さる方、とても嬉しく思います。
同好の士を見つけた感じで、楽しくご意見拝見致しました。
またご意見お待ちしております、どうぞよろしくお願いします。
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只野乙山

Author:只野乙山

⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

⚫︎ 文字中心のウェブログ。ほとんど一話完結で、どの記事をご覧になっても楽しめ(?)ます。文字数だけなら一冊の本に匹敵(凌駕?)するほどありますので、ごゆっくりどうぞ。

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