カシミアのマフラー

CasimierMuffler
職業柄、シーズン中は毎日温泉に入ることができる、というと、羨ましがられることが多い。確かウチのはナトリウム泉で、美肌効果があるとか聞いたことがある。私に美肌効果が有ろうと無かろうと、どうでもいいような気もするが、近頃では男性向け美容サロンもあるというではないか。そういえば、なんだか顔のホクロがくっきりしてきたような……

確かに夏季は申し分ないんだけど、12月にもなると笑っていられない。ホテルから寮まで徒歩で6〜7分ほどだが、もうヤバいくらい寒くて、すっかり湯冷めして風邪をひきかねないのである。防寒としてニット帽と手袋は必ず着用したい。体の熱が逃げていく約70%が頭と手からだというのをどこかで聞いた。

暖かい帽子と手袋は必須だが、防寒対策の最後の締めくくりとしてマフラーを着用したい。首や胸元が寒風にさらされていると、そこから熱が奪われ、体温の低下を招く。頭と手、そして首まわりを完全にガードしてしまえば、かなりの防寒対策になるはずだ。だが長年使っていたウールのぱっとしないマフラーも処分してしまった。

新しいマフラーが欲しいなあ、でもお金にそんな余裕はないのだ。諦めようか、と思っていたら、楽天ポイントが貯まっているのを思い出した。世の人々は楽天ポイント、どれくらい貯めているんだろう。私、10000ポイント以上放ったらかしにしてました。やっぱ、これって変? かもしれない、いや、確実にそうだろ!

ということで、貯まりに貯まった楽天ポイントを一気に使い切ってしまおう(極端だな)。 だいたい、頼みもしないのに勝手にランク付けしてくる「何とか会員」ってのもあんまり好きじゃなかった。やれ金だの白金だの金剛石がどうのって、知らんよそんなもん。金剛石会員になったからって、たいした特典もなかったし(ちがうか)。

だけど電気鍋を買うことができ、マフラーも買う気になれたのはやっぱり楽天ポイントのおかげなんだから、あんまり悪くいってはいけない。むしろ感謝しないといけないくらいだ。そんなわけで、マフラーもちょっと良いのを買えるんじゃない? ちょっと良いマフラーとくれば、やっぱりカシミアでしょう。

フェイクのフライト・ジャケットを常用している男になんでカシミアのマフラーが必要なんだ、という非の打ち所のない正論、そして内なる声が盛んに聞こえてくるのだが気にしない。理性的でないのは自分でもよくわかっている、だが欲しい物があって、それが購入可能な場合、人は非論理的で説明不可能な行動を往々にしてするものである。

マフラーといえば、バーバリーみたいなチェック柄に人気があるが、近頃私は無地が好きになっている。それに、ダッフル・コートのフードにすでにチェックが入っているのだ。チェック柄を選べば「チェック・オン・チェック」になってくどくなる。それを無造作にできるのはウィンザー公のような洒落者か、衣服に関心がない人だけであろう。

色は、茶系のダッフル・コートに合わせるのを意識してベージュを選んだ。同じ茶系にまとまって落ち着いた印象になる、と思う。これ以上薄い色を選ぶと首の汚れが付着しそう(おいおい)だ。濃い色を選ぶこともできるのだが、茶系が地の場合、いささか重たくなるし、コントラストがなくなる気もする。やはりベージュあたりが手の打ち所と思う。

さて、ベージュで無地のカシミア・マフラーが届きましたよ。うむ、なんて良い手触り、そして巻き心地だろう。明日はダッフル・コートに合わせて外を歩いてみようか。気分は何だろう、ワンループ巻きかな? で翌日、靴を履いて、と……ドアを開けると、外は一面の銀世界、これじゃあ黒のゴム長靴しか履けないじゃんよ!


【付記】
⚫︎ そうなのです。雪が降る地域ではまず長靴ありきで、それも膝近くまである特別の長靴なんかがあるとベストでしょう。だから長靴を履くのが前提で、それに合わせた衣服を選んで全体を整えるのが雪国の達人と言えましょう。初心者がやってしまいがちなミスを、絵に描いたようにやってしまうのが、そう、私なんです。

またしても公開時期がずれてしまったのですが、秋田はまだ寒いです。あまり寒いと、10度を超えたらもうあったかくて、春みたいな気分になることがあります。画像のマフラーはオフ・ホワイトのように見えますが、実物はもう少し茶色がかっています。茶色系、カーキ系の色再現は本当に難しいですね。

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味ぽんを見直す

Ajipon
関西人はおおむねソースとかぽん酢の類が好きである、と書いてもそんなにお叱りを受けることはないと思う。ウスターソースだけでもかなりの種類があり、さらに焼きそば、お好み、たこ焼き、とんかつ、など用途別に幾多の種類がある。また、関西地元の小さなメーカーのソースや、広島のオタフクソースとか東のブルドッグソースまである。

関西におけるスーパー市場のソース売り場はまさに百花繚乱のごとくだが、私はどういうわけか自宅(自室か)にソースを置いていない。職場の賄い料理でもわりと揚げ物、フライがよく出るが、たいていそのまま食べる。同僚には不思議がられるけど、ソースがなかったら死ぬわけでもあるまい。どう見ても関西人失格の男である。

そんな私だが、ぽん酢は大好きである。さすがに飲んでもいいくらい好き、とまではいかないけれど、鍋でぽん酢が薄くなったら豆腐などと一緒に全部口に入れてしまっても平気だ。冗談で、毎日鶏の水炊きでも良い、と言うと、飽きないですか、とよく言われるんだけど、たぶん飽きない予感がするのもぽん酢のおかげと言える。

ぽん酢ではてっちり(フグ鍋)、てっさ(フグ刺し)、または水炊き用で、つけて食べるタイプの「濃くて酸っぱいぽん酢」がいちばん好きかもしれない。柚子胡椒を知ってからは、ソップ炊き(寄せ鍋)にして、出汁に柚子胡椒を溶いて食べるのも好きになった。そこにタバスコを振ってレモンを絞り、ほんの少しぽん酢を垂らして食べるのが乙山流つけダレ(?)である。

製造者で大別すると、ぽん酢は三種類ある。醤油屋さん(亀甲萬、ヤマサなど)、お酢屋さん(ミツカンなど)、そしてぽん酢専門メーカーが作ったものではないかと思う。関西では最後のぽん酢専門メーカーのものに人気があって、「ぽん酢は**でないとダメ」という人も多い。少々高いけど、ファンになってしまうのもわかる気がする。

調理場の人がいない(1〜3月上旬)関係で、週末の夕食に鍋をすることが多くなった、ていうか、それしかする気が起きないから鍋ばっかり食べているけど、不思議と飽きることがない。粉末昆布と柚子胡椒があると、安心して水炊きができるのだが、ないのでヒガシマルうどんスープを使った寄せ鍋(具材は少ないけど)を作る。

ヒガシマルうどんスープである程度の下味は付いているので、器に取ったらぽん酢を少し垂らして食べる。醤油屋さんのはさすがに醤油の味が生きているなあ、とか、お酢屋さんのは柑橘系の香りが強くて良いねえ、などと些細な「ちがい」を楽しんでいると、いつの間にかぽん酢がなくなってしまった。

さて、どうする? って、近所には「たかはし鮮魚店」しかないのである。まさか、「あのう、ぽん酢を買いたいんで、車貸してもらえませんか」なんて会社に言えないでしょ? どうしても、の緊急事態でもない限り、私用で会社の車は使えないのだ。だったら「たかはし」さんに行ってみるしかないっしょ。たぶん、あるかも。

で、行ってみると、〈味ぽん〉しかなかった。なんだ、味ぽんか……と一瞬思ってしまったけど、それしかないんだから仕方がない。これ、自分で買った記憶ないんですよね。いつか、どこかで使ったかもしれないが、美味しいと思った記憶もないし。関西にいれば、もっと良いぽん酢はいくらだってあるので、つい……ね。

あまり期待もせず器に取って垂らして食べると……あ、意外と、ていうか、けっこういける? うそっ、もう一度食べるね……あれ、普通においしいわ、これ。もっとダメかと思っていたけど、醤油と酢がじつに「良い加減」にブレンドされている。確かに柑橘類の際立った香りとか、生醤油の旨みが、とかいうリッチさは全くないけど、これはこれでいい。

この懐の深さは何だろう? 例えば醤油の旨味が足りないんだったら、それなりの醤油を後から加えれば良いし、柑橘類が欲しければ、すだち、柚子、レモンなどを絞れば良いわけである。好みはそれぞれあると思うけど、とりあえずぽん酢一本で済ます、できれば安ければ安いほど良い場合、味ぽん以上のものがどれだけあるか、逆に考えてしまいそうになる。

しかも安いところが良い。庶民というか貧民の味方、ケチらずドバッとかけても許されるような気安さがあって、とても使いやすい。高級ぽん酢なら、こうはいかないものだ。もっと前から使ってもよかったんじゃないか、とも思う。でもこれは、今になって初めてわかるようなことなのかもしれない。ミツカン味ぽんをちょっと見直した。


【付記】
⚫︎ 味ぽんって、こんなに美味しかったっけ、というのが正直な気持ちでした。確かに、もっと良いぽん酢はいくらでもあるのですが、期待以上だったのです。食べるときに、それが想像以上だったら、何だか嬉しくなってしまいますが、実際は「それほどでもない」または「そんなにおいしいの?」くらいではないでしょうか。

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ひ弱な生き物

作り話をしよう。ある理由で、ある場所に幽閉された複数の男たちが、ある日招集された。監視役が「今から諸君にある作業をしてもらう。なに、そんなに難しいものではない。あれを見てほしい」と言った。そこには、木箱が山積みにされていた。「あれを**まで運んでもらいたいのだ。運んだら、きちんと積み上げるように。では始めてくれ」。

木箱は頑丈に作られていて、中に何が入っているのか、振って確かめようなどする気も起きないほどの重量である。とにかく男たちは、木箱を担いで所定の場所まで運び、きちんと積み上げる作業を繰り返す。汗が胸や背中を流れ、やがて服を濡らすほどになった。屈強な男たちではあったが、息が上がってうめき声が漏れた。そうして、大量の木箱が移動され、作業が終了した。

監視役は満面の笑みを浮かべて「諸君、ご苦労であった。グッジョブ!」と言った。それを聞いた男たちはかすかな笑みを浮かべ、心にはいくばくかの達成感が生じた。ところが監視役がやはり笑みを浮かべながら「諸君は実によくやってくれた。では、あれらを元の場所に戻してくれ」と言ったとき、男たちの顔から笑みは消えた。その後、所定の時間になるまで、男たちは物体の移動を繰り返した。

極端な作り話ではあるけれど、この種の「労働」に意義とかやり甲斐、達成感を見出すのは難しいのではないだろうか。というか、これは意図的に労働から意味を剥奪したフィクションなのだ。だけど、仕事によっては、この作り話にかなり近い内容になってしまうこともあるのではないか。

飲食/食品関係の仕事をしている人なら「アニキ(古い物)の先出し」はご存知かと思う。例えば、店で冷蔵庫にソーダ瓶を補充しようとする時、中に入っているソーダを手前に移し、新しいソーダを後ろに置きますね。ソーダの瓶を移動させるくらいなら問題はないのだが、食品工場で大型の荷物を大量に移動させるとなると、話が違ってくる。

わかりやすくするため、作り話をもう一つ。食品を詰めたダンボール箱を出荷するため、出荷口に積んでいくのだが、その製品のためのスペースは二つしかない。幅が狭く、奥行きがわりとある場所だ。一日目は左右いずれかにダンボール箱を積む。そうするしかないからね。二日目はその隣に積みますよね。

ところが、三日目になっても配送業者が来ない場合、どうするか? 左右の古い製品の前に新しい製品を置くわけにはいかないので、三日目の製品を置く場所を空けるために、一日目のダンボール箱を、二日目のダンボール箱の前に移動しないといけない。こうして、たんなる「物体の移動」という作業が生じるわけです。

四日目になるとどうなるか……いや、もうやめましょう。とにかく、限られたスペースに製品を置き続ける以上、どうしても誰かが「物体の移動」をし続けることになる。その誰かとは、できれば「男性で、年齢が若く、力のある人間」が望ましいわけだが、たとえ年齢は若くなく、力もさほどない人間でも、男性であれば従事する機会が増えるんですね。

以前、あるひとから戦後シベリアで抑留されて生き残った人の話を聞いた。シベリアでは日本各地の部隊が集められていたけれど、都市部の部隊がまず死んでいって、田舎の厳しい山村部の部隊が生き残ったという。その時はそんなものなのかな、くらいにしか思わなかったけれど、今は妙な現実味をもってよくわかるような気がする。


【付記】
⚫︎ 様々な仕事・職業があり、人も様々なわけですから、やはり向き不向きとか、適材適所というのはあるんだなあ、と思います。とある機会で思わぬ仕事が回ってきた時、自分は決して屈強でもタフでもなく、すぐ弱音を吐いてしまう「ひ弱な生き物」にすぎない、と思い知りました。

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ダッフル・コートも古着かよ!

DuffleCoat
ふだんはフェイクのMA–1型フライト・ジャケット一つで充分なんだけど、本当にそれ一着だけで通す、となると少し厳しい。ちっ、またかよ、という声も聞こえてきそうである。ま、実際のところ誰も見ていないんだから、気にすることもないのだが、もう一つだけ、コートを選ぶとすると、何がいいだろうか?

おおよそ次のようになると思う。(1)ビジネス向けとしてチェスター・コート、バルマカーン(ステンカラー)・コート、トレンチ・コート。(2)カジュアルとしてピー・コート、ダッフル・コート。(3)アウトドア用としてマウンテン・パーカ、フィールド・コートの類。(4)モッズ・コートなどのミリタリー・コート。

以前は職業上、(1)のコートをよく着ていた。バルマカーン・コート一つで事足りるんだけど、厳寒期になるとトレンチ・コートを着たくなりますね。今回はネクタイをつけて着るわけではないので、(2)以降のコートから選択することになる。基本はカジュアル用途だけど、いざとなったらネクタイをつけて着てもおかしくないものがいい。

となると、(4)は微妙かな。物によるんですね。(2)および(3)の中から選ぶとすると、ダッフル・コート、マウンテン・パーカ、フィールド・コートが残るのではないか。以前、レジメンタル・タイにヘリンボーン柄ジャケットを合わせ、その上にマウンテン・パーカを羽織ってみたことがあったけど、意外と違和感なく街を歩くことができたように思う。

マウンテン・パーカだとシエラ・デザインズのが欲しいよねえ……ちがうちがう、そうじゃなくて、偽物の中古でいいの! というわけで、中古のネット店を探してみたけれど、これというのが見つからなかった。なに、ユニクロでいいんじゃないの? と内なる声が言うのだが、気に入った色がなかった。難しいやつだなあ。

次はやっぱり、ダッフル・コートですかね。でも生徒学生たちが制服で着てるんで、子どもっぽく見えて嫌だ、と言う人もいるだろう。けど、色を選べば「大人のダッフル・コート」みたいな着こなしもできるのではなかろうか。たとえば茶系、キャメル色とかを選べば、それっぽくなりそうじゃない?

茶系でダッフル・コートを探すと……ありましたよ。サイズはM相当、品質はB、許容範囲である。以前、トレンチ・コートを中古で買った時も品質はBだったけど、実物を見ると全く問題はなかった。新品には新品の、えもいえぬ着心地があって、新品じゃなきゃ嫌だ、と言う人がいるのも理解できる。あ、私は大丈夫ですから。

というわけで、ダッフル・コートが来ましたよ。取り出してみると、重っ! メルトン布地っていうのかな、なんかめっちゃ分厚くて、重たいんですけど。そういえば「グローバルオールのダッフル、肩凝るよぉ」と教えてくれた人がいたっけ。色は、キャメルより少し濃いめの茶系で、イメージ通り、もうばっちりである。

えっ、どんなイメージかって? それはね、映画『薔薇の名前』でショーン・コネリー扮するウィリアム修道士たちが着ていた、あのフード付きのロングコート(?)があったじゃないですか、あれですよ。あのくたびれて、目立たない感じが何とも魅力的だった。あんな感じでさりげなくダッフルを着てみたい。

品質タグを見ると、何と英国製ではないか。裏地は茶系のチェック柄でなかなか良い雰囲気。しかもこれ、最近の進化したダッフル・コートにありがちなフロントのジッパーなんか付いていなくて、前でガバッと合わせてトグル(留め具)で留めるだけ。何とも無骨で、ダッフル・コートの原型にほぼ近いものに思われる。

着てみると、やっぱり重たい。だけど本来そういうものなのだ。本当に寒い日は、第1トグルまでしっかり留めて、さらに手袋をはめ、マフラーも巻いて外出する。目的地に着いたなら、手袋はめたままトグルを外すことができ、これがダッフルにトグルが付いている理由、とあるサイトに書いてあった。トレンチコートもそうだけど、ダッフルって軍服だったんですね。


【付記】
⚫︎ 記事の公開時期が少しずれてしまいましたが、やっぱり、ダッフル・コートを買ってよかったとつくづく思いました。秋田の1月や2月は本当に寒いのです。私がダッフルを着たからといってお洒落に見えるはずはないのですが、MA–1と少し違った感じで着られるのが気に入っています。

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準寒冷地サバイバル作戦

出張研修は1月いっぱいで終了し、2月、3月はホテルでの仕事と研修となった。調理場の人はまだ帰って来ていないので、朝と昼ご飯は自前で何とかしないといけない。晩御飯は週末を除いて支給されるから助かっているが、土・日曜日は全日自前である。だが寮の周辺にコンビニ店はなく、商店は「伊藤酒店」と「たかはし鮮魚店」しかない。

伊藤酒店の小母さんは姉と懇意なので、寮に住み始めるとすぐにお世話になった。暑い季節だったから、それこそ毎日ビールを買いに行く。すると顔もすぐ覚えてくれ、ちょっとした話もするようになった。いつもではないが、ピーナッツ入り柿の種の小袋をくれたり、年末にはきんぴらとか、がっこ(漬物)、ハタハタ(魚)の焼いたのを頂いた。

その他、通販で何かを買うときなど、配達先を伊藤酒店に指定させてもらい、休憩時間にビールを買いに行くと、何か届いてるよ、と知らせてくれる。こんなふうに、お世話になりまくりなんだけど、「彼女できたか?」とか「早く嫁さんもらえ」など、そっちの方面でも世話を焼いてくれるので、ただもう苦笑いするしかない。

あのね、俺って見た目はこんなだけど賞味期限切れの男なの、表面は黄色いけど中身が真っ黒なバナナみたいな? そっちの方面で建設的な将来とかもうないわけ。だからさ、頼むからそっとしておいてくれよ!と心の中で叫ぶのみである。なぜか「おにいさん」と呼ばれてるんだけど、それってどうなのよ? ていうか、いったい、いつまで「おにいさん」なんだよ!

それはどうでも良いとして、クルマがない身では商店もほとんどない場所で隔離されたような状態になってしまう。まさに「陸の孤島」と呼んでもさほど間違っていない辺境の、準寒冷地におけるサバイバル作戦を真剣に考えないといけない。でないと、本当にヤバいことになってしまうぞ。雪が降った時なんて、マジでヤバかったからね。

クルマで買いに行けないんなら、食料品などを持って来てもらったらどうだろう。働き始めた頃、体の痛みが尋常ではなくて、鎮痛剤をネットスーパーで購入したっけ。その伝で、米、即席めん、レトルトカレー、ビール、酒、ヒガシマルうどんスープ、コーヒー粉、スティック・シュガー、クリームのポーション、そして鍋用の肉類とか野菜類などを、ぜんぶネットスーパーで配達してもらうことにした。

備考欄に「配達は**までお願いします。**に着いたら携帯に連絡ください」などと書いておけばOK。委託業者が運んでくれるのだが、辺境の地なので、たいてい日本郵便になる。配達者もほぼ固定メンバーなので、顔がきいたら融通もきく。数回頼めば、間違いなく寮の前まで来てくれるので助かる。

ネットスーパーは便利だけど、うっかりしていると配達日を逃してしまうことがある。そんな時は「たかはし」さんを利用すればいいではないか。鶏肉がなかったら豚肉の鍋にするし、肉がなかったら魚の鍋にする。卵とかは常に売っているし、アラの良いのが置いてあることもある。食べたい野菜がなくても文句は言わない。そこに有るものだけで何とかする。

あとはやはり現金。これがないと話にならない。温泉郷内には簡易郵便局があり、お金を引き出すこともできる。現在のメインバンク、あきぎん(秋田銀行)をネットバンキングにして、ネット上であきぎんからゆうちょ銀行へ必要なお金を送金(振込)しておいた。手数料はかかるけど、バスに乗って最寄りのあきぎんATMに行くより安い。これで、雪が降って温泉郷に閉じ込められても、何とかなるはずだ。

とまあ、そんな感じで、車もコンビニ店もテレビもないけれど、どうにかサバイバルできている。どうしてもクルマがいるときは、同僚に頼むしかない。タダでは悪いので、タバコ一箱とかガソリン代1000円で、と話をつけ最寄りのコンビニ店(車で約15分)とか、あきぎんのある所まで乗せて行ってもらうんだけど、これは本当に助かる。そのおかげでサバイバルさせてもらっているようなものである。


【付記】
⚫︎ 記事の公開時期が少しずれてしまったようですが、1月〜2月の過ごし方の話です。さて、準寒冷地サバイバル作戦のオペレーション難度を『NARUTO』で例えると、下忍クラスのCランク任務、といった所でしょうか。ネットがあるからそうなっているわけで、ネットもない状態でのサバイバルなら、Bランク任務になったと思います。

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只野乙山

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⚫︎ できれば「只野乙山=ただのおつざん」とお読みくだされば、と思います。

⚫︎ 文字中心のウェブログ。ほとんど一話完結で、どの記事をご覧になっても楽しめ(?)ます。文字数だけなら一冊の本に匹敵(凌駕?)するほどありますので、ごゆっくりどうぞ。

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